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第1章 異世界教へようこそ
第6話 初めての入信者(後編)
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「これは美味い」
無表情を貫いていた憲久の顔が緩んだ。
「貴方は運がいいですね。まさか異世界リンゴが2日続けて受け取れるとは思っていませんでした」
確かにその通り……こんなにポンポン実るものなのか……そういえば、裸の女性に食べさせられた物体はなんだったのだろう。
いろいろ考えてはみるが答えなんて出る訳がない。沙羅に言うタイミングを脱してしまったのと、食べてはいけないという後ろめたさからどうしても言い出せなかった。
「明智さん、異世界リンゴをもうひとつ食べたらどうなるんだい」
憲久くんの発想に驚く。教祖として平常心を保つように心がけていたが、つい「上杉くんはよくそんな事を思いつくね」と思わずついてしまった。
「雨宮くん、僕のことは憲久と読んでくれ。君のことは神子様と呼びたいところだけど学校のこともあるから朔弥くんと呼ばせてもらうよ」
「憲久、今日は異世界で一緒に冒険しような」
嬉々として話す琢磨、そんな姿を見て憲久は「まだ信じた訳じゃないよ。あくまで投資したまでだ。これで本当に異世界に行けたら安い買い物だね」と顎に手を当てる。
「そういえば俺、お金払ってないけどいいのか……」
ゆっくりと後ろポケットの財布に手を伸ばしながら聞いた。
「良いと思うよ、こういうのは早く入った方が得をする仕組みなんだ」
憲久くんと立場が逆転しているような気がしてならない。
「この異世界教において信徒の行動は自由、ただし大いなる犯罪行為は教を潰し異世界への路は閉ざされるでしょう」と沙羅。
「それなら僕が異世界教に入っている間は監視役を引き受けよう」と憲久が立ち上がると「マジかよすげーなお前」と琢磨。
「あなたは聡明ですね。『異世界教に入っている間』ですものね。それでお願いしましょう」
そうか……異世界教での席を確保したわけか。もし騙されていたと思ったら脱退すればそれまで……凄いなぁ。
「お嬢様、そろそろご自宅にお戻り下さい、今日は旦那様がお帰りになる日でございます」
部屋に入ってきたメイド、忘れていたのか慌てたように沙羅は「ごめんなさい、今日は大切な用事があるので解散しましょう。朔弥、鍵をお願いします」と出ていった。
* * *
沈む太陽が赤く照らす空の下、自転車に乗って帰路についていた。
「沙羅……琢磨くんに憲久くんか……」
沙羅が帰った後、琢磨くんと憲久くんの雑談を思い出していた。
「俺は光輝と一緒に勇者になるんだ!」
「そうか、本当にそんな世界に行けるなら参謀になりたいものだな」
異世界に期待に胸を膨らませているふたり、話しは盛り上がりを見せお気に入りのラノベ話に移行していく。
僕もラノベを読んで話しに入れるようにならないとなぁと思いつつ聞いていると、『今の状況がラノベの中だったら主人公は沙羅かな』なんて思いながら立ち漕ぎをして一気にスピードを上げた。
「朔弥」
風に乗って届いた声、発生源にいたのは雫だった。
「ああ、雫、珍しいね声をかけてくるなんて」
まっすぐ目を見つめてツカツカと歩いてくる。僕の前でその足を止めた。
「朔弥、沙羅と一緒に何か怪しいことをしているでしょ。直ぐに止めたほうがいい。なんだか分からないけど嫌な予感しかしないのよ」
彼女の言葉に一瞬戸惑う。「光輝と結衣を助けられるのは僕たちしかいないんだ。それまではがんばりたい」と力強く答えた。
確かに雫の勘は鋭い、昔は何度テストのヤマで助けられたものか。
「助けるって……光輝と結衣のことを知ってるの? 今、一生懸命に警察が捜査してくれてるんだから知っていることがあったら全部伝えることが友達としてできることじゃないの」
確かに雫の言う通り……普通の状況ならば。
光輝たちは科学では計り知れない事象に巻き込まれ、僕もまた異世界リンゴという未知の物体と関わりがある。
無言になった僕を追い詰めるように「なんとか言ったらどうなの」と厳しい雫の怒声、幼馴染だったから面向かって話しができるが、それでもグレている彼女の怒りは足を震わせる。
「大丈夫、僕が絶対に光輝と結衣を助けるから」
雫の重圧に耐えられなくなると、自転車にまたがって「見ていてくれ」と立ち上がり、一気にペダルを踏み込んで逃げ出した。
* * *
横になって真っ白な天井を見上げる。昔貼った星形の蓄光ステッカーが電気を点けていない部屋でぼんやりと緑の光を放っている。
雫の言った言葉が頭から離れない。沙羅も一生懸命に光輝と結衣を助けるために知恵を振り絞って準備をしてくれている。そして琢磨と憲久、ふたりが信者として入ってくれた。
「琢磨くんは光輝に協力して結衣を助けるって言ってたなぁ……」
「憲久くんが言ってた異世界リンゴを複数食べると……どうなるんだろう」
「初めてエデンに行った時に口に入れられたのはなんだったんだろう……」
疑問が次から次に口をつく……。
「ふぁぁぁ色々と疲れたなぁ……」
……○。○。○。○。○。○。
あれ? ここは……エデン?。それとも夢か……どちらともつかない場所。
異世界リンゴが実る大木が1本聳え……って、もう一本ある? 白い小さな花を咲かせた大きな木。
『シャァァ』
白い花の木影から不気味な声を響かせて出てきたのは大蛇。
大木に絡みつきミシミシ音を立てながら木を登り枝を渡って異世界リンゴの実る木を狙っている。
「あれ? さっきまで実っていなかったのに」
考えるよりも先に体が動いていた。
蛇に向かって一直線、拳を握りしめて駆け出す。その時僕は必死の形相をしていただろう……激しい雄叫びは叫んでいたのか心の声だったのかは分からない。
不気味な声を奏でる蛇がこちらを睨みつける。すると煙幕のように無数の小さな蛇となって霧散した。
気づくと白い花を咲かせる木はなくなっていた……
○。○。○。○。○。○。
空……草原……揺らめく樹木。多くの葉が茂りザワザワと爽やかな音を感じる。
一歩一歩、聳える大樹に近づいていく……いつもの風景……異世界リンゴの実る樹木。
「エデン……」
いつもと違う感覚、爽やかな風が髪を揺らし葉を揺らし葉擦れの音が柔らかく僕の心を包む。
ビュー──一陣の風、あまりに強い風に所々の葉が空に舞い上がって視界を奪う。余韻を残すように上空に渦を巻く葉、樹木から溢れんばかりの光が差し込んだ……
「禁断の果実……」
何故か出てきた言葉。黄金に輝く異世界リンゴ。これは……光輝が食べたものと同じ。
恐る恐る黄金のリンゴの手を伸ばしたのだった。
無表情を貫いていた憲久の顔が緩んだ。
「貴方は運がいいですね。まさか異世界リンゴが2日続けて受け取れるとは思っていませんでした」
確かにその通り……こんなにポンポン実るものなのか……そういえば、裸の女性に食べさせられた物体はなんだったのだろう。
いろいろ考えてはみるが答えなんて出る訳がない。沙羅に言うタイミングを脱してしまったのと、食べてはいけないという後ろめたさからどうしても言い出せなかった。
「明智さん、異世界リンゴをもうひとつ食べたらどうなるんだい」
憲久くんの発想に驚く。教祖として平常心を保つように心がけていたが、つい「上杉くんはよくそんな事を思いつくね」と思わずついてしまった。
「雨宮くん、僕のことは憲久と読んでくれ。君のことは神子様と呼びたいところだけど学校のこともあるから朔弥くんと呼ばせてもらうよ」
「憲久、今日は異世界で一緒に冒険しような」
嬉々として話す琢磨、そんな姿を見て憲久は「まだ信じた訳じゃないよ。あくまで投資したまでだ。これで本当に異世界に行けたら安い買い物だね」と顎に手を当てる。
「そういえば俺、お金払ってないけどいいのか……」
ゆっくりと後ろポケットの財布に手を伸ばしながら聞いた。
「良いと思うよ、こういうのは早く入った方が得をする仕組みなんだ」
憲久くんと立場が逆転しているような気がしてならない。
「この異世界教において信徒の行動は自由、ただし大いなる犯罪行為は教を潰し異世界への路は閉ざされるでしょう」と沙羅。
「それなら僕が異世界教に入っている間は監視役を引き受けよう」と憲久が立ち上がると「マジかよすげーなお前」と琢磨。
「あなたは聡明ですね。『異世界教に入っている間』ですものね。それでお願いしましょう」
そうか……異世界教での席を確保したわけか。もし騙されていたと思ったら脱退すればそれまで……凄いなぁ。
「お嬢様、そろそろご自宅にお戻り下さい、今日は旦那様がお帰りになる日でございます」
部屋に入ってきたメイド、忘れていたのか慌てたように沙羅は「ごめんなさい、今日は大切な用事があるので解散しましょう。朔弥、鍵をお願いします」と出ていった。
* * *
沈む太陽が赤く照らす空の下、自転車に乗って帰路についていた。
「沙羅……琢磨くんに憲久くんか……」
沙羅が帰った後、琢磨くんと憲久くんの雑談を思い出していた。
「俺は光輝と一緒に勇者になるんだ!」
「そうか、本当にそんな世界に行けるなら参謀になりたいものだな」
異世界に期待に胸を膨らませているふたり、話しは盛り上がりを見せお気に入りのラノベ話に移行していく。
僕もラノベを読んで話しに入れるようにならないとなぁと思いつつ聞いていると、『今の状況がラノベの中だったら主人公は沙羅かな』なんて思いながら立ち漕ぎをして一気にスピードを上げた。
「朔弥」
風に乗って届いた声、発生源にいたのは雫だった。
「ああ、雫、珍しいね声をかけてくるなんて」
まっすぐ目を見つめてツカツカと歩いてくる。僕の前でその足を止めた。
「朔弥、沙羅と一緒に何か怪しいことをしているでしょ。直ぐに止めたほうがいい。なんだか分からないけど嫌な予感しかしないのよ」
彼女の言葉に一瞬戸惑う。「光輝と結衣を助けられるのは僕たちしかいないんだ。それまではがんばりたい」と力強く答えた。
確かに雫の勘は鋭い、昔は何度テストのヤマで助けられたものか。
「助けるって……光輝と結衣のことを知ってるの? 今、一生懸命に警察が捜査してくれてるんだから知っていることがあったら全部伝えることが友達としてできることじゃないの」
確かに雫の言う通り……普通の状況ならば。
光輝たちは科学では計り知れない事象に巻き込まれ、僕もまた異世界リンゴという未知の物体と関わりがある。
無言になった僕を追い詰めるように「なんとか言ったらどうなの」と厳しい雫の怒声、幼馴染だったから面向かって話しができるが、それでもグレている彼女の怒りは足を震わせる。
「大丈夫、僕が絶対に光輝と結衣を助けるから」
雫の重圧に耐えられなくなると、自転車にまたがって「見ていてくれ」と立ち上がり、一気にペダルを踏み込んで逃げ出した。
* * *
横になって真っ白な天井を見上げる。昔貼った星形の蓄光ステッカーが電気を点けていない部屋でぼんやりと緑の光を放っている。
雫の言った言葉が頭から離れない。沙羅も一生懸命に光輝と結衣を助けるために知恵を振り絞って準備をしてくれている。そして琢磨と憲久、ふたりが信者として入ってくれた。
「琢磨くんは光輝に協力して結衣を助けるって言ってたなぁ……」
「憲久くんが言ってた異世界リンゴを複数食べると……どうなるんだろう」
「初めてエデンに行った時に口に入れられたのはなんだったんだろう……」
疑問が次から次に口をつく……。
「ふぁぁぁ色々と疲れたなぁ……」
……○。○。○。○。○。○。
あれ? ここは……エデン?。それとも夢か……どちらともつかない場所。
異世界リンゴが実る大木が1本聳え……って、もう一本ある? 白い小さな花を咲かせた大きな木。
『シャァァ』
白い花の木影から不気味な声を響かせて出てきたのは大蛇。
大木に絡みつきミシミシ音を立てながら木を登り枝を渡って異世界リンゴの実る木を狙っている。
「あれ? さっきまで実っていなかったのに」
考えるよりも先に体が動いていた。
蛇に向かって一直線、拳を握りしめて駆け出す。その時僕は必死の形相をしていただろう……激しい雄叫びは叫んでいたのか心の声だったのかは分からない。
不気味な声を奏でる蛇がこちらを睨みつける。すると煙幕のように無数の小さな蛇となって霧散した。
気づくと白い花を咲かせる木はなくなっていた……
○。○。○。○。○。○。
空……草原……揺らめく樹木。多くの葉が茂りザワザワと爽やかな音を感じる。
一歩一歩、聳える大樹に近づいていく……いつもの風景……異世界リンゴの実る樹木。
「エデン……」
いつもと違う感覚、爽やかな風が髪を揺らし葉を揺らし葉擦れの音が柔らかく僕の心を包む。
ビュー──一陣の風、あまりに強い風に所々の葉が空に舞い上がって視界を奪う。余韻を残すように上空に渦を巻く葉、樹木から溢れんばかりの光が差し込んだ……
「禁断の果実……」
何故か出てきた言葉。黄金に輝く異世界リンゴ。これは……光輝が食べたものと同じ。
恐る恐る黄金のリンゴの手を伸ばしたのだった。
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