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第487話 イチャコラすんな at 1996/2/26
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週も明けて月曜日。
時刻は早くも放課後。僕らの部室の決して大きくも余裕もないちゃぶ台の上を覆い尽くすように、ぐでー、と占領してぶつぶつ愚痴を垂れ流しているヤツがいる。もちろんロコのことだ。
「うへぇ……マジでやんのぉ……? その模試のハナシなら、先週で終わったじゃんよー……」
「終わってない。結果が返ってきただけだろ」
わざわざ荻島センセイの手を借りて全員分のプリントを作ってきたのだけれど、ロコが邪魔で置く場所がない。几帳面にまとめた紙束で容赦なくロコの背中を、びしびし! と叩いた。
「それにだ。毎回学校の中間・期末だって確認と復習やってるじゃんか。それと同じだって」
「あ、すっごい! ね、ケンタ君? 半分わけて。配るの手伝うよ!」
ぴょこり、と僕の肩越しに顔を突き出した純美子に視線を向けたロコだったが、ちゃぶ台の上から退去するどころか開き直って居座る戦法に変更したようだ。がしり、と天板の端をつかむ。
「絶対! ぜーったい! あたし、ここからどかないからね!」
「……ほう? 実力行使がお望みのようだな? ま、そうでなくても――こうやれば、っと」
無理矢理どかそうと思えばくすぐればいいだけのハナシなので、こっちにはだいぶ余裕がある。ただし、それはそれで、それなりのリスクが含まれており、『またあたしの前でいちゃついて……うふうふうふふ♡』と純美子が闇堕ちしかねないのだ。
なので、
「……? ――!?」
いっそロコのカラダをちゃぶ台と思えばよい、というダイタンな作戦を実行に移した僕だ。
「ちょ――ちょっと、あんたひと様のセクシーキュートなカラダをなんだと思ってるのよ!?」
「セクシーもキュートも理解不能だけど、部員みんなの公有地であるちゃぶ台様の上を不当に占有しているワケだから、こっちも好き勝手にやらせてもらおうってワケさ。黙って寝とけ」
「ちょ――!? 載せんな! インク臭いってば! かさかさくすぐったいし!」
「うん? 家具がしゃべったのかな? にしても……もうちょっと平らだといいんだけど……」
おかしいな。もしかするとロコのヤツ、四月の身体測定より、む――胸が大きくなっているんじゃないか? もっと……こう……ぺたーん、としている方がプリント並べやすいんだが。
――ぐりり。
「なーにーをー見てるのカナー?」
「ごっ! 誤解です! スミちゃんの胸のあたりなんて見てませんって!」
思わぬ失言に、ぐりり、と頬にねじ込まれたプリントの束を丸めた『凶器』の動きが一気に加速して、ぐごごごご! と掘削マシーンのように回転しはじめた。痛い! 痛いってば!
「いだだだだだだだだだだ!」
「うふうふうふふ……♡」
「くふ――ひゃいっ! も、もう! どくわよ、あたしっ!」
「おい、馬鹿! 今動くな! せっかく全部置いたプリントがバラバラに――っていだだだ!」
「うふうふうふふ……♡」
「あーもうっ! ロコちゃんパワーで、どぉおおおおおおおおおおん!!」
どぅっ――ひらひらひらひら……。
「んなっ!? プ、プリントっ――!」
もにゅり――反射的に伸ばした手のひらの中に、見事に、正確に、ロコの右胸ががが。
「……あ」
「あんっ」
「……うふうふうふふふふふふふふふふ♡」
ちが――違う違う!
今のは偶発的に起きた事故であってですねていうか変な声出すなぁ!
僕らのドタバタイチャコラ劇の一部始終を眺めつつ、深々と溜息をついてなにごともなかったかのように平常運転に戻る部員たちであったとさ。
時刻は早くも放課後。僕らの部室の決して大きくも余裕もないちゃぶ台の上を覆い尽くすように、ぐでー、と占領してぶつぶつ愚痴を垂れ流しているヤツがいる。もちろんロコのことだ。
「うへぇ……マジでやんのぉ……? その模試のハナシなら、先週で終わったじゃんよー……」
「終わってない。結果が返ってきただけだろ」
わざわざ荻島センセイの手を借りて全員分のプリントを作ってきたのだけれど、ロコが邪魔で置く場所がない。几帳面にまとめた紙束で容赦なくロコの背中を、びしびし! と叩いた。
「それにだ。毎回学校の中間・期末だって確認と復習やってるじゃんか。それと同じだって」
「あ、すっごい! ね、ケンタ君? 半分わけて。配るの手伝うよ!」
ぴょこり、と僕の肩越しに顔を突き出した純美子に視線を向けたロコだったが、ちゃぶ台の上から退去するどころか開き直って居座る戦法に変更したようだ。がしり、と天板の端をつかむ。
「絶対! ぜーったい! あたし、ここからどかないからね!」
「……ほう? 実力行使がお望みのようだな? ま、そうでなくても――こうやれば、っと」
無理矢理どかそうと思えばくすぐればいいだけのハナシなので、こっちにはだいぶ余裕がある。ただし、それはそれで、それなりのリスクが含まれており、『またあたしの前でいちゃついて……うふうふうふふ♡』と純美子が闇堕ちしかねないのだ。
なので、
「……? ――!?」
いっそロコのカラダをちゃぶ台と思えばよい、というダイタンな作戦を実行に移した僕だ。
「ちょ――ちょっと、あんたひと様のセクシーキュートなカラダをなんだと思ってるのよ!?」
「セクシーもキュートも理解不能だけど、部員みんなの公有地であるちゃぶ台様の上を不当に占有しているワケだから、こっちも好き勝手にやらせてもらおうってワケさ。黙って寝とけ」
「ちょ――!? 載せんな! インク臭いってば! かさかさくすぐったいし!」
「うん? 家具がしゃべったのかな? にしても……もうちょっと平らだといいんだけど……」
おかしいな。もしかするとロコのヤツ、四月の身体測定より、む――胸が大きくなっているんじゃないか? もっと……こう……ぺたーん、としている方がプリント並べやすいんだが。
――ぐりり。
「なーにーをー見てるのカナー?」
「ごっ! 誤解です! スミちゃんの胸のあたりなんて見てませんって!」
思わぬ失言に、ぐりり、と頬にねじ込まれたプリントの束を丸めた『凶器』の動きが一気に加速して、ぐごごごご! と掘削マシーンのように回転しはじめた。痛い! 痛いってば!
「いだだだだだだだだだだ!」
「うふうふうふふ……♡」
「くふ――ひゃいっ! も、もう! どくわよ、あたしっ!」
「おい、馬鹿! 今動くな! せっかく全部置いたプリントがバラバラに――っていだだだ!」
「うふうふうふふ……♡」
「あーもうっ! ロコちゃんパワーで、どぉおおおおおおおおおおん!!」
どぅっ――ひらひらひらひら……。
「んなっ!? プ、プリントっ――!」
もにゅり――反射的に伸ばした手のひらの中に、見事に、正確に、ロコの右胸ががが。
「……あ」
「あんっ」
「……うふうふうふふふふふふふふふふ♡」
ちが――違う違う!
今のは偶発的に起きた事故であってですねていうか変な声出すなぁ!
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