277 / 1,861
チートがほぼ無い冒険
PHASE-277【ハーレムチートの主人公達よ! コレが正しいリアクションだ!】
しおりを挟む
「フゥゥゥゥゥゥゥ!」
喜びの雄叫びを上げる俺は有頂天。
分かっている。先生やゲッコーさんだけでなく、周囲の女性陣まで半眼で俺に侮蔑した視線を向けていることも。
でも大丈夫。
彼女いない歴が年齢である俺は、ギャルゲーに走る事で、ゲームキャラとの疑似恋愛も頭内にてこなしてきた猛者だ。
つまりは童貞のくせして、脳内では高みに上り詰めた存在なのだ。
このシチュエーションでシャルナやコクリコの半眼は、俺を独占しているベルに向けられる嫉妬の視線として変換できる想像力を俺は兼ね備えている。
それによって俺は現在、擬似的なハーレムを楽しませてもらっている。
興奮する声を上げる度に冷ややかな視線に変わっていくシャルナとコクリコよ。俺には全く通用しないぞ。むしろ俺を喜ばせているだけだ。
よしよし――――。ならば疑似世界を現実にしてあげようじゃないか。
「ゴロ太くん。皆にもよく見せてあげなさい。特にシャルナはクエストに参加してないからな。よく見せてあげて」
「わかった~♪」
快活のよい愛らしい子グマが、不気味な存在を掲げるのとは正反対に、
「ちょっと! 冗談じゃないわよ!!」
長く色素の薄い金髪を大きく揺らして椅子から矢庭に立ち上がり、シャルナは逃げの体勢。
コクリコは忍び込んで盗み食いをするようながさつな一人旅をするだけあって、ダイヒレンの亡骸が接近してきても不動である。
ダイヒレンの回収作業も淡々とこなしたみたいだしな。
現在、応接室にて、胆力女性の部でナンバーワンに君臨しているのがコクリコだ。
だが俺はナイチチには興奮しない男だ。
尻を叩いた時は興奮したもんだが、俺がこの室内でターゲットとしているのは、シャルナとマイヤの立派な体の女性だけ。
なので必然的にマイヤもターゲットとなるわけだ。
ベルに強く抱きつかれ、柔らかさと弾力に加えて、ベルの甘い香りを堪能しつつ、ゴロ太たちを動かす。
さながら追い込み漁である。
愛らしい有能なサーバントを使役し、俺は美人達の密着を堪能したい。
逃げ出す二人の姿が追いかけっこをしているのかと勘違いしたゴロ太は、楽しいのか執拗に追いかける。
と、それを見ていた子コボルト達も楽しいようでそれに続いた。
「ちょっと、嘘でしょゴロ太!」
「ゴロ太殿おちついて!」
シャルナとマイヤが部屋の隅に追い込まれる。
唯一の逃げ道ルートは、真っ直ぐ来れば俺へと来るルート。
素晴らしき追い込みだ。ゴロ太がゲームを出来るなら、一緒に一狩行きたいくらいに巧みな追い込みだ。
この間に俺は悠々と落とし穴を設置できるってもんだ。
「ちゃんと見せてあげなさい」
優しい声で俺が伝えれば、楽しげな表情でゴロ太は頷き、隅に追い込まれた二人は叫びながら、俺の掌の上で踊らされているかのように、俺へと駆け寄り抱きついていた。
――――現在、俺は三人の美人に思いっ切り抱きつかれてます。
「ヒャッハァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!」
喜びの咆哮が応接室に木霊する。
今回のクエスト報酬はコレだな!
間違いなくコレが俺の報酬だ。
ここだけを切り取って見てくれれば、チートハーレム作品の主人公ですわ。
最高に嬉しい立ち位置です!
まったくよ! こんなおいしい思いをしてんだな。ハーレム主人公って。
毎度毎度、堪能してんだなこういう事を!
そのくせ女の子に言い寄られれば、無難に回避しやがる主人公共め! 俺を見習え!
俺はこの素晴らしい感触と香りを絶賛堪能中だぞ。
脳内に記憶している人生の楽しい思いで、ごぼう抜きで第一位どころか、いきなり殿堂入りじゃい!
こうやって美人や可愛い子に抱きつかれたら素直に喜ばんかい! 世のハーレムチート主人公たちよ! この俺の姿こそが正しいリアクションですたい!
ゲッコーさんやコクリコの冷ややかな視線などどうでもいい。
今この時を俺は全力で堪能したい。
ありがとう! 愛玩達に掲げられたダイヒレン達!
エンブレムとかもいいけど、貨幣が流通し始めたら、お前達がデザインされた記念硬貨を作ってもらうように王様に頼むよ。
幸運のシンボルとして作ってもらうよ!
俺、最高に幸せ――――。
喜びの雄叫びを上げる俺は有頂天。
分かっている。先生やゲッコーさんだけでなく、周囲の女性陣まで半眼で俺に侮蔑した視線を向けていることも。
でも大丈夫。
彼女いない歴が年齢である俺は、ギャルゲーに走る事で、ゲームキャラとの疑似恋愛も頭内にてこなしてきた猛者だ。
つまりは童貞のくせして、脳内では高みに上り詰めた存在なのだ。
このシチュエーションでシャルナやコクリコの半眼は、俺を独占しているベルに向けられる嫉妬の視線として変換できる想像力を俺は兼ね備えている。
それによって俺は現在、擬似的なハーレムを楽しませてもらっている。
興奮する声を上げる度に冷ややかな視線に変わっていくシャルナとコクリコよ。俺には全く通用しないぞ。むしろ俺を喜ばせているだけだ。
よしよし――――。ならば疑似世界を現実にしてあげようじゃないか。
「ゴロ太くん。皆にもよく見せてあげなさい。特にシャルナはクエストに参加してないからな。よく見せてあげて」
「わかった~♪」
快活のよい愛らしい子グマが、不気味な存在を掲げるのとは正反対に、
「ちょっと! 冗談じゃないわよ!!」
長く色素の薄い金髪を大きく揺らして椅子から矢庭に立ち上がり、シャルナは逃げの体勢。
コクリコは忍び込んで盗み食いをするようながさつな一人旅をするだけあって、ダイヒレンの亡骸が接近してきても不動である。
ダイヒレンの回収作業も淡々とこなしたみたいだしな。
現在、応接室にて、胆力女性の部でナンバーワンに君臨しているのがコクリコだ。
だが俺はナイチチには興奮しない男だ。
尻を叩いた時は興奮したもんだが、俺がこの室内でターゲットとしているのは、シャルナとマイヤの立派な体の女性だけ。
なので必然的にマイヤもターゲットとなるわけだ。
ベルに強く抱きつかれ、柔らかさと弾力に加えて、ベルの甘い香りを堪能しつつ、ゴロ太たちを動かす。
さながら追い込み漁である。
愛らしい有能なサーバントを使役し、俺は美人達の密着を堪能したい。
逃げ出す二人の姿が追いかけっこをしているのかと勘違いしたゴロ太は、楽しいのか執拗に追いかける。
と、それを見ていた子コボルト達も楽しいようでそれに続いた。
「ちょっと、嘘でしょゴロ太!」
「ゴロ太殿おちついて!」
シャルナとマイヤが部屋の隅に追い込まれる。
唯一の逃げ道ルートは、真っ直ぐ来れば俺へと来るルート。
素晴らしき追い込みだ。ゴロ太がゲームを出来るなら、一緒に一狩行きたいくらいに巧みな追い込みだ。
この間に俺は悠々と落とし穴を設置できるってもんだ。
「ちゃんと見せてあげなさい」
優しい声で俺が伝えれば、楽しげな表情でゴロ太は頷き、隅に追い込まれた二人は叫びながら、俺の掌の上で踊らされているかのように、俺へと駆け寄り抱きついていた。
――――現在、俺は三人の美人に思いっ切り抱きつかれてます。
「ヒャッハァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!」
喜びの咆哮が応接室に木霊する。
今回のクエスト報酬はコレだな!
間違いなくコレが俺の報酬だ。
ここだけを切り取って見てくれれば、チートハーレム作品の主人公ですわ。
最高に嬉しい立ち位置です!
まったくよ! こんなおいしい思いをしてんだな。ハーレム主人公って。
毎度毎度、堪能してんだなこういう事を!
そのくせ女の子に言い寄られれば、無難に回避しやがる主人公共め! 俺を見習え!
俺はこの素晴らしい感触と香りを絶賛堪能中だぞ。
脳内に記憶している人生の楽しい思いで、ごぼう抜きで第一位どころか、いきなり殿堂入りじゃい!
こうやって美人や可愛い子に抱きつかれたら素直に喜ばんかい! 世のハーレムチート主人公たちよ! この俺の姿こそが正しいリアクションですたい!
ゲッコーさんやコクリコの冷ややかな視線などどうでもいい。
今この時を俺は全力で堪能したい。
ありがとう! 愛玩達に掲げられたダイヒレン達!
エンブレムとかもいいけど、貨幣が流通し始めたら、お前達がデザインされた記念硬貨を作ってもらうように王様に頼むよ。
幸運のシンボルとして作ってもらうよ!
俺、最高に幸せ――――。
1
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる