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驕った創造主
PHASE-1704【ドラウグ】
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非人道な行為ではあるが、アンデッドを支配下に置くなどの技術や、ゴーレム強化なんかは素直に凄い。
だからこそ――、
「もっと違う方向に使えれば良かったのにな。間違いなく人々から敬慕の念を持たれただろうに」
「五月蠅いぞ!」
「五月蠅かろうが俺の刀が届く位置だな」
「囀るなよ!」
側面からの存在は――、
「ウェアベアモドキ」
同種の暴走でネポリスの地下施設は壊滅した。
そこで戦ったのと同等なら強くはあるだろうけども、
「スクワッドリーパー」
マラ・ケニタルにウインドスラッシュを纏わせての風の刃による連撃。
突如として迫ってきたウェアベアモドキの頭部と四肢を一振りで分断。
「はぁぁぁぁあ!?」
「いいリアクションだよ。こちとらアンデッドと違って成長するからな。前回と同等なら既に俺の敵ではないのだ!」
「囀るなと言っているぞ小僧! 大人しくくたばっていればいいものを!」
「お、本性が出てきたなマッド。俺の敵ではないんだけども、今回は俺以上にお怒りの方にお譲りしませう」
バルバダイの前で身を低くすれば、
「感謝する」
俺の上を通過しながらの礼。
次には、
「へぇっ!?」
素っ頓狂な声が俺の相対する方から上がり、
「この外道が!」
凛とした声の中にしっかりと籠もった怒り。
声と共に繰り出されるのは長く美しい御御足。
真紅のダンサー衣装。ハーレムパンツに大胆に入ったスリットからまろび出る雪肌の太股。
それを目にしながら、
「最高の光景を目にしながら、最悪の激痛に襲われるがいい」
ポツリと俺が発せば、
「ぐぎゃんぅ!?」
あまり耳にしない短い叫び。
次にはズザァァァァァァ――――と、派手で痛々しい音を立てながら地面を派手に滑っていくバルバダイの姿。
「え、死んだ?」
「あの程度で死ぬものか。よしんば死んだとしても問題ないだろう」
炯眼にて白衣連中を睨みつつ、
「アンデッド技術は抜きん出ているのだからな」
冷たく継げば、白衣連中は一気に後退。
「誰一人――逃がすわけがないだろう」
うわぁぁ……。
野郎達を追いかけ回すというベルの姿を目にすれば、体全体が寒さに襲われる……。
既視感があるからな。
これアレだ……。俺がベルと対決し、調子に乗った俺がボコボコにされたあげく、その後ギルドメンバーの男性陣がベルにしばき倒された時と同じ光景だ……。
これはこのまま終了って流れかな。
後はゴロ太を無事に救出して終わりだな。
「っが……!? がっがぁぁぁあ……」
「お! 意外とタフだな」
ベルの怒りの蹴りを側頭部に受けて意識が飛ばなかったどころか、動けるなんてね。
「ぐっぞぉぉ……」
喋る元気もあるか。
「もう終わりだよ。余裕を持って留まったのが間違いだったな。こっちとしては有り難かったけども」
「ひゅ、ひゅざけやがっれ……」
本当にタフだな。
「じぇったいにゆりゅせん! わらじの……――私の財産である叡智が宿る頭を狙うなんて!」
「おん?」
ベルの蹴りが綺麗に入って気絶しなかった上に、呂律まで回復。
「種明かしは?」
「リジェネポーションというの製作していてな。戦闘が始まると同時に口内に仕込んでいたカプセルを服用したのだ」
名前からして徐々に回復するってことか。
服用していれば効果時間内にダメージを負った時、オートで回復が始まるという。
「あんた本当に天才なんだな」
「当然だ!」
だからこそもったいねえな。
すくりと立ち上がれば構えてくる。
俺に対して構えたところで戦いを挑むなんてことは考えてないよな。
「やれい!」
「まだ出てくるのか」
ジャンパーの顕現からウェアベアモドキが四体。
「……本当に……人の命が軽い!」
こういった精神じゃなければ最高の天才だっただろうによ!
四体の首を斬り落とし、一気にバルバダイへと接近。
「ベルの次には俺が拳を――」
「無駄ぁ!」
「!? あっぶねぇ!」
バルバダイの背後で顕現するジャンパーから伸びてくるぶっとい腕。
「なんだよまだ隠し球があんのかよ」
「どんなになろうとも私を守ってくれる存在だ」
大きな亀裂から出てくるのは――、
「ぶっとい腕な訳だ」
「恐れ戦け!」
「いや、経験はあるから大丈夫」
「くっ! 流石は勇者だな。胆力はある」
「どうも」
出てくるのは額から二本の角が生えた巨人。
「オーガかよ」
「そうだ。我が忠実なる戦士! オーガ改めドラウグ!」
ドラウグね。
「宝の守り手であるドラウグよ! いま正に貴様にとっての宝である私と、私の叡智が危機である。全力で守れ」
「ヴァァァァァァァァア!」
「なんちゅう叫び声。もう少しトーンを落とせよな」
片目を閉じながら苦言を述べれば、
「しゅ……」
「しゅ?」
「主人を狙う凡愚は処分する」
「意外と流暢!?」
なにより言葉のワードがしっかりとしている。
凡愚に処分とか。
オデ……テキ、コロス! っていう知性はあっても低いタイプじゃない。
会話も可能な知性あるアンデッドのオーガ。
「中々に面倒くさそうじゃねえか」
「後悔するがいい! やれドラウグよ!」
「仰せのままに」
丁寧に返しながら俺へと狙いを定める目は、虹彩の無くなった白目。
だからこそ――、
「もっと違う方向に使えれば良かったのにな。間違いなく人々から敬慕の念を持たれただろうに」
「五月蠅いぞ!」
「五月蠅かろうが俺の刀が届く位置だな」
「囀るなよ!」
側面からの存在は――、
「ウェアベアモドキ」
同種の暴走でネポリスの地下施設は壊滅した。
そこで戦ったのと同等なら強くはあるだろうけども、
「スクワッドリーパー」
マラ・ケニタルにウインドスラッシュを纏わせての風の刃による連撃。
突如として迫ってきたウェアベアモドキの頭部と四肢を一振りで分断。
「はぁぁぁぁあ!?」
「いいリアクションだよ。こちとらアンデッドと違って成長するからな。前回と同等なら既に俺の敵ではないのだ!」
「囀るなと言っているぞ小僧! 大人しくくたばっていればいいものを!」
「お、本性が出てきたなマッド。俺の敵ではないんだけども、今回は俺以上にお怒りの方にお譲りしませう」
バルバダイの前で身を低くすれば、
「感謝する」
俺の上を通過しながらの礼。
次には、
「へぇっ!?」
素っ頓狂な声が俺の相対する方から上がり、
「この外道が!」
凛とした声の中にしっかりと籠もった怒り。
声と共に繰り出されるのは長く美しい御御足。
真紅のダンサー衣装。ハーレムパンツに大胆に入ったスリットからまろび出る雪肌の太股。
それを目にしながら、
「最高の光景を目にしながら、最悪の激痛に襲われるがいい」
ポツリと俺が発せば、
「ぐぎゃんぅ!?」
あまり耳にしない短い叫び。
次にはズザァァァァァァ――――と、派手で痛々しい音を立てながら地面を派手に滑っていくバルバダイの姿。
「え、死んだ?」
「あの程度で死ぬものか。よしんば死んだとしても問題ないだろう」
炯眼にて白衣連中を睨みつつ、
「アンデッド技術は抜きん出ているのだからな」
冷たく継げば、白衣連中は一気に後退。
「誰一人――逃がすわけがないだろう」
うわぁぁ……。
野郎達を追いかけ回すというベルの姿を目にすれば、体全体が寒さに襲われる……。
既視感があるからな。
これアレだ……。俺がベルと対決し、調子に乗った俺がボコボコにされたあげく、その後ギルドメンバーの男性陣がベルにしばき倒された時と同じ光景だ……。
これはこのまま終了って流れかな。
後はゴロ太を無事に救出して終わりだな。
「っが……!? がっがぁぁぁあ……」
「お! 意外とタフだな」
ベルの怒りの蹴りを側頭部に受けて意識が飛ばなかったどころか、動けるなんてね。
「ぐっぞぉぉ……」
喋る元気もあるか。
「もう終わりだよ。余裕を持って留まったのが間違いだったな。こっちとしては有り難かったけども」
「ひゅ、ひゅざけやがっれ……」
本当にタフだな。
「じぇったいにゆりゅせん! わらじの……――私の財産である叡智が宿る頭を狙うなんて!」
「おん?」
ベルの蹴りが綺麗に入って気絶しなかった上に、呂律まで回復。
「種明かしは?」
「リジェネポーションというの製作していてな。戦闘が始まると同時に口内に仕込んでいたカプセルを服用したのだ」
名前からして徐々に回復するってことか。
服用していれば効果時間内にダメージを負った時、オートで回復が始まるという。
「あんた本当に天才なんだな」
「当然だ!」
だからこそもったいねえな。
すくりと立ち上がれば構えてくる。
俺に対して構えたところで戦いを挑むなんてことは考えてないよな。
「やれい!」
「まだ出てくるのか」
ジャンパーの顕現からウェアベアモドキが四体。
「……本当に……人の命が軽い!」
こういった精神じゃなければ最高の天才だっただろうによ!
四体の首を斬り落とし、一気にバルバダイへと接近。
「ベルの次には俺が拳を――」
「無駄ぁ!」
「!? あっぶねぇ!」
バルバダイの背後で顕現するジャンパーから伸びてくるぶっとい腕。
「なんだよまだ隠し球があんのかよ」
「どんなになろうとも私を守ってくれる存在だ」
大きな亀裂から出てくるのは――、
「ぶっとい腕な訳だ」
「恐れ戦け!」
「いや、経験はあるから大丈夫」
「くっ! 流石は勇者だな。胆力はある」
「どうも」
出てくるのは額から二本の角が生えた巨人。
「オーガかよ」
「そうだ。我が忠実なる戦士! オーガ改めドラウグ!」
ドラウグね。
「宝の守り手であるドラウグよ! いま正に貴様にとっての宝である私と、私の叡智が危機である。全力で守れ」
「ヴァァァァァァァァア!」
「なんちゅう叫び声。もう少しトーンを落とせよな」
片目を閉じながら苦言を述べれば、
「しゅ……」
「しゅ?」
「主人を狙う凡愚は処分する」
「意外と流暢!?」
なにより言葉のワードがしっかりとしている。
凡愚に処分とか。
オデ……テキ、コロス! っていう知性はあっても低いタイプじゃない。
会話も可能な知性あるアンデッドのオーガ。
「中々に面倒くさそうじゃねえか」
「後悔するがいい! やれドラウグよ!」
「仰せのままに」
丁寧に返しながら俺へと狙いを定める目は、虹彩の無くなった白目。
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