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第466話 エンドレス・バレンタイン(8) at 1996/2/14
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――ミーミーミー!
『古ノ森リーダー! こちらハカセ!』
「話す余裕がない! 用件だけ手短に!」
――だだだだだん!
『理科室のドアは開いている――繰り返す、理科室のドアは開いている――全力で跳べ――!』
「ちょ――ちょっと待ってくれ! 手短すぎてわからないって!!」
――だだだだだん――きゅっ!
「――うひ――うひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!」
「う――うおっ!?」
首筋に生温かい息を感じた気さえする距離だ。思わず首を縮こませ、急ターンでバランスを崩しそうになりながら、目指す理科室のドアを見た。たしかにハカセの通信どおり開いている。
(たしかに開いてるみたいだけども! けども!)
はた、と思考が止まった。
気のせいか、時間の流れが僕のまわりだけ極端に遅くなったようにすら感じる。
(最後にハカセはなんて言った……? ええと……全力で――跳べ? それってどういう――)
そして、時は動き出した。
「うひひひっ――! こぉーのぉーもぉーりぃーくぅーん! つうううかまえええたああ――」
「ぬぉおおおおっ!! やればいいんだろ、やれば! こなくそぉおおおおおおおおおお!!」
――だんっ!!!!!!
またさっきの現象だ。すべてがゆっくり流れていく。
理科室の中には、僕の頼れる仲間たちがいて。
僕と、タツヒコだったモノが飛び込んでいく先でなにかを構えていた。
――ゴールテープ? いや、違うな、アレは――。
けど、このままだと僕はどうやらアレに突っ込むことになりそうだ。
まだ浮いている。
宙を舞っている。
でも、アイツは――?
理科室に逃げ込むとは予想していなかったのだろう。ドアの前の廊下で無様につまずき足をもつらせながらも、なりふり構わずがむしゃらに理科室の中へと滑り込んでくるつもりらしい。
――濡れた床の上に。
………………濡れた?
と、次の瞬間。
――バツンッッッ!!!!!!
「が――――――っ!?」
激しい音と衝撃とともに、地を這うように低く構えていたタツヒコだったモノのカラダが、一瞬で、ぴん! とまっすぐに伸びた。全身の毛が逆立ち、ぼつぼつと鳥肌になっている。そして、なにかを言おうと口をあんぐりを大きく開いたのだが――できたのはそこまでだった。
ぐらり――白目をむいたまま、タツヒコだったモノ――いや、タツヒコのカラダは倒れる。一方、僕のカラダは『電算研』のみんなが構えていたバレーボールのネットの中に飛び込んだ。
「ははは。なんとかうまくいきましたねぇ。……ひょっとして私、懲戒免職とかですかねぇ」
『古ノ森リーダー! こちらハカセ!』
「話す余裕がない! 用件だけ手短に!」
――だだだだだん!
『理科室のドアは開いている――繰り返す、理科室のドアは開いている――全力で跳べ――!』
「ちょ――ちょっと待ってくれ! 手短すぎてわからないって!!」
――だだだだだん――きゅっ!
「――うひ――うひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!」
「う――うおっ!?」
首筋に生温かい息を感じた気さえする距離だ。思わず首を縮こませ、急ターンでバランスを崩しそうになりながら、目指す理科室のドアを見た。たしかにハカセの通信どおり開いている。
(たしかに開いてるみたいだけども! けども!)
はた、と思考が止まった。
気のせいか、時間の流れが僕のまわりだけ極端に遅くなったようにすら感じる。
(最後にハカセはなんて言った……? ええと……全力で――跳べ? それってどういう――)
そして、時は動き出した。
「うひひひっ――! こぉーのぉーもぉーりぃーくぅーん! つうううかまえええたああ――」
「ぬぉおおおおっ!! やればいいんだろ、やれば! こなくそぉおおおおおおおおおお!!」
――だんっ!!!!!!
またさっきの現象だ。すべてがゆっくり流れていく。
理科室の中には、僕の頼れる仲間たちがいて。
僕と、タツヒコだったモノが飛び込んでいく先でなにかを構えていた。
――ゴールテープ? いや、違うな、アレは――。
けど、このままだと僕はどうやらアレに突っ込むことになりそうだ。
まだ浮いている。
宙を舞っている。
でも、アイツは――?
理科室に逃げ込むとは予想していなかったのだろう。ドアの前の廊下で無様につまずき足をもつらせながらも、なりふり構わずがむしゃらに理科室の中へと滑り込んでくるつもりらしい。
――濡れた床の上に。
………………濡れた?
と、次の瞬間。
――バツンッッッ!!!!!!
「が――――――っ!?」
激しい音と衝撃とともに、地を這うように低く構えていたタツヒコだったモノのカラダが、一瞬で、ぴん! とまっすぐに伸びた。全身の毛が逆立ち、ぼつぼつと鳥肌になっている。そして、なにかを言おうと口をあんぐりを大きく開いたのだが――できたのはそこまでだった。
ぐらり――白目をむいたまま、タツヒコだったモノ――いや、タツヒコのカラダは倒れる。一方、僕のカラダは『電算研』のみんなが構えていたバレーボールのネットの中に飛び込んだ。
「ははは。なんとかうまくいきましたねぇ。……ひょっとして私、懲戒免職とかですかねぇ」
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