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死霊魔術師
PHASE-580【強者タイム】
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過熱して怒りのままに口から言葉を飛ばすコクリコに対して、ゴーストっ子は笑いながら余裕ある返し。
どっちが年上か分からん……。
やりとりが続くから、ゲッコーさんは一服しているし、ベルとシャルナはやり取りを見ているだけ。
そんな中で、俺はしっかりとプレイギアで調べさせてもらう。
カメラモードのプレイギアを向ける先は、笑っている幼女。
被写体は――――幼女。
――……これ、警察が見たら一発で職質されるよね……。
この世界に日本の警察がいないことに感謝しつつ、データに目をやる。
【オムニガル・レイムレース】
【種族・ポルターガイスト】
【レベル78】
【得手・物理完全耐性】
【不得手・魔法】
【属性・戯れ】
得手の物理完全耐性って……。ここは普通、得意な攻撃方法とか魔法じゃないのか。
それに偏るくらい圧倒的に物理攻撃に対する耐性を有しているってことか。
完全耐性って記載されているもんな。
不得手は魔法。この場合は攻撃魔法を受けた場合のことだよな。魔法自体は使用しているから出来ないって意味ではないだろう。
弱点が魔法なのは、ゴースト系アンデッドのポルターガイストだからだな。
聖光魔法なんかが効果絶大だろう。
属性が戯れってのは現状のやり取りを見れば分かる。
で、レベルは78。そらコクリコの魔法を容易くかき消すよ。
にしても名前が特徴的だな。
「え~っと、オムニガル」
「え!? なんでお兄ちゃん私の名前を知ってるの」
天真爛漫に驚いてくれる。
鼻息の荒いコクリコの相手は飽きたのか、今度は名前を呼んだ俺に興味津々。
空中を浮遊しながら俺へと接近。
「ここのトップと話をさせてくれないか」
「やだ」
おっと即答での拒否。
でもって――、
「パーティクルティンダー」
「ほう!?」
接近と同時に、無数のマッチサイズの火が俺の前方から襲いかかってくる。
タチアナが見せてくれたティンダーが、無数となって襲いかかってくる感じ。
マッチの火くらいしかなくてもそれが無数となれば話は別。
数の暴力。優勢火力ドクトリンってのが頭に浮かんだ。
無数の炎に対し、俺のとった行動は、顔を守るように籠手を装備した前腕でピーカブースタイル。
イグニースを展開するまでではない。
ドドドドド――――。
中々に苛烈な音が俺の体に走る。
衝撃もしっかりと伝わってくる。
「ごめ~ん。痛いよね~」
謝ってはいるが本気でないのは語調で分かるぞオムニガル。
君にとっては遊びなんだな。
火遊びが過ぎるのはよくないけども。
ケタケタと笑いながらの謝罪。痛みを与える事をなんとも思っていないようだな。
――――だがな。
「効かんのだよ!」
ピーカブースタイルから大仰に大の字の姿勢になって、俺が無傷だというのをしっかりと見せつけてやる。
どうだい。心の中で物思いにふけりながら攻撃を受け、しかも効かない発言。
いまの俺って、チート主人公達と肩を並べてもいいくらいじゃないの。
大抵のチート系って、圧倒的に倒すか、攻撃を受けて全くもって効いていないことに自分自身が驚いたり、効かないと分かっていてあえて受け、相手に力の差を分からせたりするじゃない。
今回の俺は正にそれ。
「そんな!」
予想通りに驚いてくれる。
表情からは笑みが消え、焦燥感に襲われたものに変わっている。
本当に俺が一切の攻撃を受け付けてないから、戦慄きすら見て取れる。
火龍装備に火炎系が効くわけがないのだよ。
火炎系と毒系以外だったら全力で防いだけどね!
「さあ、もう一度。ここのトップに会わせて欲しいな」
強者としての余裕を見せるように、笑みを湛えてからお願いする。
こうすることで相手にプレッシャーを与える事が出来るというのも、チート主人公達のラノベから教わった。
「ぜ、絶対にやだ!」
「おやおや声を震わせて。そんなに拒絶されても困るんだがね~」
自然と喋り方にも強者の風格が――、
「変な喋り方だな。止めたほうがいい」
出ていなかったようだ……。
ベルという真の強者にズバッと両断されてしまう、俺のエセ強者タイム。
どっちが年上か分からん……。
やりとりが続くから、ゲッコーさんは一服しているし、ベルとシャルナはやり取りを見ているだけ。
そんな中で、俺はしっかりとプレイギアで調べさせてもらう。
カメラモードのプレイギアを向ける先は、笑っている幼女。
被写体は――――幼女。
――……これ、警察が見たら一発で職質されるよね……。
この世界に日本の警察がいないことに感謝しつつ、データに目をやる。
【オムニガル・レイムレース】
【種族・ポルターガイスト】
【レベル78】
【得手・物理完全耐性】
【不得手・魔法】
【属性・戯れ】
得手の物理完全耐性って……。ここは普通、得意な攻撃方法とか魔法じゃないのか。
それに偏るくらい圧倒的に物理攻撃に対する耐性を有しているってことか。
完全耐性って記載されているもんな。
不得手は魔法。この場合は攻撃魔法を受けた場合のことだよな。魔法自体は使用しているから出来ないって意味ではないだろう。
弱点が魔法なのは、ゴースト系アンデッドのポルターガイストだからだな。
聖光魔法なんかが効果絶大だろう。
属性が戯れってのは現状のやり取りを見れば分かる。
で、レベルは78。そらコクリコの魔法を容易くかき消すよ。
にしても名前が特徴的だな。
「え~っと、オムニガル」
「え!? なんでお兄ちゃん私の名前を知ってるの」
天真爛漫に驚いてくれる。
鼻息の荒いコクリコの相手は飽きたのか、今度は名前を呼んだ俺に興味津々。
空中を浮遊しながら俺へと接近。
「ここのトップと話をさせてくれないか」
「やだ」
おっと即答での拒否。
でもって――、
「パーティクルティンダー」
「ほう!?」
接近と同時に、無数のマッチサイズの火が俺の前方から襲いかかってくる。
タチアナが見せてくれたティンダーが、無数となって襲いかかってくる感じ。
マッチの火くらいしかなくてもそれが無数となれば話は別。
数の暴力。優勢火力ドクトリンってのが頭に浮かんだ。
無数の炎に対し、俺のとった行動は、顔を守るように籠手を装備した前腕でピーカブースタイル。
イグニースを展開するまでではない。
ドドドドド――――。
中々に苛烈な音が俺の体に走る。
衝撃もしっかりと伝わってくる。
「ごめ~ん。痛いよね~」
謝ってはいるが本気でないのは語調で分かるぞオムニガル。
君にとっては遊びなんだな。
火遊びが過ぎるのはよくないけども。
ケタケタと笑いながらの謝罪。痛みを与える事をなんとも思っていないようだな。
――――だがな。
「効かんのだよ!」
ピーカブースタイルから大仰に大の字の姿勢になって、俺が無傷だというのをしっかりと見せつけてやる。
どうだい。心の中で物思いにふけりながら攻撃を受け、しかも効かない発言。
いまの俺って、チート主人公達と肩を並べてもいいくらいじゃないの。
大抵のチート系って、圧倒的に倒すか、攻撃を受けて全くもって効いていないことに自分自身が驚いたり、効かないと分かっていてあえて受け、相手に力の差を分からせたりするじゃない。
今回の俺は正にそれ。
「そんな!」
予想通りに驚いてくれる。
表情からは笑みが消え、焦燥感に襲われたものに変わっている。
本当に俺が一切の攻撃を受け付けてないから、戦慄きすら見て取れる。
火龍装備に火炎系が効くわけがないのだよ。
火炎系と毒系以外だったら全力で防いだけどね!
「さあ、もう一度。ここのトップに会わせて欲しいな」
強者としての余裕を見せるように、笑みを湛えてからお願いする。
こうすることで相手にプレッシャーを与える事が出来るというのも、チート主人公達のラノベから教わった。
「ぜ、絶対にやだ!」
「おやおや声を震わせて。そんなに拒絶されても困るんだがね~」
自然と喋り方にも強者の風格が――、
「変な喋り方だな。止めたほうがいい」
出ていなかったようだ……。
ベルという真の強者にズバッと両断されてしまう、俺のエセ強者タイム。
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