大いなる神秘の鍵

第1部 宗教の神秘

第1部 第1条 数4

第1部 第1条 数4

　4つ1組

　数4は、(四大元素という)自然の力の数である。
　数4は、数3がもたらしたものが数3を補足したものである。
　数4は、従順ではない単一性が、王である神の三位一体を認めた、統一性である。
　生の最初の激情によって、人は、母を忘れ、もはや神を理解していなくて、神が柔軟性の無い嫉妬深い父であると誤解している。
　悲観的な神サトゥルヌスは、親殺しの鎌で武装して、我が子を食らう気に成ってしまった。
　主神ユピテルは、眉をひそめただけで、オリュンポス山を揺るがす。
　父である神ヤハウェは、シナイ半島の遠く離れた場所まで轟いて他の音をかき消す雷を行使した。
　それにもかかわらず、人の父である神は、創世記9章21節の酩酊して裸をさらしたノアの様に酔って、世界中の人が命の神秘を理解するのを許す時が有る。
　プシュケは、労苦して自身を神化して、愛の神エロスの花嫁に成った。
　アドニスは、死から復活して、オリュンポス山で女神アフロディーテと再会した。
　ヨブ記42章10節で、ヨブは、悪に勝利して、失った分よりも多くの富を取り戻した。
　勇気を試す事が、(神の)法である。
　死の脅威を恐れるよりも、命を愛する事は、命に値する行いである。
　神に選ばれた人は、大胆な人、勇気が有る人である。
　臆病者には災いが有る！
　そのため、良心を迫害する暴君や(迫害などの)恐怖の下僕に成る(悪法といった)法律の奴隷、人が求める必要が有る(生活費といった)物を出し惜しむ人、ユダヤ教の似非信者、キリスト教の似非信者を父である神は非難し呪う。
　神の教えを改悪したユダヤ教徒が、イエス キリストを破門し、十字架にはりつけて殺したのではないか？　はい！　神の教えを改悪したユダヤ教徒が、イエス キリストを破門し、十字架にはりつけて殺した！
　史上最悪の法王アレクサンデル6世の命令で、サヴォナローラは、拷問され、絞首刑にされ、死体が火刑で燃やされたのではないか？　はい！
　正しくない人の教えを守るように強制する、見せかけだけの、現代の似非信者は、正に、マタイによる福音26章57節から68節でイエスを死罪に定めた大祭司カイアファの時代のファリサイ派ではないか？　はい！
　知性と思いやりの名前において、知性と思いやりによる権威によって、もし誰かが似非信者に話したら、似非信者は聞く耳を持つであろうか？　いいえ！
　出エジプト記で、悪いファラオどもの迫害から、ガラテヤの信徒への手紙4章の「自由民の子孫」であるヘブライ人を救って、父である神の統治権により、モーセはヘブライ人を統括した。
　モーセの律法におけるファリサイ派による我慢できない束縛を破壊して、イエスは、全ての人を神の独り子イエスとの兄弟愛に招いた。
　最後の妄想が地に堕ちた時、良心に対する最後の物質的な束縛が打ち倒された時、預言者を殺した最後の人と、神の言葉イエスのキリスト教を迫害した最後の人が負けた時、神の聖霊が世界を統治するであろう。
　(コリント人への第1の手紙15章24節「時の終わりが来た時、イエスは王国を父である神に手渡す」)
　出エジプト記でファラオの軍団を紅海で溺死させた、父である神に栄光あれ！
　マタイによる福音27章51節で、神殿のヴェールを2つに裂いた、神の子イエスに栄光あれ！
　イエスの十字架は、ローマ皇帝の王冠、ローマ帝国の王位よりも価値の重さで超越し、額を地に押しつけてローマ皇帝を平伏せさせた！
　神の子達の宴のための場所を作るために、畏敬するべき息で、盗人と死刑執行人を全て地から一掃する、神の聖霊に栄光あれ！
　天と地の統治を、知性に光をもたらす自由の天使ルシフェルに約束した、神の聖霊に栄光あれ！
　自由の天使ルシフェルは、創世記の天地創造の第1日の夜明け前に生まれた。
　知性に光をもたらす自由の天使ルシフェルは、人アダムが知性に目覚める前に生まれた。
　イザヤ書14章12節で、神は天使ルシフェルを明けの明星と呼んだ。
　おおっ！　天使ルシフェルよ！
　自発的に、自信に満ちて、天使ルシフェルは堕天した！
　天で、天の太陽は、夜という未開の領域を光で耕すために、天使ルシフェルを輝きに溺れさせた！
　天使ルシフェルは、日没すると輝く！
　天使ルシフェルの輝く視線は、夜明けを先導する！
　天使ルシフェルは、昇天するために、堕天した。
　天使ルシフェルは、命をより良く理解するために、死を経験する。
　古代の世界の栄光にとっては、天使ルシフェルは、宵の明星である。
　復活した真理(である、イエス)にとっては、天使ルシフェルは、美しい明けの明星である。
　(ヨハネによる福音14章6節「私イエスは真理である」)
　自由とは、自由奔放ではない。
　なぜなら、自由奔放は、横暴である。
　自由は、義務の守護者である。
　なぜなら、自由は、権利を改心させる。
　天使ルシフェルよ、暗黒時代の無知な大衆は、知性に光をもたらす天使ルシフェルを悪魔にしてしまった。
　天使ルシフェルは、「天使ルシフェルは悪魔である」という誤った汚名の代わりに自由を勝ち取っていて、実に、元の、知性に光をもたらす天使に成るであろう。
　天使ルシフェルは、自発的な従順という栄光の初祖であり、永遠の秩序に従うために自由を用いるであろう。
　権利は、義務の基礎に過ぎない。
　与えるために、所有する必要が有る。

　後記は、堕天使達の堕天を説明する、とても気高い深い詩である。

　神は、神が創造した霊である天使達に、光と命を与えた。
　そして、神は、「愛しなさい！」と天使達に話した。
　霊である天使達は、「愛するとは、どうする事ですか？」と神に応じた。
　神は、「愛するとは、自身を他者にささげる事である」、「愛する者は苦しむであろうが、愛される様に成るであろう」と天使達に答えた。
　臆病で、愛する事をためらって嫌がった、サタンといった堕天使達は、「私達、(堕)天使には、ささげない権利が有る。それに、私達、(堕)天使は苦しみたくない」と神に話した。
　神は、「サタンといった堕天使達よ、ささげない権利とやらで立ち止まっていなさい！　そして、愛する神と天使達は、愛せないサタンといった堕天使達と隔絶しよう！　私、神と、神の者である天使達は、愛のために苦しむ事と愛のために死ぬ事すら望む。愛のために苦しむ事と愛のために死ぬ事を望むのが、神と天使達の義務である！」とサタンといった堕天使達に答えた。

　したがって、サタンといった堕天使は、「最初」から、愛する事を拒んだ者である。
　悪の精神の体現者サタンは愛せず、愛せない事が大きな苦しみに成る。
　悪の精神の体現者サタンは与えられず、与えられない事が心の貧しさに成る。
　悪の精神の体現者サタンは労苦せず、労苦しない事が虚無感と成る。
　悪の精神の体現者サタンは死ねず、死ねない事が神の王国からの国外追放と、さまよう事の原因に成る。
　堕天使とは、「(知性に)光をもたらすもの」を意味するルシフェルの事ではない。
　堕天使は、愛を中傷した、悪の精神の体現者サタンである。

　「富む」という事は、「与えられる」という事である。
　「何も与えられない」という事は、「心が貧しい」という事である。
　「生きている」という事は、「愛している」という事である。
　「何も愛せない」という事は、「心が死んでいる」という事である。
　「幸せを感じる」事は、「自身をささげている」事である。
　自分のためにだけ存在する事は、自分を孤立させて他者に見捨てさせる事、神の王国から追放されて孤立して地獄をさまよう事である。
　天は、思いやりのある思考の調和である。
　地獄は、臆病による、人の先天的な物である肉欲による、利害の対立による争いである。
　権利だけを主張する人は、嫉妬からアベルを殺した、カインである。
　誇りを持って義務を果たす人は、愛のために死んだ、カインのために死んだ、アベルである。
　愛のために苦しむ事と、愛のために死ぬ事が、思いやりによる、「大いなるアベル」と言えるイエス キリストの務めであった。
　権利のためではなく、義務のために、人は、全て大胆に行うべきである。
　義務とは、自由の拡大であり、自由を楽しむ事である。
　自分のためだけに、孤立して権利を主張する人は、奴隷の父として、自身を肉欲などの奴隷にしてしまう。
　義務とは、献身である。
　権利とは、利己心である。
　義務とは、自身をささげる事である。
　権利とは、盗みであり、強奪である。
　義務とは、愛である。
　権利とは、嫌がる事である。
　義務は、無限の命に成る。
　権利は、永遠の死に成る。
　権利を勝ち取るために戦う必要が有る場合とは、義務を行う権利を勝ち取る場合だけである。
　神から人への愛に報いるため、神を愛して身をささげる権利以外の、どの権利を人は自由のために所有しているというのか？
　悪法といった法律を破る必要が有る場合とは、悪法が愛を恐怖によって制限する場合である。
　マタイによる福音16章25節には、「自分の命を救おうとする人は自分の命を失い、イエスのためにイエスに従って自分の命を失う人は(魂の永遠の)命を得る」と記されている。
　義務とは、愛である。
　愛を妨げる者は全て滅びなさい！
　愛する事を嫌がって偽の啓示をする者は黙りなさい！
　利己心と臆病によって、ねつ造された偽の神々に滅びを！
　肉欲の奴隷よ、愛を出し惜しむ人よ、恥を知りなさい！
　神は、愛を惜しまない神の子達を愛する！　神は、ルカによる福音15章11節から32節の様に、労苦した「放蕩息子」達を愛する！