「特定外来生物」と言われ島流しにされた俺はスキル【想像付与】で、この世界に自分の国を建国します!

ke-go

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ダークエルフの掟は分からない!

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入江側に造った城壁と大砲をイザベルに見せる海人。

イザベルは大変満足したようだ。

その顔を見て俺は安心した。

毎日食べるさつま芋に流石に飽きて来たのだが
一生懸命世話をするイザベルの姿を思うと文句を
言えない…まあリンゴもあるからな。

他の種はもう少し時間がかかるそうだ。
いや、一日で出来てしまう。さつま芋が異様たのだろう。

その日の夜。洗い物をしているイザベルに俺は
自分の服に手を当て「エプロン」を造りプレゼントした何故か色はピンク色になったのだが渡されたイザベルはエプロンを抱きしめ大粒の涙を流し何も言わずに俺を見つめる。

「そんなに嬉しいのか?」

涙が止まらないイザベル。

「ヒック!私達ダークエルフの里には掟があります!
 ヒック!もも色の物を送りし者には、もも色になって尽くせと!ヒック!もも色は心をも、もも色にするのだと!」

「……」

ごめん!意味がわからない!ダークエルフの里って難しい!

「カイト様…ありがとう。私は貴方が死ぬまでお側に居ます。私を愛でて下さい。」

何か好かれた!

嬉しいけど意味がわからない。

「春先はピンク系カラーのルアーやワームを使う気分だな!」

涙を流しながら見つめるイザベル。返答は無い。

一緒に風呂に入る海人とイザベル。

2人だと少し狭いけどイザベルは2人で入りたいと
迫るのだから、しょうがない。

身体を洗う俺を見るイザベル。
(恥ずかしいから見るなイザベル!)

イザベルは自分の身体に泡をつけ。
俺の背中に擦りつけてくる。

「はうわ!」

俺は急いで身体を洗い逃げる様に風呂を出た。

「ショートバイト!いや完璧に喰った!!」

興奮してしまった。

毎日悶々とする俺をからかっているのかイザベルは?

「つくします…海人様…」

手は出さん!絶対に手はださん!

俺は特定外来生物初の賢者になる!

何か色々と背中にあたる!

「足元ドン!」

身体を流し逃げる様に風呂を出た海人。

「ハァハァ!きついぞ!イザベルの色気はきついぞ!」

お風呂での出来事は海人には刺激が強すぎる。
でも気分は良い。
海人はジャージに手を当て「パジャマ」を想像した。

ウサギ見たいなものがプリントされたピンクのカワイイパジャマが現れた。

(これはイザベルも喜ぶそうだな!)

お風呂から出てくるイザベルにパジャマを渡した。

「バチン!」

え?

思いっきりビンタをされた海人。左鼻から鼻血が流れる。

「許せません。許せないです!カイト様!ウサギ様はウサギ様はダークエルフの狩りを見守る!守り神なのです!それをパジャマに描くなど言語道断!本来なら斬首です!」

睨みつけるイザベルにビビる海人。

「し、知らなかったんだ!すまないイザベル。」

睨みつけるイザベル。

「ウサギは狩らないんだなダークエルフは?」

イザベルは睨みつけながら話す。

「食べますよ!美味しいじゃないですか!ウサギ肉!」

頬を抑える海人。

(食べるのか!守り神を食べるんだなダークエルフは)

いまいちダークエルフの掟が分からない。海人。

夜が更ける。


次回へ続く。



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