35 / 76
第3章 王道の異世界ファンタジー
第34話 知らされる能力
しおりを挟む
「サクヤ様ではございませんか、あの時はありがとうございました。まさかこんなところで会えるとは嬉しいですねぇ」
深々と頭を下げるソウケイ。
「ソウケイさんは彼を知ってるのかい?」
「ええ、姫の送迎中に牽き馬1頭が魔物化しましてな。偶然飛んできた何かのおかげで倒されたのですが、行者が怪我をして立ち往生していたところに偶然通りがかったサクヤ様に助けられたという訳です」
ギルド長は考え込んだ。
「その2つの偶然を引き起こしたのが彼であると?」
「どうでしょう、偶然は偶然であって必然ではありません」
「……魔物を君が倒したのか?」
ホウモンさん、目線が怖いぞ。
「あんな魔物がそこいら中にいるんですか?」
ホウモンとソウケイがアイコンタクトする。ホウモンは頷くと真剣な表情で口を開いた。
「サクヤ君、この世界に魔物はいない」
「えっ、さっきのは?」
「正確には絶滅したと考えられている。魔物が復活したなんてことが一般に知れ渡ったら大事になってしまうんだ」
セレンは静かに立ち上がった。
「よし。この者は私が鍛えよう。ちょっと調べたいこともある。朔弥君ついてきたまえ」
「剣聖自らが教えなくても……それなら私、ソウケイが最高の剣士にしてあげますぞ」
セレンはソウケイの言葉をスルーして歩き出す。扉に手をつき振り返った。
「彼は普通の剣士にならない……いや、なれないと言ったほうが正しいのか」
天井に向かって呟くと部屋を出て行く。
「す、すいません……。セレンさんに付いていきます」
頭をペコペコ下げて追いかけた。
ギルドを離れると人気の少ない場所へ進んでいくのを必死に追いかける。
離れていく日常音に体育館裏に呼び出されたような気持ちになった。いや、呼び出されたことはないがそう思ったのだ。
隠されるように繋がる道を通るときにグニャリとした感覚を覚え、到着したのは小さな家。
「ここには結界が張られているから安心して本音を話すといい。君が背負っているものは何だね」
「良く分からないんです。気づいたらジンの街に居たんですが、なぜか知っていたりギルドカードを持っていたり……まるでこの世界に来たことがあったかのように」
セレンは無言のまま考え込むと、僕を見透かすような目で見つめた。
「先ずは精神武器を出してもらおうか」
なんという無茶振り、僕が武器を出せないことを知っているかのようだ。それなら……。
右胸の前で手を握ると感じるハルの針、それを剣へと変化させる。
とりあえずはこれでごまかしておこう。
「出しました」
「やっぱりか……」
セレンは近づいて刃を手刀で叩く。パリンという音とともに真っ二つに折れる刃。
「あぁ……」
落ちた刃に目を落とす。
「それは精神武器ではないな。まったく心と繋がっていない」
セレンはバックから青く美しい鉱石を取り出すと、「もう一度剣を作って切ってみてくれ」と鉱石をテーブルに置いた。
「さっき剣は折れちゃいましたが……」
「何本でも作れるんだろう」
半分に折れた剣を地面に置くと、新しい剣を作った。いつもどおり感じるハナの針を剣へと変化させる。
「やっぱりそうか……それでこの鉱石を斬ってみなさい」
この流れは青く光る伝説の鉱石を一刀両断するパターンか。
大きく振りかぶって鉱石に斬りつけた。抜けるような金属の音が耳に衝撃を運び火花を散らして刃は折れて宙を舞った。
根元から折れてしまった刃は折れたことに気づいていないかのようにその場に一瞬留まり滑るように地面に落ちる。
「かったーい」
遅れてきた振動が両手に伝わり痺れを巻き起こす。
「朔弥くん、これはミスリルだ。この鉱石に触れて丸くなるようにイメージしてみなさい」
手首を強く握りしめて痺れる手を抑え込む。幾分が和らいだ所でセレンに言われた通りミスリルを掴んで『丸くなれー』と念じた。
ミスリルは球体へと変化していく……手のひらに感じる不思議な感触、いびつながらも変形した姿に驚く。
「セレンさん、これなんの手品ですか?」
「君は、世界の理とは違う能力を持っているのだろう。手にした素材の形を変えることが出来るな」
「え、なんの冗談ですか……」
いやいやいや、思ったとおりに形を変えられるなんて……昔読んだことあるラノベみたいな能力が僕に備わっているなんて。
「君が取り出した精神武器が証拠だ。さっき触れたミスリルで刃が形作られるように剣を作ってみなさい」
胸の前で宙空を握る。手の中に感じるハルの針、セレンの言われた通りミスリルをイメージした剣を作り出した。
形状は同じだが刃が青く光っている剣。セレンは折れた刃を拾い上げると、「この刃を切って見ろ」と前に突き出した。
「やってみます!」
力いっぱい剣を振り下ろした。
鉄の刃に触れた瞬間に軽い抵抗を両手に感じたが、ミスリルの刃が鉄の刃を真っ二つにした。
「え、ええー」と叫ぶ僕。折れた刃が落ちた音がBGMのように鳴り響く。
「君は、接触した素材をデータとして溜め置く能力が有るみたいだ。そのデータを使ってどんな素材も変形できる。その能力をベースにした万能素材が君の精神武器と言うわけだ」
「ハナの針が……」。胸の前で手を握ると収まる小さな針。
「しかもその精神武器は、質量までも無視する恐ろしいものだ」
セレンは色々と教えてくれた。素材の特性を理解すれば付与することが出来るかもしれないとか、複数の素材を何らかの形で組み合わせることもできそうだとか……。
難しすぎて理解できず……。
「そうだ、フリックバレットはどう思いますか?」
思い切って聞いてみたが、何の能力がベースになっているのか、何で見えないのか分からないようだった。
「あまり目立つようなことはするな。特殊な能力があっても実力が伴わなければ狙われるだけだ。素材を学び自分の力を高めることに集中することだな」
「分かりました。出来る限り僕の能力は隠すようにします」
「それでは、君の剣術訓練を始めようか……そうだな、あまり時間もかけられんし荒っぽいがダメだったらそれまでか……」
あのー、しっかりヤバそうな言葉が聞こえてますが。という心の叫びが届くはずもなく、セレンは左手に灰黒色の靄を作り出すと地面に叩きつけた。
広がる灰黒色の靄。ん? 何か昔同じようなものを見たような気がする。思い浮かぶのは光輝と結衣、そして黒塗りの女性。
周囲の景色が黒く塗られセレンさんの美しい髪美しい鎧もモノクロになった。
「よし、それでは稽古をする前に魔法力を体に纏いなさい」
「魔法力を纏う? ですか」
「そうだ、チキュウジンの話しによると気を出して体を纏うようにすると言っていたぞ」
え、チキュウ人……って、「セレンさんはチキュウのことを知っているんですか? もし知っていたら教えて下さい。
セレンはフゥーと大きく息を吐きだすと、呆れたように口を開いた。
「そんなことより、この空間が時間が進まないんだ。代償として15分も閉じ込められると完全に石化するから気をつけろよ」
石? 石化? 石ってストーン? そういえば前に夫婦で石になったゲームをプレイした記憶があったな……混乱しすぎて関係ないアホなことばかりが頭の中を駆け巡った。
深々と頭を下げるソウケイ。
「ソウケイさんは彼を知ってるのかい?」
「ええ、姫の送迎中に牽き馬1頭が魔物化しましてな。偶然飛んできた何かのおかげで倒されたのですが、行者が怪我をして立ち往生していたところに偶然通りがかったサクヤ様に助けられたという訳です」
ギルド長は考え込んだ。
「その2つの偶然を引き起こしたのが彼であると?」
「どうでしょう、偶然は偶然であって必然ではありません」
「……魔物を君が倒したのか?」
ホウモンさん、目線が怖いぞ。
「あんな魔物がそこいら中にいるんですか?」
ホウモンとソウケイがアイコンタクトする。ホウモンは頷くと真剣な表情で口を開いた。
「サクヤ君、この世界に魔物はいない」
「えっ、さっきのは?」
「正確には絶滅したと考えられている。魔物が復活したなんてことが一般に知れ渡ったら大事になってしまうんだ」
セレンは静かに立ち上がった。
「よし。この者は私が鍛えよう。ちょっと調べたいこともある。朔弥君ついてきたまえ」
「剣聖自らが教えなくても……それなら私、ソウケイが最高の剣士にしてあげますぞ」
セレンはソウケイの言葉をスルーして歩き出す。扉に手をつき振り返った。
「彼は普通の剣士にならない……いや、なれないと言ったほうが正しいのか」
天井に向かって呟くと部屋を出て行く。
「す、すいません……。セレンさんに付いていきます」
頭をペコペコ下げて追いかけた。
ギルドを離れると人気の少ない場所へ進んでいくのを必死に追いかける。
離れていく日常音に体育館裏に呼び出されたような気持ちになった。いや、呼び出されたことはないがそう思ったのだ。
隠されるように繋がる道を通るときにグニャリとした感覚を覚え、到着したのは小さな家。
「ここには結界が張られているから安心して本音を話すといい。君が背負っているものは何だね」
「良く分からないんです。気づいたらジンの街に居たんですが、なぜか知っていたりギルドカードを持っていたり……まるでこの世界に来たことがあったかのように」
セレンは無言のまま考え込むと、僕を見透かすような目で見つめた。
「先ずは精神武器を出してもらおうか」
なんという無茶振り、僕が武器を出せないことを知っているかのようだ。それなら……。
右胸の前で手を握ると感じるハルの針、それを剣へと変化させる。
とりあえずはこれでごまかしておこう。
「出しました」
「やっぱりか……」
セレンは近づいて刃を手刀で叩く。パリンという音とともに真っ二つに折れる刃。
「あぁ……」
落ちた刃に目を落とす。
「それは精神武器ではないな。まったく心と繋がっていない」
セレンはバックから青く美しい鉱石を取り出すと、「もう一度剣を作って切ってみてくれ」と鉱石をテーブルに置いた。
「さっき剣は折れちゃいましたが……」
「何本でも作れるんだろう」
半分に折れた剣を地面に置くと、新しい剣を作った。いつもどおり感じるハナの針を剣へと変化させる。
「やっぱりそうか……それでこの鉱石を斬ってみなさい」
この流れは青く光る伝説の鉱石を一刀両断するパターンか。
大きく振りかぶって鉱石に斬りつけた。抜けるような金属の音が耳に衝撃を運び火花を散らして刃は折れて宙を舞った。
根元から折れてしまった刃は折れたことに気づいていないかのようにその場に一瞬留まり滑るように地面に落ちる。
「かったーい」
遅れてきた振動が両手に伝わり痺れを巻き起こす。
「朔弥くん、これはミスリルだ。この鉱石に触れて丸くなるようにイメージしてみなさい」
手首を強く握りしめて痺れる手を抑え込む。幾分が和らいだ所でセレンに言われた通りミスリルを掴んで『丸くなれー』と念じた。
ミスリルは球体へと変化していく……手のひらに感じる不思議な感触、いびつながらも変形した姿に驚く。
「セレンさん、これなんの手品ですか?」
「君は、世界の理とは違う能力を持っているのだろう。手にした素材の形を変えることが出来るな」
「え、なんの冗談ですか……」
いやいやいや、思ったとおりに形を変えられるなんて……昔読んだことあるラノベみたいな能力が僕に備わっているなんて。
「君が取り出した精神武器が証拠だ。さっき触れたミスリルで刃が形作られるように剣を作ってみなさい」
胸の前で宙空を握る。手の中に感じるハルの針、セレンの言われた通りミスリルをイメージした剣を作り出した。
形状は同じだが刃が青く光っている剣。セレンは折れた刃を拾い上げると、「この刃を切って見ろ」と前に突き出した。
「やってみます!」
力いっぱい剣を振り下ろした。
鉄の刃に触れた瞬間に軽い抵抗を両手に感じたが、ミスリルの刃が鉄の刃を真っ二つにした。
「え、ええー」と叫ぶ僕。折れた刃が落ちた音がBGMのように鳴り響く。
「君は、接触した素材をデータとして溜め置く能力が有るみたいだ。そのデータを使ってどんな素材も変形できる。その能力をベースにした万能素材が君の精神武器と言うわけだ」
「ハナの針が……」。胸の前で手を握ると収まる小さな針。
「しかもその精神武器は、質量までも無視する恐ろしいものだ」
セレンは色々と教えてくれた。素材の特性を理解すれば付与することが出来るかもしれないとか、複数の素材を何らかの形で組み合わせることもできそうだとか……。
難しすぎて理解できず……。
「そうだ、フリックバレットはどう思いますか?」
思い切って聞いてみたが、何の能力がベースになっているのか、何で見えないのか分からないようだった。
「あまり目立つようなことはするな。特殊な能力があっても実力が伴わなければ狙われるだけだ。素材を学び自分の力を高めることに集中することだな」
「分かりました。出来る限り僕の能力は隠すようにします」
「それでは、君の剣術訓練を始めようか……そうだな、あまり時間もかけられんし荒っぽいがダメだったらそれまでか……」
あのー、しっかりヤバそうな言葉が聞こえてますが。という心の叫びが届くはずもなく、セレンは左手に灰黒色の靄を作り出すと地面に叩きつけた。
広がる灰黒色の靄。ん? 何か昔同じようなものを見たような気がする。思い浮かぶのは光輝と結衣、そして黒塗りの女性。
周囲の景色が黒く塗られセレンさんの美しい髪美しい鎧もモノクロになった。
「よし、それでは稽古をする前に魔法力を体に纏いなさい」
「魔法力を纏う? ですか」
「そうだ、チキュウジンの話しによると気を出して体を纏うようにすると言っていたぞ」
え、チキュウ人……って、「セレンさんはチキュウのことを知っているんですか? もし知っていたら教えて下さい。
セレンはフゥーと大きく息を吐きだすと、呆れたように口を開いた。
「そんなことより、この空間が時間が進まないんだ。代償として15分も閉じ込められると完全に石化するから気をつけろよ」
石? 石化? 石ってストーン? そういえば前に夫婦で石になったゲームをプレイした記憶があったな……混乱しすぎて関係ないアホなことばかりが頭の中を駆け巡った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
聖女じゃない私たち
あんど もあ
ファンタジー
異世界転移してしまった女子高生二人。王太子によって、片方は「聖女」として王宮に迎えられ、片方は「ただの異世界人」と地方の男爵に押し付けられた。だが、その判断に納得する二人ではなく……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる