16 / 76
第2章 異世界教と異世界教
第15話 伝説の長老
しおりを挟む
「わたしはウタハ・ニード、森の都シェッセルの長老です」
天然で年上のお姉さんと言う感じ。
「あんなに強いんだったら異世界教を潰せるんじゃないですか」
素朴な疑問だった。この町最強の騎士団といわれるウィル隊を全滅させた能力を見破った力、長老と言うくらいだから物凄い体力がないとか……
「サクラ、それには訳があるの。長老はこの世界で伝説の英雄パーティーを担った一人。世界を滅ぼすほどの力をもつ彼女たちは『戦わずの誓い』があるんだって」
「そうなのです。イザと言う時はみんなを守るつもりではいますがおいそれと手を出せない、私たちは『戦わずの誓い』を交わしているんです」
ラノベで聞くような設定。伝説の戦士……◯トの血をひく者……こんな状況なのに心がワクワクしてしまう。
「サクラさんがここにいるということは何らかのマサンの実を口にしたということですよね」
「マサンの実?」
「神より与えられし果実です。この世界に生まれた者はパライソの実を口にする。この世界に来るものはマサンの実を口にするというわけです」
「長老、パライソの実ってシーラで取ってくる雫で実る果実ですよね」
サマンの実? パライソの実? シーラ? 良くわからない用語が並ぶ。
「シーラはシェッセルから北東に行った祠、世界を知る意味で見学のつもりで行ってみると良いでしょう」
「サクラ、それじゃあお昼を食べたら出発しましょう。それまで少しは武器を使えるように訓練しなくっちゃね」
「サクラさんの同行はウィルたちに頼みましょう。雫さん、あなたはここに残って私と稽古ですよ」
「やったぁー。族長に稽古をつけてもらえるなんて嬉しいわぁ」
* * *
今、シェッセルのとある建物にいた。雫の訓練を受けるために、この町にある木造の訓練場に来ていた。体育館を少し広くした程度の広さ。
「いくわよサクラ」
襲いくる雫の刀。
キーン、カーン、キーン、キーン、カーン、キーン、カーン
受けやすい場所を狙ってくれている。しかし……でもどんどんスピードが早く……
「うわぁー」
大きく地面に尻もち。剣は弾かれ宙を舞って目の前に突き刺さる。
「いててて……」
突き刺さった剣を杖がわりに立ち上がって引き抜いた。
「この剣って凄いね、全然刃こぼれしてないよ」
「光輝様が前に言っていたわ。こっちの世界は素材をどう活かすか、いかに強化するかに特化した技術革新を進めているんだって。あっちの世界はいかに便利な世の中にするかを競ってたなぁって」
「そういえば道も頑丈だったもんね。……それにしても流石は雫だな、居合術師範なだけはあるよ」
僕の言葉に首をかしげる雫。
「居合術? 刀が妙に手に馴染むような感じがあったけど居合術なんてやったのねー私」
「小さい頃から巻藁やいろんなものを切ってたよ」
僕は剣を鞘に納めて見様見真似で一気に引き抜いて宙空を切り裂いた。
雫は「居合抜きってやつだね」と僕の真似するように居合斬りを試すと……空を切り裂く音ととも振動が伝わってきた。
雫は「ふむっ」と考え込むと動きを確認しながら居合斬りの練習を始めた。
僕の存在感が消失したように「これなら」とか「ここで力を抜けば」とぶつぶつ言っている。
「よし! これなら」
雫の顔つきが変わった。目標を睨みつけ細く吹き抜ける息遣い、ゆっくりと落ちていく肩。次の瞬間、すさまじい殺気とともに刃が鞘から解き放たれた。
無音……風も衣擦れの音もしない。雫の残心。
思わずその姿に見惚れてしまう。
「あ、雫、凄い」
ゆっくり体を戻す雫。
「凄い凄い」と叫び、近くに駆け寄ると「さすが雫だ、昔は…………」これまで僕が見てきた彼女の凄さを一心不乱に喋りまくった。
「わたしがそんなことを……もっと強くなれる……」
黄金の光りが雫を包んだ。その光はとても力強く……感じたことのある光。そうだ『黄金のリンゴ』と同じ感覚だ。
雫はゆっくりと柄を握り居合斬りの体制になった。
「サクラ、ちょっと離れてて」
今までにない自信に満ちた声、僕はゆっくりと後ずさって離れると彼女の中から沸き上がる息吹のようなものを心に感じた。
「ゴクリ」
息を飲み込む。
雫はゆっくりと居合斬りの体制になると、体中の力が柄を握る手に集まっていく。
次の瞬間、既に雫は残心状態……であることを認識した瞬間『ドゴン!』と巨大な音。思わず音に引っ張られ、目線を一気に動かした……先。
床に突き刺さっていた鉄パイプが分断され地面にずり落ちた音。砂埃を巻き上げ白くモヤが広がっている。さらにその先、鉄パイプの分断面と並行に壁が線状に切り裂かれ、外から吹き込む風が髪を揺らした。
「これが……わたしの力……」
刃を舐めるように見つめて驚く雫。幾分か刀とともに右腕も震えている。
「凄かったね、スキル、鎌鼬って感じだね!」
ラノベ脳の発想、驚きよりワクワク。恐怖より感動が先に立つ。
異世界で虐げられてきたが、ちょっとしたキッカケで力を呼び起こす。そして『ザマァ』に続いたらまさしく主人公。そんな場面を目の当たりにして興奮しないわけが無い。
が、雫は浮かない表情をしていた。
「この不思議な力は不味い。異世界教にはない力だ」
「何が不味いの? スキルを得たってことは異世界教徒として普通に生活できるんじゃない?」
「そうもいかないんだ。異世界教は異世界教であるためのスキルを持っている。今の鎌鼬っぽい技はありえなんだ」
雫の言っていることが分からない。特別な点ということに関しては同じはず……僕の周りにはハテナしか浮かばなかった。
「異世界教の力は水・火・風・土の四元素がベースになっているんだ」
「じゃあ鎌鼬って感じだったから風の力なんじゃないの?」
雫はゆっくりと首を振る。
「違うんだ、どちらかというと体の中にあるエネルギーを発射した感覚。光輝様の力に近いかもしれない」
考えてみればこっちの世界に来た原因は光輝も雫も黄金のリンゴだ。同じ能力が備わっていても不思議はない。
「じゃあ──」
「サクラ、光輝様は特別なんだ。異世界教徒の力は四元素でなくてはならない。それ以外は異端として捕らえられソウジャ様の判断に委ねられる」
「そんな理不尽な」
「それが力を持つものに従うということ……」
雫は唇を噛む。そんな彼女の醸し出す雰囲気に「そっか……」としか言えなかった。
「サクラも気をつけるんだ。君もきっと異端な能力を持っているはず。どこに異世界教のスパイが潜んでいるのか分からない……もし自分の能力が分かっても異世界教徒には見せないほうが良いかもしれない」
雫は満面の笑みを浮かべると更に口を開いた。
「以前より身体能力が飛躍的に上がったのが分かる。これで十分だ」
そう言い残して訓練場を出ていった。
天然で年上のお姉さんと言う感じ。
「あんなに強いんだったら異世界教を潰せるんじゃないですか」
素朴な疑問だった。この町最強の騎士団といわれるウィル隊を全滅させた能力を見破った力、長老と言うくらいだから物凄い体力がないとか……
「サクラ、それには訳があるの。長老はこの世界で伝説の英雄パーティーを担った一人。世界を滅ぼすほどの力をもつ彼女たちは『戦わずの誓い』があるんだって」
「そうなのです。イザと言う時はみんなを守るつもりではいますがおいそれと手を出せない、私たちは『戦わずの誓い』を交わしているんです」
ラノベで聞くような設定。伝説の戦士……◯トの血をひく者……こんな状況なのに心がワクワクしてしまう。
「サクラさんがここにいるということは何らかのマサンの実を口にしたということですよね」
「マサンの実?」
「神より与えられし果実です。この世界に生まれた者はパライソの実を口にする。この世界に来るものはマサンの実を口にするというわけです」
「長老、パライソの実ってシーラで取ってくる雫で実る果実ですよね」
サマンの実? パライソの実? シーラ? 良くわからない用語が並ぶ。
「シーラはシェッセルから北東に行った祠、世界を知る意味で見学のつもりで行ってみると良いでしょう」
「サクラ、それじゃあお昼を食べたら出発しましょう。それまで少しは武器を使えるように訓練しなくっちゃね」
「サクラさんの同行はウィルたちに頼みましょう。雫さん、あなたはここに残って私と稽古ですよ」
「やったぁー。族長に稽古をつけてもらえるなんて嬉しいわぁ」
* * *
今、シェッセルのとある建物にいた。雫の訓練を受けるために、この町にある木造の訓練場に来ていた。体育館を少し広くした程度の広さ。
「いくわよサクラ」
襲いくる雫の刀。
キーン、カーン、キーン、キーン、カーン、キーン、カーン
受けやすい場所を狙ってくれている。しかし……でもどんどんスピードが早く……
「うわぁー」
大きく地面に尻もち。剣は弾かれ宙を舞って目の前に突き刺さる。
「いててて……」
突き刺さった剣を杖がわりに立ち上がって引き抜いた。
「この剣って凄いね、全然刃こぼれしてないよ」
「光輝様が前に言っていたわ。こっちの世界は素材をどう活かすか、いかに強化するかに特化した技術革新を進めているんだって。あっちの世界はいかに便利な世の中にするかを競ってたなぁって」
「そういえば道も頑丈だったもんね。……それにしても流石は雫だな、居合術師範なだけはあるよ」
僕の言葉に首をかしげる雫。
「居合術? 刀が妙に手に馴染むような感じがあったけど居合術なんてやったのねー私」
「小さい頃から巻藁やいろんなものを切ってたよ」
僕は剣を鞘に納めて見様見真似で一気に引き抜いて宙空を切り裂いた。
雫は「居合抜きってやつだね」と僕の真似するように居合斬りを試すと……空を切り裂く音ととも振動が伝わってきた。
雫は「ふむっ」と考え込むと動きを確認しながら居合斬りの練習を始めた。
僕の存在感が消失したように「これなら」とか「ここで力を抜けば」とぶつぶつ言っている。
「よし! これなら」
雫の顔つきが変わった。目標を睨みつけ細く吹き抜ける息遣い、ゆっくりと落ちていく肩。次の瞬間、すさまじい殺気とともに刃が鞘から解き放たれた。
無音……風も衣擦れの音もしない。雫の残心。
思わずその姿に見惚れてしまう。
「あ、雫、凄い」
ゆっくり体を戻す雫。
「凄い凄い」と叫び、近くに駆け寄ると「さすが雫だ、昔は…………」これまで僕が見てきた彼女の凄さを一心不乱に喋りまくった。
「わたしがそんなことを……もっと強くなれる……」
黄金の光りが雫を包んだ。その光はとても力強く……感じたことのある光。そうだ『黄金のリンゴ』と同じ感覚だ。
雫はゆっくりと柄を握り居合斬りの体制になった。
「サクラ、ちょっと離れてて」
今までにない自信に満ちた声、僕はゆっくりと後ずさって離れると彼女の中から沸き上がる息吹のようなものを心に感じた。
「ゴクリ」
息を飲み込む。
雫はゆっくりと居合斬りの体制になると、体中の力が柄を握る手に集まっていく。
次の瞬間、既に雫は残心状態……であることを認識した瞬間『ドゴン!』と巨大な音。思わず音に引っ張られ、目線を一気に動かした……先。
床に突き刺さっていた鉄パイプが分断され地面にずり落ちた音。砂埃を巻き上げ白くモヤが広がっている。さらにその先、鉄パイプの分断面と並行に壁が線状に切り裂かれ、外から吹き込む風が髪を揺らした。
「これが……わたしの力……」
刃を舐めるように見つめて驚く雫。幾分か刀とともに右腕も震えている。
「凄かったね、スキル、鎌鼬って感じだね!」
ラノベ脳の発想、驚きよりワクワク。恐怖より感動が先に立つ。
異世界で虐げられてきたが、ちょっとしたキッカケで力を呼び起こす。そして『ザマァ』に続いたらまさしく主人公。そんな場面を目の当たりにして興奮しないわけが無い。
が、雫は浮かない表情をしていた。
「この不思議な力は不味い。異世界教にはない力だ」
「何が不味いの? スキルを得たってことは異世界教徒として普通に生活できるんじゃない?」
「そうもいかないんだ。異世界教は異世界教であるためのスキルを持っている。今の鎌鼬っぽい技はありえなんだ」
雫の言っていることが分からない。特別な点ということに関しては同じはず……僕の周りにはハテナしか浮かばなかった。
「異世界教の力は水・火・風・土の四元素がベースになっているんだ」
「じゃあ鎌鼬って感じだったから風の力なんじゃないの?」
雫はゆっくりと首を振る。
「違うんだ、どちらかというと体の中にあるエネルギーを発射した感覚。光輝様の力に近いかもしれない」
考えてみればこっちの世界に来た原因は光輝も雫も黄金のリンゴだ。同じ能力が備わっていても不思議はない。
「じゃあ──」
「サクラ、光輝様は特別なんだ。異世界教徒の力は四元素でなくてはならない。それ以外は異端として捕らえられソウジャ様の判断に委ねられる」
「そんな理不尽な」
「それが力を持つものに従うということ……」
雫は唇を噛む。そんな彼女の醸し出す雰囲気に「そっか……」としか言えなかった。
「サクラも気をつけるんだ。君もきっと異端な能力を持っているはず。どこに異世界教のスパイが潜んでいるのか分からない……もし自分の能力が分かっても異世界教徒には見せないほうが良いかもしれない」
雫は満面の笑みを浮かべると更に口を開いた。
「以前より身体能力が飛躍的に上がったのが分かる。これで十分だ」
そう言い残して訓練場を出ていった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる