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清純Domはすべてを捧げる

●また積み重ねて

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   ◇ ◇ ◇

 延々と我慢し続けたアグにとっては、僕をベッドへ横たわらせる時間すら惜しかったらしい。

「ん……ッ……」

 部屋へ入った瞬間にアグは僕を抱き上げ、クチャクチャと唇を貪りながらベッドへ運ぶ。
 腰かけさせた後は両腕で閉じ込めながらキスを続け、完全に蕩けて呆けさせてから僕の首筋を噛む。

 まるで骨をしゃぶるようながっつき。
 でも立てる歯はどこまでも甘く、舌は嬉しそうに戯れ、僕の肌をざわつかせる。

「あ……っ、いい、よ……アグ……もっと……っ……」

 僕の許しを得てアグは次第に大きく舌を動かして肌を舐め、人より粘りのある唾液で僕を乱れさせる準備を施していく。

 アグの肌と触れ合うと、ぬる、と滑って気持ちいい。
 僕に付けられたものがアグの肌にも移ると、僕たちの間でぬちゃ、ぬちゃ、と音が響くようになる。

 次第にアグの舌が下の方へ向かい、僕の昂ったものに迫っていく。

 浴室で達してしまったのに、もう勃ち上がっちゃうなんて……。
 恥ずかしくて「いや……」と言いたくなる。でも言えばアグを苦しめる。

 でも何か声を漏らしたくて、アグのための言葉を零す。

「な、めて……も、がまん、できない――わぁ……っ」

 お願いを口にした途端、アグは僕をベッドへひっくり返し、脚を大きく広げさせる。

 そして、ベロリと。双丘の割れ目から、膨れ上がった欲情の裏の筋まで一気に舐め上げた。

「あぁァ……ッッ……は、ぅ……ん……っ……」

 何度も舐められてねっとりしたものへ、アグが息を荒くしながらしゃぶりつく。

 口内の熱さと肉厚な舌に腰が歓喜する。
 でも、それだけじゃない。僕のお願いをアグが叶えてくれた――胸と頭の奥が甘く脈打って、思わず歓喜の吐息を僕は零してしまう。

 またアグに叶えてもらった。さらにご褒美をあげないとダメ……。
 全身の疼きがどこまでも酷くなる。再び達してしまうことを、もう淫らで嫌だと思う自分はどこにもいなかった。

「んン――……ッッ……ぁぁ……いい、よぅ……アグぅ……ァ……はぅ、ン……」

 アグの口の中で僕のものが弾ける。そこから飛び出た液と自分の唾をアグは掻き混ぜ、達して硬さが抜けていく僕のものを柔らかく扱く。
 そこから零れる情液を指につけ、早く埋まりたがる後孔へ捻じ込めば、前と後ろの刺激に脳が焼き切れそうなほど感じてしまう。

 昨日覚えたばかりの孔は、すんなりと柔らかくなり、アグを欲しがるようにヒクつく。

 早く……早く、来て……。
 思わず腰を揺らして僕が強請ると、アグは口を話すどころか後孔へ寄せ、躊躇なく舐め回した。
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