1,623 / 1,861
驕った創造主
PHASE-1623【食のレベル高し】
しおりを挟む
「あんまり深入りすると危ないぞ」
ドスを利かせるガリオン。
「つまりは――この地で何かしら良からぬ事が起こっているということだな? だからあんたらのような腕っこきが、わざわざこの地にまで足を運んでるって事だろう?」
大した推理力だよ。
「ガリオンの言うとおりです。あまり首を突っ込まない方がいいですよ」
「酒を飲みに行く先が、お宅等の行く所と一緒だったというだけよ」
この言い様……。絶対についてくるつもりだな……。
「酒場の連中なら少しは分かるってもんだ。誰と話しをするかってのも慎重にやらないとな。顔なじみの俺っちが行けば助言も出来るぞ」
ミルモンを見れば、
「問題ないよ」
負の感情はない。
つまりは良からぬ画策はないってこと。
初対面だからこそ警戒もするが、信頼できる人物であるのは間違いない。
「ではお願いします」
「おうよ。なら少し待っといてくれ」
酒場が賑わう時間帯になるまで店の中で時間を潰させてもらった。
様々な武具を見ているだけで直ぐに時間が経過するくらい良い作りの代物ばかりだった。
「よし、じゃあ行くか!」
ご機嫌のレギラスロウ氏。
仕事を終えた後の酒は、百八十七年の時を過ごす自分の人生において最高の時間なのだそうだ。
――到着。
レギラスロウ氏が言うように、ハマードと刻まれている木彫り看板が掲げられていた。
笑い声が店の内外から溢れている。
薄暮の空の下、店先には大樽と小樽をテーブルと椅子の代わりにした席がいくつも設けてあり、そこで楽しむ面々を横目に店内へとお邪魔する。
「大繁盛だな」
流石は大通りにある酒場。
そしてドワーフが勧めるだけあって、味も確かなのだろうというのが、この繁盛っぷりから伝わってくる。
「俺っちも早く楽しみたいね!」
樽型ボディが小走り。
酒を楽しむ客達を縫うように躱して進み、給仕の女性に空いている席を聞いている。
常連なのだろう、気さくに女性給仕がレギラスロウ氏を案内。
俺達も手招きに応じて後に続く。
「常連専用の席だ」
案内されたのは端っこにある大人数用の席。
長テーブルと椅子。
ゴールドポンドでのブリオレを思い出してしまう位置である。
「さあさあ、まずは酒と肴といこうじゃないか」
「レギラスロウ氏」
「分かってるって。まずは酒を飲もうや。酒場で酒も飲まずに人に話しかけても怪しまれるだけだ。少しは酒気を纏わせないと酒場では浮いた存在になるぞ」
何ともそれっぽい事を言う。
いち早くアルコールを体に入れたいだけにしか見えないけどな。
まあいいけど。
郷に入っては郷に従えだ。
この店の常連であるレギラスロウ氏の案にのっかろう。
「俺とアップはエードに近いのでいいですから」
「軽めのヤツからドワーフ好みまでここは揃っているからな。任せておけ」
周囲の賑わいの中でも店全体に伝わる胴間声でさっきの女性給仕さんに注文。
ガリオンとワックさんは酒。
ミルモンはホットミルク。
問題は、
「兜の大きな人。あんたはなんにする?」
「自分はいい。なにかあった時に備えて、自分だけは即応するようにしたいからな。せっかくの厚意を無下にするのは心苦しいが、自分はいない者として扱ってほしい」
と、相手側を不快にさせないように断る大人なジージー。
「そうかい。そりゃ残念だ」
兜をとった顔を見たかったのに。と、レギラスロウ氏。
もしここで兜を取ったなら、周囲の皆さんがパニックになるからね。
この地でインセクトフォーク――シケイダマンは目にしないだろうからな。
目にした途端、真っ先に思い浮かべるのは魔王軍だろう。
「ずっと水分をとってないからな。ジージーにはエードを用意するから俺の背後で隠れて飲みなよ」
「感謝します」
小声でやり取りをすれば、俺へと頭を下げてくるジージーのためにオレンジエードを注文。
俺とベルは度数の低い果実酒をお願いする。
――程なくして、飲み物と食べ物がテーブルに並ぶ。
「おお!」
最近までカツカツだった王都と違って、この地の食事はバランドやミルドといい勝負をするくらいに良い食材が揃っている。
ベーコンやハム、ソーセージの加工肉もあれば、木皿に載る肉の塊もある。
「気分が高ぶる」
肉の塊に喜ぶガリオン。
「四十手前なんだから、あんまり無理な食べ方はしないほうがいいぞ」
「俺の胃袋はそんなやわじゃねえよ」
ガッツリと骨のついた腿肉を掴めば、乾杯もしないままにかぶりつく。
結構ムキになりやすいようだな。
心配してやれば行動でそれを否定してくるんだから。
俺に対してアホな顔が更にアホ。って言い様だけでなく、食いっぷりまでコクリコに似てるおっさんだ。
「いい食いっぷりだな」
レギラスロウ氏はガリオンの豪快さが気に入ったご様子。
で、タンカードを手にしてガリオンとここで乾杯。
ゴクゴクと喉を鳴らしてお互いに飲み干せば、それだけで意気投合。
ヒゲについた酒の飛沫を手で拭いつつ、ソーセージに食らいつくレギラスロウ氏に触発され、ガリオンも次々と肉に食らいつく。
見ているだけでこっちは腹が一杯になりそうだ。
「うん。悪くないね」
小さくカットしたパンにこれまた小さくカットしたチーズを乗せて頬ばるミルモン。
真似て俺も口に運ぶ。
「確かに、こいつは美味い」
濃厚でクリーミーな味わいのチーズだ。
「チーズはこの地の特産だからな」
言いつつレギラスロウ氏もチーズをひょいと口に投げ入れてから酒を呷る。
美味いチーズがあるなら、王都とも取引してほしいね。
錫製のタンブラーに注がれた冷たい林檎味の果実酒は、ほんのりと喉を熱くする程度で飲みやすかった。
ベルもタンブラーを口に運んで一口。
からの――、
「ふぅ」
なんとも甘ったるい吐息のような呼気。
これには周囲で賑やかに酒を楽しんでいる野郎達も魅入ってしまい、その間は静寂が訪れた。
綺麗な女と一緒に楽しみたいという心の声が聞こえてくるってもんだ。
「さてさて――」
何杯目かのタンカードを空にするレギラスロウ氏の目が鋭くなる。
酒で目が据わったわけじゃなく、店内で自分が標的としている者を探すための炯眼。
ドスを利かせるガリオン。
「つまりは――この地で何かしら良からぬ事が起こっているということだな? だからあんたらのような腕っこきが、わざわざこの地にまで足を運んでるって事だろう?」
大した推理力だよ。
「ガリオンの言うとおりです。あまり首を突っ込まない方がいいですよ」
「酒を飲みに行く先が、お宅等の行く所と一緒だったというだけよ」
この言い様……。絶対についてくるつもりだな……。
「酒場の連中なら少しは分かるってもんだ。誰と話しをするかってのも慎重にやらないとな。顔なじみの俺っちが行けば助言も出来るぞ」
ミルモンを見れば、
「問題ないよ」
負の感情はない。
つまりは良からぬ画策はないってこと。
初対面だからこそ警戒もするが、信頼できる人物であるのは間違いない。
「ではお願いします」
「おうよ。なら少し待っといてくれ」
酒場が賑わう時間帯になるまで店の中で時間を潰させてもらった。
様々な武具を見ているだけで直ぐに時間が経過するくらい良い作りの代物ばかりだった。
「よし、じゃあ行くか!」
ご機嫌のレギラスロウ氏。
仕事を終えた後の酒は、百八十七年の時を過ごす自分の人生において最高の時間なのだそうだ。
――到着。
レギラスロウ氏が言うように、ハマードと刻まれている木彫り看板が掲げられていた。
笑い声が店の内外から溢れている。
薄暮の空の下、店先には大樽と小樽をテーブルと椅子の代わりにした席がいくつも設けてあり、そこで楽しむ面々を横目に店内へとお邪魔する。
「大繁盛だな」
流石は大通りにある酒場。
そしてドワーフが勧めるだけあって、味も確かなのだろうというのが、この繁盛っぷりから伝わってくる。
「俺っちも早く楽しみたいね!」
樽型ボディが小走り。
酒を楽しむ客達を縫うように躱して進み、給仕の女性に空いている席を聞いている。
常連なのだろう、気さくに女性給仕がレギラスロウ氏を案内。
俺達も手招きに応じて後に続く。
「常連専用の席だ」
案内されたのは端っこにある大人数用の席。
長テーブルと椅子。
ゴールドポンドでのブリオレを思い出してしまう位置である。
「さあさあ、まずは酒と肴といこうじゃないか」
「レギラスロウ氏」
「分かってるって。まずは酒を飲もうや。酒場で酒も飲まずに人に話しかけても怪しまれるだけだ。少しは酒気を纏わせないと酒場では浮いた存在になるぞ」
何ともそれっぽい事を言う。
いち早くアルコールを体に入れたいだけにしか見えないけどな。
まあいいけど。
郷に入っては郷に従えだ。
この店の常連であるレギラスロウ氏の案にのっかろう。
「俺とアップはエードに近いのでいいですから」
「軽めのヤツからドワーフ好みまでここは揃っているからな。任せておけ」
周囲の賑わいの中でも店全体に伝わる胴間声でさっきの女性給仕さんに注文。
ガリオンとワックさんは酒。
ミルモンはホットミルク。
問題は、
「兜の大きな人。あんたはなんにする?」
「自分はいい。なにかあった時に備えて、自分だけは即応するようにしたいからな。せっかくの厚意を無下にするのは心苦しいが、自分はいない者として扱ってほしい」
と、相手側を不快にさせないように断る大人なジージー。
「そうかい。そりゃ残念だ」
兜をとった顔を見たかったのに。と、レギラスロウ氏。
もしここで兜を取ったなら、周囲の皆さんがパニックになるからね。
この地でインセクトフォーク――シケイダマンは目にしないだろうからな。
目にした途端、真っ先に思い浮かべるのは魔王軍だろう。
「ずっと水分をとってないからな。ジージーにはエードを用意するから俺の背後で隠れて飲みなよ」
「感謝します」
小声でやり取りをすれば、俺へと頭を下げてくるジージーのためにオレンジエードを注文。
俺とベルは度数の低い果実酒をお願いする。
――程なくして、飲み物と食べ物がテーブルに並ぶ。
「おお!」
最近までカツカツだった王都と違って、この地の食事はバランドやミルドといい勝負をするくらいに良い食材が揃っている。
ベーコンやハム、ソーセージの加工肉もあれば、木皿に載る肉の塊もある。
「気分が高ぶる」
肉の塊に喜ぶガリオン。
「四十手前なんだから、あんまり無理な食べ方はしないほうがいいぞ」
「俺の胃袋はそんなやわじゃねえよ」
ガッツリと骨のついた腿肉を掴めば、乾杯もしないままにかぶりつく。
結構ムキになりやすいようだな。
心配してやれば行動でそれを否定してくるんだから。
俺に対してアホな顔が更にアホ。って言い様だけでなく、食いっぷりまでコクリコに似てるおっさんだ。
「いい食いっぷりだな」
レギラスロウ氏はガリオンの豪快さが気に入ったご様子。
で、タンカードを手にしてガリオンとここで乾杯。
ゴクゴクと喉を鳴らしてお互いに飲み干せば、それだけで意気投合。
ヒゲについた酒の飛沫を手で拭いつつ、ソーセージに食らいつくレギラスロウ氏に触発され、ガリオンも次々と肉に食らいつく。
見ているだけでこっちは腹が一杯になりそうだ。
「うん。悪くないね」
小さくカットしたパンにこれまた小さくカットしたチーズを乗せて頬ばるミルモン。
真似て俺も口に運ぶ。
「確かに、こいつは美味い」
濃厚でクリーミーな味わいのチーズだ。
「チーズはこの地の特産だからな」
言いつつレギラスロウ氏もチーズをひょいと口に投げ入れてから酒を呷る。
美味いチーズがあるなら、王都とも取引してほしいね。
錫製のタンブラーに注がれた冷たい林檎味の果実酒は、ほんのりと喉を熱くする程度で飲みやすかった。
ベルもタンブラーを口に運んで一口。
からの――、
「ふぅ」
なんとも甘ったるい吐息のような呼気。
これには周囲で賑やかに酒を楽しんでいる野郎達も魅入ってしまい、その間は静寂が訪れた。
綺麗な女と一緒に楽しみたいという心の声が聞こえてくるってもんだ。
「さてさて――」
何杯目かのタンカードを空にするレギラスロウ氏の目が鋭くなる。
酒で目が据わったわけじゃなく、店内で自分が標的としている者を探すための炯眼。
5
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる