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本編
-52- 犬ではありません オリバー視点
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「開ききる前って……そんなことできるのか?」
「蜜が出る前に全てを終えればいいことですよ、そう難しことじゃないでしょう?」
何を言い出すんだという表情をアレックスはされますが、私の方こそ何を言い出すんだ?です。
元々男性同士の性交では臀部を使いますし、アレックスは経験はないとはいえ、性交の教育は受けて流れはわかっているはずです。
「それは、痛みを伴わないか?」
「大丈夫でしょう、男性同士のセックスだって元々同じ場所を使うんですから。ある程度ナイトポーションで解したあと行えば」
「あー……、折角の助言だが、ないな、それは」
彼にも子供が欲しくなった、そう思えるようになったのでしょうか?
真意を確かめるように視線を促せば、ばつの悪いように笑顔を向けてきました。
「子供は…まだ、正直決められない。ばーさんはひ孫を見るまで元気でいたいわーなんつってたが。
俺としては、闇属性の子供が帝国内でどう生きていけばいいのかって考えると正直難しい」
「ええ、それは、そう思ってもしかたないことだと思います」
「けど、やっぱり…受け入れて、受け止めて欲しいって思っちまうんだよな」
「ああ……なるほど」
受け入れて欲しい。
そうですね、私もアサヒの最奥に受け止めて欲しい。
子供が欲しいから、というのはちょっと違います。
アサヒそっくりの子供が生まれたら私は溺愛すること間違いなしですが、子供にアサヒを取られるのは困ります。
父上は可愛い孫を望んでいますが、もう少し…もう少しだけ二人でいたい。
許された場所に、私だけの、唯一許されたその場所に、私自身を向かい入れて受け止めて欲しい。
私ですら、そう思うのです。
アレックスは?今まで誰とも望めなかったのです。
ですから、私以上にその渇望感はあるのかもしれません。
望んだものが手に入って、相手も望んでいるなら。
自分だけに許されたその場所で、自分自身を受け止めて欲しい。
強く願わざるをえない、求めてやまない感情。
アレックスは表には見えないだけで、強い熱情を秘めているのだと思いました。
「余計なことを言ってしまいました、すみません」
「いや、そんなことないさ」
穏やかな空気が戻ってきたところで、おはぎを先頭にアサヒたちが戻ってきました。
アサヒがお茶のトレイを、レン君がクッキーのトレイを手にしてます。
あのクッキーはソフィアの手作りのものですね、こんな量をきれいに並べてあるのははじめて目にしますが。
それより、アサヒが入れたお茶を飲むのもはじめてです。
そちらの方が、私の楽しみです。
「だー、待て!オリバー、ステイ!いつものようなことしたらぜってー零す!」
ソファから立ち上がり、一歩踏み出したところでアサヒから待ったがかかりました。
ステイ!って私は犬と同じ扱いですか?
アサヒ、ひど過ぎます。
固まる私とアサヒを交互に見て、アレックスがまた肩を揺らして笑っています。
「入れるから、おとなしく座っててくれよ」
「…わかりました」
アサヒを困らせたくはありません。
しょうがなくまた腰を下ろしました。
カップは、タイラーから教えてもらっていたのでしょうか?
アレックスが来るときにいつも出されているカップと同じカップです。
それと、アサヒのカップ。
可愛らしい、いちご柄。
そんなカップがあったのですね、いちごの香りがいつもするアサヒにぴったりのカップです。
紅茶のいい香りが漂ってきます。
おはぎがアサヒを手伝うように、その横に立ちました。
おはぎには座ってろと言わないのですね。
なんだかおはぎに負けてばかりいる気がします。
おはぎに、私とアサヒとの時間を少なからず取られたような気が。
それにしても。
おはぎ、私の足先を、少し、微妙に踏んでいるのは態とですか?
「蜜が出る前に全てを終えればいいことですよ、そう難しことじゃないでしょう?」
何を言い出すんだという表情をアレックスはされますが、私の方こそ何を言い出すんだ?です。
元々男性同士の性交では臀部を使いますし、アレックスは経験はないとはいえ、性交の教育は受けて流れはわかっているはずです。
「それは、痛みを伴わないか?」
「大丈夫でしょう、男性同士のセックスだって元々同じ場所を使うんですから。ある程度ナイトポーションで解したあと行えば」
「あー……、折角の助言だが、ないな、それは」
彼にも子供が欲しくなった、そう思えるようになったのでしょうか?
真意を確かめるように視線を促せば、ばつの悪いように笑顔を向けてきました。
「子供は…まだ、正直決められない。ばーさんはひ孫を見るまで元気でいたいわーなんつってたが。
俺としては、闇属性の子供が帝国内でどう生きていけばいいのかって考えると正直難しい」
「ええ、それは、そう思ってもしかたないことだと思います」
「けど、やっぱり…受け入れて、受け止めて欲しいって思っちまうんだよな」
「ああ……なるほど」
受け入れて欲しい。
そうですね、私もアサヒの最奥に受け止めて欲しい。
子供が欲しいから、というのはちょっと違います。
アサヒそっくりの子供が生まれたら私は溺愛すること間違いなしですが、子供にアサヒを取られるのは困ります。
父上は可愛い孫を望んでいますが、もう少し…もう少しだけ二人でいたい。
許された場所に、私だけの、唯一許されたその場所に、私自身を向かい入れて受け止めて欲しい。
私ですら、そう思うのです。
アレックスは?今まで誰とも望めなかったのです。
ですから、私以上にその渇望感はあるのかもしれません。
望んだものが手に入って、相手も望んでいるなら。
自分だけに許されたその場所で、自分自身を受け止めて欲しい。
強く願わざるをえない、求めてやまない感情。
アレックスは表には見えないだけで、強い熱情を秘めているのだと思いました。
「余計なことを言ってしまいました、すみません」
「いや、そんなことないさ」
穏やかな空気が戻ってきたところで、おはぎを先頭にアサヒたちが戻ってきました。
アサヒがお茶のトレイを、レン君がクッキーのトレイを手にしてます。
あのクッキーはソフィアの手作りのものですね、こんな量をきれいに並べてあるのははじめて目にしますが。
それより、アサヒが入れたお茶を飲むのもはじめてです。
そちらの方が、私の楽しみです。
「だー、待て!オリバー、ステイ!いつものようなことしたらぜってー零す!」
ソファから立ち上がり、一歩踏み出したところでアサヒから待ったがかかりました。
ステイ!って私は犬と同じ扱いですか?
アサヒ、ひど過ぎます。
固まる私とアサヒを交互に見て、アレックスがまた肩を揺らして笑っています。
「入れるから、おとなしく座っててくれよ」
「…わかりました」
アサヒを困らせたくはありません。
しょうがなくまた腰を下ろしました。
カップは、タイラーから教えてもらっていたのでしょうか?
アレックスが来るときにいつも出されているカップと同じカップです。
それと、アサヒのカップ。
可愛らしい、いちご柄。
そんなカップがあったのですね、いちごの香りがいつもするアサヒにぴったりのカップです。
紅茶のいい香りが漂ってきます。
おはぎがアサヒを手伝うように、その横に立ちました。
おはぎには座ってろと言わないのですね。
なんだかおはぎに負けてばかりいる気がします。
おはぎに、私とアサヒとの時間を少なからず取られたような気が。
それにしても。
おはぎ、私の足先を、少し、微妙に踏んでいるのは態とですか?
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