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第一章 出逢い 編
05 ごめんなさい
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「ごめんなさい!謝りました。」
薄い板のボロくさい部屋で、オデコの広さが目立つ男性に頭を下げたのはマナだった。
数日間、目を覚まさなかったマナはドドじいとガゼルボさんに看病されて今朝、目を覚ました。
冒険者が取り仕切る街エバーダの中核、冒険者ギルド庁は跡形もなく塵となり消えた。
幸い死傷者は居なかったが、街が機能しない状態だ。
しかし、そんな不測の事態でも人族は世間体を気にする様だ。急ピッチで建てられた仮冒険者ギルド。少し強めの風が吹くと薄い壁と屋根は、頼りない音を奏でる。
そして、雨が降ると雨漏り前提で室内で傘をさす職員達で冒険者達は外へと出されてしまう。
今、マナが謝ったのはこのギルドの長…つまり街のトップの人間だ。
「マナ氏よ!全然謝った感じではないのだが…俺の気のせいかな?」
謝るのは相手に気持ちを見せなければ伝わらない。
その位はマナでも理解はしている。あのきらびやかな男性の謝る姿は印象的だったから…
でも…
この人達には謝りたくない。だから私はドドじいに、謝る様に言われたから…後でシチューを作ってくれる約束をしたから謝った。
気持ち何か無いんだから!
「ごめんなさい!2回も謝りました!」
オデコの広さが目立つギルド長は、そのオデコにシワを寄せて天井に目線を向けている。
「まあ…許すけどさ。マナ氏は何者かな?」
あの力は人智を超えた力だ。魔法ではない。あれは…人間が使えるものでは無い。
「私は世界樹よ!エターナルマナなの!」
世界樹は動かないだろう?記憶喪失…記憶が失われても世界樹は忘れてはならない…
「希少種エターナルエルフかぁ…」
広さが目立つオデコのシワが更に増える程天井へ目線を向けて考え込むギルド長。目の割合が殆ど白目となっていた。
「エターナルマナよ!エルフさんじゃないの!」
記憶喪失と言う言葉は、上手くマナの素性をカモフラージュしてしまう。本人からの返答が相手の想像を超えた時に記憶喪失と言う言葉は都合が良くなる。
全然、話しを信じない目の前のオデコギルド長に苛々するマナ。いつの間にか人間の感情を表現出来る様になっている事にはまだ自分では気づいていない様だ。
「なんじゃこの扉は?デコル!なんじゃこれは?」
ノックもせずに扉を開けたドドルは部屋に入った時に外れてしまった扉を持ちながら不思議そうに眺めている。
「ちょっとドドル先輩!久しぶりに会ったのに扉壊すの止めて下さいよ!急いで建てたんです。慎重に扱って下さい!!」
先輩?
どうやらドドルとオデコギルド長は知り合いの様だ。ドドルが冒険者時代の最後に教育した新米冒険者だったデコル。今はギルド長の座にいる程、腕をあげた男。しかし先輩のドドルには頭が上がらない様だ。
「本当は追放もんですからね!ドドルさんの知り合いだから…特例で許すんですから」
大変だったんだと言いたげなデコルの表情を見て、ドドルは怒った。
「知り合いじゃない!娘じゃ…マナは儂の娘じゃバカタレ!!」
「…娘?…はぁ…全然似てないじゃないですか?」
「バカタレ!気持ちが繋がっておる!外見で判断するとは…この未熟者!」
ドドルは腰に手を当て胸を張る。そしてマナはドドじいが優しくて嬉しくなり…真似て腰に手を当て胸を張る。
確かに…親子みたいだ。
「はいはい…分かりましたよ!親子ですね。では、親子でギルド復興の手伝いをしてください。お金を稼いできて下さい!」
この外道が!
ドドルは椅子に座るデコルに組み付く。そして強引に身体を揺すり訴えた。
「木こりの儂から金を取るのか?お前は本当に、あのデコルか?いつの間に金の亡者に成り果てた?戻って来い…お前ならまだ間に合う!」
白目でなすがまま身体を揺さぶられ広さが目立つオデコを叩かれるデコルギルド長。
マナもドドじいの真似をして小さな手でオデコをペチペチしたのだが何本か…悪気は無かったが髪を抜いてしまった。
ギルド長は冷静でいなければ…
「バカ親子!何すんだ!こら!お前が握っている毛は俺の毛か?次、生える保証があるのか?命令だ!今すぐ金を稼いで来いや!!」
「ごめんなさい!」
マナは少しヤル気の無いギルド長の髪を床に捨てて頭を下げた。
わからないけど…今のは私が悪いと思う…
謝ったとしても必ず許されるとは限らない。完全に白目とかしたギルド長に、謝罪は届かなかった。
「はやく、稼いで来いや!!」
ドドルは手に持っていた扉をそっと入口に立てかける。
そして肩を落とし部屋をあとにした…
「はぁ…やるしかないのじゃ」
木こりドドルは決意する。還暦を越えた歳で冒険者に復帰する事を…
薄い板のボロくさい部屋で、オデコの広さが目立つ男性に頭を下げたのはマナだった。
数日間、目を覚まさなかったマナはドドじいとガゼルボさんに看病されて今朝、目を覚ました。
冒険者が取り仕切る街エバーダの中核、冒険者ギルド庁は跡形もなく塵となり消えた。
幸い死傷者は居なかったが、街が機能しない状態だ。
しかし、そんな不測の事態でも人族は世間体を気にする様だ。急ピッチで建てられた仮冒険者ギルド。少し強めの風が吹くと薄い壁と屋根は、頼りない音を奏でる。
そして、雨が降ると雨漏り前提で室内で傘をさす職員達で冒険者達は外へと出されてしまう。
今、マナが謝ったのはこのギルドの長…つまり街のトップの人間だ。
「マナ氏よ!全然謝った感じではないのだが…俺の気のせいかな?」
謝るのは相手に気持ちを見せなければ伝わらない。
その位はマナでも理解はしている。あのきらびやかな男性の謝る姿は印象的だったから…
でも…
この人達には謝りたくない。だから私はドドじいに、謝る様に言われたから…後でシチューを作ってくれる約束をしたから謝った。
気持ち何か無いんだから!
「ごめんなさい!2回も謝りました!」
オデコの広さが目立つギルド長は、そのオデコにシワを寄せて天井に目線を向けている。
「まあ…許すけどさ。マナ氏は何者かな?」
あの力は人智を超えた力だ。魔法ではない。あれは…人間が使えるものでは無い。
「私は世界樹よ!エターナルマナなの!」
世界樹は動かないだろう?記憶喪失…記憶が失われても世界樹は忘れてはならない…
「希少種エターナルエルフかぁ…」
広さが目立つオデコのシワが更に増える程天井へ目線を向けて考え込むギルド長。目の割合が殆ど白目となっていた。
「エターナルマナよ!エルフさんじゃないの!」
記憶喪失と言う言葉は、上手くマナの素性をカモフラージュしてしまう。本人からの返答が相手の想像を超えた時に記憶喪失と言う言葉は都合が良くなる。
全然、話しを信じない目の前のオデコギルド長に苛々するマナ。いつの間にか人間の感情を表現出来る様になっている事にはまだ自分では気づいていない様だ。
「なんじゃこの扉は?デコル!なんじゃこれは?」
ノックもせずに扉を開けたドドルは部屋に入った時に外れてしまった扉を持ちながら不思議そうに眺めている。
「ちょっとドドル先輩!久しぶりに会ったのに扉壊すの止めて下さいよ!急いで建てたんです。慎重に扱って下さい!!」
先輩?
どうやらドドルとオデコギルド長は知り合いの様だ。ドドルが冒険者時代の最後に教育した新米冒険者だったデコル。今はギルド長の座にいる程、腕をあげた男。しかし先輩のドドルには頭が上がらない様だ。
「本当は追放もんですからね!ドドルさんの知り合いだから…特例で許すんですから」
大変だったんだと言いたげなデコルの表情を見て、ドドルは怒った。
「知り合いじゃない!娘じゃ…マナは儂の娘じゃバカタレ!!」
「…娘?…はぁ…全然似てないじゃないですか?」
「バカタレ!気持ちが繋がっておる!外見で判断するとは…この未熟者!」
ドドルは腰に手を当て胸を張る。そしてマナはドドじいが優しくて嬉しくなり…真似て腰に手を当て胸を張る。
確かに…親子みたいだ。
「はいはい…分かりましたよ!親子ですね。では、親子でギルド復興の手伝いをしてください。お金を稼いできて下さい!」
この外道が!
ドドルは椅子に座るデコルに組み付く。そして強引に身体を揺すり訴えた。
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白目でなすがまま身体を揺さぶられ広さが目立つオデコを叩かれるデコルギルド長。
マナもドドじいの真似をして小さな手でオデコをペチペチしたのだが何本か…悪気は無かったが髪を抜いてしまった。
ギルド長は冷静でいなければ…
「バカ親子!何すんだ!こら!お前が握っている毛は俺の毛か?次、生える保証があるのか?命令だ!今すぐ金を稼いで来いや!!」
「ごめんなさい!」
マナは少しヤル気の無いギルド長の髪を床に捨てて頭を下げた。
わからないけど…今のは私が悪いと思う…
謝ったとしても必ず許されるとは限らない。完全に白目とかしたギルド長に、謝罪は届かなかった。
「はやく、稼いで来いや!!」
ドドルは手に持っていた扉をそっと入口に立てかける。
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