32 / 76
第3章 王道の異世界ファンタジー
第31話 推し
しおりを挟む
「剣の腕は悪いが目だけはいいのう」
笑っちゃうくらいに剣を振るだけで軸がブレる。振りぬいた刃を切り返すだけで体がフラフラ、気を抜くと勢いを殺しきれずに腰がついてこない。
「うーん、圧倒的に力が足りないのかなー」
思わず出てしまうラノベ脳。
「えすてぃー……なんだって? 何を訳分からないことを言っておる。筋力も経験も知識も全部ダメ、肩も力が入りすぎ。目だけは良いがな」
何もそこまで言わなくても……ユピアと稽古すると弱さが際立つ。
例えるなら小学生のサッカー。ワーっとみんなが一斉にボールを追いかけているような幼い攻撃。
「攻撃が単調すぎ。まぁ避けるのはうまいけど」
神に与えられたのは目の良さなのか……素早さに自信があるというユピアの攻撃を受けることも避けることも出来ている。
今まで引き立て役だった僕にピッタリの能力かもしれないば。勉強でも部活でも遊びにしても……か。特に光輝とは良く比較されたもんなぁ……。
つまりだ。僕の能力を上手く使って相手を攪乱して主人公にうまく攻撃してもらう隙を作れということか。
おっと危ない。うまくユピアの攻撃を避ける。
「本当にサクヤは避けるのだけはうまいのう」
「もう、そんな何回も言わないでよー」
旅の中でユピアの特訓を受け続けた。いつしかウルフレッドなら1対1で倒せるまでになっていた。
よし、ミヅキに一歩近づいたぞー。さらにミヅキに近づく手段を考えないとならないな……「そうだ!」
ミヅキのピンチを救った『フリックバレット』を併用してはどうだろう。
空いている左手でフリックバレットが使えれば遠距離攻撃手段になるじゃないか。避けるのが得意な僕が盾を持っても活かせない。なんかカッコいいぞ!!
ハナの針を武器するうちに強度が増し軽量化されている。なんとなくだけどこの世界のことを知るほどに良いものになっているような……そんな事よりも練習しないと。
「サクヤ、さっきから左指で何を弾いておる」
練習のため1ギラ硬貨を指で弾いていた。フリックバレットの力を使わず弾いていただけだったので1円玉が防具の上から当たった程度なので気にならなかったはず。
「ああ、コレは僕が考えたフリックバレットって技なんだ。ギラを弾いて相手を怯ませたり……前にウルフレッドを倒したことがあったから使えるかなぁっと思って」
「なぬ、ギラを弾いてウルフレッドを倒しただと、陽動したり投げつける者はおるが獣を倒すなんてありえんだろう」
ユピアは10ギラ硬化を取り出すと僕へ放り投げた。
「正面にある木にコブが付いているだろ。そこに向かってそのなんとかバレットを思いっきり射ってみせい」
いつものように硬貨に砂鉄を纏わせ強力な磁場を作り出す。指を弾くと同時に磁場を反転させて弾き出した。持てる最大の力を使って。
「よし」
「なにが良しだ、早く射ってみせい」
「もう射ちました」
ユピアは引っ張られたように素早くコブに顔を向ける……コブには硬貨と同じサイズの孔があけられていた。
「ギャー」
遠くから聞こえる潰されたカエルのような太い悲鳴。
「サクヤ、行くぞ!」
もしかしてさっきのフリックバレットが人に当たったんじゃないよな……ウルフレッドを倒したほどの技だ、人にケガさせてたら……いやいやそれどころか……死。悪い妄想しか浮かばない。
距離にして30メートルほど森を奥に入ったところ。
そこにはラノベ系で見かけるような貴族の馬車が止まっていた。3頭引きだろうか、2頭は怯え動こうとはせず、もう1頭は地面に倒れピクリとも動かなかった。
その隣で太った男が右腕を抑え倒れ、隣では声をかけている正装した初老の男がいた。どうやらさっきの叫び声はこの太った男のものだろう。
「どうしたんだ、大丈夫か!」
ユピアが躊躇なく初老の男に話しかけた。
「はい、馬がいきなり倒れまして……」
倒れている馬はこめかみから体液を流して死んでいる。そこには10ギラ硬貨大の孔が空いていた。
ヤ……ヤバイ! 一気に血の気が引いた。自分でも顔が青くなっているだろうことがわかるほどに。
「何があった。その馬の姿……普通とは思えんが」
ユピアが声をあげた。
普通と違う? よく見ると明らかに他の2頭とは違う。額から湾曲した角が伸び体毛は黒く変色……いや体毛というより装甲みたいだ。
太った男は右腕を抑えながら口を開いた。
「路を走っていたらこの馬の目が赤く光ったんだ。そしたら粘土のようにこんな姿に変わってな……森の奥へと急に走り出したんだ」
「目が光るなんておとぎ話じゃあるまいし」
ユピアの言葉に太った男は声を上げた。
「嘘じゃねぇ、急に暴走したんだ。そしたらこの場所で急に赤目の馬が倒れたんだ……おかげで吹っ飛ばされてこのザマだけどな」
ブランとしている右手を見せつける。どうやらポッキリと骨が折れてしまっているようだ。
「困りましたねぇ、2頭しかいませんが馬車は牽けそうですか」
「すまねぇ、こんな右手じゃあまともに走らせられん、応援を呼んだほうが早いかもしれねぇ」
「こんな所にいたらどんな獣が襲ってくるか分かりませんからねぇ」
馬車の扉が開き、一人の女性が出てきた。
「姫様、ここはどんな獣が襲ってくるか分かりません。中でお待ちください」
ユピアより少し背が大きいくらいだろうか、ピンク色の可愛らしい服装をした少女。僕たちの前に立つと丁寧に挨拶をした。
「シャンプ第2王女の『かのん』と申します。この度は危ないところを助けていただきましてありがとうございます」
いやいや、お姫様ってことはこの馬は王家の馬ってことじゃないか……いや、きっと偶然、偶然……たまたま通りがかっただけ。
「僕たちは偶然に通りがかっただけです、何もしていません」
「お姫様、わたくしたちがなんとかします故、早く馬車にお戻り下さい」
「何を言ってますソウケイ、ラックが怪我をしているのにほっとけません」
かのんが右腕が折れた男の隣に座ると、ソウケイが「お姫様、地面に直接座るなど──」と言いかけた所で「あなたは黙ってなさい」と強く制され肩を落としていた。
かのんがラックの患部に両手をかざすと、ぼやっとした緑の優しい光がラックの患部を優しく照らす。
天国にでもいるかのような恍惚の表情を浮かべるラック、わずかに垂涎が光る。
汗をかきはじめるかのん。一生懸命に癒そうとしているが光は弱まりラックの腕は垂れ下がったまま。
「わたくしでは力不足ですわ。あなた方、回復薬を持っていたら譲っていただけませんか」
ユピアは、僕に小さく「異空間収納の中にあるんだよ、ここじゃあ出せない。サクヤは持ってないのか」と耳打ちした。
バックの中に手を突っ込んで『回復薬』を念じるとポーションが吸い付いた。
「これを使って下さい」
赤い液体が入った瓶を手渡す。
「あなたは一体何者ですか、この色のポーションはギラで何とかなるような代物ではないんですよ」
「ちょっとサクヤ、それどうやって手に入れたのよ。これは──」
「さっきの会話からこのポーションが大丈夫なことが分かったよ。ラックさんも辛そうだし使ってあげて」
苦痛を訴えるラックさんに「これを使って下さい」と手渡した。
「い、いやしかし対価が……それに姫様が癒してくれているのに……」
と遠慮していたが、「対価なんかいりません」と蓋を開けて無理やり左手に持たせた。
チラリとかのんに目線を向けるラック、かのんが黙って頷く。
「ありがとう。使わせてもらうよ」
一気に喉に流し込むラックを見ていると一抹の不安を覚える。周りの反応から凄い薬だということは分かる、でも考えてみれば赤い液体ですよ、それに飲んだだけで回復どころか骨折まで治すなんて怖すぎる。
ラックの表情が柔らかくなっていく……「治ったぞー」と右手を振り回して叫んだ。
胸を撫でおろすソウケイ、本当に良かったと感情を表に出すかのん。
「助かったよ、ありがとうな。よーしこれで城に帰れるぞ。姫様、ソウケイさん。予定より大分遅れちゃったからな飛ばすぞ」
ラックは元気よく立ち上がりフンフン言いながら馬車の準備を始めた。
「サクヤ様、危ないところを助けていただきありがとうございます。今は何もお礼が出来ませんがシャンプに寄った際には必ず城まで来てくださいね」
僕の両手が彼女の手に包まれる。ほんわかした優しい笑顔に目が離せない、五感のすべてに幸せを感じ、気品あるお姫様の一挙一投足に見入ってしまった。
「おいサクヤ、お姫様たちはもう言ったぞ。いつまで顔を赤くしてるんだ」
ユピアの声に現実に引き戻された。なんだか不機嫌そうに見えたのは気のせいだろうか。
「お前良くあんな回復薬持ってたな。あれはよっぽどの術士じゃないと作れ出せないポーションなんだよ」
「さっきの感じから凄いポーションってことは分かってたけど……さすがはリリス長老からもらったものだな」
風のごとく疾さで僕に近づくユピア。今までの特訓でも見せたことない素早さ。
「リリリリリリス様だとー。あの方は神子様の中でも頭ひとつ抜きん出た魔力の持ち主なんですよ! 何かリリス様の私物を持ってないですか、何かあったら私によこせ」
ユピアの表情が推しのアイドルグループを見つめる女子そのもの。よっぽど長老に憧れているのだろう。
ユピアに長老の私物があったらよこせとしつこく言われつつ、首都シャンプに向かって歩き始めた。
笑っちゃうくらいに剣を振るだけで軸がブレる。振りぬいた刃を切り返すだけで体がフラフラ、気を抜くと勢いを殺しきれずに腰がついてこない。
「うーん、圧倒的に力が足りないのかなー」
思わず出てしまうラノベ脳。
「えすてぃー……なんだって? 何を訳分からないことを言っておる。筋力も経験も知識も全部ダメ、肩も力が入りすぎ。目だけは良いがな」
何もそこまで言わなくても……ユピアと稽古すると弱さが際立つ。
例えるなら小学生のサッカー。ワーっとみんなが一斉にボールを追いかけているような幼い攻撃。
「攻撃が単調すぎ。まぁ避けるのはうまいけど」
神に与えられたのは目の良さなのか……素早さに自信があるというユピアの攻撃を受けることも避けることも出来ている。
今まで引き立て役だった僕にピッタリの能力かもしれないば。勉強でも部活でも遊びにしても……か。特に光輝とは良く比較されたもんなぁ……。
つまりだ。僕の能力を上手く使って相手を攪乱して主人公にうまく攻撃してもらう隙を作れということか。
おっと危ない。うまくユピアの攻撃を避ける。
「本当にサクヤは避けるのだけはうまいのう」
「もう、そんな何回も言わないでよー」
旅の中でユピアの特訓を受け続けた。いつしかウルフレッドなら1対1で倒せるまでになっていた。
よし、ミヅキに一歩近づいたぞー。さらにミヅキに近づく手段を考えないとならないな……「そうだ!」
ミヅキのピンチを救った『フリックバレット』を併用してはどうだろう。
空いている左手でフリックバレットが使えれば遠距離攻撃手段になるじゃないか。避けるのが得意な僕が盾を持っても活かせない。なんかカッコいいぞ!!
ハナの針を武器するうちに強度が増し軽量化されている。なんとなくだけどこの世界のことを知るほどに良いものになっているような……そんな事よりも練習しないと。
「サクヤ、さっきから左指で何を弾いておる」
練習のため1ギラ硬貨を指で弾いていた。フリックバレットの力を使わず弾いていただけだったので1円玉が防具の上から当たった程度なので気にならなかったはず。
「ああ、コレは僕が考えたフリックバレットって技なんだ。ギラを弾いて相手を怯ませたり……前にウルフレッドを倒したことがあったから使えるかなぁっと思って」
「なぬ、ギラを弾いてウルフレッドを倒しただと、陽動したり投げつける者はおるが獣を倒すなんてありえんだろう」
ユピアは10ギラ硬化を取り出すと僕へ放り投げた。
「正面にある木にコブが付いているだろ。そこに向かってそのなんとかバレットを思いっきり射ってみせい」
いつものように硬貨に砂鉄を纏わせ強力な磁場を作り出す。指を弾くと同時に磁場を反転させて弾き出した。持てる最大の力を使って。
「よし」
「なにが良しだ、早く射ってみせい」
「もう射ちました」
ユピアは引っ張られたように素早くコブに顔を向ける……コブには硬貨と同じサイズの孔があけられていた。
「ギャー」
遠くから聞こえる潰されたカエルのような太い悲鳴。
「サクヤ、行くぞ!」
もしかしてさっきのフリックバレットが人に当たったんじゃないよな……ウルフレッドを倒したほどの技だ、人にケガさせてたら……いやいやそれどころか……死。悪い妄想しか浮かばない。
距離にして30メートルほど森を奥に入ったところ。
そこにはラノベ系で見かけるような貴族の馬車が止まっていた。3頭引きだろうか、2頭は怯え動こうとはせず、もう1頭は地面に倒れピクリとも動かなかった。
その隣で太った男が右腕を抑え倒れ、隣では声をかけている正装した初老の男がいた。どうやらさっきの叫び声はこの太った男のものだろう。
「どうしたんだ、大丈夫か!」
ユピアが躊躇なく初老の男に話しかけた。
「はい、馬がいきなり倒れまして……」
倒れている馬はこめかみから体液を流して死んでいる。そこには10ギラ硬貨大の孔が空いていた。
ヤ……ヤバイ! 一気に血の気が引いた。自分でも顔が青くなっているだろうことがわかるほどに。
「何があった。その馬の姿……普通とは思えんが」
ユピアが声をあげた。
普通と違う? よく見ると明らかに他の2頭とは違う。額から湾曲した角が伸び体毛は黒く変色……いや体毛というより装甲みたいだ。
太った男は右腕を抑えながら口を開いた。
「路を走っていたらこの馬の目が赤く光ったんだ。そしたら粘土のようにこんな姿に変わってな……森の奥へと急に走り出したんだ」
「目が光るなんておとぎ話じゃあるまいし」
ユピアの言葉に太った男は声を上げた。
「嘘じゃねぇ、急に暴走したんだ。そしたらこの場所で急に赤目の馬が倒れたんだ……おかげで吹っ飛ばされてこのザマだけどな」
ブランとしている右手を見せつける。どうやらポッキリと骨が折れてしまっているようだ。
「困りましたねぇ、2頭しかいませんが馬車は牽けそうですか」
「すまねぇ、こんな右手じゃあまともに走らせられん、応援を呼んだほうが早いかもしれねぇ」
「こんな所にいたらどんな獣が襲ってくるか分かりませんからねぇ」
馬車の扉が開き、一人の女性が出てきた。
「姫様、ここはどんな獣が襲ってくるか分かりません。中でお待ちください」
ユピアより少し背が大きいくらいだろうか、ピンク色の可愛らしい服装をした少女。僕たちの前に立つと丁寧に挨拶をした。
「シャンプ第2王女の『かのん』と申します。この度は危ないところを助けていただきましてありがとうございます」
いやいや、お姫様ってことはこの馬は王家の馬ってことじゃないか……いや、きっと偶然、偶然……たまたま通りがかっただけ。
「僕たちは偶然に通りがかっただけです、何もしていません」
「お姫様、わたくしたちがなんとかします故、早く馬車にお戻り下さい」
「何を言ってますソウケイ、ラックが怪我をしているのにほっとけません」
かのんが右腕が折れた男の隣に座ると、ソウケイが「お姫様、地面に直接座るなど──」と言いかけた所で「あなたは黙ってなさい」と強く制され肩を落としていた。
かのんがラックの患部に両手をかざすと、ぼやっとした緑の優しい光がラックの患部を優しく照らす。
天国にでもいるかのような恍惚の表情を浮かべるラック、わずかに垂涎が光る。
汗をかきはじめるかのん。一生懸命に癒そうとしているが光は弱まりラックの腕は垂れ下がったまま。
「わたくしでは力不足ですわ。あなた方、回復薬を持っていたら譲っていただけませんか」
ユピアは、僕に小さく「異空間収納の中にあるんだよ、ここじゃあ出せない。サクヤは持ってないのか」と耳打ちした。
バックの中に手を突っ込んで『回復薬』を念じるとポーションが吸い付いた。
「これを使って下さい」
赤い液体が入った瓶を手渡す。
「あなたは一体何者ですか、この色のポーションはギラで何とかなるような代物ではないんですよ」
「ちょっとサクヤ、それどうやって手に入れたのよ。これは──」
「さっきの会話からこのポーションが大丈夫なことが分かったよ。ラックさんも辛そうだし使ってあげて」
苦痛を訴えるラックさんに「これを使って下さい」と手渡した。
「い、いやしかし対価が……それに姫様が癒してくれているのに……」
と遠慮していたが、「対価なんかいりません」と蓋を開けて無理やり左手に持たせた。
チラリとかのんに目線を向けるラック、かのんが黙って頷く。
「ありがとう。使わせてもらうよ」
一気に喉に流し込むラックを見ていると一抹の不安を覚える。周りの反応から凄い薬だということは分かる、でも考えてみれば赤い液体ですよ、それに飲んだだけで回復どころか骨折まで治すなんて怖すぎる。
ラックの表情が柔らかくなっていく……「治ったぞー」と右手を振り回して叫んだ。
胸を撫でおろすソウケイ、本当に良かったと感情を表に出すかのん。
「助かったよ、ありがとうな。よーしこれで城に帰れるぞ。姫様、ソウケイさん。予定より大分遅れちゃったからな飛ばすぞ」
ラックは元気よく立ち上がりフンフン言いながら馬車の準備を始めた。
「サクヤ様、危ないところを助けていただきありがとうございます。今は何もお礼が出来ませんがシャンプに寄った際には必ず城まで来てくださいね」
僕の両手が彼女の手に包まれる。ほんわかした優しい笑顔に目が離せない、五感のすべてに幸せを感じ、気品あるお姫様の一挙一投足に見入ってしまった。
「おいサクヤ、お姫様たちはもう言ったぞ。いつまで顔を赤くしてるんだ」
ユピアの声に現実に引き戻された。なんだか不機嫌そうに見えたのは気のせいだろうか。
「お前良くあんな回復薬持ってたな。あれはよっぽどの術士じゃないと作れ出せないポーションなんだよ」
「さっきの感じから凄いポーションってことは分かってたけど……さすがはリリス長老からもらったものだな」
風のごとく疾さで僕に近づくユピア。今までの特訓でも見せたことない素早さ。
「リリリリリリス様だとー。あの方は神子様の中でも頭ひとつ抜きん出た魔力の持ち主なんですよ! 何かリリス様の私物を持ってないですか、何かあったら私によこせ」
ユピアの表情が推しのアイドルグループを見つめる女子そのもの。よっぽど長老に憧れているのだろう。
ユピアに長老の私物があったらよこせとしつこく言われつつ、首都シャンプに向かって歩き始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる