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第二章 冒険者 編
21 竜人族の少女
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「ごめんなさいです!すみませんです!」
マナの巨木に倒されたドラゴンは無数の巨木の中へ消えたのだが、数分後にその巨木の中から少女が現れた。
赤いドレスを身に着けたマナより少し大きい女の子。
彼女はマナを見つけると駆け寄り、地面に額がこすれるほどの土下座をし謝っている。
「暇すぎて…つい悪戯をしましたです!」
レナ・バースの頬がひきつる。人族のようだが耳裏に小さな角がある。
「もしかして…君は竜人族か?」
謝る少女はレナ・バースの言葉を聞いて嬉しそうな表情をみせた。
「私のことわかるんですか?」
レナ・バースは詳しくわかるわけではない。ギルドで話しを聞いたくらいだ。
竜の姿に変化できる希少な種族がいると…
「皆…いなくなったんです。パパもママも!きっと魔族の所に怒りにいったんです!ひどいです!私だけ置いていくなんて!」
マナは鞭で少女の頭を鞭打する。
「石ころ壊すな!私は試験中なんだよ!」
竜人族という希少種を前にしても試験と騒ぐマナ。このままだと4連続失敗だと頭を抱えている。
「こ、これで勘弁です!」
竜人族の少女は怒るマナに怯えながらも、赤く輝く石をマナに渡した。
少女がマナに渡した石は、エターナル光石…
聖域の地下でしか手に入らない。世界で一番硬く貴重な鉱石だ。
「おじいちゃんが昔、聖域で見つけた石です。これで許して下さい…お願いしますです」
レナ・バースは驚いている。まさかエターナル光石をこの目で見れるとは…
あれで武器を造ったら…
「こんな石ころなんかいらないよ!私のあの石の方が凄く貴重なんだから!」
マナちゃんは何を言っているんだ?
さっきまで運んでいたのは、ただの鉄鉱石だ。そして今もっているのは、世界一の鉱石…エターナル光石だぞ。
「こんな石…どこにでもあるじゃないのよ!」
どうしよう…私の常識がどんどん崩れていく。
尻もちをついたのは、レナ・バースと竜人の少女だった。二人が口を開けて見つめる先にあるのはマナが光りの中から取り出したエターナル光石。
しかも後ろが見えないほど大量にだ。
「この石ころって私の根に良く絡まるのよ!本当に邪魔なんだから。私はこの石ころ嫌いなのよ!」
マナは機嫌が悪くなった。
どうして私はいつも失敗するのと自分を攻めた。シルバーウルフも長舌フロッグもゴブリンも皆大嫌いだ!
そして…
「貴女!さっきからついてくるけど…なんなのよ!」
少し距離を取りながらマナの後をつける竜人族の少女。マナはこれにも苛々していた。
…………………………
「え?…そ、そうですか残念です」
ギルドに帰ってきたマナとレナ・バース。マナは試験を失敗したと報告した。
途中までは良かったのに…
報告を受けたさいの、マリィの表情を見逃さなかったレナ・バース。彼女は確信する。やはりお前が仕組んだんだなと…
「マナ様!また明日から頑張りましょう。私もしっかりサポートしますから…だから頑張ってください。」
やっぱりマリィは良い人だ。テーブルの前で少しいつもより早めの瞬きをするマリィの笑顔を見てマナは、明日からまた頑張ろうときめた。
「ところで…後ろの方は?」
マナとレナ・バースの背中に隠れるように身をかがめ、チラチラと目線を向ける少女。
「あ、あぁ彼女は竜人族の娘なんだが家族と逸れたらしくてな…私達の後をついてくるんだ。」
…………竜人族?
あの希少種の竜人族?
レナ・バースはマリィの表情の変化を見逃さなかった。
竜人族は珍しい種族だから…ギルドで一旦保護します。マリィはそう言いながら竜人族の少女を奥へと連れていった。
本当に保護するのだろうか?
…………………………
ねぇ…お嬢…
本当は私が甘えたいんだよ…
マナは落ち込んでいる。それはレナ・バースの家へ戻ってもかわなかった。食事を済ませ、お風呂はひとりで入浴した。
元気だったら、お嬢の身体を泡だらけにしてあげたんだけど…
今日はそんな気分にはなれないよ!
そして先にお嬢が寝ていたベッドにマナは入った。お嬢の背中に手を当て、今日の試験を悔しがるマナ。
レナ・バースは振り返りマナを自分の胸に押し込む。
マナに、どうして服を着てないの?と言われたが、レナ・バースは瞳を閉じて只々強く自分の胸でマナの小さな顔を覆った。
くるしい…
「お腹…空いてないよ私…」
食べてください。レナ・バースは自分の胸をマナに食べてくださいと何度もお願いした。
お腹空いてないと言っているのに!
それに私は今日は元気がないの!
甘えたいのかな?
もう!お嬢は本当…子どもなんだから!
マナは食べるフリだけをした。レナ・バースの胸を掴み果物屋さんの店頭に並ぶ小さな薄紅色の果実のような形の先端を舌で舐める。
お腹空いてないから食べてるフリ!
どれだけ食べたフリをしたのだろうか?
しだいにレナ・バースの胸は甘酸っぱい味に変わった。
汗のせいだろう…
変な息遣いに街の猫みたいな声をだすレナ・バース。
…「はい!おしまい!私は寝るの!」
食べたフリをやめたマナをレナ・バースは朝まで離さなかった……
もう!甘えたいのは私なんだからね!
マナの巨木に倒されたドラゴンは無数の巨木の中へ消えたのだが、数分後にその巨木の中から少女が現れた。
赤いドレスを身に着けたマナより少し大きい女の子。
彼女はマナを見つけると駆け寄り、地面に額がこすれるほどの土下座をし謝っている。
「暇すぎて…つい悪戯をしましたです!」
レナ・バースの頬がひきつる。人族のようだが耳裏に小さな角がある。
「もしかして…君は竜人族か?」
謝る少女はレナ・バースの言葉を聞いて嬉しそうな表情をみせた。
「私のことわかるんですか?」
レナ・バースは詳しくわかるわけではない。ギルドで話しを聞いたくらいだ。
竜の姿に変化できる希少な種族がいると…
「皆…いなくなったんです。パパもママも!きっと魔族の所に怒りにいったんです!ひどいです!私だけ置いていくなんて!」
マナは鞭で少女の頭を鞭打する。
「石ころ壊すな!私は試験中なんだよ!」
竜人族という希少種を前にしても試験と騒ぐマナ。このままだと4連続失敗だと頭を抱えている。
「こ、これで勘弁です!」
竜人族の少女は怒るマナに怯えながらも、赤く輝く石をマナに渡した。
少女がマナに渡した石は、エターナル光石…
聖域の地下でしか手に入らない。世界で一番硬く貴重な鉱石だ。
「おじいちゃんが昔、聖域で見つけた石です。これで許して下さい…お願いしますです」
レナ・バースは驚いている。まさかエターナル光石をこの目で見れるとは…
あれで武器を造ったら…
「こんな石ころなんかいらないよ!私のあの石の方が凄く貴重なんだから!」
マナちゃんは何を言っているんだ?
さっきまで運んでいたのは、ただの鉄鉱石だ。そして今もっているのは、世界一の鉱石…エターナル光石だぞ。
「こんな石…どこにでもあるじゃないのよ!」
どうしよう…私の常識がどんどん崩れていく。
尻もちをついたのは、レナ・バースと竜人の少女だった。二人が口を開けて見つめる先にあるのはマナが光りの中から取り出したエターナル光石。
しかも後ろが見えないほど大量にだ。
「この石ころって私の根に良く絡まるのよ!本当に邪魔なんだから。私はこの石ころ嫌いなのよ!」
マナは機嫌が悪くなった。
どうして私はいつも失敗するのと自分を攻めた。シルバーウルフも長舌フロッグもゴブリンも皆大嫌いだ!
そして…
「貴女!さっきからついてくるけど…なんなのよ!」
少し距離を取りながらマナの後をつける竜人族の少女。マナはこれにも苛々していた。
…………………………
「え?…そ、そうですか残念です」
ギルドに帰ってきたマナとレナ・バース。マナは試験を失敗したと報告した。
途中までは良かったのに…
報告を受けたさいの、マリィの表情を見逃さなかったレナ・バース。彼女は確信する。やはりお前が仕組んだんだなと…
「マナ様!また明日から頑張りましょう。私もしっかりサポートしますから…だから頑張ってください。」
やっぱりマリィは良い人だ。テーブルの前で少しいつもより早めの瞬きをするマリィの笑顔を見てマナは、明日からまた頑張ろうときめた。
「ところで…後ろの方は?」
マナとレナ・バースの背中に隠れるように身をかがめ、チラチラと目線を向ける少女。
「あ、あぁ彼女は竜人族の娘なんだが家族と逸れたらしくてな…私達の後をついてくるんだ。」
…………竜人族?
あの希少種の竜人族?
レナ・バースはマリィの表情の変化を見逃さなかった。
竜人族は珍しい種族だから…ギルドで一旦保護します。マリィはそう言いながら竜人族の少女を奥へと連れていった。
本当に保護するのだろうか?
…………………………
ねぇ…お嬢…
本当は私が甘えたいんだよ…
マナは落ち込んでいる。それはレナ・バースの家へ戻ってもかわなかった。食事を済ませ、お風呂はひとりで入浴した。
元気だったら、お嬢の身体を泡だらけにしてあげたんだけど…
今日はそんな気分にはなれないよ!
そして先にお嬢が寝ていたベッドにマナは入った。お嬢の背中に手を当て、今日の試験を悔しがるマナ。
レナ・バースは振り返りマナを自分の胸に押し込む。
マナに、どうして服を着てないの?と言われたが、レナ・バースは瞳を閉じて只々強く自分の胸でマナの小さな顔を覆った。
くるしい…
「お腹…空いてないよ私…」
食べてください。レナ・バースは自分の胸をマナに食べてくださいと何度もお願いした。
お腹空いてないと言っているのに!
それに私は今日は元気がないの!
甘えたいのかな?
もう!お嬢は本当…子どもなんだから!
マナは食べるフリだけをした。レナ・バースの胸を掴み果物屋さんの店頭に並ぶ小さな薄紅色の果実のような形の先端を舌で舐める。
お腹空いてないから食べてるフリ!
どれだけ食べたフリをしたのだろうか?
しだいにレナ・バースの胸は甘酸っぱい味に変わった。
汗のせいだろう…
変な息遣いに街の猫みたいな声をだすレナ・バース。
…「はい!おしまい!私は寝るの!」
食べたフリをやめたマナをレナ・バースは朝まで離さなかった……
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