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本編
-71- ピアスとブローチ オリバー視点
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「アサヒ、イヤリングが出来ない位置でもいいですか?イヤリングの邪魔になるからと、少し上の方につける人もいます。もし、装飾が必要な場合は、イヤーフックがありますから」
出来れば、この柔らかな耳朶の中央に開けたい。
少し上の方につける人は、着飾るのが好きな貴族のご夫人に多く見られます。
ピアスは公の場では必ずする必要がありますし、どんなに良い石を使っていても、カットが複雑であっても、1粒と決まりがあるので、普段から宝石に見慣れ身につけている方にとっては、物足りないと思われても不思議ではありません。
「ああ、イヤリングなんかする予定はないから、普通に、耳朶の中心につけてくれ。これだけあればいい」
「っはい。じゃあ開けますね。浄化は私がします。その方が、魔力の流れも良いはずですから」
これだけあればいい、その言葉が私をより喜ばせるのを、アサヒはわかっているでしょうか?
言葉そのものよりも、その言い方が、本当に大切なもののように口にしてくれるのです。
アサヒの魅力を語ってほしいと言われたら、私は夜通しかけたって足りません。
集中、そう、集中しなくては。
自分で開ける場合は、全く痛みは無いのです。
穴があくといっても、自分の魔力で自分の身体ですからね。
一方、他人に開けて貰う場合は、多かれ少なかれ痛みが生じるようです。
魔力の相性もあるようですが、他人の魔力を受け入れるのですから、当然のこと。
ただ、アサヒは一日おきに私の精をしっかりと体内で受け止めています。
昨夜もしかり。
今朝も深い口づけを交わしているので、さほど抵抗ないと思うのですが、こればかりはわかりません。
ピアスの大きさは、主張のない大きさです。
ブローチが存在感がある分、こちらは邪魔にならずかなり控えめな大きさです。
ですが、ブローチ同様、色は私の目の色とほぼ同じ色をしています。
カットはなく、丸く小さな球体なので、輝きはダイヤと比べるとどうしても劣ってしまいます。
しかし、アサヒは肌が白いですし、品が良く美しい顔立ちです。
控えめなこの琥珀のピアスが、アサヒの印章をより美しく際立たせるかのように見せてくれることでしょう。
アサヒの耳の裏側を左指で支え、右の親指でピアスを固定し、ゆっくりと魔力を流し込みます。
じんわりと温かくなるピアスが、キラリと光ったので手を放します。
魔法が展開されると耳朶に穴が開き、台座から針が現れて耳朶の裏側に針が貫通すると同時、針先が形をかえ二つに裂かれてかえしとなりました。
かえしと言っても、とがってはいません。
猫足のように丸みを帯び、耳朶に傷がつくことがないよう、繊細な作りになっています。
「どうですか?痛みなどはありますか?」
「もうついたのか?」
「ええ、こちらだけ。もう片方も開けますね」
失敗できないのでピアスを手に一度立ち上がり、逆サイドへと移動します。
アサヒは不思議そうにピアスにそっと触れてその存在を確かめているようです。
痛みはなさそうですね。
「ちょっとあったかいくらいで、痛みとか全然ねーんだけど、なんで?」
「魔力の相性がいいからだと思います。アサヒが私を抵抗なく受けいれてくれた証ですね」
「っじゃなくて、耳貫通してんだろ?それなのになんでだ?」
「針が貫通するより先に耳朶に魔法で穴が開くからですよ。開いてから、台座から針が現れて貫通するんです。なので魔力の馴染みが良ければ痛みは伴いません」
本当は、他人が開けると痛みが少なからずあるはずだ…というのは言わないでおきましょう。
嘘は言っていませんよ?
ただ、今ここで、セックスやら魔力譲渡やら口づけやらを語る必要はないと思っただけです。
「へえ…なんかよくわかんねえけど、痛いよりいいや」
「数日は浄化をしたほうがいいようですが、アサヒのは私がやりますから。はい、こちらもつきましたよ。…すごく、似合っています」
「そっか、良かった」
アサヒは、とても嬉しそうに、少し照れたような笑みを浮かべてきました。
ああ、本当に可愛らしい。
私の目の色をしたピアスが、アサヒの両耳にある。
その事実が、この上なく幸福な気持ちにさせてくれます。
「じゃ、次はお前の番だな。けど、俺は、お前の綺麗な琥珀色と違って、真っ黒だからどうなんだろうな?」
「黒い宝石も数種類ありますから心配しないでください」
少し不安の色を乗せて、すぐ隣に身を寄せ、興味ありげに私の手元を見つめてきます。
包みを取り去ると、こちらはまるで夜空に無数の星が広がっているかのような、黒地に金の細かい粒子が光り輝いている箱でした。
「綺麗な箱ですね」
「ああ」
そっと蓋をあけると、ピアスと、スティックピンブローチが存在感露わに顔を出しました。
どちらも大きさは小ぶりですが、色は濃く曇りも傷もなく、カットが美しいブラックダイヤです。
スティックピンのブローチも、ピアスより一回りほどの大きさがある一粒ダイヤです。
カットは同じく複雑で、ブラックダイヤながらも、他の色に引けを取らない美しい光を放っています。
これは…一体いくらするのでしょうか?
あまり無粋な真似はしたくありませんが、本当によくこの短期間で見つかったものです。
ですが、感謝せねばなりませんね。
アサヒの瞳の色ととてもよく似ていて、一目で気に入りました。
「アサヒの瞳と同じですね。とても綺麗です。あなたの手で開けてください」
邪魔な髪をかき上げて耳を差し出すと、アサヒの頬に少し朱をさすのが横目で捉えられました。
こういった私の何気ない仕草や言葉のひとつひとつで意識されるのは、正直本当に嬉しい。
「なあ、ピアスなのに針がねーんだけど…えーと、どうやって開けたらいいんだ?」
「先ほど台座から針が現れると言ったでしょう?耳朶にピアスを当てて、その上からゆっくり魔力を流し込むと術が発動します。簡単ですからやってみてください」
下手に緊張を与えたくなくて、なんてことないかのように伝えました。
アサヒは私の耳朶に触れて浄化し、そっと魔力をピアスに流し込んできました。
あたたかな熱が加わり、穴が無事開いたのでしょう。
ちりりと痛みが走り、ジンとした熱を持つ痛みへと変わりました。
やはり、私の方は痛みが多少伴いますね。
口づけをしているとはいえ、私の精を体内に入れたアサヒとは違いますし、アサヒの方が私より魔力量が圧倒的に多いのです。
「ちゃんと綺麗にはまったけど…痛いのか?悪い、うまくできなかったみたいだ」
一瞬、痛みでほんのわずかに動いてしまったのがいけませんでしたね。
アサヒを不安にさせてしまいました。
「アサヒのせいではないですよ」
「けど…」
「アサヒの方が魔力量が多いんです。
魔力の馴染みがよくなれば安定しますから。
さあ、もう一つをあけてください。それから、口づけを。そうすれば痛みが和らぐので」
「わかった」
もう片方もジンとした熱を持つ痛みがありますが、それ以上にアサヒの手で私のピアスが開いたことがとても嬉しい。
「どうですか?」
「すげー似合う」
「誰でもないアサヒにそう言ってもらえると嬉しいです」
傍による柔らかな唇を食み、差し出された甘やかな舌を絡めとると、痛みを帯びていた耳の熱もゆっくりと冷めていくように和らいでいきました。
この分なら、口づけと浄化を繰り返せば、数日で安定しそうですね。
ああ、それにしても。
アサヒとの口づけは、本当に甘美で心を奪われます。
飽くことのない完熟いちごのような香りと甘さが、口内から喉を伝い、あるいは鼻腔から肺へと広がっていく。
耳朶の痛みの熱は、だいぶ和らぎましたが。
下半身へと熱が帯びそうで、そうならないよう自制するのに少し…いいえ、かなり苦労しました。
++++++++++
近況ボードの通り、本日の更新をもって、今年の更新を終了させていただきます。
明日12/31~1/3まで、実家帰省のため更新をお休みいたします。
次回更新は、1月4日以降を予定しています。
9月末からアルファポリスでの執筆を始め、3か月と少しの期間でたくさんの方に読まれるようになりました。
本当にありがとうございます。
少し冬休みをいただきますが、来年度もよろしくお願いいたします。
皆さま、良いお年をお過ごしください!
出来れば、この柔らかな耳朶の中央に開けたい。
少し上の方につける人は、着飾るのが好きな貴族のご夫人に多く見られます。
ピアスは公の場では必ずする必要がありますし、どんなに良い石を使っていても、カットが複雑であっても、1粒と決まりがあるので、普段から宝石に見慣れ身につけている方にとっては、物足りないと思われても不思議ではありません。
「ああ、イヤリングなんかする予定はないから、普通に、耳朶の中心につけてくれ。これだけあればいい」
「っはい。じゃあ開けますね。浄化は私がします。その方が、魔力の流れも良いはずですから」
これだけあればいい、その言葉が私をより喜ばせるのを、アサヒはわかっているでしょうか?
言葉そのものよりも、その言い方が、本当に大切なもののように口にしてくれるのです。
アサヒの魅力を語ってほしいと言われたら、私は夜通しかけたって足りません。
集中、そう、集中しなくては。
自分で開ける場合は、全く痛みは無いのです。
穴があくといっても、自分の魔力で自分の身体ですからね。
一方、他人に開けて貰う場合は、多かれ少なかれ痛みが生じるようです。
魔力の相性もあるようですが、他人の魔力を受け入れるのですから、当然のこと。
ただ、アサヒは一日おきに私の精をしっかりと体内で受け止めています。
昨夜もしかり。
今朝も深い口づけを交わしているので、さほど抵抗ないと思うのですが、こればかりはわかりません。
ピアスの大きさは、主張のない大きさです。
ブローチが存在感がある分、こちらは邪魔にならずかなり控えめな大きさです。
ですが、ブローチ同様、色は私の目の色とほぼ同じ色をしています。
カットはなく、丸く小さな球体なので、輝きはダイヤと比べるとどうしても劣ってしまいます。
しかし、アサヒは肌が白いですし、品が良く美しい顔立ちです。
控えめなこの琥珀のピアスが、アサヒの印章をより美しく際立たせるかのように見せてくれることでしょう。
アサヒの耳の裏側を左指で支え、右の親指でピアスを固定し、ゆっくりと魔力を流し込みます。
じんわりと温かくなるピアスが、キラリと光ったので手を放します。
魔法が展開されると耳朶に穴が開き、台座から針が現れて耳朶の裏側に針が貫通すると同時、針先が形をかえ二つに裂かれてかえしとなりました。
かえしと言っても、とがってはいません。
猫足のように丸みを帯び、耳朶に傷がつくことがないよう、繊細な作りになっています。
「どうですか?痛みなどはありますか?」
「もうついたのか?」
「ええ、こちらだけ。もう片方も開けますね」
失敗できないのでピアスを手に一度立ち上がり、逆サイドへと移動します。
アサヒは不思議そうにピアスにそっと触れてその存在を確かめているようです。
痛みはなさそうですね。
「ちょっとあったかいくらいで、痛みとか全然ねーんだけど、なんで?」
「魔力の相性がいいからだと思います。アサヒが私を抵抗なく受けいれてくれた証ですね」
「っじゃなくて、耳貫通してんだろ?それなのになんでだ?」
「針が貫通するより先に耳朶に魔法で穴が開くからですよ。開いてから、台座から針が現れて貫通するんです。なので魔力の馴染みが良ければ痛みは伴いません」
本当は、他人が開けると痛みが少なからずあるはずだ…というのは言わないでおきましょう。
嘘は言っていませんよ?
ただ、今ここで、セックスやら魔力譲渡やら口づけやらを語る必要はないと思っただけです。
「へえ…なんかよくわかんねえけど、痛いよりいいや」
「数日は浄化をしたほうがいいようですが、アサヒのは私がやりますから。はい、こちらもつきましたよ。…すごく、似合っています」
「そっか、良かった」
アサヒは、とても嬉しそうに、少し照れたような笑みを浮かべてきました。
ああ、本当に可愛らしい。
私の目の色をしたピアスが、アサヒの両耳にある。
その事実が、この上なく幸福な気持ちにさせてくれます。
「じゃ、次はお前の番だな。けど、俺は、お前の綺麗な琥珀色と違って、真っ黒だからどうなんだろうな?」
「黒い宝石も数種類ありますから心配しないでください」
少し不安の色を乗せて、すぐ隣に身を寄せ、興味ありげに私の手元を見つめてきます。
包みを取り去ると、こちらはまるで夜空に無数の星が広がっているかのような、黒地に金の細かい粒子が光り輝いている箱でした。
「綺麗な箱ですね」
「ああ」
そっと蓋をあけると、ピアスと、スティックピンブローチが存在感露わに顔を出しました。
どちらも大きさは小ぶりですが、色は濃く曇りも傷もなく、カットが美しいブラックダイヤです。
スティックピンのブローチも、ピアスより一回りほどの大きさがある一粒ダイヤです。
カットは同じく複雑で、ブラックダイヤながらも、他の色に引けを取らない美しい光を放っています。
これは…一体いくらするのでしょうか?
あまり無粋な真似はしたくありませんが、本当によくこの短期間で見つかったものです。
ですが、感謝せねばなりませんね。
アサヒの瞳の色ととてもよく似ていて、一目で気に入りました。
「アサヒの瞳と同じですね。とても綺麗です。あなたの手で開けてください」
邪魔な髪をかき上げて耳を差し出すと、アサヒの頬に少し朱をさすのが横目で捉えられました。
こういった私の何気ない仕草や言葉のひとつひとつで意識されるのは、正直本当に嬉しい。
「なあ、ピアスなのに針がねーんだけど…えーと、どうやって開けたらいいんだ?」
「先ほど台座から針が現れると言ったでしょう?耳朶にピアスを当てて、その上からゆっくり魔力を流し込むと術が発動します。簡単ですからやってみてください」
下手に緊張を与えたくなくて、なんてことないかのように伝えました。
アサヒは私の耳朶に触れて浄化し、そっと魔力をピアスに流し込んできました。
あたたかな熱が加わり、穴が無事開いたのでしょう。
ちりりと痛みが走り、ジンとした熱を持つ痛みへと変わりました。
やはり、私の方は痛みが多少伴いますね。
口づけをしているとはいえ、私の精を体内に入れたアサヒとは違いますし、アサヒの方が私より魔力量が圧倒的に多いのです。
「ちゃんと綺麗にはまったけど…痛いのか?悪い、うまくできなかったみたいだ」
一瞬、痛みでほんのわずかに動いてしまったのがいけませんでしたね。
アサヒを不安にさせてしまいました。
「アサヒのせいではないですよ」
「けど…」
「アサヒの方が魔力量が多いんです。
魔力の馴染みがよくなれば安定しますから。
さあ、もう一つをあけてください。それから、口づけを。そうすれば痛みが和らぐので」
「わかった」
もう片方もジンとした熱を持つ痛みがありますが、それ以上にアサヒの手で私のピアスが開いたことがとても嬉しい。
「どうですか?」
「すげー似合う」
「誰でもないアサヒにそう言ってもらえると嬉しいです」
傍による柔らかな唇を食み、差し出された甘やかな舌を絡めとると、痛みを帯びていた耳の熱もゆっくりと冷めていくように和らいでいきました。
この分なら、口づけと浄化を繰り返せば、数日で安定しそうですね。
ああ、それにしても。
アサヒとの口づけは、本当に甘美で心を奪われます。
飽くことのない完熟いちごのような香りと甘さが、口内から喉を伝い、あるいは鼻腔から肺へと広がっていく。
耳朶の痛みの熱は、だいぶ和らぎましたが。
下半身へと熱が帯びそうで、そうならないよう自制するのに少し…いいえ、かなり苦労しました。
++++++++++
近況ボードの通り、本日の更新をもって、今年の更新を終了させていただきます。
明日12/31~1/3まで、実家帰省のため更新をお休みいたします。
次回更新は、1月4日以降を予定しています。
9月末からアルファポリスでの執筆を始め、3か月と少しの期間でたくさんの方に読まれるようになりました。
本当にありがとうございます。
少し冬休みをいただきますが、来年度もよろしくお願いいたします。
皆さま、良いお年をお過ごしください!
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