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色々と進めていこう
PHASE-194【我が野望】
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「おい、お前の意見が相当に反映されていないか?」
「会頭だからな」
「やはりな! 破廉恥なデザインだからな。お前が立案者だと思っていた。反対に一票投じたいところだな」
「いやいや、作った物を破棄なんてさせないぞ! 勿体ない。それに皆、喜んでくれているだろう。士気を上げる為にも重要な事なの」
まったく、ベルは生真面目なんだから。
あと、破廉恥なデザインって事で、俺って確定されると悲しいものがある……。
覗きとかやってた時点でなにも反論は出来ないけども。
「まあいい、女性たちも嫌がってはいないようだからな。だが、これ以上に過激な案を出すなら私は真っ向から反対するからな」
冗談ではない! 俺には更なる野望があるんだからな!
メンバーのため。そして、王都の男達のために俺は活動しなければならない。
「何か考えているようだな!」
この感知タイプめ!
「ダメだからな」
念押しで凄んでくる。風紀委員ですか。
「ゴロ太、俺たちはこれからワックさん達と話があるから、お姉ちゃんと遊んでもらいなさい。ゲッコーさん」
ちょいちょいと、生意気にゲッコーさんを呼ぶ俺。
「ボクも手伝うよ」
「その時が来たらでいいから、お姉ちゃんと王都を楽しんできなさい。これをあげるから」
「なにこれ? 甘くていい匂いだよ」
ゲッコーさんからFSR(ファースト・ストライク・レーション)のチョコ味を出してもらって、ゴロ太にあげる。
「散歩しながら食べなさい」
「ありがとう。お姉ちゃんと一緒に食べるよ」
うん。それを聞くと、俺としては羨ましくてね……。
でも、俺には野望があるからな!
「お前もたまにはいい案を出す」
中佐は大層にお喜びだ。ゴロ太と直ぐにでも遊びたいようだ。
子グマを抱っこして、風紀委員がここより立ち去っていく。
「ワック殿、これから貴男の実力をギルド・雷帝の戦槌で遺憾なく発揮していただきたい」
「もちろんですとも。そのためにここに来たのですから」
「なんとありがたいお言葉。主、我々は素晴らしい人材を得ましたよ。本日はゆっくりとお休みください。ワック殿の部屋は三階に用意してあります。新参ではありますが、ワック殿は世界に名をはせる御仁。我らギルドは相応の地位でお迎えします」
俺が言わなくても三階に部屋を準備していたか。
流石は先生だ。
「いえ滅相もない。末席で結構です」
「いやいや、ワック殿を末席とすれば、他の者たちが気をつかってしまいます」
実力のある者はそれ相応のポジションにいるのが当然だからね。
役職があれば尚よしだな。
技術開発局局長的な役職をつくれば問題ないだろう。
でもって、うちのギルドが取り仕切る工場や鍛冶なんかの最高責任者になっていただこう。
とりあえず、本日はワックさんにはゆっくりとしていただいて、明日から頑張っていただく。
「ところで、ギルドは今度どの様な活動を?」
うむ、ワックさん。いい質問ですね。
ベルがゴロ太と外に出て、俺たちは、三階の俺の部屋に設けられた応接室にてワックさんの質問を受ける。
部屋の中央にあるテーブルを囲うようにソファーがあり、上座下座関係なく、各々が好きな所に座っている。
「主」
先生が促してくる。
俺はそれに応えるように頷いて、
「今のギルド。そして王都には――、癒やしが必要です!」
矢庭に立ち上がり、拳を強く握り発する。
急な俺の動きに、ワックさんは海老反りになりつつも、
「癒やし……ですか?」
「そうですワックさん! いまだ王都は戦火の傷跡が大きく残っています。そして、それを修復する者たちも日々の労働によって、心身共に疲れているのです」
「短い期間で復旧していますからね、労働者たちの疲れは相当だというのは理解できます」
「理解が早くて結構。なので俺は、労働者たちに癒やしを与えたいのです」
力説が通じたのか、反った体の居住まいを正しながら、ワックさんは賛成とばかりに大きく頷く。
「会頭だからな」
「やはりな! 破廉恥なデザインだからな。お前が立案者だと思っていた。反対に一票投じたいところだな」
「いやいや、作った物を破棄なんてさせないぞ! 勿体ない。それに皆、喜んでくれているだろう。士気を上げる為にも重要な事なの」
まったく、ベルは生真面目なんだから。
あと、破廉恥なデザインって事で、俺って確定されると悲しいものがある……。
覗きとかやってた時点でなにも反論は出来ないけども。
「まあいい、女性たちも嫌がってはいないようだからな。だが、これ以上に過激な案を出すなら私は真っ向から反対するからな」
冗談ではない! 俺には更なる野望があるんだからな!
メンバーのため。そして、王都の男達のために俺は活動しなければならない。
「何か考えているようだな!」
この感知タイプめ!
「ダメだからな」
念押しで凄んでくる。風紀委員ですか。
「ゴロ太、俺たちはこれからワックさん達と話があるから、お姉ちゃんと遊んでもらいなさい。ゲッコーさん」
ちょいちょいと、生意気にゲッコーさんを呼ぶ俺。
「ボクも手伝うよ」
「その時が来たらでいいから、お姉ちゃんと王都を楽しんできなさい。これをあげるから」
「なにこれ? 甘くていい匂いだよ」
ゲッコーさんからFSR(ファースト・ストライク・レーション)のチョコ味を出してもらって、ゴロ太にあげる。
「散歩しながら食べなさい」
「ありがとう。お姉ちゃんと一緒に食べるよ」
うん。それを聞くと、俺としては羨ましくてね……。
でも、俺には野望があるからな!
「お前もたまにはいい案を出す」
中佐は大層にお喜びだ。ゴロ太と直ぐにでも遊びたいようだ。
子グマを抱っこして、風紀委員がここより立ち去っていく。
「ワック殿、これから貴男の実力をギルド・雷帝の戦槌で遺憾なく発揮していただきたい」
「もちろんですとも。そのためにここに来たのですから」
「なんとありがたいお言葉。主、我々は素晴らしい人材を得ましたよ。本日はゆっくりとお休みください。ワック殿の部屋は三階に用意してあります。新参ではありますが、ワック殿は世界に名をはせる御仁。我らギルドは相応の地位でお迎えします」
俺が言わなくても三階に部屋を準備していたか。
流石は先生だ。
「いえ滅相もない。末席で結構です」
「いやいや、ワック殿を末席とすれば、他の者たちが気をつかってしまいます」
実力のある者はそれ相応のポジションにいるのが当然だからね。
役職があれば尚よしだな。
技術開発局局長的な役職をつくれば問題ないだろう。
でもって、うちのギルドが取り仕切る工場や鍛冶なんかの最高責任者になっていただこう。
とりあえず、本日はワックさんにはゆっくりとしていただいて、明日から頑張っていただく。
「ところで、ギルドは今度どの様な活動を?」
うむ、ワックさん。いい質問ですね。
ベルがゴロ太と外に出て、俺たちは、三階の俺の部屋に設けられた応接室にてワックさんの質問を受ける。
部屋の中央にあるテーブルを囲うようにソファーがあり、上座下座関係なく、各々が好きな所に座っている。
「主」
先生が促してくる。
俺はそれに応えるように頷いて、
「今のギルド。そして王都には――、癒やしが必要です!」
矢庭に立ち上がり、拳を強く握り発する。
急な俺の動きに、ワックさんは海老反りになりつつも、
「癒やし……ですか?」
「そうですワックさん! いまだ王都は戦火の傷跡が大きく残っています。そして、それを修復する者たちも日々の労働によって、心身共に疲れているのです」
「短い期間で復旧していますからね、労働者たちの疲れは相当だというのは理解できます」
「理解が早くて結構。なので俺は、労働者たちに癒やしを与えたいのです」
力説が通じたのか、反った体の居住まいを正しながら、ワックさんは賛成とばかりに大きく頷く。
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