1,724 / 1,861
驕った創造主
PHASE-1724【首】
しおりを挟む
プスプスと焦げ臭いニオイはガードが間に合った証拠。
痛いのは痛いけど……。
「痛みだけで済んでいるのが気に食わん!」
って発言を耳朶に入れながら水面に叩き付けられる衝撃――からの移動。
流石は上位魔法ってところかね……。
直撃間際にイグニースを展開したけども、流石に衝撃を緩和するのには限度があったな……。
体の内部までしっかりと衝撃が走ってくる……。
一発でこれだからな。やっぱり魔法って強烈だな……。
ポルパロングが姿を変えてガグってのになったけど、あいつのはこれ以上の威力だったからな。直撃してたらと思うとゾッとするね。
「ふぃ~」
過去の思い出に耽りながらハイポーションを煽る。
直ぐに痛みが緩和してくれるところが本当に有り難い。
「もう一度だ!」
効果ありとばかりに再度のブラストスマッシュ。
「何回も喰らってやるかよ!」
念じれば水龍の鱗は水の中の俺に自由を与えてくれる。
立ち泳ぎの姿勢で風の塊を回避すれば、ジージーの一矢に負けないほどの水柱と荒波を生み出す。
「ええい!」
「馬鹿め! 自分たちが顕現させた魔法の余波に襲われてたら世話ねえな」
ブラストスマッシュが生み出す波で次の攻撃に移れない戦闘素人。魚群もそれに襲われて空中に多数の魚が舞う。
「俺にとっては有り難い掩護だったぞマッド」
小馬鹿にすれば悔しさを爆発させて俺だけに注力。
その間にミルモンは――、
「お、もう出てくるってところか」
確認を終えたとばかりにゼリー状の傘部分を掻き分け――、
「ぷはぁ!」
勢いよく傘部分から頭を出してくるミルモン。
「なんだ!? 小人! いつの間に!」
「あ!? うわ!」
「逃がさんぞ! 後でじっくりと生態を調べてやろう。解剖してな!」
「ミルモン!」
小さな足を摘ままれて引きずり込まれる。
でも、ミルモンは余裕。
可愛いお手々をバルバダイへと広げて向ければ、
「くろいバリバリ」
「はぁぁぁぁぁぁあ!? なんだコレは!? 暗黒の雷撃だと!?」
「おお! 初見殺し!」
喰らった者は一応に同じリアクションになるからね。
ミノタウロスだってビビり散らかしたからな。戦闘素人の人間ともなればそれ以上だ。
ゼリー状の傘内部。制限のある空間で激しく体をくねらせる様はフラワーロックみたい。
ダークネスライトニングと間違われるミルモンの技。
バルバダイがその魔法を知っているかは分からんが、現在、自分が置かれている状況に半狂乱。
「でもって! 喰らえこのムカつくおっさん!」
ゼリー状の中だが素早い抜刀。
どうやらバルバダイの周囲は快適に動けるように、ゼリー状の中にも空間があるみたいだ。
といってもクネクネ動けるくらいだけども。
だがその空間が裏目に出たようだな。
小悪魔ミルモンにとっては十分なスペース。
「ぎゃぁっ!?」
ミスリルコーティングが施されたギムロン手製のミニチュアサーベルであるクロモジ。
可愛い諸手で握られた得物を黒い雷撃に襲われているバルバダイの手の甲へと突き刺す。
爪楊枝ほどの刀身だけどもそこはドワーフとしても最高の技術を有するギムロンが作りだしたサーベル。
バルバダイの手の甲をいとも容易く貫いてみせる。
「ひぃぎぃぃぃぃぃぃい!?」
「情けない声だよ!」
追撃を仕掛けようとノリノリだけども、
「もういい。戻るんだミルモン。引き際は大事だ」
「う、うん。分かったよ」
心底にムカついていたからもう一太刀入れたいという気持ちもあったようだけど、俺の言葉に従って傘部分から脱してくれる。
「無茶して」
「無茶は承知だって言ったじゃん。兄ちゃんが制止してくれなかったなら引き際を見誤るところだったけどね。欲をかいたら反撃を受けて捕まってたかもしれないし、なにより情報を伝えられなかったよ」
「俺では見る事も出来ないけど、それを見てきたわけだな?」
「バッチリとね!」
得意げに胸を張るミルモン。巨大クラゲの内部に侵入していたが毒には冒されていないようで安心。
ゼリー状の内部では未だ半狂乱のバルバダイ。
距離を取りつつ湖畔で皆と合流。
念のためミルモンにはアンチドーテを飲んでもらう。
「それで、何があったんだ?」
代表してミルモンへと問えば、
「白い熊だったよ」
「白い熊。ゴロ太じゃなく」
「うん。見た目からして成獣だね。白い熊でその……」
「どうした?」
言いにくそうにするが、ややあって意を決したように、
「白い熊の生首だった」
と、伝えてくれる。
「生首……。熊の頭部だけがあったってことか?」
「うん……成獣の白い熊の生首だったよ」
「ああ……そんな……。まさか……」
ミルモンとのやり取りを耳にしたワックさんが力なくへたり込む。
「ワックさん。大丈夫ですか?」
「トール君。分かった気がするよ……。ゴロ太がバルバダイに従っていた理由が……」
今のやり取りを耳にしての発言から察するに、白い熊の生首が関与しているとワックさんは思っているようだ。
――……うん……。
「なるほど……。俺も分かった気がします」
「つくづく救えない外道だな」
と、ベルが俺に続く。
冷ややかな怒気――というより殺意。
まあ、これは俺でも抱いてしまう。
生首の正体である白い熊ってのはつまりは――、
「ゴロ太の母熊であるシュネーと見ていいでしょうかね?」
「そうだと思うよ……」
力は無いけど、なんとか絞り出して返してくれるワックさん。
声を絞り出す代償とばかりに、立ち上がろうとした体が再び膝から崩れ落ちてしまう……。
痛いのは痛いけど……。
「痛みだけで済んでいるのが気に食わん!」
って発言を耳朶に入れながら水面に叩き付けられる衝撃――からの移動。
流石は上位魔法ってところかね……。
直撃間際にイグニースを展開したけども、流石に衝撃を緩和するのには限度があったな……。
体の内部までしっかりと衝撃が走ってくる……。
一発でこれだからな。やっぱり魔法って強烈だな……。
ポルパロングが姿を変えてガグってのになったけど、あいつのはこれ以上の威力だったからな。直撃してたらと思うとゾッとするね。
「ふぃ~」
過去の思い出に耽りながらハイポーションを煽る。
直ぐに痛みが緩和してくれるところが本当に有り難い。
「もう一度だ!」
効果ありとばかりに再度のブラストスマッシュ。
「何回も喰らってやるかよ!」
念じれば水龍の鱗は水の中の俺に自由を与えてくれる。
立ち泳ぎの姿勢で風の塊を回避すれば、ジージーの一矢に負けないほどの水柱と荒波を生み出す。
「ええい!」
「馬鹿め! 自分たちが顕現させた魔法の余波に襲われてたら世話ねえな」
ブラストスマッシュが生み出す波で次の攻撃に移れない戦闘素人。魚群もそれに襲われて空中に多数の魚が舞う。
「俺にとっては有り難い掩護だったぞマッド」
小馬鹿にすれば悔しさを爆発させて俺だけに注力。
その間にミルモンは――、
「お、もう出てくるってところか」
確認を終えたとばかりにゼリー状の傘部分を掻き分け――、
「ぷはぁ!」
勢いよく傘部分から頭を出してくるミルモン。
「なんだ!? 小人! いつの間に!」
「あ!? うわ!」
「逃がさんぞ! 後でじっくりと生態を調べてやろう。解剖してな!」
「ミルモン!」
小さな足を摘ままれて引きずり込まれる。
でも、ミルモンは余裕。
可愛いお手々をバルバダイへと広げて向ければ、
「くろいバリバリ」
「はぁぁぁぁぁぁあ!? なんだコレは!? 暗黒の雷撃だと!?」
「おお! 初見殺し!」
喰らった者は一応に同じリアクションになるからね。
ミノタウロスだってビビり散らかしたからな。戦闘素人の人間ともなればそれ以上だ。
ゼリー状の傘内部。制限のある空間で激しく体をくねらせる様はフラワーロックみたい。
ダークネスライトニングと間違われるミルモンの技。
バルバダイがその魔法を知っているかは分からんが、現在、自分が置かれている状況に半狂乱。
「でもって! 喰らえこのムカつくおっさん!」
ゼリー状の中だが素早い抜刀。
どうやらバルバダイの周囲は快適に動けるように、ゼリー状の中にも空間があるみたいだ。
といってもクネクネ動けるくらいだけども。
だがその空間が裏目に出たようだな。
小悪魔ミルモンにとっては十分なスペース。
「ぎゃぁっ!?」
ミスリルコーティングが施されたギムロン手製のミニチュアサーベルであるクロモジ。
可愛い諸手で握られた得物を黒い雷撃に襲われているバルバダイの手の甲へと突き刺す。
爪楊枝ほどの刀身だけどもそこはドワーフとしても最高の技術を有するギムロンが作りだしたサーベル。
バルバダイの手の甲をいとも容易く貫いてみせる。
「ひぃぎぃぃぃぃぃぃい!?」
「情けない声だよ!」
追撃を仕掛けようとノリノリだけども、
「もういい。戻るんだミルモン。引き際は大事だ」
「う、うん。分かったよ」
心底にムカついていたからもう一太刀入れたいという気持ちもあったようだけど、俺の言葉に従って傘部分から脱してくれる。
「無茶して」
「無茶は承知だって言ったじゃん。兄ちゃんが制止してくれなかったなら引き際を見誤るところだったけどね。欲をかいたら反撃を受けて捕まってたかもしれないし、なにより情報を伝えられなかったよ」
「俺では見る事も出来ないけど、それを見てきたわけだな?」
「バッチリとね!」
得意げに胸を張るミルモン。巨大クラゲの内部に侵入していたが毒には冒されていないようで安心。
ゼリー状の内部では未だ半狂乱のバルバダイ。
距離を取りつつ湖畔で皆と合流。
念のためミルモンにはアンチドーテを飲んでもらう。
「それで、何があったんだ?」
代表してミルモンへと問えば、
「白い熊だったよ」
「白い熊。ゴロ太じゃなく」
「うん。見た目からして成獣だね。白い熊でその……」
「どうした?」
言いにくそうにするが、ややあって意を決したように、
「白い熊の生首だった」
と、伝えてくれる。
「生首……。熊の頭部だけがあったってことか?」
「うん……成獣の白い熊の生首だったよ」
「ああ……そんな……。まさか……」
ミルモンとのやり取りを耳にしたワックさんが力なくへたり込む。
「ワックさん。大丈夫ですか?」
「トール君。分かった気がするよ……。ゴロ太がバルバダイに従っていた理由が……」
今のやり取りを耳にしての発言から察するに、白い熊の生首が関与しているとワックさんは思っているようだ。
――……うん……。
「なるほど……。俺も分かった気がします」
「つくづく救えない外道だな」
と、ベルが俺に続く。
冷ややかな怒気――というより殺意。
まあ、これは俺でも抱いてしまう。
生首の正体である白い熊ってのはつまりは――、
「ゴロ太の母熊であるシュネーと見ていいでしょうかね?」
「そうだと思うよ……」
力は無いけど、なんとか絞り出して返してくれるワックさん。
声を絞り出す代償とばかりに、立ち上がろうとした体が再び膝から崩れ落ちてしまう……。
2
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる