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増やそう経験
PHASE-304【回復、状態回復の存在】
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ムロ茸に豚の蹄なんかの薬草を混ぜて蒸留して、抽出して出来るのがレッサーポーションってポーションだそうだ。
レッサーポーションの効能は擦り傷や打ち身など、軟膏かな? と言いたくなるような効能。
一般家庭で使用されるのがレッサーポーションだそうだ。
飲んでよし、傷口にかけてよしの体に優しい使用。
欠点は即効性が無いことと、回復の上限が低いこと。
冒険者や兵士など、戦いに場をおく者たちにとっては、あっても意味の無い物のようだが、消費量はレッサーポーションが一番だそう。
ポーションの中で最も効果は低いが、一番の売れ筋。
効果が低いと言ってもそれは戦場での話だからだ。
戦いに参加する人数よりも、一般の人々の方が数は多いわけだから、生活必需品であるレッサーポーションが、ポーション界のシェアナンバーワンなのは当然だ。
続いてポーション。ゲームでもお馴染みの回復薬。
数種類あるポーションを一括りにしてポーションとも呼称するが、レッサーポーションの上位に位置するのもポーションと呼ぶらしい。
このポーションを作り出すには、レッサーポーションを蒸溜して不純物を取り除き、濃度を高める事で出来るそうだ。
薬草からレッサーポーションを作り出す時と同じ工程。
本当に酒造りに似ている。
「酒造りだよな~」
思っていることを口に出す。
「実際、ポーション作りの始まりはお酒造りから始まってるからね」
この世界の回復薬は酒からが始まりのようだ。
アルコールは消毒効果もある。酒は世界が変わっても人々とともに有るんだな。
ポーション蒸溜の歴史は酒蔵と隣接する蒸溜所から始まったそうだ。
酒同様にレッサーポーションを蒸溜する作業が古くから行われているそうで、以前は酒屋にポーションが当たり前のように売っていたそうだ。
蒸溜されたポーションから冒険のお供になるそうで、痛みを緩和したり、傷を徐々に回復してくれる。
しかし、即効性が有るわけではなく、もちろん致命傷になる傷を負えば、それを治すことは不可能。
お金が使用されていた時は、手ごろな価格から冒険者の頼れる人気のアイテムだったそうだ。
と言っても、これも以前まで。
「今は生産に尽力しないとな」
「王都が攻められてからは生産が止まってたみたいだしね。王都でこの状況だから、一部を除いたら他も同じような状況だろうね」
様々な機関がストップしていたからな。
ストックしていたポーションなんかも、魔王軍との長い戦いで消耗。
瘴気で素材集めも難しかったから、現在は枯渇状態。
先生の指示の元、急ピッチで生産が始まっているそうだ。
クラックリックも素材集めって言ってたし、先生は素材収集にかなりの力を入れている模様。
「酒造りからポーションは始まったって言ってたよな。て、ことは――」
「そうだよ。ゲッコーが取り仕切ってる」
「へ~」
「まあゲッコーはお酒造りに力を入れてて、ポーション生成は専門知識のある薬師メンバーが中心になって作ってる」
「へ~……」
欲する物の順序を間違ってないですかい? 伝説の兵士さんよ~。
この王都で大きな蒸溜所は、東門近くにある酒蔵の一帯にしかなく、そこにギルドメンバーや王様の臣下、住人が集まりポーションを生成しているそうだ。
生成の知識がある者たちから結成された、ポーション専門のシンクタンクだ。
酒蔵一帯は、官民合同の第三セクターって感じになっているな。
「で、ポーションの上位にハイポーションがあって、ポーションに回復魔法や、解毒魔法を封じることで、前者がグレーターポーション。後者がアンチドーテになるの」
前者は致命的な傷も即治し、直ぐに戦線に立てる状態とする。
しかしポーションに回復魔法を封じるのは、生物に唱えるのとは違い難しいそうで、封じて留めるには熟達したハイヒーラーやプリーストを要するそうだ。
その人材を確保することも重要になってくるわけだな。
「ちなみに私は出来ます」
「だから俺のを治してくれよ」
「嫌」
あっかんべーをしてくるエルフのシャルナさん。
一見、美人の愛らしい仕草だが、二千年ちかく生きてるって考えると、年甲斐も無くって言葉ですらおっつかないよな……。
ちなみに後者のアンチドーテは、解毒薬なんかで治せない猛毒を即効で治してくれるアイテムだそうで、これまたシャルナは生成できるだけの才能を持っているとのこと。
「で、これらの頂に立つのが、死んでないなら何でも治せる奇跡の霊薬エリクシールね」
「エリクサーってやつだな」
ここまでくると、巨龍の爪やらの高難易度の素材に、大魔法を封じるってのが必要だそうで、流石にシャルナでも無理だって話。
現在の大陸情勢からして、素材も人材も獲得が難しいことから、エリクシール生成は不可能に近いらしい。
正に霊薬を冠するだけの代物だ。
レッサーポーションの効能は擦り傷や打ち身など、軟膏かな? と言いたくなるような効能。
一般家庭で使用されるのがレッサーポーションだそうだ。
飲んでよし、傷口にかけてよしの体に優しい使用。
欠点は即効性が無いことと、回復の上限が低いこと。
冒険者や兵士など、戦いに場をおく者たちにとっては、あっても意味の無い物のようだが、消費量はレッサーポーションが一番だそう。
ポーションの中で最も効果は低いが、一番の売れ筋。
効果が低いと言ってもそれは戦場での話だからだ。
戦いに参加する人数よりも、一般の人々の方が数は多いわけだから、生活必需品であるレッサーポーションが、ポーション界のシェアナンバーワンなのは当然だ。
続いてポーション。ゲームでもお馴染みの回復薬。
数種類あるポーションを一括りにしてポーションとも呼称するが、レッサーポーションの上位に位置するのもポーションと呼ぶらしい。
このポーションを作り出すには、レッサーポーションを蒸溜して不純物を取り除き、濃度を高める事で出来るそうだ。
薬草からレッサーポーションを作り出す時と同じ工程。
本当に酒造りに似ている。
「酒造りだよな~」
思っていることを口に出す。
「実際、ポーション作りの始まりはお酒造りから始まってるからね」
この世界の回復薬は酒からが始まりのようだ。
アルコールは消毒効果もある。酒は世界が変わっても人々とともに有るんだな。
ポーション蒸溜の歴史は酒蔵と隣接する蒸溜所から始まったそうだ。
酒同様にレッサーポーションを蒸溜する作業が古くから行われているそうで、以前は酒屋にポーションが当たり前のように売っていたそうだ。
蒸溜されたポーションから冒険のお供になるそうで、痛みを緩和したり、傷を徐々に回復してくれる。
しかし、即効性が有るわけではなく、もちろん致命傷になる傷を負えば、それを治すことは不可能。
お金が使用されていた時は、手ごろな価格から冒険者の頼れる人気のアイテムだったそうだ。
と言っても、これも以前まで。
「今は生産に尽力しないとな」
「王都が攻められてからは生産が止まってたみたいだしね。王都でこの状況だから、一部を除いたら他も同じような状況だろうね」
様々な機関がストップしていたからな。
ストックしていたポーションなんかも、魔王軍との長い戦いで消耗。
瘴気で素材集めも難しかったから、現在は枯渇状態。
先生の指示の元、急ピッチで生産が始まっているそうだ。
クラックリックも素材集めって言ってたし、先生は素材収集にかなりの力を入れている模様。
「酒造りからポーションは始まったって言ってたよな。て、ことは――」
「そうだよ。ゲッコーが取り仕切ってる」
「へ~」
「まあゲッコーはお酒造りに力を入れてて、ポーション生成は専門知識のある薬師メンバーが中心になって作ってる」
「へ~……」
欲する物の順序を間違ってないですかい? 伝説の兵士さんよ~。
この王都で大きな蒸溜所は、東門近くにある酒蔵の一帯にしかなく、そこにギルドメンバーや王様の臣下、住人が集まりポーションを生成しているそうだ。
生成の知識がある者たちから結成された、ポーション専門のシンクタンクだ。
酒蔵一帯は、官民合同の第三セクターって感じになっているな。
「で、ポーションの上位にハイポーションがあって、ポーションに回復魔法や、解毒魔法を封じることで、前者がグレーターポーション。後者がアンチドーテになるの」
前者は致命的な傷も即治し、直ぐに戦線に立てる状態とする。
しかしポーションに回復魔法を封じるのは、生物に唱えるのとは違い難しいそうで、封じて留めるには熟達したハイヒーラーやプリーストを要するそうだ。
その人材を確保することも重要になってくるわけだな。
「ちなみに私は出来ます」
「だから俺のを治してくれよ」
「嫌」
あっかんべーをしてくるエルフのシャルナさん。
一見、美人の愛らしい仕草だが、二千年ちかく生きてるって考えると、年甲斐も無くって言葉ですらおっつかないよな……。
ちなみに後者のアンチドーテは、解毒薬なんかで治せない猛毒を即効で治してくれるアイテムだそうで、これまたシャルナは生成できるだけの才能を持っているとのこと。
「で、これらの頂に立つのが、死んでないなら何でも治せる奇跡の霊薬エリクシールね」
「エリクサーってやつだな」
ここまでくると、巨龍の爪やらの高難易度の素材に、大魔法を封じるってのが必要だそうで、流石にシャルナでも無理だって話。
現在の大陸情勢からして、素材も人材も獲得が難しいことから、エリクシール生成は不可能に近いらしい。
正に霊薬を冠するだけの代物だ。
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