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六話 将の育成は体を張って
●機会を利用するだけ
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何も答えられない俺を察したのか、才明が俺の頬や額に口付けながら小さく笑う。
「華候焔殿に何か言われましたか? よほど誠人様の心を掴みたいようですね……どうかお気をつけ下さいね。あの方ほど誠人様を利用したがっている人はおりませんから」
「……っ……才、明は……華候焔の狙いが、分かるのか?」
「はっきりしたことはまだ分かりませんが……ここまでの流れを作っているのは華候焔殿ですから。誠人様に私や英正と情を通わせるように仕向けたのも、何か理由があるのでしょう」
才明は枕元に置かれた軟膏を指ですくい、俺の孔へ塗り込みながらほくそ笑む。
「私は華候焔殿に利用されて、誠人様と繋がることを許された……ならば私もこの機会を利用するだけ。そして信じて頂けるよう、誠人様のお体に訴え続けるだけです」
「ぅ……く……」
「ああ、もうこんなに柔らかい……昨夜より熟れてますね。華候焔殿に愛でられて、これほど素直な体になられて……」
羞恥を煽られながら中を解され、俺の体は過敏に刺激を受け入れていく。グニグニと二本指で掻き混ぜられ、指の腹で押し上げられては痺れが走り、俺は呆気なく悦びに染まる。
軟膏に軽い催淫効果が含まれているとは聞いているが、そのせいなのだろうか。こんなに誰彼構わず感じてしまい、男を招くことを心待ちにしてしまうなんて……。
かろうじて抵抗感を覚える俺の心へ、才明が指を引き抜き、自身の昂りを捻じ込みながら囁く。
「私も素直になりますから、今は感じ合いましょう……どれだけ乱れても、それはお互いを知るために必要なこと。そして表涼の糧になりますから。どうかたくさん達して、有意義な時を過ごしましょう……ね」
グリッ、と奥を抉られ、思わず俺は背を仰け反らせた。
「あぁぁッッ……ぁ、ン……ぅぅ……」
「もう中が大きく脈打ちましたね……フフ、良い締め付けです。二人がかりも楽しいですが、やはり落ち着いて誠人様だけに集中したいですね」
一気に全身が甘ったるくなり、俺は首を振り乱して溶けて消えそうな理性に縋る。
こんな簡単にイきたくない。
中で才明を覚えるほどに体は悦び、もっと快楽を欲しがってあからさまに腰を揺らしたくなる。
もう完全に自分を抑えることはできず、小さく腰を揺らしてしまう。
才明からの動きに自分のものが加わると、ささやかな動きであったとしても快感に深みが増した。
夢中になるしかなかった。
せわしなく達する俺の肉壁で締め付けられた才明は、何度も感嘆の息をつき、俺の最奥を味わう。
グッチュ、グッチュ、と腰を揺らす度に淫らな音が零れ、それを耳に入れるほどに痛感してしまう。
華候焔に堕とされた体は、もう誰であっても深く感じてしまうことを――。
「華候焔殿に何か言われましたか? よほど誠人様の心を掴みたいようですね……どうかお気をつけ下さいね。あの方ほど誠人様を利用したがっている人はおりませんから」
「……っ……才、明は……華候焔の狙いが、分かるのか?」
「はっきりしたことはまだ分かりませんが……ここまでの流れを作っているのは華候焔殿ですから。誠人様に私や英正と情を通わせるように仕向けたのも、何か理由があるのでしょう」
才明は枕元に置かれた軟膏を指ですくい、俺の孔へ塗り込みながらほくそ笑む。
「私は華候焔殿に利用されて、誠人様と繋がることを許された……ならば私もこの機会を利用するだけ。そして信じて頂けるよう、誠人様のお体に訴え続けるだけです」
「ぅ……く……」
「ああ、もうこんなに柔らかい……昨夜より熟れてますね。華候焔殿に愛でられて、これほど素直な体になられて……」
羞恥を煽られながら中を解され、俺の体は過敏に刺激を受け入れていく。グニグニと二本指で掻き混ぜられ、指の腹で押し上げられては痺れが走り、俺は呆気なく悦びに染まる。
軟膏に軽い催淫効果が含まれているとは聞いているが、そのせいなのだろうか。こんなに誰彼構わず感じてしまい、男を招くことを心待ちにしてしまうなんて……。
かろうじて抵抗感を覚える俺の心へ、才明が指を引き抜き、自身の昂りを捻じ込みながら囁く。
「私も素直になりますから、今は感じ合いましょう……どれだけ乱れても、それはお互いを知るために必要なこと。そして表涼の糧になりますから。どうかたくさん達して、有意義な時を過ごしましょう……ね」
グリッ、と奥を抉られ、思わず俺は背を仰け反らせた。
「あぁぁッッ……ぁ、ン……ぅぅ……」
「もう中が大きく脈打ちましたね……フフ、良い締め付けです。二人がかりも楽しいですが、やはり落ち着いて誠人様だけに集中したいですね」
一気に全身が甘ったるくなり、俺は首を振り乱して溶けて消えそうな理性に縋る。
こんな簡単にイきたくない。
中で才明を覚えるほどに体は悦び、もっと快楽を欲しがってあからさまに腰を揺らしたくなる。
もう完全に自分を抑えることはできず、小さく腰を揺らしてしまう。
才明からの動きに自分のものが加わると、ささやかな動きであったとしても快感に深みが増した。
夢中になるしかなかった。
せわしなく達する俺の肉壁で締め付けられた才明は、何度も感嘆の息をつき、俺の最奥を味わう。
グッチュ、グッチュ、と腰を揺らす度に淫らな音が零れ、それを耳に入れるほどに痛感してしまう。
華候焔に堕とされた体は、もう誰であっても深く感じてしまうことを――。
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