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第3章 王道の異世界ファンタジー
第30話 肉大好き少女
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太陽は頂上から世界を見下ろし、伸びた影がお昼を指し示す頃。
グギュルル── 盛大に腹の虫が騒ぎ立てている。いくら見回しても獣一匹虫一匹居ない。
「でもさすがに虫は嫌だなぁ……最悪バッグから出すか」
バックの中から食べ物を出すのは遠慮したい所。いつからそこに入っているのか想像がつかない。
広がる大草原、凸凹した大地を駆け抜ける路、この上を歩いていれば安全なので獣に襲われないよう見える範囲に絞って食料になりそうな物を探していた。
「この匂いは」
波打つ細い煙が狙ったように僕の鼻を直撃、美味しそうな肉の焼ける匂いに釣られてしまう。
路を外れて林の方にフラフラ、いくらお腹が空いているとはいえ危機管理能力は残っている。狼などの野生動物が近くにいないか身を低くして窺いながら進んだ。
強くなってくる美味しそうな匂い、比例するように上がる鼻歌の音量。
「♪おっ肉、おっ肉、はやーく焼けろっ、スープ、スープ、骨ーのうまみを吸い取って~」
軽快なリズムに乗って楽しそうに巨大な肉を見つめている女性……こ、これはマンガ肉。実物を初めて見たぞ。
抑えられないほどの空腹に襲われゾンビのようにフラフラと足が前に出る。
僕にチラリと目を向けた女性は足元の剣を掴んで一気に間合いを詰めた。
気づいたときには剣先が僕の喉元に突きつけられていた。
「何者だ!」
思わず両手を挙げる。
彼女は僕の周りをグルリと確認すると、剣をクルクルっと回して鞘に収めた。
「ふぅぅー」
その場にへたり込む。彼女はリズミカルな鼻歌を再開し肉の前へと戻った。
「てっきり異世界教の追手かと思ったぞ。それでお主はここに何をしにきたのだ」
「お腹が空いて食料を探していたらいい匂いがして……」
盛大にお腹の音が鳴り響く。呆れたように両手を広げる女性。
「悪いがお主に食料を恵んでやる義理はないのー……まてよ、わらわの頼みを聞いてくれたら肉をやるぞ。交換条件だ」
願い……流石に体で払えってことはないだろう。せいぜい法外な料金をふっかけられるくらいか……。
残高は既に38億を突破、まだまだカウンターは上がっている。
「お金……いや通貨ならなんとか払えますが……」
「ギラなどいらん、お主がしばらくお供としてわらわに付き合ってくれるだけで良いのだ」
「……えっと、僕はシャンプに向かってるんだけど」
「良い良い、わらわの方向もそっちだ。付き合ってくれてる間、食料の面倒をは全てみてやろう」
特に急いでいる訳ではない。さっきの動きといい僕より強いことは間違えない……そうだ。
「それなら一つだけお願いがあるんだけど……」
「ずうずうしいやつだな。まあ言ってみるのだ」
「さっきの凄い剣捌き……僕に戦いを教えてもらえないか」
考え込む少女。一息つく。
「良いのだ。お主も肉を狩れるようになれば、もっと沢山の肉を食べられるからの~。それで契約成立だ、そっち側に座って肉を食え」
彼女の名前はユピア。ホイスという街に住んでいたが、異世界教に追われて街を出たそうだ。
「理由は分からんが私に縁談が舞い込んでな、断っていはずの父がある日を境に人が変わったように受け入れるとうるさくなってな」
「縁談? 人が変わったようにってなんか不思議だね」
何か心に引っかかるものが生まれた。
「『ソウジャ様に協力してこい』だってさ。その頃からかな~異世界教につきまとわれるようになったのは」
既に巨大な肉をたいらげ、次の肉が焼かれている。あの小さな体にある胃袋のどこに入ってるんだ。ってあれ?
「今焼いている肉ってどこから出したの? こんな巨大な肉はどこにもなかったと思うんだけど」
あわてふためくユピア。
「しまったのだー」と頭を抱えた。
普通に『あった』と言われればこの世界の常識で『そういうもの』だと思えたが、あの狼狽えようは絶対に秘密があるはずだ。
「いや、言いたくなければ言わなくていいよ」
ユピアは考え込んでしまった……。
「実は……異空間収納が使えてなぁ」
「異空間収納! ……って何?」
「異空間に道具をしまっておけるスキルだ。ほら」
宙空に浮かぶ魔法陣。この美しくも丸い形に不思議な文字、これぞ異世界の醍醐味といった感じ。
「カッコいい! 虹色に光る魔法陣だ」
思わず興奮して立ち上がってしまう。
「このことは絶対に内緒だぞ。命に関わるからな」
どうやらこの世界では異空間に物を収納することを禁止されており、能力者は国から危険人物と認識され監視対象に置かれいるようだ。それに極めて珍しく言わなければバレないらしい。
「まだ誰にもバレていないんだぞ」
「何かもったいないね。便利な能力だと思えるんだけどなぁ」
「仕方ないんだ、もしお前が王様だとするだろ。当然に謁見者に手荷物検査をさせるわけだ。検査さえすれば安心して謁見できると思うだろ」
「うん」
一瞬のうちに僕の喉元に刃が現れた。びっくりして後ろに転がってしまった。
「う、うわぁ」
「もう少し手を前にして剣を出していたらどうなっていたかな」
刃が喉に突き刺さってい……た。考えるだけで恐怖。背筋は氷付き震える体を押さえつける様に抱きしめる。
「そういうことだ。絶対に言うでないぞ」
「それなら胸の前で武器を出せちゃうんじゃ……」
「主は何も分かってないのぉ。精神武器は胸の前に手を持っていく予備動作があるであろう。それに『そういうもの』とみんなが知っているからな」
そういうことか、納得した。あっ、そうだ! 長老からもらったバッグはどうしよう……手を突っ込まないと取り出せないし予備動作はあるけど……やっぱり秘密にしていたほうが安全だな。
「主の名は何という」
「雨宮 朔弥」
「アマミヤ・サクヤ? そうかお主はチキュウ人か。それなら……サクヤ……本当にサクヤと言うのか?」
訝しむユピア、それよりも彼女はチキュウを知っているのか。
「ああ、サクヤだよ。それより今チキュウって言ったよね? チキュウにはどうすれば行けるの?」
「そんなのは知らん。よその世界からこの世界に紛れ込んでくる者がおってな。口を揃えてチキュウというところに住んでいたと言うんだ」
なるほど。場所としてではなく僕たちが異世界と呼ぶような概念として言葉があるわけか。
「サクヤ、ちょっと立って武器を構えてみろ」
胸の前で手を握る。手の中に現れるハナの針、それをバレないように剣へと変化させた。
「おっけー」
不必要な不安が嫌になる。隠す必要なんてないのかもしれないが武器が針なんて恥ずかしい。
「なんだなんだその武器は──」
近づいてくるユピア、伝説の武器でも出してしまったのだろうか……
「──何時代の素材で出来た武器なんだ。鉄っぽいが子供の遊び程度の加工じゃあ直ぐにダメになってしまうぞ」
ガックシ、逆か……すごい武器じゃなくて弱すぎる武器だったのか。
「まあいい。それでいいから向こうに獣がいると思って剣を振ってみるのだ」
僕の特訓が始まった。
グギュルル── 盛大に腹の虫が騒ぎ立てている。いくら見回しても獣一匹虫一匹居ない。
「でもさすがに虫は嫌だなぁ……最悪バッグから出すか」
バックの中から食べ物を出すのは遠慮したい所。いつからそこに入っているのか想像がつかない。
広がる大草原、凸凹した大地を駆け抜ける路、この上を歩いていれば安全なので獣に襲われないよう見える範囲に絞って食料になりそうな物を探していた。
「この匂いは」
波打つ細い煙が狙ったように僕の鼻を直撃、美味しそうな肉の焼ける匂いに釣られてしまう。
路を外れて林の方にフラフラ、いくらお腹が空いているとはいえ危機管理能力は残っている。狼などの野生動物が近くにいないか身を低くして窺いながら進んだ。
強くなってくる美味しそうな匂い、比例するように上がる鼻歌の音量。
「♪おっ肉、おっ肉、はやーく焼けろっ、スープ、スープ、骨ーのうまみを吸い取って~」
軽快なリズムに乗って楽しそうに巨大な肉を見つめている女性……こ、これはマンガ肉。実物を初めて見たぞ。
抑えられないほどの空腹に襲われゾンビのようにフラフラと足が前に出る。
僕にチラリと目を向けた女性は足元の剣を掴んで一気に間合いを詰めた。
気づいたときには剣先が僕の喉元に突きつけられていた。
「何者だ!」
思わず両手を挙げる。
彼女は僕の周りをグルリと確認すると、剣をクルクルっと回して鞘に収めた。
「ふぅぅー」
その場にへたり込む。彼女はリズミカルな鼻歌を再開し肉の前へと戻った。
「てっきり異世界教の追手かと思ったぞ。それでお主はここに何をしにきたのだ」
「お腹が空いて食料を探していたらいい匂いがして……」
盛大にお腹の音が鳴り響く。呆れたように両手を広げる女性。
「悪いがお主に食料を恵んでやる義理はないのー……まてよ、わらわの頼みを聞いてくれたら肉をやるぞ。交換条件だ」
願い……流石に体で払えってことはないだろう。せいぜい法外な料金をふっかけられるくらいか……。
残高は既に38億を突破、まだまだカウンターは上がっている。
「お金……いや通貨ならなんとか払えますが……」
「ギラなどいらん、お主がしばらくお供としてわらわに付き合ってくれるだけで良いのだ」
「……えっと、僕はシャンプに向かってるんだけど」
「良い良い、わらわの方向もそっちだ。付き合ってくれてる間、食料の面倒をは全てみてやろう」
特に急いでいる訳ではない。さっきの動きといい僕より強いことは間違えない……そうだ。
「それなら一つだけお願いがあるんだけど……」
「ずうずうしいやつだな。まあ言ってみるのだ」
「さっきの凄い剣捌き……僕に戦いを教えてもらえないか」
考え込む少女。一息つく。
「良いのだ。お主も肉を狩れるようになれば、もっと沢山の肉を食べられるからの~。それで契約成立だ、そっち側に座って肉を食え」
彼女の名前はユピア。ホイスという街に住んでいたが、異世界教に追われて街を出たそうだ。
「理由は分からんが私に縁談が舞い込んでな、断っていはずの父がある日を境に人が変わったように受け入れるとうるさくなってな」
「縁談? 人が変わったようにってなんか不思議だね」
何か心に引っかかるものが生まれた。
「『ソウジャ様に協力してこい』だってさ。その頃からかな~異世界教につきまとわれるようになったのは」
既に巨大な肉をたいらげ、次の肉が焼かれている。あの小さな体にある胃袋のどこに入ってるんだ。ってあれ?
「今焼いている肉ってどこから出したの? こんな巨大な肉はどこにもなかったと思うんだけど」
あわてふためくユピア。
「しまったのだー」と頭を抱えた。
普通に『あった』と言われればこの世界の常識で『そういうもの』だと思えたが、あの狼狽えようは絶対に秘密があるはずだ。
「いや、言いたくなければ言わなくていいよ」
ユピアは考え込んでしまった……。
「実は……異空間収納が使えてなぁ」
「異空間収納! ……って何?」
「異空間に道具をしまっておけるスキルだ。ほら」
宙空に浮かぶ魔法陣。この美しくも丸い形に不思議な文字、これぞ異世界の醍醐味といった感じ。
「カッコいい! 虹色に光る魔法陣だ」
思わず興奮して立ち上がってしまう。
「このことは絶対に内緒だぞ。命に関わるからな」
どうやらこの世界では異空間に物を収納することを禁止されており、能力者は国から危険人物と認識され監視対象に置かれいるようだ。それに極めて珍しく言わなければバレないらしい。
「まだ誰にもバレていないんだぞ」
「何かもったいないね。便利な能力だと思えるんだけどなぁ」
「仕方ないんだ、もしお前が王様だとするだろ。当然に謁見者に手荷物検査をさせるわけだ。検査さえすれば安心して謁見できると思うだろ」
「うん」
一瞬のうちに僕の喉元に刃が現れた。びっくりして後ろに転がってしまった。
「う、うわぁ」
「もう少し手を前にして剣を出していたらどうなっていたかな」
刃が喉に突き刺さってい……た。考えるだけで恐怖。背筋は氷付き震える体を押さえつける様に抱きしめる。
「そういうことだ。絶対に言うでないぞ」
「それなら胸の前で武器を出せちゃうんじゃ……」
「主は何も分かってないのぉ。精神武器は胸の前に手を持っていく予備動作があるであろう。それに『そういうもの』とみんなが知っているからな」
そういうことか、納得した。あっ、そうだ! 長老からもらったバッグはどうしよう……手を突っ込まないと取り出せないし予備動作はあるけど……やっぱり秘密にしていたほうが安全だな。
「主の名は何という」
「雨宮 朔弥」
「アマミヤ・サクヤ? そうかお主はチキュウ人か。それなら……サクヤ……本当にサクヤと言うのか?」
訝しむユピア、それよりも彼女はチキュウを知っているのか。
「ああ、サクヤだよ。それより今チキュウって言ったよね? チキュウにはどうすれば行けるの?」
「そんなのは知らん。よその世界からこの世界に紛れ込んでくる者がおってな。口を揃えてチキュウというところに住んでいたと言うんだ」
なるほど。場所としてではなく僕たちが異世界と呼ぶような概念として言葉があるわけか。
「サクヤ、ちょっと立って武器を構えてみろ」
胸の前で手を握る。手の中に現れるハナの針、それをバレないように剣へと変化させた。
「おっけー」
不必要な不安が嫌になる。隠す必要なんてないのかもしれないが武器が針なんて恥ずかしい。
「なんだなんだその武器は──」
近づいてくるユピア、伝説の武器でも出してしまったのだろうか……
「──何時代の素材で出来た武器なんだ。鉄っぽいが子供の遊び程度の加工じゃあ直ぐにダメになってしまうぞ」
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