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矮人と巨人
PHASE-1294【勘違い誕生に立ち会う】
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――テーブルの完成はまだなので、今回は普段、館で使用している木製のものを使用するという。
近衛の方々が長テーブルを四阿に設置してくれる。
テーブルの天板や足につなぎ目はない。
一本の巨木から削って作られたテーブルだそうな。
側面や脚の部分には、謁見の間へとお邪魔する時に目にした引き戸と同じように、細やかな彫刻が施されていた。
こういった拘りに一切の妥協をしないところがドワーフなんだろう。
――技巧によって作られたテーブルの天板には、次々と料理が運ばれてくる。
俺達に馴染みのある物ばかりが並んでいく。
ソーセージに生ハム。狩りで仕留めた肉も大皿で運ばれてくる。
これにはコクリコもテンションが上がる。
ライ麦パンにジャガイモをふかしたものが主食として並ぶ。
芋の割合が多い。
「芋が好きなんですね」
「ドワーフは地下と大地の恩恵の中で過ごし、鉱物を求めるからな。芋は常にワシらの側にある食い物だ」
シンプルな味付けの食べ物が多い。
贅を尽くしたってわけではないけど、肩肘を張らなくていいのは有り難い。
テーブルの上が食事の皿で支配される中で――、
「トール。天板が埋め尽くされる前に、私の肉をここで調理していただきたい。準備をお願いします」
「分かったよ。親方様、この庭の一角をお借りしても良いでしょうか」
「おう。いいがどうするのだ?」
首を傾げるところにダダイル氏がいそいそと近づいて耳打ち――。
「なるほど。是非に見てみたい!」
耳打ちで俺の力を説明してくれたようだ。
召喚をした場合、玉砂利を荒らしてしまうかもしれないという事を伝えれば、問題ないと返ってくるので、遠慮なくプレイギアを取り出し、
「さあ出てこい――」
手にしたプレイギアを石庭に向け、軍用トラックと継いで発せば、輝きが生まれる。
「――ほお!」
光が収まり、出てきた箱形の大きな鉄の存在に、驚きの声を親方様が上げれば、初めて目にする近衛の面々も同様の声を上げていた。
出てくると同時に、躍りかかるようにして荷台へ入るコクリコは、ミズーリで拝借してきた肉を運び出し、調理をしてほしいと近衛の一人に頼んで調理場へと運んでもらっていた。
「素晴らしい力だ。このようにして多くの物資を運べるとはな。他者と違い誇れる力を持っているところは、流石は勇者」
「有り難うございます」
俺個人の力ではなく、セラに与えられた力だから、誇れる力というものでもないけどね。
「では、あの鉄の箱から取り出した肉が焼き終える間、酒はどうだ?」
「いえ」
「遠慮はいらんぞ」
酒瓶を手にした親方様。
キュポンと音を立てて栓を外せば、注ぎ口を俺の方へと向けてくる。
そこからわずかに漏れ出してくる酒気だけで、頭がぼやけてくるほどに強い酒だった。
この度数のモノを口に運べるのは、この場にいる俺のメンバーだとパロンズ氏だけだろう。それ以外は受け付けるのは難しい。
その証拠とばかりに、ドワーフ勢を除く面々は俺同様に渋面となっていた。
「あ、そうだ! トール、お酒といえば」
「おお! そうだったなシャルナ」
グイグイと迫ってくる親方様の酌を回避するようにシャルナが上手くパスを出してくれた。
「お土産がありまして」
「そんなことを気にしなくてもいいのにな」
「いえいえ。王に謁見するのに手ぶらというのは失礼ですからね」
「ワシとトールの間に気づかいなど不要なのにな」
腕を組んでくるといい、なんか以前からの知り合いみたいな感じを出してくるよね。今回が初対面だし、タックルまでしてきたのに。
まあ、親交が深まるのはいいけども。
「手土産は酒を選びました」
「おお! そうなのか!」
喜びを体現するように全身をつかって跳び上がる。
「こちらをどうぞ」
俺の代わりにトラックから運んでくれたパロンズ氏が、タイミング良く俺と親方様の間に木箱を置けば、跳び上がった親方様は着地と同時に木箱へと手を伸ばす。
こちらサイドの酒となれば、近衛の皆さんも関心が強いようで、チラチラと木箱を見てくる。
「ではでは――」
両手を擦り合わせて喜色の声にて木箱の蓋を取れば、
「冷えとるの~」
木箱の中を見ての最初の感想は冷たさだった。
「時期としては夏が最高ではあるんですが、これは冷えているのがいいと思いまして」
「かまわん、かまわん。この中のモノは冷えたのを飲んだ方がいいのだろう。ならば問題は一切ない。例え雪山であっても冷えた状態のを楽しませてもらう」
酒に適した飲み方があるなら、自分たちがそれに合わせるということだった。
とんでもなく酒に対して拘りが強い種族だよね。
――緩衝材である藁をどかして出てくるのは、茶色の細長い瓶。
「ほう、コレか!」
大事そうに巌のような両手で木箱から取り出す。
その声に、チラチラの瞥見だった近衛の皆さんは凝視へと変わる。
自分たちの主を見守るような視線なら問題はないんだろうが、視線は明らかに親方様が手にして掲げる瓶に向けられていた……。
めちゃくちゃ隙を見せているよ。近衛の皆さん……。
「箱も冷えていたが、この瓶も冷たいの~」
喜色にて玉砂利の上へと瓶を置けば、そこに集まってくるゲノーモス達。
瓶に触れれば「冷た~い」と、親方様と同じ感想を愛らしい声で一人が発せば、残りも同様のリアクションをキャッキャと言い合っていた。
木箱から次々と取り出し、玉砂利の上に置いていく親方様の動作に連動するように、ゲノーモス達が楽しげな声を上げていけば、楽しげな姿が羨ましくなったのか、ダダイル氏だけでなく近衛の方々もこちらへと歩み寄ってくる。
ドワーフって本当に酒が中心だな……。
――冷えた瓶を全て出して並べれば、親方様は砂利の上で胡座をかいて腕組み。
――……その表情はなぜか険しくなっていた。
「これを作った奴はとんでもない奇人だの~」
険しい表情に似つかわしい真剣な声音は、先ほどまでの喜色に染まっていた時とは正反対。
「まったくですな」
と、ダダイル氏も同じような表情と声音で続き、近衛の面々も鷹揚に頷いていた。
近衛は完全に職務を放棄しているようにしか見えないけど、ドワーフサイドは誰もそれを指摘しないから、こっちもツッコまないでいよう。
指摘する以上に、眺めているモノに皆して興味が移っているからな。
「トールよ。これは何処で誰が作っているのだ?」
ズイッと顔を近づけてくる親方様の圧に背を反らしつつ、
「え、ええっと……。バ、バドワイザー……?」
と、瓶のラベルを目にして咄嗟に発する。
「バ・バドワイザーという御仁か」
「いや~どうでしょう……」
あれって人物名じゃなくて会社名? 商品名? バが一つ余計という以外は、まったく分かりません。
「バ・バドワイザー――とんでもない御仁だな。ここまでくると悪い意味ではなく変態だな。いや、更にその先の域におられるようだ」
「然り。良い意味で病んでおられますな」
「ん?」
親方様とダダイル氏は何を言っているんだろう?
近衛の皆さんも同様のリアクションだし。
でもって俺の横にいるパロンズ氏も同様だった。
中身を喜んでくれているのかと思ったけども、皆してビール瓶をじっと見ている。
「一体、何をそこまで感心しているのでしょうか?」
代弁してくれるコクリコに感謝。
「何を――とは、このギヤマンの瓶よ。なんで揃いも揃って寸分の狂いなく同じ形で出来ているのだ」
それは型に流し込んで作るんじゃないの? うちのギルドだと、粗製な刀剣なんかはそうやって作っているけどね。
あれか? 空洞部分を作りながら同じ型を大量生産ってのは、この世界だと難しいって事なのかな?
ポーションの入った白磁の小瓶は同じ大きさではあるけど、形が全て揃っているというと、そうではないからね。
ガラス瓶の歴史とか分からんが、この世界だと難しい技術のようである。
「恐るべし。バ・バドワイザー」
異世界でとんでもない勘違いが誕生した場面の立会人になってしまった。
近衛の方々が長テーブルを四阿に設置してくれる。
テーブルの天板や足につなぎ目はない。
一本の巨木から削って作られたテーブルだそうな。
側面や脚の部分には、謁見の間へとお邪魔する時に目にした引き戸と同じように、細やかな彫刻が施されていた。
こういった拘りに一切の妥協をしないところがドワーフなんだろう。
――技巧によって作られたテーブルの天板には、次々と料理が運ばれてくる。
俺達に馴染みのある物ばかりが並んでいく。
ソーセージに生ハム。狩りで仕留めた肉も大皿で運ばれてくる。
これにはコクリコもテンションが上がる。
ライ麦パンにジャガイモをふかしたものが主食として並ぶ。
芋の割合が多い。
「芋が好きなんですね」
「ドワーフは地下と大地の恩恵の中で過ごし、鉱物を求めるからな。芋は常にワシらの側にある食い物だ」
シンプルな味付けの食べ物が多い。
贅を尽くしたってわけではないけど、肩肘を張らなくていいのは有り難い。
テーブルの上が食事の皿で支配される中で――、
「トール。天板が埋め尽くされる前に、私の肉をここで調理していただきたい。準備をお願いします」
「分かったよ。親方様、この庭の一角をお借りしても良いでしょうか」
「おう。いいがどうするのだ?」
首を傾げるところにダダイル氏がいそいそと近づいて耳打ち――。
「なるほど。是非に見てみたい!」
耳打ちで俺の力を説明してくれたようだ。
召喚をした場合、玉砂利を荒らしてしまうかもしれないという事を伝えれば、問題ないと返ってくるので、遠慮なくプレイギアを取り出し、
「さあ出てこい――」
手にしたプレイギアを石庭に向け、軍用トラックと継いで発せば、輝きが生まれる。
「――ほお!」
光が収まり、出てきた箱形の大きな鉄の存在に、驚きの声を親方様が上げれば、初めて目にする近衛の面々も同様の声を上げていた。
出てくると同時に、躍りかかるようにして荷台へ入るコクリコは、ミズーリで拝借してきた肉を運び出し、調理をしてほしいと近衛の一人に頼んで調理場へと運んでもらっていた。
「素晴らしい力だ。このようにして多くの物資を運べるとはな。他者と違い誇れる力を持っているところは、流石は勇者」
「有り難うございます」
俺個人の力ではなく、セラに与えられた力だから、誇れる力というものでもないけどね。
「では、あの鉄の箱から取り出した肉が焼き終える間、酒はどうだ?」
「いえ」
「遠慮はいらんぞ」
酒瓶を手にした親方様。
キュポンと音を立てて栓を外せば、注ぎ口を俺の方へと向けてくる。
そこからわずかに漏れ出してくる酒気だけで、頭がぼやけてくるほどに強い酒だった。
この度数のモノを口に運べるのは、この場にいる俺のメンバーだとパロンズ氏だけだろう。それ以外は受け付けるのは難しい。
その証拠とばかりに、ドワーフ勢を除く面々は俺同様に渋面となっていた。
「あ、そうだ! トール、お酒といえば」
「おお! そうだったなシャルナ」
グイグイと迫ってくる親方様の酌を回避するようにシャルナが上手くパスを出してくれた。
「お土産がありまして」
「そんなことを気にしなくてもいいのにな」
「いえいえ。王に謁見するのに手ぶらというのは失礼ですからね」
「ワシとトールの間に気づかいなど不要なのにな」
腕を組んでくるといい、なんか以前からの知り合いみたいな感じを出してくるよね。今回が初対面だし、タックルまでしてきたのに。
まあ、親交が深まるのはいいけども。
「手土産は酒を選びました」
「おお! そうなのか!」
喜びを体現するように全身をつかって跳び上がる。
「こちらをどうぞ」
俺の代わりにトラックから運んでくれたパロンズ氏が、タイミング良く俺と親方様の間に木箱を置けば、跳び上がった親方様は着地と同時に木箱へと手を伸ばす。
こちらサイドの酒となれば、近衛の皆さんも関心が強いようで、チラチラと木箱を見てくる。
「ではでは――」
両手を擦り合わせて喜色の声にて木箱の蓋を取れば、
「冷えとるの~」
木箱の中を見ての最初の感想は冷たさだった。
「時期としては夏が最高ではあるんですが、これは冷えているのがいいと思いまして」
「かまわん、かまわん。この中のモノは冷えたのを飲んだ方がいいのだろう。ならば問題は一切ない。例え雪山であっても冷えた状態のを楽しませてもらう」
酒に適した飲み方があるなら、自分たちがそれに合わせるということだった。
とんでもなく酒に対して拘りが強い種族だよね。
――緩衝材である藁をどかして出てくるのは、茶色の細長い瓶。
「ほう、コレか!」
大事そうに巌のような両手で木箱から取り出す。
その声に、チラチラの瞥見だった近衛の皆さんは凝視へと変わる。
自分たちの主を見守るような視線なら問題はないんだろうが、視線は明らかに親方様が手にして掲げる瓶に向けられていた……。
めちゃくちゃ隙を見せているよ。近衛の皆さん……。
「箱も冷えていたが、この瓶も冷たいの~」
喜色にて玉砂利の上へと瓶を置けば、そこに集まってくるゲノーモス達。
瓶に触れれば「冷た~い」と、親方様と同じ感想を愛らしい声で一人が発せば、残りも同様のリアクションをキャッキャと言い合っていた。
木箱から次々と取り出し、玉砂利の上に置いていく親方様の動作に連動するように、ゲノーモス達が楽しげな声を上げていけば、楽しげな姿が羨ましくなったのか、ダダイル氏だけでなく近衛の方々もこちらへと歩み寄ってくる。
ドワーフって本当に酒が中心だな……。
――冷えた瓶を全て出して並べれば、親方様は砂利の上で胡座をかいて腕組み。
――……その表情はなぜか険しくなっていた。
「これを作った奴はとんでもない奇人だの~」
険しい表情に似つかわしい真剣な声音は、先ほどまでの喜色に染まっていた時とは正反対。
「まったくですな」
と、ダダイル氏も同じような表情と声音で続き、近衛の面々も鷹揚に頷いていた。
近衛は完全に職務を放棄しているようにしか見えないけど、ドワーフサイドは誰もそれを指摘しないから、こっちもツッコまないでいよう。
指摘する以上に、眺めているモノに皆して興味が移っているからな。
「トールよ。これは何処で誰が作っているのだ?」
ズイッと顔を近づけてくる親方様の圧に背を反らしつつ、
「え、ええっと……。バ、バドワイザー……?」
と、瓶のラベルを目にして咄嗟に発する。
「バ・バドワイザーという御仁か」
「いや~どうでしょう……」
あれって人物名じゃなくて会社名? 商品名? バが一つ余計という以外は、まったく分かりません。
「バ・バドワイザー――とんでもない御仁だな。ここまでくると悪い意味ではなく変態だな。いや、更にその先の域におられるようだ」
「然り。良い意味で病んでおられますな」
「ん?」
親方様とダダイル氏は何を言っているんだろう?
近衛の皆さんも同様のリアクションだし。
でもって俺の横にいるパロンズ氏も同様だった。
中身を喜んでくれているのかと思ったけども、皆してビール瓶をじっと見ている。
「一体、何をそこまで感心しているのでしょうか?」
代弁してくれるコクリコに感謝。
「何を――とは、このギヤマンの瓶よ。なんで揃いも揃って寸分の狂いなく同じ形で出来ているのだ」
それは型に流し込んで作るんじゃないの? うちのギルドだと、粗製な刀剣なんかはそうやって作っているけどね。
あれか? 空洞部分を作りながら同じ型を大量生産ってのは、この世界だと難しいって事なのかな?
ポーションの入った白磁の小瓶は同じ大きさではあるけど、形が全て揃っているというと、そうではないからね。
ガラス瓶の歴史とか分からんが、この世界だと難しい技術のようである。
「恐るべし。バ・バドワイザー」
異世界でとんでもない勘違いが誕生した場面の立会人になってしまった。
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