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第2章 異世界教と異世界教
第25話 雫 ──【2章完結】
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「うわぁー」
ドシン──
「イテテテテ」
落ちたのは2メートル程度、強く腰を打ったが特に問題はない。
「いやぁ、でも助かったな。ラノベだったら何十メートルも落とされてたかもしれないぞ」
背筋を冷たいものが走り抜ける。
「ここはどこだ」
青く光る石造りの通路。いかにもダンジョンといった雰囲気。。
「とりあえず進むしかないか」
緩やかに下っていく通路をゆっくりと進んでいく。辺りは薄暗く何が出てくるか分からない。小さな石ころが落ちた音、風が吹き抜けるだけでビクッとしてしまう。
「光だ」
あそこに行けばここから出られる。虫のように明かりを求めて駆け出した。
向いている意識は光だけ、周囲のリスクは頭から抜けてしまう。
「ハァ、ハァ」息遣いが早くなるにつれて近づく光……あ、あともう少し。
ガシャーン! 通路と屋外の境に激しい音と共に鉄格子が落ちてきた。響いてくる音の衝撃と振動で耳が痛い。
「なんだこれ……一体……」
絶望、こんなところに閉じ込められたら……鉄格子を握りしめて強く揺さぶる。沙羅の言葉で抉られた心が不安を何十倍にも大きくする。
格子越しにのは広場、円形に広がった広大な場所。放射状にせり上がる観客席。
「雫!」
不安を吹き飛ばす存在を目に鉄格子を握りしめる手にも力が入る。
観客は誰もいない。ただ中央で腰の鞘を握ったままじっと立っている。そんな雫のそばにどこからともなく女性が現れた。
「沙羅!」
格子越しに見ていることしか出来ない。沙羅はチラリと僕の方を見ると、反対側に目を向けて僕の視線を誘導した。
「それでは対戦相手の方、お入り下さい」
花道を通って入ってくる3人……ウィル、メーン、アバンチだった。
「本当に雫を倒したら返してくれるんだろうな」
「ええ、倒せたら好きに連れて行っても良いわよ。なんならあなたの従順なペットにしつけてあげてもいいわよ」
ピクリと反応するウィル。
「こらウィル、彼女を助けてアスタルテの雫を報酬としてもらうんでしょ」とメーンが怒鳴った。
「ウィル殿、下手な誘惑に乗ってはダメですぞ」
アバンチの言葉にウィルは「分かってる」と手を払った。
「雫、どうせ俺たちに敵うわけはないんだから黙って降参しろ。そして一緒にシュッセルに帰ろう」
優しく訴えかけるウィルの言葉に沙羅が口を開いた。
「無駄ですね。雫さんはあなた方のことが分からないようにしてあります。彼女は戦うためにだけにこの場所に居ます。心配しなくても敗北を感じさせれば元に戻りますよ」
「仕方ないわねー、ウィル、アバンチさっさと倒して帰るわよ!」
メーンが杖を一振りすると巨大な竜巻が巻き上がった。全てを飲み込むような暴風、中央に引きずりこむ強い風が服や髪が引っ張る。
「では、行きますよ」
アバンチが竜巻に向かって矢を発射、風に引っ張られた矢は急激に速度を増して突き抜け雫に襲いかかった。狙いは雫の足、一直線に向かっていく。
「アバンチ、そこまでやらなくてもいいだろ!」
ウィルがアバンチに顔を向ける……そしてウィルが見たのは、生気を失って倒れるアバンチだった。
倒れたアバンチの先には刀を振り切った雫の姿。ゆっくりと振り返りながら刀を鞘に収めていた。
雫の動きが全く見えなかった。一体アバンチに何をしたと言うんだ。
恐怖を感じ体が勝手に震えだす。僕とは対象的にウィルは雄叫びを上げ身構えた。
こんな状況でなんで戦える、どうして体を動かせるんだ。騎士隊をまとめてきたウィルの精神力、予想外のことが起きた時にも対処できる経験、口や態度が悪くても『戦う』ことに関してはまじめに取り組んできたのだろう。
雫は顔色一つ変わらない。そのまま一気にスピードを上げてウィルに向かって走り出した。鞘に手をかけいつでも居合抜きを放てる態勢。
ウィルは手に持った大剣を捨て精神武器を作り出すとエネルギーを溜め始めた。
「雷霆!」
天高くかざした剣に降り注ぎし稲妻。まばゆい稲光が辺りを照らし、全てを吸収した刃が雷放電を纏う。周囲に落雷の爪痕を残しながら振り下ろ──ズドン!──
震えながら膝を付くウィル……背中に直撃した炎は火柱となって巻き上がりウィルを飲み込んだ。あたりに焦げ臭さが広がってくると炎が霧散した。
力を振り絞って振り返るウィル、彼に魔法を打ったのは……
「メーン……なん……で」
既に飛び上がっていた雫がウィルの背中に刃を突き立てた。そのまま言葉を発すること無くウィルはアバンチとともに息絶えた。
「メーン、余計なことを」
「あら、雫さんはウィルの雷霆を無傷で切り抜けられたかしら」
「当然だ、あの程度の雷じゃあ傷ひとつつかん」
どういうことだ。メーンさんが雫を助けたように見えたが……。
「雫さん、メーンさん。目的は達成したんだからどちらでも良いでしょう」
「ソウジャ様、思ったよりうまく行きましたね。私が雫を連れて帰ればアスタルテの雫はソウジャ様の物です」
「メーンさん、そこのふたりもガンバったと適当に遺品でも持って帰ってあげなさい」
メーンはウィルを蹴り上げて魔法で鎧を破壊すると破片を拾い上る。アバンチからは荷物袋から大切にしまってある袋に包まれた物を取り出すとバックにしまい込んだ。
「これでよし。ふたりの持ち金は私がもらっていいだろ。アバンチは随分と貯め込んでいるだろうからな」
「全くメーンは悪いんだから。異世界教は世界平和を目的にしている団体よ、こそ泥のようなことをする団体じゃないわ」
「メーンさん、ふたりの所持金は朔弥に入れるわ。あなたはそのふたりの家にある物を好きなように持っていきなさい。大量の経験値が入ったからいいでしょ」
ウィルとアバンチの所持金を僕に入れるって……そんなの欲しくないぞ、彼らが死んで手に入ったギラをもらうなんて僕も仲間みたいじゃないか。
願いも虚しく大量のお金が加算されたのが分かった。
「わーったよソウジャ様、私は異世界教の1教徒だ。素直に従いますよー」
「じゃあメーンさん、雫さん、アスタルテの雫のことはお願いしますよ」
ふたりはコロシアムを後にした。残った沙羅は鉄格子越しに見ている僕へ近寄ってきた。
「朔弥、今のやりとりで理解できたでしょう。死んだおふたりのお金があなたに入ったことは不本意でしょうね。それを乗り越えてこそ欲望が成長するのです。そしてあなたはこれまでの異世界教のことが分からなくなります。そんな朔弥がこの異世界でどんな人生を歩みどんな形で私まで辿り着くのか楽しみにしていますね…………」
…………眠い
急激に襲われる眠気……抗うことが出来ない。力が抜けていく……鉄格子を握る手が……ズリズリと下に落ちて……
* * *
「ん……んー」
ここはどこだ。温かなベッドの上、今日は学校休みだっけ……。
肌を優しく包む気持ちい布団が恋しい。どこからともなく漂ってくる美味しそうな匂いが鼻腔を刺激して心を奪う。
知らない場所、知らない部屋。この雰囲気はラノベで良くある風景……もしかして……。
「僕は異世界転移したのか! ラノベを読んでずっと行ってみたかった憧れの場所。でもなんで急にラノベなんか読み始めたんだっけ……誰かと友達になるために……うーん、思い出せない」
喉元まで出てくるがそれ以上の記憶を引っ張り出せない。
『ギエーギエー』
頭から鳴き声。頭を触ると鋭いトゲが突き刺さり思わず手を引いてしまった。動き回るなにかをすばしっこく顔を走りクビを走り手に降りてくる生き物。小さなハリネズミ。
「異世界転移のおまけにペットまで付けてくれるなんて……もしかして神様に与えられた神の生物なんじゃ……それなら凄い能力があるんだろうなー」
パタパタと近づく足音。部屋に入ってきた女性。
「やっと目が覚めましたね。家の前に倒れてたから頑張って運んだんですよ」
やっぱり異世界転移か。転移した先で女性に拾われるなんて良くあるパターンだ。どんな女性が助けてくれたんだ……。
「ミ……ミヅキ」
初対面だと思う……しかしなぜかこの名が浮かんだのだった。こんな出来事から僕の異世界生活が始まるのだった。
──第2章 異世界教と異世界教 完
===
第2章完結です。
1章に引き続きここまでお読みいただきましてありがとうございます。
第3章 王道の異世界ファンタジー
第26話 異世界転移?
異世界教の記憶がない朔弥が辿り着いた場所はとある街だった。好きになったミヅキとの再会、しかしお互いがお互いのことを覚えていなかった。
ミヅキと出会いお互いが引き寄せられるように生活を共にする。が、そんな生活も長続きするわけもなく……。ミヅキは、朔弥は、そして新たな長老は何を思うのか。
こうご期待! (してくれると嬉しいです!)
ドシン──
「イテテテテ」
落ちたのは2メートル程度、強く腰を打ったが特に問題はない。
「いやぁ、でも助かったな。ラノベだったら何十メートルも落とされてたかもしれないぞ」
背筋を冷たいものが走り抜ける。
「ここはどこだ」
青く光る石造りの通路。いかにもダンジョンといった雰囲気。。
「とりあえず進むしかないか」
緩やかに下っていく通路をゆっくりと進んでいく。辺りは薄暗く何が出てくるか分からない。小さな石ころが落ちた音、風が吹き抜けるだけでビクッとしてしまう。
「光だ」
あそこに行けばここから出られる。虫のように明かりを求めて駆け出した。
向いている意識は光だけ、周囲のリスクは頭から抜けてしまう。
「ハァ、ハァ」息遣いが早くなるにつれて近づく光……あ、あともう少し。
ガシャーン! 通路と屋外の境に激しい音と共に鉄格子が落ちてきた。響いてくる音の衝撃と振動で耳が痛い。
「なんだこれ……一体……」
絶望、こんなところに閉じ込められたら……鉄格子を握りしめて強く揺さぶる。沙羅の言葉で抉られた心が不安を何十倍にも大きくする。
格子越しにのは広場、円形に広がった広大な場所。放射状にせり上がる観客席。
「雫!」
不安を吹き飛ばす存在を目に鉄格子を握りしめる手にも力が入る。
観客は誰もいない。ただ中央で腰の鞘を握ったままじっと立っている。そんな雫のそばにどこからともなく女性が現れた。
「沙羅!」
格子越しに見ていることしか出来ない。沙羅はチラリと僕の方を見ると、反対側に目を向けて僕の視線を誘導した。
「それでは対戦相手の方、お入り下さい」
花道を通って入ってくる3人……ウィル、メーン、アバンチだった。
「本当に雫を倒したら返してくれるんだろうな」
「ええ、倒せたら好きに連れて行っても良いわよ。なんならあなたの従順なペットにしつけてあげてもいいわよ」
ピクリと反応するウィル。
「こらウィル、彼女を助けてアスタルテの雫を報酬としてもらうんでしょ」とメーンが怒鳴った。
「ウィル殿、下手な誘惑に乗ってはダメですぞ」
アバンチの言葉にウィルは「分かってる」と手を払った。
「雫、どうせ俺たちに敵うわけはないんだから黙って降参しろ。そして一緒にシュッセルに帰ろう」
優しく訴えかけるウィルの言葉に沙羅が口を開いた。
「無駄ですね。雫さんはあなた方のことが分からないようにしてあります。彼女は戦うためにだけにこの場所に居ます。心配しなくても敗北を感じさせれば元に戻りますよ」
「仕方ないわねー、ウィル、アバンチさっさと倒して帰るわよ!」
メーンが杖を一振りすると巨大な竜巻が巻き上がった。全てを飲み込むような暴風、中央に引きずりこむ強い風が服や髪が引っ張る。
「では、行きますよ」
アバンチが竜巻に向かって矢を発射、風に引っ張られた矢は急激に速度を増して突き抜け雫に襲いかかった。狙いは雫の足、一直線に向かっていく。
「アバンチ、そこまでやらなくてもいいだろ!」
ウィルがアバンチに顔を向ける……そしてウィルが見たのは、生気を失って倒れるアバンチだった。
倒れたアバンチの先には刀を振り切った雫の姿。ゆっくりと振り返りながら刀を鞘に収めていた。
雫の動きが全く見えなかった。一体アバンチに何をしたと言うんだ。
恐怖を感じ体が勝手に震えだす。僕とは対象的にウィルは雄叫びを上げ身構えた。
こんな状況でなんで戦える、どうして体を動かせるんだ。騎士隊をまとめてきたウィルの精神力、予想外のことが起きた時にも対処できる経験、口や態度が悪くても『戦う』ことに関してはまじめに取り組んできたのだろう。
雫は顔色一つ変わらない。そのまま一気にスピードを上げてウィルに向かって走り出した。鞘に手をかけいつでも居合抜きを放てる態勢。
ウィルは手に持った大剣を捨て精神武器を作り出すとエネルギーを溜め始めた。
「雷霆!」
天高くかざした剣に降り注ぎし稲妻。まばゆい稲光が辺りを照らし、全てを吸収した刃が雷放電を纏う。周囲に落雷の爪痕を残しながら振り下ろ──ズドン!──
震えながら膝を付くウィル……背中に直撃した炎は火柱となって巻き上がりウィルを飲み込んだ。あたりに焦げ臭さが広がってくると炎が霧散した。
力を振り絞って振り返るウィル、彼に魔法を打ったのは……
「メーン……なん……で」
既に飛び上がっていた雫がウィルの背中に刃を突き立てた。そのまま言葉を発すること無くウィルはアバンチとともに息絶えた。
「メーン、余計なことを」
「あら、雫さんはウィルの雷霆を無傷で切り抜けられたかしら」
「当然だ、あの程度の雷じゃあ傷ひとつつかん」
どういうことだ。メーンさんが雫を助けたように見えたが……。
「雫さん、メーンさん。目的は達成したんだからどちらでも良いでしょう」
「ソウジャ様、思ったよりうまく行きましたね。私が雫を連れて帰ればアスタルテの雫はソウジャ様の物です」
「メーンさん、そこのふたりもガンバったと適当に遺品でも持って帰ってあげなさい」
メーンはウィルを蹴り上げて魔法で鎧を破壊すると破片を拾い上る。アバンチからは荷物袋から大切にしまってある袋に包まれた物を取り出すとバックにしまい込んだ。
「これでよし。ふたりの持ち金は私がもらっていいだろ。アバンチは随分と貯め込んでいるだろうからな」
「全くメーンは悪いんだから。異世界教は世界平和を目的にしている団体よ、こそ泥のようなことをする団体じゃないわ」
「メーンさん、ふたりの所持金は朔弥に入れるわ。あなたはそのふたりの家にある物を好きなように持っていきなさい。大量の経験値が入ったからいいでしょ」
ウィルとアバンチの所持金を僕に入れるって……そんなの欲しくないぞ、彼らが死んで手に入ったギラをもらうなんて僕も仲間みたいじゃないか。
願いも虚しく大量のお金が加算されたのが分かった。
「わーったよソウジャ様、私は異世界教の1教徒だ。素直に従いますよー」
「じゃあメーンさん、雫さん、アスタルテの雫のことはお願いしますよ」
ふたりはコロシアムを後にした。残った沙羅は鉄格子越しに見ている僕へ近寄ってきた。
「朔弥、今のやりとりで理解できたでしょう。死んだおふたりのお金があなたに入ったことは不本意でしょうね。それを乗り越えてこそ欲望が成長するのです。そしてあなたはこれまでの異世界教のことが分からなくなります。そんな朔弥がこの異世界でどんな人生を歩みどんな形で私まで辿り着くのか楽しみにしていますね…………」
…………眠い
急激に襲われる眠気……抗うことが出来ない。力が抜けていく……鉄格子を握る手が……ズリズリと下に落ちて……
* * *
「ん……んー」
ここはどこだ。温かなベッドの上、今日は学校休みだっけ……。
肌を優しく包む気持ちい布団が恋しい。どこからともなく漂ってくる美味しそうな匂いが鼻腔を刺激して心を奪う。
知らない場所、知らない部屋。この雰囲気はラノベで良くある風景……もしかして……。
「僕は異世界転移したのか! ラノベを読んでずっと行ってみたかった憧れの場所。でもなんで急にラノベなんか読み始めたんだっけ……誰かと友達になるために……うーん、思い出せない」
喉元まで出てくるがそれ以上の記憶を引っ張り出せない。
『ギエーギエー』
頭から鳴き声。頭を触ると鋭いトゲが突き刺さり思わず手を引いてしまった。動き回るなにかをすばしっこく顔を走りクビを走り手に降りてくる生き物。小さなハリネズミ。
「異世界転移のおまけにペットまで付けてくれるなんて……もしかして神様に与えられた神の生物なんじゃ……それなら凄い能力があるんだろうなー」
パタパタと近づく足音。部屋に入ってきた女性。
「やっと目が覚めましたね。家の前に倒れてたから頑張って運んだんですよ」
やっぱり異世界転移か。転移した先で女性に拾われるなんて良くあるパターンだ。どんな女性が助けてくれたんだ……。
「ミ……ミヅキ」
初対面だと思う……しかしなぜかこの名が浮かんだのだった。こんな出来事から僕の異世界生活が始まるのだった。
──第2章 異世界教と異世界教 完
===
第2章完結です。
1章に引き続きここまでお読みいただきましてありがとうございます。
第3章 王道の異世界ファンタジー
第26話 異世界転移?
異世界教の記憶がない朔弥が辿り着いた場所はとある街だった。好きになったミヅキとの再会、しかしお互いがお互いのことを覚えていなかった。
ミヅキと出会いお互いが引き寄せられるように生活を共にする。が、そんな生活も長続きするわけもなく……。ミヅキは、朔弥は、そして新たな長老は何を思うのか。
こうご期待! (してくれると嬉しいです!)
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