414 / 1,861
極東
PHASE-414【この世界の後衛は、前衛である説】
しおりを挟む
「なんだよ?」
「刀を抜いてどうするのかと思ってね」
「決まってるさ。ゾンビから解放してやるんだ」
口に出すことで、人だった存在を斬るという気概を内外に知らせる。
「残念だが彼らはゾンビではないよ。色はあれだが、まだ死者というわけではない」
「は?」
疑問符で返せば、
「彼らはまだ死んではいない。私の力で使役されているだけで、歴とした人間だよ」
「嘘をつくんじゃ……」
否定しようと思ったけど、メイドさん達の顔を見れば、俺たちに対して、苦悶の表情に加えて、哀れみにも似た表情も作る。
その表情で、ヴァンパイアの言っている事が虚言ではないというのが理解できた。
俺たちが今から操られている人々を殺めてしまうという未来を想像しての哀れみの表情だったんだろう。
――……俺は静かに残火を鞘へと戻した。
六方向に広がっていた鍔が、しっかりと鞘をホールドすれば、佩いていた残火を再度、鞘ごと外す。
「これだから人間は」
今までで一番に不快な笑みを見せてくるヴァンパイア。
口が裂けているのかと思うほどの笑みは、口角が鋭角に上がった嘲笑。
「行くがいい!」
こっちが弱気になったと思った途端に、ゾンビ――もとい、操られた兵士たちに指示を出す。
統一された槍と剣を手にする兵達は、先ほどまでのゆっくりとした、体を引きずるような動きが嘘だったかのように、ヴァンパイアの指示に連動して走り出す。
敏捷になると発動するのか、視点の合っていない虚ろな目が赤に染まり、白目の部分は黒色に変色。
合っていない視点と禍々しい目の色が、全速力で迫ってくるのは脅威というより、恐怖だ。
ゾンビ映画のワンシーンに放り込まれた気分だ。
しかもゾンビと違って、しっかりと手にした利器を構えるっていうね。
視点が合ってないから、俺たちのどの部分を狙っているのかが分かりづらい。
「ふっ」
ここで誰よりも早く行動に移ったのはコクリコ――――、ではなくベルだ。
長い足からなる蹴りは、それ以上にリーチがある槍など気にも留めずに、側頭部に強烈な一撃を入れる。
兜を頬にめり込ませながら、兵士の一人が蹴りとは反対方向に吹き飛び、壁に叩き付けられる。
「――――ふむ」
一瞬のしじまの訪れの間に理解したのか、
「起き上がってこない。殺さずとも戦闘不能にすればいいようだ」
それが難しいんだけどな。
お前の言っている事は容易くないんだよ。なので容易い感じで言わないように……。
メイドさん達と違って、自分の意志で動いていない分、動きに躊躇が無い。
威圧も通用しないから、迫ってくる相手は全て倒さないといけないな。
しかも命を取ることも出来ない。難しい条件だ。
「危機と感じたら、迷わず命を絶て」
思っていた矢先に、帝国軍人が発するのは酷薄な内容。
流石のヴァンパイアもベルの冷徹な声音に眉を顰めている。
俺も顰めたくなるが、
「分かった」
これまた内外に気概を示す。
迫ってくる兵士の槍の一撃を捌いて、胴打ち。
インクリーズによる鞘での一撃は、容易く兵士を吹き飛ばす。
「よし、こいつら多いだけで大したことない」
躊躇はないが、動きが直線的すぎて捕捉しやすい。
壁際で待機してくれるメイドさん達の方が、遙かにいい動きだった。
このままスムーズに追い込んでいけば、メイドさん達を再び参戦させる可能性もあるけど、ああいう自尊心の高そうなのはそれを嫌がるだろうな。
嫌がる方がこっちとしてはやりやすくていいんだけど。
自尊心にがんじがらめにされて、動かしたくても動かせなくなってしまえ。
プライドより生存に傾く前に、あのヴァンパイアまで攻め込めれば、メイドさん達を守れる!
「どりゃ!」
内に込めた思いを裂帛の気迫で吐き出して、更に迫ってくる兵士二人に突き、蹴撃を見舞って吹き飛ばす。
蹴りを入れた方は浅かったようで、直ぐさま立ち上がろうと起き上がる。
ベルのように上手くはいかない。
「せい!」
俺の横を通り過ぎる、快活な声と一陣の風。
見るだけで怒りがこみ上がってくるシャイニング・ケンカキックを立ち上がろうとする兵士にコクリコが見舞えば、それで動かなくなる。
うめき声を上げながら迫ってくる兵士たちに向かって、パシュンという音が聞こえれば、兵士が倒れる。
サプレッサー付きの麻酔銃は、発射音よりも、排莢される薬莢が床に触れた時のカチーンと響く金属音のほうが、耳朶によく届く。
「グレートヘルムじゃないから助かるな」
と、ゲッコーさん。
顔全体を守るバケツ型だと、麻酔銃の弾は効果がないからね。
メイドさん同様、操られている兵士にも麻酔銃は十分に効果がある。
「アッパーテンペスト」
ここで活躍の場を得たとばかりに、シャルナが魔法を唱える。
限定された位置に、強力な風が床より突き上げるように発生すれば、数人が天井へと叩き付けられる。
俺以外は初めて見るシャルナの攻撃寄りの魔法に、パーティーが感嘆。
大型モンスターなんかに対しては、動きを止める役割が強い前衛補助魔法なんだろうが、対人に使用すると強力な攻撃魔法になるようだ。
強力でありつつソフトキルなのが有能。
メイドさんに使わなかったのは、鎧を装着していないし、何より女性だったからなんだろうな。
操られているだけなのにな……。
男性陣には慈悲が無いハイエルフ。
こんなんだから、二千年近く恋人が出来ないんだろうな。
うん……。口には出しませんよ。
「圧倒的!」
シャイニング・ケンカキックをやっただけでこの強気発言と決めポーズ。
メイドさんとの戦闘から勝ちまくっているから、調子に乗るのも仕方ないか。
拍車がかかったのか、コクリコはファイヤーボールを唱える。
操られている兵士に直撃……。
プスプスと鎧から煙を上げながら前のめりだ……。
「…………加減はしています!」
絶対に嘘だ……。
加減はしています! って言う前に、小さな声で【あ……】って言ったもの。
テンションが上がりすぎて、興奮して攻撃魔法を使用したな……。
派手な爆発だったが、直撃した兵士はピクピクと動いているので……、大丈夫だろう。
たぶん……。
王都兵と違って、質の高い鎧を装備している騎士団は、ファイヤーボールに耐えることは可能なようだ。
大活躍のコクリコは完全に自分に酔っているようで、前へと駆け出す。
メイドさん達との戦い同様に、前へと駆け出す。
ベルより前へと――――。
前に出れば出るほど、水を得た魚のように生き生きとしている。
後衛の仕事なんてあいつには勤まらない……。
「刀を抜いてどうするのかと思ってね」
「決まってるさ。ゾンビから解放してやるんだ」
口に出すことで、人だった存在を斬るという気概を内外に知らせる。
「残念だが彼らはゾンビではないよ。色はあれだが、まだ死者というわけではない」
「は?」
疑問符で返せば、
「彼らはまだ死んではいない。私の力で使役されているだけで、歴とした人間だよ」
「嘘をつくんじゃ……」
否定しようと思ったけど、メイドさん達の顔を見れば、俺たちに対して、苦悶の表情に加えて、哀れみにも似た表情も作る。
その表情で、ヴァンパイアの言っている事が虚言ではないというのが理解できた。
俺たちが今から操られている人々を殺めてしまうという未来を想像しての哀れみの表情だったんだろう。
――……俺は静かに残火を鞘へと戻した。
六方向に広がっていた鍔が、しっかりと鞘をホールドすれば、佩いていた残火を再度、鞘ごと外す。
「これだから人間は」
今までで一番に不快な笑みを見せてくるヴァンパイア。
口が裂けているのかと思うほどの笑みは、口角が鋭角に上がった嘲笑。
「行くがいい!」
こっちが弱気になったと思った途端に、ゾンビ――もとい、操られた兵士たちに指示を出す。
統一された槍と剣を手にする兵達は、先ほどまでのゆっくりとした、体を引きずるような動きが嘘だったかのように、ヴァンパイアの指示に連動して走り出す。
敏捷になると発動するのか、視点の合っていない虚ろな目が赤に染まり、白目の部分は黒色に変色。
合っていない視点と禍々しい目の色が、全速力で迫ってくるのは脅威というより、恐怖だ。
ゾンビ映画のワンシーンに放り込まれた気分だ。
しかもゾンビと違って、しっかりと手にした利器を構えるっていうね。
視点が合ってないから、俺たちのどの部分を狙っているのかが分かりづらい。
「ふっ」
ここで誰よりも早く行動に移ったのはコクリコ――――、ではなくベルだ。
長い足からなる蹴りは、それ以上にリーチがある槍など気にも留めずに、側頭部に強烈な一撃を入れる。
兜を頬にめり込ませながら、兵士の一人が蹴りとは反対方向に吹き飛び、壁に叩き付けられる。
「――――ふむ」
一瞬のしじまの訪れの間に理解したのか、
「起き上がってこない。殺さずとも戦闘不能にすればいいようだ」
それが難しいんだけどな。
お前の言っている事は容易くないんだよ。なので容易い感じで言わないように……。
メイドさん達と違って、自分の意志で動いていない分、動きに躊躇が無い。
威圧も通用しないから、迫ってくる相手は全て倒さないといけないな。
しかも命を取ることも出来ない。難しい条件だ。
「危機と感じたら、迷わず命を絶て」
思っていた矢先に、帝国軍人が発するのは酷薄な内容。
流石のヴァンパイアもベルの冷徹な声音に眉を顰めている。
俺も顰めたくなるが、
「分かった」
これまた内外に気概を示す。
迫ってくる兵士の槍の一撃を捌いて、胴打ち。
インクリーズによる鞘での一撃は、容易く兵士を吹き飛ばす。
「よし、こいつら多いだけで大したことない」
躊躇はないが、動きが直線的すぎて捕捉しやすい。
壁際で待機してくれるメイドさん達の方が、遙かにいい動きだった。
このままスムーズに追い込んでいけば、メイドさん達を再び参戦させる可能性もあるけど、ああいう自尊心の高そうなのはそれを嫌がるだろうな。
嫌がる方がこっちとしてはやりやすくていいんだけど。
自尊心にがんじがらめにされて、動かしたくても動かせなくなってしまえ。
プライドより生存に傾く前に、あのヴァンパイアまで攻め込めれば、メイドさん達を守れる!
「どりゃ!」
内に込めた思いを裂帛の気迫で吐き出して、更に迫ってくる兵士二人に突き、蹴撃を見舞って吹き飛ばす。
蹴りを入れた方は浅かったようで、直ぐさま立ち上がろうと起き上がる。
ベルのように上手くはいかない。
「せい!」
俺の横を通り過ぎる、快活な声と一陣の風。
見るだけで怒りがこみ上がってくるシャイニング・ケンカキックを立ち上がろうとする兵士にコクリコが見舞えば、それで動かなくなる。
うめき声を上げながら迫ってくる兵士たちに向かって、パシュンという音が聞こえれば、兵士が倒れる。
サプレッサー付きの麻酔銃は、発射音よりも、排莢される薬莢が床に触れた時のカチーンと響く金属音のほうが、耳朶によく届く。
「グレートヘルムじゃないから助かるな」
と、ゲッコーさん。
顔全体を守るバケツ型だと、麻酔銃の弾は効果がないからね。
メイドさん同様、操られている兵士にも麻酔銃は十分に効果がある。
「アッパーテンペスト」
ここで活躍の場を得たとばかりに、シャルナが魔法を唱える。
限定された位置に、強力な風が床より突き上げるように発生すれば、数人が天井へと叩き付けられる。
俺以外は初めて見るシャルナの攻撃寄りの魔法に、パーティーが感嘆。
大型モンスターなんかに対しては、動きを止める役割が強い前衛補助魔法なんだろうが、対人に使用すると強力な攻撃魔法になるようだ。
強力でありつつソフトキルなのが有能。
メイドさんに使わなかったのは、鎧を装着していないし、何より女性だったからなんだろうな。
操られているだけなのにな……。
男性陣には慈悲が無いハイエルフ。
こんなんだから、二千年近く恋人が出来ないんだろうな。
うん……。口には出しませんよ。
「圧倒的!」
シャイニング・ケンカキックをやっただけでこの強気発言と決めポーズ。
メイドさんとの戦闘から勝ちまくっているから、調子に乗るのも仕方ないか。
拍車がかかったのか、コクリコはファイヤーボールを唱える。
操られている兵士に直撃……。
プスプスと鎧から煙を上げながら前のめりだ……。
「…………加減はしています!」
絶対に嘘だ……。
加減はしています! って言う前に、小さな声で【あ……】って言ったもの。
テンションが上がりすぎて、興奮して攻撃魔法を使用したな……。
派手な爆発だったが、直撃した兵士はピクピクと動いているので……、大丈夫だろう。
たぶん……。
王都兵と違って、質の高い鎧を装備している騎士団は、ファイヤーボールに耐えることは可能なようだ。
大活躍のコクリコは完全に自分に酔っているようで、前へと駆け出す。
メイドさん達との戦い同様に、前へと駆け出す。
ベルより前へと――――。
前に出れば出るほど、水を得た魚のように生き生きとしている。
後衛の仕事なんてあいつには勤まらない……。
1
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
冷遇された聖女の結末
菜花
恋愛
異世界を救う聖女だと冷遇された毛利ラナ。けれど魔力慣らしの旅に出た途端に豹変する同行者達。彼らは同行者の一人のセレスティアを称えラナを貶める。知り合いもいない世界で心がすり減っていくラナ。彼女の迎える結末は――。
本編にプラスしていくつかのifルートがある長編。
カクヨムにも同じ作品を投稿しています。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる