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第4章 獣に植物に聖女結衣
第45話 龍の目
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巨大な龍の頭が見下ろす広場、多くの人で賑わっていた。
中央には大きなテントを囲うように全面の開いた小さなテントが建てられている。それぞれに『本日分の神子討伐受付はこちら』という看板がデカデカと掲げられていた。
円形の広場の外周には多くの出店が軒を連ね、食べ物やらアイテムやらご当地グッズのような人形まで売られ、通りを歩く人は「さすがヴィクトリア女王、民の懐を守ることには余念がないわね」なんて声が聞こえた。
視線──
誰かが僕たちの行動を追いかけている気配……上か! 思わず目を移す。
龍の目? 威厳を感じるほどの竜頭にはめ込まれた黒いガラスのような素材で覆われた鋭い目から視線を感じた。
『空間透視』、こんな言葉が頭に浮かんだ。ドローンのように思念を風に乗せて飛ばすことで遠隔地を偵察できる能力。どこで得た知識なのかまでは記憶にないが。
「サクラちゃん、やっちゃったわね」
ケアルナの一言、何をやっちゃったって言うんだ。
バタバタ走ってくる衛視3人にいきなり声をかけられた。
「あなた方は、神子討伐の参加者ですよね。中央のテントにどうぞ」
顔は笑顔だが、体全体から漂う緊張感は……恐怖?
兵士のひとりは前に立ち、ふたりが後ろに回って取り囲むように歩き始めた。
一体僕たちが何をしたっていうのだ。何としてもラクナシアだけは守らなければならない。
『ケアルナさん、ラクナシアだけは守りますよ』、アイコンタクトを一生懸命に送った。が、そんなことを気にすることなくケアルナは親子デートでも楽しむかのようにラクナシアの手を握ってブンブン振りニコニコしていた。
「サクラちゃーん、そんなに怖い顔をしていたら兵士さん達が怖がっちゃうでしょー」
確かに衛視たちから強い緊張感が漂っている。そんな中、前を歩く衛視は大きく息を吐いた。
「お嬢さんたちすまない、別にどうこうしようというわけではない。俺たちも不意を突くように強者に突撃するのは怖いんだ。納得のいく説明をするから黙ってテントまでついてきてくれ」
雑踏の中、衛視たちに連れられる様はまるで犯罪者。周囲の視線が痛い……。
「あいつらすげーな」「次は俺たちの番だな」
なんて言葉が聞こえてきた。
広々とした中央のテント、中には武道大会でもやりそうなリングがせり出している。
「お待ちしておりました」
入り口を入って直ぐの場所に並べられた長机、その中央に座る強そうな甲冑を着た男が声をかけてきた。
「え……と、初対面ですよね? いきなりこんな所に連れ込んでどうしようって言うんですか」
男は立ち上がると丁寧にお辞儀をした。
「私は、リュウコウで騎士団長をしているメルギンスだ。君たち一行は神子討伐の本部隊に入って欲しいと思っている」
「え……と、それはどういう……」
白髪に白髭、いかにもという初老の男が口を開いた。
「ワシから話しをしよう。そこに座って下され。ここには滅多に人はこないからのー」
初老の男は椅子に腰掛けると、僕たちが座るのを待って話し始めた。
「主たちはリュウコウの守護神である龍に選ばれたのだ。強き者にだけに感じる気配を察知したのだー」
興奮したのか勢いよく立ち上がって杖を掲げた。相手の言葉を待つことなく話しを続ける。
「城内には多くのゴーレムがおる。1体1体がとても強力で並みの戦士では全く歯がたたんのだ。強き者を携え神殿に乗り込んで神子討伐をなし得るのじゃー!」
興奮しすぎたのか崩れ落ちるように椅子に座り込む。顔を真っ赤にして肩で大きく息をしていた。
「そもそもなんで神子を討伐しようって話しになったんですか?」
僕の言葉にメルギンスは「ふむ」と顎に手をあて口を開いた。
「報酬に目が眩まずきちんと事情を気にするとは流石だな、ただ答えられるのはヴィクトリア女王の命令だからとしか言えん。我ら騎士団はヴィクトリア女王絶対だからな」
「ほっほっほ、メルギンス。旅の御仁たちはその説明では納得しないだろう。正しくはマーサンと関係しているということだ。それ以上のことは討伐隊に参加して自分の目で確かめなされ」
いや、どっちの説明も的を射てないんだけど……。女王と神子のどちらに正義があるなんて分からないけど、とりあえず僕の目的は結衣。
「あのー、聖女とは会えないんですか?」
「ほっほっほ、聖女結衣様ですかな」
「はい、その聖女様はどこに?」
「すまんがのー、今は会うことができないのだ。作戦の為に力を蓄えておるでな。作戦達成のあかつきには会えることもあるじゃろうて」
そうか、現段階では討伐隊に参加するしか聖女が結衣かどうかを確認する手段はないということか。神子討伐……ジンで会ったリリス長老と同程度の実力者だと考えるとラクナシアやケアルナさんが危険だ。彼女たちまで巻き込むわけにはいかない。
「じゃあ、僕ひとりで──」「分かったわ。私たち3人で討伐隊に加わりますねー」
僕の言葉を遮ったのはケアルナ、思わず彼女を見てしまう。
「うふふ」
ケアルナは僕の目を見つめて怪しく微笑んだ。
「よし、それでは君たちの実力を見せてもらおう。相手は態度は悪いが中々の実力者だぞ」
奥から入ってきたのは3人の男、剣を持った男、巨大な斧を持った男、槍を持った男。
「ハッハッハ、こんな事くらいで除隊が取り消されるなら安いものだよな」
「ちげぇねぇ、まったくお前があんなことするから除隊されそうになったんだぞ」
「お前だって戦おうとしたじゃねぇか」
ガハガハ入ってくる男たち。良く見ると……
「サクラ様、あの人たち……」
僕の後ろに隠れてしまうラクナシア。男たちはリュウコウの前でラクナシアに暴力を振るったモブABCだった。
「「「あぁ、お前……いや、あなたさまたちは」」」
僕たちに気づいたモブABC、そんな姿にメルギンスは不思議な表情を浮かべた。
「なんだお前達、この方たちと知り合いか」
「すすすすいません、その方たちとの戦いは勘弁してくだせぇ。勝てる気がしないですし、今度は殺されてしまいます」
人聞きの悪いことを言わないでくれ。これじゃあ僕たちが悪者みたいじゃないか。
「メルギンスさん、私たちはいいですけど、彼たちは戦わないって言ってるけどどうしましょうか」
メルギンスは僕たちとモブを交互に見比べている。腕組みをして暫く考え込むと「分かった。君たちを正式に神子討伐本隊に組み入れることにする」
こうして僕たちは討伐本隊として神子の待ち構える神殿に向かうのであった。
「それでは、これが本隊に入ってもらう前金だ」
渡されたのは200万ギラ。
「じゃあ平等に分けましょう」とケアルナの提案に「わ、わたしはもらえません……」とラクナシア。「仲間なんだからダメよ、それとも私たちと仲間になりたくないの?」という強引なケアルナの言葉によって70万ギラ (僕は60万ギラ)づつ分けられた。
「これでラクナシアちゃんに色々やってあげられるわー」
ほくほく顔のケアルナだった。
中央には大きなテントを囲うように全面の開いた小さなテントが建てられている。それぞれに『本日分の神子討伐受付はこちら』という看板がデカデカと掲げられていた。
円形の広場の外周には多くの出店が軒を連ね、食べ物やらアイテムやらご当地グッズのような人形まで売られ、通りを歩く人は「さすがヴィクトリア女王、民の懐を守ることには余念がないわね」なんて声が聞こえた。
視線──
誰かが僕たちの行動を追いかけている気配……上か! 思わず目を移す。
龍の目? 威厳を感じるほどの竜頭にはめ込まれた黒いガラスのような素材で覆われた鋭い目から視線を感じた。
『空間透視』、こんな言葉が頭に浮かんだ。ドローンのように思念を風に乗せて飛ばすことで遠隔地を偵察できる能力。どこで得た知識なのかまでは記憶にないが。
「サクラちゃん、やっちゃったわね」
ケアルナの一言、何をやっちゃったって言うんだ。
バタバタ走ってくる衛視3人にいきなり声をかけられた。
「あなた方は、神子討伐の参加者ですよね。中央のテントにどうぞ」
顔は笑顔だが、体全体から漂う緊張感は……恐怖?
兵士のひとりは前に立ち、ふたりが後ろに回って取り囲むように歩き始めた。
一体僕たちが何をしたっていうのだ。何としてもラクナシアだけは守らなければならない。
『ケアルナさん、ラクナシアだけは守りますよ』、アイコンタクトを一生懸命に送った。が、そんなことを気にすることなくケアルナは親子デートでも楽しむかのようにラクナシアの手を握ってブンブン振りニコニコしていた。
「サクラちゃーん、そんなに怖い顔をしていたら兵士さん達が怖がっちゃうでしょー」
確かに衛視たちから強い緊張感が漂っている。そんな中、前を歩く衛視は大きく息を吐いた。
「お嬢さんたちすまない、別にどうこうしようというわけではない。俺たちも不意を突くように強者に突撃するのは怖いんだ。納得のいく説明をするから黙ってテントまでついてきてくれ」
雑踏の中、衛視たちに連れられる様はまるで犯罪者。周囲の視線が痛い……。
「あいつらすげーな」「次は俺たちの番だな」
なんて言葉が聞こえてきた。
広々とした中央のテント、中には武道大会でもやりそうなリングがせり出している。
「お待ちしておりました」
入り口を入って直ぐの場所に並べられた長机、その中央に座る強そうな甲冑を着た男が声をかけてきた。
「え……と、初対面ですよね? いきなりこんな所に連れ込んでどうしようって言うんですか」
男は立ち上がると丁寧にお辞儀をした。
「私は、リュウコウで騎士団長をしているメルギンスだ。君たち一行は神子討伐の本部隊に入って欲しいと思っている」
「え……と、それはどういう……」
白髪に白髭、いかにもという初老の男が口を開いた。
「ワシから話しをしよう。そこに座って下され。ここには滅多に人はこないからのー」
初老の男は椅子に腰掛けると、僕たちが座るのを待って話し始めた。
「主たちはリュウコウの守護神である龍に選ばれたのだ。強き者にだけに感じる気配を察知したのだー」
興奮したのか勢いよく立ち上がって杖を掲げた。相手の言葉を待つことなく話しを続ける。
「城内には多くのゴーレムがおる。1体1体がとても強力で並みの戦士では全く歯がたたんのだ。強き者を携え神殿に乗り込んで神子討伐をなし得るのじゃー!」
興奮しすぎたのか崩れ落ちるように椅子に座り込む。顔を真っ赤にして肩で大きく息をしていた。
「そもそもなんで神子を討伐しようって話しになったんですか?」
僕の言葉にメルギンスは「ふむ」と顎に手をあて口を開いた。
「報酬に目が眩まずきちんと事情を気にするとは流石だな、ただ答えられるのはヴィクトリア女王の命令だからとしか言えん。我ら騎士団はヴィクトリア女王絶対だからな」
「ほっほっほ、メルギンス。旅の御仁たちはその説明では納得しないだろう。正しくはマーサンと関係しているということだ。それ以上のことは討伐隊に参加して自分の目で確かめなされ」
いや、どっちの説明も的を射てないんだけど……。女王と神子のどちらに正義があるなんて分からないけど、とりあえず僕の目的は結衣。
「あのー、聖女とは会えないんですか?」
「ほっほっほ、聖女結衣様ですかな」
「はい、その聖女様はどこに?」
「すまんがのー、今は会うことができないのだ。作戦の為に力を蓄えておるでな。作戦達成のあかつきには会えることもあるじゃろうて」
そうか、現段階では討伐隊に参加するしか聖女が結衣かどうかを確認する手段はないということか。神子討伐……ジンで会ったリリス長老と同程度の実力者だと考えるとラクナシアやケアルナさんが危険だ。彼女たちまで巻き込むわけにはいかない。
「じゃあ、僕ひとりで──」「分かったわ。私たち3人で討伐隊に加わりますねー」
僕の言葉を遮ったのはケアルナ、思わず彼女を見てしまう。
「うふふ」
ケアルナは僕の目を見つめて怪しく微笑んだ。
「よし、それでは君たちの実力を見せてもらおう。相手は態度は悪いが中々の実力者だぞ」
奥から入ってきたのは3人の男、剣を持った男、巨大な斧を持った男、槍を持った男。
「ハッハッハ、こんな事くらいで除隊が取り消されるなら安いものだよな」
「ちげぇねぇ、まったくお前があんなことするから除隊されそうになったんだぞ」
「お前だって戦おうとしたじゃねぇか」
ガハガハ入ってくる男たち。良く見ると……
「サクラ様、あの人たち……」
僕の後ろに隠れてしまうラクナシア。男たちはリュウコウの前でラクナシアに暴力を振るったモブABCだった。
「「「あぁ、お前……いや、あなたさまたちは」」」
僕たちに気づいたモブABC、そんな姿にメルギンスは不思議な表情を浮かべた。
「なんだお前達、この方たちと知り合いか」
「すすすすいません、その方たちとの戦いは勘弁してくだせぇ。勝てる気がしないですし、今度は殺されてしまいます」
人聞きの悪いことを言わないでくれ。これじゃあ僕たちが悪者みたいじゃないか。
「メルギンスさん、私たちはいいですけど、彼たちは戦わないって言ってるけどどうしましょうか」
メルギンスは僕たちとモブを交互に見比べている。腕組みをして暫く考え込むと「分かった。君たちを正式に神子討伐本隊に組み入れることにする」
こうして僕たちは討伐本隊として神子の待ち構える神殿に向かうのであった。
「それでは、これが本隊に入ってもらう前金だ」
渡されたのは200万ギラ。
「じゃあ平等に分けましょう」とケアルナの提案に「わ、わたしはもらえません……」とラクナシア。「仲間なんだからダメよ、それとも私たちと仲間になりたくないの?」という強引なケアルナの言葉によって70万ギラ (僕は60万ギラ)づつ分けられた。
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