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発展と鍛錬
PHASE-1249【やっぱうんこスゲえ】
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タチアナ、ライ、クオンの三人が成長した姿に思いを馳せつつ――、
「で、えんぱくってなんです?」
と、聞き慣れない単語を質問。
「長々と思い耽っていたようだな。鉛と白で鉛白だ」
「なるほど」
「これだ」
硫黄の入っていた木箱とは別の木箱から取り出してくるのは白い粉。
「――鉛なんですよね?」
「そうだぞ」
鉛だからてっきり鉛色とよばれる灰色系かと思ったけど、綺麗な白い粉だった。
――酢が入った壺などの容器に、丸めた鉛板を酢に触れないように置いてから蓋をし、それらの入った容器を厩肥の中に入れてから作るという。
厩肥ってのが何かと問えば、場所を変えようと返ってくる。
で……、
「またかよ……」
――精製所から出て少し離れた場所まで移動。
目の前には雨よけの屋根と壁。それに囲われて存在するのは泥のような山……。
まあ泥ではないわけだが……。
この山が厩肥ってやつなのね。
――家畜の糞尿を藁なんかと混ぜて腐熟させたものだという。
この中に鉛の入った容器を入れ、厩肥の発酵を利用しながら六週間くらい放置すれば、鉛が鉛白というものに変わるらしい。
にしても……、
「うんこばっかりじゃねえか……」
下肥職人さん達が稼ぐ金額のデカさにテンションも上がったりしたもんだが、まさかここで更にうんこの知識を得ることになるとは思いもよらなんだ。
本当に――、
「うんこってスゲえな」
「おう、凄いんだよ。うんこは!」
外壁付近では、うんこうんこと連呼するなって言っていたのに、酔いが回っているのか上機嫌で言うもんだな。
格好いい渋声によるうんこ発言は、耳にしたくなかったけどな。
ともあれ、
「うんこもだけど、それ以上にポーションの発展には感動した」
「つってもまだハイポーションまでだ。グレーターはまた別の行程があるからそこの調整が難しい」
と、ギムロン。
グレーターは蒸溜したポーションに回復魔法を封じる素材を更に利用して作る。
蒸溜技術は発展が著しいので問題はないそうだが、これに魔法を付与する技術が追いついていないという。
魔法に精通している者が携わらないと生産は難しいとのこと。
魔法を封じる為に素材として使用されるのはカイジュン草と呼ばれる植物で、その根っこが必要になるそうだ。
マナを根に留める性質をもった植物だそうで、その根を回復魔法を付与した状態で乾燥させ、それを擦って粉にし、ポーションと混ぜる事でグレーターポーションが出来上がるという。
根に魔法を付与するという行程には高度なマナコントロールを必要とし、この芸当が出来る者が少ないそうだ。
人材に左右されるから大量生産は難しいわけだな。
エリクシールを除けば、回復アイテムでは最上位となるのがグレーターポーション。
致命傷を受けても即座に治癒してくれるという有り難いアイテム。
大量生産は難しくても一定数は確保したいよな。
などと考えていれば――、
「トールに三本あげる」
と、シャルナ。
手にした小瓶は販売用と同様の白磁の小瓶。
「会話の流れからしてグレーター?」
「そうだよ」
「シャルナが作ったのか?」
「そうだよ」
同様の返事が二回。
返してくるシャルナの表情は得意げなものだった。
流石はハイエルフである。
こういった芸当も可能なんだな。
エリクシールを作れるリンといい勝負できそうだ。
「貴重なアイテムだけどもらっていいの?」
「もちろん」
言いつつ、手にした白磁の小瓶をズイッと俺へと近づけてくる。
「じゃあ、有り難くいただくよ」
「どうぞ。トールは無茶するからね。私がいない状況で瀕死になった時は、即座に使用してよね」
「まずは死にかけることがないように努力するけどな。それでも深手を負ったら、即座に使用できるように心がけるよ。怪我と同時に回復ってのは、デミタス戦で少しは向上したからな。上手く使用するよ」
「宜しい。王都にいる間、私はここでグレーター作りに協力するから」
「頼むよ」
「お任せ」
うむ。頼りになる力のこもった返事である。
リンも暇しているなら協力させないとな。
「ほうほう」
またもギムロンが悪そうに笑んでいる。
当然ながら即座にシャルナに拳骨を見舞われていた。
もう見慣れたのでこのやり取りは受け流す。
――グレーターの生産が難しいとしても――、
「ハイポーションを従来の半分の量で、従来と同様の効能が得られるのは凄いことだよな」
完全回復とはいかなくても、飲んだり体にかけることで即座に効果が現れる回復アイテムの携行数が増える事は喜ばしいからな。
「会頭が喜ぶように、商人たちも大喜びよ」
ここでも頭をさすることになったギムロン。
目に涙を浮かべていたので、シャルナの拳骨はかなりの痛みがあったようだ。
「ならこのポーションの精製法もマヨネーズみたいに――」
「いや、そこはシビアにいこうか」
酔っているのに、ここでの語調は真剣なゲッコーさん。
マヨネーズは別段、戦いにおいて重要なモノではないからいいが、ポーションを発展させたモノは独占したいと考えている。
これには先生も同様の考えだそうだ。
対魔王軍のことを考えれば、ソレこそ採算度外視で広く普及させるべきなんだろうが、普及よりもまずは軍資金。
この大陸にてまだ日和見を決め込んで所領に籠もり、出せるのに出さない連中もいるとのこと。
そういった連中から出来るだけ金を出させることも大事だという。
といっても無理矢理に出させるのは当然ながら愚か。
反発されて敵対されても困るというもの。
魔王軍という共通の敵がおり、その魔王軍に支配され、蓄え込んでいた財を失ってしまえば意味がない。
財は失いたくないが、表に出て魔王軍と戦うのも怖いという者達。
そういった連中には表に出てこなくてもいいから出来る事はしてもらいたい。
となると、そういった連中が自分を守る為に役に立ちそうなモノを提供すればいい。
王都で作られたポーションはそういった意味では大好評とのことだった。
自領から商人たちを動かし、ポーションを購入する者達が増えているということだった。
商人が列をなして王都を訪れるのを俺達も王都へと戻ってくる時に目にした。
東西南北の全ての門で、ああいった光景を毎日、目にすることが出来るそうだ。
自領を守ることに固執して籠もっている連中もいるが、当然ながら協力したいと考えている貴族や豪族だっている。
自領を守るだけで精一杯というのが現状の面々は、購入することで少しでも協力しようとしてくれているそうだ。
表に出ることを渋るという連中ばかりだと一概に考えてはいけないという事だな。
力を提供したくても出せないって面々の事も配慮しないといけない。
臆病者の言葉だけで片付けてはならないな。
他にも思惑はあり、質の良い物が王都に出回るなら、いずれは自分も王都で商いをして一旗揚げてやるという野望をもった者達を刺激することも出来るそうで、これにより王都への流入人口増加も狙っているそうな。
魅力的なモノを次々と作りだし、提供していくというのは大事なことなんだな。
「で、えんぱくってなんです?」
と、聞き慣れない単語を質問。
「長々と思い耽っていたようだな。鉛と白で鉛白だ」
「なるほど」
「これだ」
硫黄の入っていた木箱とは別の木箱から取り出してくるのは白い粉。
「――鉛なんですよね?」
「そうだぞ」
鉛だからてっきり鉛色とよばれる灰色系かと思ったけど、綺麗な白い粉だった。
――酢が入った壺などの容器に、丸めた鉛板を酢に触れないように置いてから蓋をし、それらの入った容器を厩肥の中に入れてから作るという。
厩肥ってのが何かと問えば、場所を変えようと返ってくる。
で……、
「またかよ……」
――精製所から出て少し離れた場所まで移動。
目の前には雨よけの屋根と壁。それに囲われて存在するのは泥のような山……。
まあ泥ではないわけだが……。
この山が厩肥ってやつなのね。
――家畜の糞尿を藁なんかと混ぜて腐熟させたものだという。
この中に鉛の入った容器を入れ、厩肥の発酵を利用しながら六週間くらい放置すれば、鉛が鉛白というものに変わるらしい。
にしても……、
「うんこばっかりじゃねえか……」
下肥職人さん達が稼ぐ金額のデカさにテンションも上がったりしたもんだが、まさかここで更にうんこの知識を得ることになるとは思いもよらなんだ。
本当に――、
「うんこってスゲえな」
「おう、凄いんだよ。うんこは!」
外壁付近では、うんこうんこと連呼するなって言っていたのに、酔いが回っているのか上機嫌で言うもんだな。
格好いい渋声によるうんこ発言は、耳にしたくなかったけどな。
ともあれ、
「うんこもだけど、それ以上にポーションの発展には感動した」
「つってもまだハイポーションまでだ。グレーターはまた別の行程があるからそこの調整が難しい」
と、ギムロン。
グレーターは蒸溜したポーションに回復魔法を封じる素材を更に利用して作る。
蒸溜技術は発展が著しいので問題はないそうだが、これに魔法を付与する技術が追いついていないという。
魔法に精通している者が携わらないと生産は難しいとのこと。
魔法を封じる為に素材として使用されるのはカイジュン草と呼ばれる植物で、その根っこが必要になるそうだ。
マナを根に留める性質をもった植物だそうで、その根を回復魔法を付与した状態で乾燥させ、それを擦って粉にし、ポーションと混ぜる事でグレーターポーションが出来上がるという。
根に魔法を付与するという行程には高度なマナコントロールを必要とし、この芸当が出来る者が少ないそうだ。
人材に左右されるから大量生産は難しいわけだな。
エリクシールを除けば、回復アイテムでは最上位となるのがグレーターポーション。
致命傷を受けても即座に治癒してくれるという有り難いアイテム。
大量生産は難しくても一定数は確保したいよな。
などと考えていれば――、
「トールに三本あげる」
と、シャルナ。
手にした小瓶は販売用と同様の白磁の小瓶。
「会話の流れからしてグレーター?」
「そうだよ」
「シャルナが作ったのか?」
「そうだよ」
同様の返事が二回。
返してくるシャルナの表情は得意げなものだった。
流石はハイエルフである。
こういった芸当も可能なんだな。
エリクシールを作れるリンといい勝負できそうだ。
「貴重なアイテムだけどもらっていいの?」
「もちろん」
言いつつ、手にした白磁の小瓶をズイッと俺へと近づけてくる。
「じゃあ、有り難くいただくよ」
「どうぞ。トールは無茶するからね。私がいない状況で瀕死になった時は、即座に使用してよね」
「まずは死にかけることがないように努力するけどな。それでも深手を負ったら、即座に使用できるように心がけるよ。怪我と同時に回復ってのは、デミタス戦で少しは向上したからな。上手く使用するよ」
「宜しい。王都にいる間、私はここでグレーター作りに協力するから」
「頼むよ」
「お任せ」
うむ。頼りになる力のこもった返事である。
リンも暇しているなら協力させないとな。
「ほうほう」
またもギムロンが悪そうに笑んでいる。
当然ながら即座にシャルナに拳骨を見舞われていた。
もう見慣れたのでこのやり取りは受け流す。
――グレーターの生産が難しいとしても――、
「ハイポーションを従来の半分の量で、従来と同様の効能が得られるのは凄いことだよな」
完全回復とはいかなくても、飲んだり体にかけることで即座に効果が現れる回復アイテムの携行数が増える事は喜ばしいからな。
「会頭が喜ぶように、商人たちも大喜びよ」
ここでも頭をさすることになったギムロン。
目に涙を浮かべていたので、シャルナの拳骨はかなりの痛みがあったようだ。
「ならこのポーションの精製法もマヨネーズみたいに――」
「いや、そこはシビアにいこうか」
酔っているのに、ここでの語調は真剣なゲッコーさん。
マヨネーズは別段、戦いにおいて重要なモノではないからいいが、ポーションを発展させたモノは独占したいと考えている。
これには先生も同様の考えだそうだ。
対魔王軍のことを考えれば、ソレこそ採算度外視で広く普及させるべきなんだろうが、普及よりもまずは軍資金。
この大陸にてまだ日和見を決め込んで所領に籠もり、出せるのに出さない連中もいるとのこと。
そういった連中から出来るだけ金を出させることも大事だという。
といっても無理矢理に出させるのは当然ながら愚か。
反発されて敵対されても困るというもの。
魔王軍という共通の敵がおり、その魔王軍に支配され、蓄え込んでいた財を失ってしまえば意味がない。
財は失いたくないが、表に出て魔王軍と戦うのも怖いという者達。
そういった連中には表に出てこなくてもいいから出来る事はしてもらいたい。
となると、そういった連中が自分を守る為に役に立ちそうなモノを提供すればいい。
王都で作られたポーションはそういった意味では大好評とのことだった。
自領から商人たちを動かし、ポーションを購入する者達が増えているということだった。
商人が列をなして王都を訪れるのを俺達も王都へと戻ってくる時に目にした。
東西南北の全ての門で、ああいった光景を毎日、目にすることが出来るそうだ。
自領を守ることに固執して籠もっている連中もいるが、当然ながら協力したいと考えている貴族や豪族だっている。
自領を守るだけで精一杯というのが現状の面々は、購入することで少しでも協力しようとしてくれているそうだ。
表に出ることを渋るという連中ばかりだと一概に考えてはいけないという事だな。
力を提供したくても出せないって面々の事も配慮しないといけない。
臆病者の言葉だけで片付けてはならないな。
他にも思惑はあり、質の良い物が王都に出回るなら、いずれは自分も王都で商いをして一旗揚げてやるという野望をもった者達を刺激することも出来るそうで、これにより王都への流入人口増加も狙っているそうな。
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