432 / 1,861
極東
PHASE-432【単純に、ゲッコーさんが百人】
しおりを挟む
光が完全に消え去り、全員の姿を眼界におさめることが出来る。
現れたのは、全員が同じ黒色の目出し帽を被った集団。
服装はモスグリーンの軍服。
軍服に着用するのは、セラミックプレートが入った茶系の色からなる、ボディーアーマー、マガジンポーチつき。
黒色の半長靴。
それらを装備した集団の数は、百人。
ちゃんと数えてはいないが、俺のストレージデータどおりなら百人だ。
「傾聴」
一言告げれば、百人からなる表情が読み取りにくい目出し帽の兵士たちは、一つの意志で統一されているかのように、一瞬にして整列し、微動だにせずゲッコーさんへと体を向ける。
あまりにも整った動きというのは、時として、見る者に不気味さを伝えてくるってのがよく分かった。
最早、人間の動きではない。精密機械だ。
本来なら、この場所が何処なのかと気にしたりもするだろうし、質問があってもいいだろうが、ゲッコーさんが傾聴と言えば、彼らは聞くことだけに徹する。それ以外の一切が必要ないとばかりに。
――――短くも分かりやすいゲッコーさんの説明を受けて、オカルトチックな内容だったわけだが、ゲーム内でも人々が薬物により操られているというケースがあったりするストーリーもあったからか、柔軟に聞き入れていた。
「では、これより状況を開始する。頼んだぞ」
「「「「了解」」」」
発せば、S級兵士たちは足音を立てることなく散開。街へと広がる操られた人々を行動不能とする為に動き出す。
手には麻酔銃。
誰に教えられることもなく、宙空から取り出す。
この芸当は、ゲッコーさんだけでなく、S級兵士たちも可能なんだというのが分かった。
この百人が一斉にロケランでも撃ったら、ちょっとした大魔法だろうな。
音も無く制圧へと向かっていったS級さんたちを目にしたベルは、
「何なのだ、あの目出し帽の兵達は……。未だかつてあそこまで洗練された部隊など見たこともない」
驚いてくれてありがたいよ。俺がどれだけ徹夜して、このS級を獲得するためにゲームをやりこんだことか。
最強の存在が驚いてくれる事は喜ばしい。俺の徹夜の努力も報われるってもんだ。
「本人を前にして申し訳ないのですが、一人一人の実力は、ゲッコー殿と差異がないと見受けられます」
「ああ、間違いない。中には俺より秀でた者たちもいる」
「ご謙遜を。ゲッコー殿より秀でているなど」
「いや、本当だよ」
その通りだ。ゲッコーさんの言っている事に間違いはない。
レーダーチャートでステータスを見れば、総合能力はゲーム主人公のゲッコーさんが一番ではあるんだけど、S級の場合は、平均以上の高いパラメーターに加えて、一部が突出した能力を保有しているキャラも多い。
例えば、接近スキルがゲッコーさんより低い、もしくは同等。でも、射撃スキルとなるとゲッコーさんを越えるというキャラもいる。
反面それ以外の探知スキルなどが低かったりもするが、それでもA級兵士のスキルよりは高い。
だからこそのS級兵士。俺が徹夜でやりこんで味方にした人材達なのだ。
俺はこのS級兵士の投入を以前も考えてはいた。
考えてはいたが、どうしてもゲーム内のゲッコーさん達の求める、自分たちの国を欲するという思い。
ゲッコーさん以上に、下で活動している者たちの国を欲する渇望は強い。
この世界を自分たちのまほろばと思われても困る。
俺の言葉を聞き入れてくれるかも心配だし、反抗の意志があったら大変だ。
俺がプレイギアに戻す前に、背後からのステルスキルってのもあり得るからな。
だからこそ躊躇もあったが、流石に今回は頼らざるを得ない状況だったからな……。
アンダー・コーことS級兵士が動いた時点で、正直、イリーに騎士団。メイドさん達に活躍の場は無いだろう。
ゲッコーさんクラスが百人動くというのは、そういう事だ。
現に、S級兵士たちが音も無く散開する動きがあまりにも素晴らしさく、魅入ってしまって、イリーもメイドさん達も初動が遅れていたからな。
この状況下で本当に頼りになるS級兵士たちだが、申し訳ないが、この場の状況が終了したなら、即座にプレイギアに戻っていただこう。
「トール」
「なんだベル」
「なぜこれほどの方々を召喚しなかった? 砦でもそうだが、王都での防衛戦もこれだけの実力者がいれば、もっと容易く事が運べただろうに」
ベルさんや、返答に困るような事を直球で言わないでくれる。しかもゲッコーさんの前で……。
王都の弱った状態を目にしたら、代わりに俺たちが! って思ってしまうのを避けたかったんだよ。
口には出せませんよ。こんな内容。
「切り札ってのは、そうそう簡単に切らないものだろう」
俺に変わってゲッコーさんが答えてくれる。
ベルは食い下がることはなく、そうですか。と、頷くだけだった。
もしかしたら、俺の表情を読み取ったのかもしれない。
どんな表情を浮かべていたのか、自分自身では分からないけど、多分、難しい顔になっていたんだろうな――――。
「はぁ~」
感嘆だよ。
感嘆だし、簡単だ。
流石は俺がやりこんで集めたS級さん達である。
散開したと思ったら、瞬く間に制圧を完了させた。
迅速な状況終了には、一緒に行動をしていたイリーと騎士団たち、ランシェル達メイドさんも驚きだったようで、幻術にでもかかっているかのような気分になったそうだ。
操られていた人々の殆どをS級兵士こと、アンダー・コーの面々が拘束。
戦闘不能にした人々を縛り上げていく仕事が、騎士団とメイドさん達の主な仕事だったそうだ。
むしろ自分たちは邪魔にしかなっていなかったのでは? と、自信を打ち砕かれていた。
現れたのは、全員が同じ黒色の目出し帽を被った集団。
服装はモスグリーンの軍服。
軍服に着用するのは、セラミックプレートが入った茶系の色からなる、ボディーアーマー、マガジンポーチつき。
黒色の半長靴。
それらを装備した集団の数は、百人。
ちゃんと数えてはいないが、俺のストレージデータどおりなら百人だ。
「傾聴」
一言告げれば、百人からなる表情が読み取りにくい目出し帽の兵士たちは、一つの意志で統一されているかのように、一瞬にして整列し、微動だにせずゲッコーさんへと体を向ける。
あまりにも整った動きというのは、時として、見る者に不気味さを伝えてくるってのがよく分かった。
最早、人間の動きではない。精密機械だ。
本来なら、この場所が何処なのかと気にしたりもするだろうし、質問があってもいいだろうが、ゲッコーさんが傾聴と言えば、彼らは聞くことだけに徹する。それ以外の一切が必要ないとばかりに。
――――短くも分かりやすいゲッコーさんの説明を受けて、オカルトチックな内容だったわけだが、ゲーム内でも人々が薬物により操られているというケースがあったりするストーリーもあったからか、柔軟に聞き入れていた。
「では、これより状況を開始する。頼んだぞ」
「「「「了解」」」」
発せば、S級兵士たちは足音を立てることなく散開。街へと広がる操られた人々を行動不能とする為に動き出す。
手には麻酔銃。
誰に教えられることもなく、宙空から取り出す。
この芸当は、ゲッコーさんだけでなく、S級兵士たちも可能なんだというのが分かった。
この百人が一斉にロケランでも撃ったら、ちょっとした大魔法だろうな。
音も無く制圧へと向かっていったS級さんたちを目にしたベルは、
「何なのだ、あの目出し帽の兵達は……。未だかつてあそこまで洗練された部隊など見たこともない」
驚いてくれてありがたいよ。俺がどれだけ徹夜して、このS級を獲得するためにゲームをやりこんだことか。
最強の存在が驚いてくれる事は喜ばしい。俺の徹夜の努力も報われるってもんだ。
「本人を前にして申し訳ないのですが、一人一人の実力は、ゲッコー殿と差異がないと見受けられます」
「ああ、間違いない。中には俺より秀でた者たちもいる」
「ご謙遜を。ゲッコー殿より秀でているなど」
「いや、本当だよ」
その通りだ。ゲッコーさんの言っている事に間違いはない。
レーダーチャートでステータスを見れば、総合能力はゲーム主人公のゲッコーさんが一番ではあるんだけど、S級の場合は、平均以上の高いパラメーターに加えて、一部が突出した能力を保有しているキャラも多い。
例えば、接近スキルがゲッコーさんより低い、もしくは同等。でも、射撃スキルとなるとゲッコーさんを越えるというキャラもいる。
反面それ以外の探知スキルなどが低かったりもするが、それでもA級兵士のスキルよりは高い。
だからこそのS級兵士。俺が徹夜でやりこんで味方にした人材達なのだ。
俺はこのS級兵士の投入を以前も考えてはいた。
考えてはいたが、どうしてもゲーム内のゲッコーさん達の求める、自分たちの国を欲するという思い。
ゲッコーさん以上に、下で活動している者たちの国を欲する渇望は強い。
この世界を自分たちのまほろばと思われても困る。
俺の言葉を聞き入れてくれるかも心配だし、反抗の意志があったら大変だ。
俺がプレイギアに戻す前に、背後からのステルスキルってのもあり得るからな。
だからこそ躊躇もあったが、流石に今回は頼らざるを得ない状況だったからな……。
アンダー・コーことS級兵士が動いた時点で、正直、イリーに騎士団。メイドさん達に活躍の場は無いだろう。
ゲッコーさんクラスが百人動くというのは、そういう事だ。
現に、S級兵士たちが音も無く散開する動きがあまりにも素晴らしさく、魅入ってしまって、イリーもメイドさん達も初動が遅れていたからな。
この状況下で本当に頼りになるS級兵士たちだが、申し訳ないが、この場の状況が終了したなら、即座にプレイギアに戻っていただこう。
「トール」
「なんだベル」
「なぜこれほどの方々を召喚しなかった? 砦でもそうだが、王都での防衛戦もこれだけの実力者がいれば、もっと容易く事が運べただろうに」
ベルさんや、返答に困るような事を直球で言わないでくれる。しかもゲッコーさんの前で……。
王都の弱った状態を目にしたら、代わりに俺たちが! って思ってしまうのを避けたかったんだよ。
口には出せませんよ。こんな内容。
「切り札ってのは、そうそう簡単に切らないものだろう」
俺に変わってゲッコーさんが答えてくれる。
ベルは食い下がることはなく、そうですか。と、頷くだけだった。
もしかしたら、俺の表情を読み取ったのかもしれない。
どんな表情を浮かべていたのか、自分自身では分からないけど、多分、難しい顔になっていたんだろうな――――。
「はぁ~」
感嘆だよ。
感嘆だし、簡単だ。
流石は俺がやりこんで集めたS級さん達である。
散開したと思ったら、瞬く間に制圧を完了させた。
迅速な状況終了には、一緒に行動をしていたイリーと騎士団たち、ランシェル達メイドさんも驚きだったようで、幻術にでもかかっているかのような気分になったそうだ。
操られていた人々の殆どをS級兵士こと、アンダー・コーの面々が拘束。
戦闘不能にした人々を縛り上げていく仕事が、騎士団とメイドさん達の主な仕事だったそうだ。
むしろ自分たちは邪魔にしかなっていなかったのでは? と、自信を打ち砕かれていた。
1
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる