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本編
-119- 〆の抹茶ティラミス
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〆のデザートは、抹茶だった。
抹茶ティラミス。
思わず、『お、抹茶!』と声に出していた。
出してくれたフレイさんが思わずといったように笑う。
「ふふっ……うん、抹茶だよ。マナト君と同じ反応」
「や、だって紅茶ばっか飲んでるから、抹茶が出るとは思わなかったんです」
「嬉しい反応だったよ?」
フレイさんは子供を見るような微笑ましい表情で愛斗を見てから俺を見る。
「あー、うん、俺もだな。
紅茶ばっか飲んでるから……あ、そういやチーズはあれだけどさ、紅茶の種類はなんかちゃんとした名前がついてたぞ」
紅茶の種類は色々あったが、それになんだか長ったらしい洒落た名前がついていた気がする。
アールグレイ、オレンジペコ、なんかはわかるが、そういう感じでもなかったな。
「それが謎です。紅茶だけやけにこだわりがあるのか、別物なのか。薔薇の花の種類がちゃんとあるみたいに紅茶にも名前がちゃんとついてるんですよね」
愛斗が納得いかないような顔してるが、考えたらおしまいな気がする。
魔法があって、電気がない時点で、まったくもって変な世界だもんよ。
「抹茶があるってことは、緑茶もあるのか?」
「あるんだけれど……苦くて不評だったから出してないんだ」
「そうなのか?もったいねぇな」
「うん……三か月前に試しに取り寄せてはみたんだけれどね。蒸らしを少なくしてから入れたり、茶葉を少なくして色々工夫してみたんだけれど、えぐ味が酷くて駄目で。南東でも珍味扱いらしくて、失敗したなあ」
「温度は?」
「温度?」
「そう。種類によっては、最初から50度から60度くらいで入れたほうが旨味が出る種類があるんだ。玉露じゃねえの?」
「ギョクロ?」
「そう、収穫する前に黒い布を被せて日を当てないで育てるんだったかな」
「あ、そうそう、それだよ」
「なら多めの葉で、温度はさっき言った、50度から60度くらい。
蒸らしは2分から2分半くらいでやってみて。
色はあんま出ないけど、香りと甘みがあるはず」
「っやってみる!」
俺の答えを聞いて、フレイさんが厨房にかけてく。
さて、この四角くて綺麗な抹茶ティラミスをいただくか。
和洋折衷らしく、デコレーションは洋風だ。
「うん、美味い!ちゃんと抹茶の香りがするわ、甘すぎずにいい感じ」
「旭さん、お茶詳しいんですね」
愛斗が呟く。
その愛斗も大切に食べてる感じが、この抹茶ティラミスは気に入ってるんだろうな。
「あー……母親がな。茶道も師範代持っててさ、子供のころから付き合わされてたんだよ。
弟はそういうの全くで相手にしなかったし、父親も苦手で何かと理由を付けて逃げてたからさ、結局俺が」
「じゃあ、お茶もたてられるんですか?」
「態だけな、見た目だけだ見た目だけ。
母親は、先生の手伝いとかして教える側に回ってたけどな、俺も結局元の性格がこんなだからか、センスなかったんだよな」
実際、本当に型だけだった。
『あなたは見た目は完璧なのに上達しないのはなぜかしら?』なんて言われてたからなあ。
言われるたび、毎回『ごめんなさい』って笑って謝っていた。
ちょっと申し訳なさそうにするのがポイントだ。
それでも息子が付き合ってくれることが嬉しかったんだろうな、大人になっても正月はよく付き合わされてたし。
こんな俺の性格を知ってるのは、家族ん中じゃ弟だけだった。
あいつはあいつで俺のせいで少年時代をかなり拗らせちまった気がするが、成人後は俺よりもずっと大人で立派に父親と同じ道に行った。
因みに、職業は会計士。
見た目が親父そっくりだったから、弟の方が親父は厳しかったんだよな。
俺の見た目が母親そっくりだったのも、親父が俺に甘くなる原因だったに違いない。
普通は長男だからって俺の方が厳しくなる傾向があるんだろうけれど、俺は、ほら、とってもいい子ちゃんで通してたから。
ガキの頃に、『兄ちゃんの性格が悪いっ!』と両親に言った弟は、逆に怒られてたからなあ。
けど、俺は弟にも優しいお兄ちゃんしてたんだぞ、外では、あれだったけど。
本当、ちゃんと嫁さん貰って結婚してくれて良かったよ。
俺のせいで、一時こっちに一歩踏みかけてたもんなあ。
「旭さんって、兄弟いますか?」
「ああ、2個下の弟がひとりいる」
「やっぱり、下がいたんですね」
学生ん時も、やっぱお兄ちゃんですよね、なんて言われたことあるな。
「愛斗は?」
「俺は12個下の妹がいました」
「12個?すげーな」
「あー、父が再婚して妹が出来たんです」
「なるほど。それじゃ叔父さんのとこに居場所があったのは愛斗にとっては良かったのかもしれないな……関係はともかくさ」
「………なんで」
愛斗のスプーンの手が止まる。
びっくり顔の愛斗の目と合うが、そんな驚くことじゃない。
自己紹介の時に、大体想像がついちまった。
「やー正直さあ、しょっぱな、育ったらすげーいい男になりそうなのに、両手首に縛り痕付けててもったいねえなあって思ってたから」
「え……」
「アサヒ」
咎めるようなオリバーの声と、困惑気味な愛斗の声が重なる。
「なんだよ」
お前はずっとさっきまでコナーと喋ってたじゃねえか。
こんな場所で縛り痕の話は良くなかったか?
けど、コナーは自他ともに認める変態なんだろ?
そんくらい周りも分かってるだろうし……や、うん、酒が入って口が滑りやすくなってるのは認める。
「育ったらすげーいい男とは?」
「はあ?そこ?!」
思わず聞き返しちまった。
てっきりモラルに問題があって咎めてきたのかと思ったら全く違った。
「何で驚くんです、そこしかないでしょう?マナト君がタイプということですか?」
「ちげーよ、単に、そう思っただけだって」
「……本当ですか?正直に言ってください」
「い゛っ?!」
想像して欲しい。
すげー上等な男から、正直に言えと間近に迫られるのを。
それも新婚間もない、出来上がりな状態で、更に酒を入れてる。
一気に顔に熱が上がる。
やばい、誰か……コナーっ!
面白がってねえで助けてくれよ。
「アサヒ」
「だー……勘弁してくれよ、どこもかしこもタイプなのはお前だお前!」
「え……そうでしたか。それならそうと」
「言えるかよ」
嬉しそうにキラキラと笑顔になったオリバーを見て、コナーがつまらなさそうな視線を向けてきた。
勘弁してくれ、マジで。
なにか、なにか別のこと……あ。
「コナー、お前の旦那さん…や、嫁さんか?どっちでもいいか、来てねーの?」
「来てるわよ?」
「え、来てんの?どの人?」
すげー気になる。
キョロキョロと見渡している俺に、コナーが『あっちよ、あっち。あの青い頭の長身よ』と人差し指を向けた。
「うわー……」
視線を向けた先に、短髪で真っ青な髪色をした男が、店の壁際に立ちながら談笑していた。
以前の俺だったら、誘われたらふらっと行っちまうかもしれない。
長身で、鍛えているだろう男らしい体系に、自分がモテているのが分かっている上で、どうすれば相手が落ちるかまで理解していそうな、自信ありげな出で立ちだ。
そいつは、俺等の視線に気が付いたのか、ちらりと視線をこちらへと向けた後、相手に何か告げてこちらへとやってくる。
……なんか、昔の男を思い出しちまって、イラッとくるな。
「その反応は珍しいわ」
コナーが俺に向かって面白そうに口元に笑みを浮かべる。
『あーなんか、イラっときた』と正直に伝えると、カラカラと楽しそうに笑いながら、『見る目あるわー!』と大笑いする。
「こいつ選んでんだから当たり前だろ」
「アサヒ!」
「うーん、それは……ちょっとどうかしら?」
感動したような喜びの笑みを浮かべるオリバーと、納得できないコナーと、曖昧に笑う愛斗。
そりゃあ見てくれは最上級な男ですげーいい匂いするけど、偏食激しいし。
身体はすげー綺麗だけれど、腕っぷし全然だし。
説明は下手だし、言葉はたまにおかしな言い回しするし、変っちゃ変な奴だけどさ。
けど、優しくて思いやりがあるし、十分すぎるくらい愛情を貰ってるし。
植物に関しては天才的だ。
一点突き抜けてる奴で、俺に持ってない良いところをたくさん持ってる奴だよ。
な?だから、俺は見る目があるんだ。
抹茶ティラミス。
思わず、『お、抹茶!』と声に出していた。
出してくれたフレイさんが思わずといったように笑う。
「ふふっ……うん、抹茶だよ。マナト君と同じ反応」
「や、だって紅茶ばっか飲んでるから、抹茶が出るとは思わなかったんです」
「嬉しい反応だったよ?」
フレイさんは子供を見るような微笑ましい表情で愛斗を見てから俺を見る。
「あー、うん、俺もだな。
紅茶ばっか飲んでるから……あ、そういやチーズはあれだけどさ、紅茶の種類はなんかちゃんとした名前がついてたぞ」
紅茶の種類は色々あったが、それになんだか長ったらしい洒落た名前がついていた気がする。
アールグレイ、オレンジペコ、なんかはわかるが、そういう感じでもなかったな。
「それが謎です。紅茶だけやけにこだわりがあるのか、別物なのか。薔薇の花の種類がちゃんとあるみたいに紅茶にも名前がちゃんとついてるんですよね」
愛斗が納得いかないような顔してるが、考えたらおしまいな気がする。
魔法があって、電気がない時点で、まったくもって変な世界だもんよ。
「抹茶があるってことは、緑茶もあるのか?」
「あるんだけれど……苦くて不評だったから出してないんだ」
「そうなのか?もったいねぇな」
「うん……三か月前に試しに取り寄せてはみたんだけれどね。蒸らしを少なくしてから入れたり、茶葉を少なくして色々工夫してみたんだけれど、えぐ味が酷くて駄目で。南東でも珍味扱いらしくて、失敗したなあ」
「温度は?」
「温度?」
「そう。種類によっては、最初から50度から60度くらいで入れたほうが旨味が出る種類があるんだ。玉露じゃねえの?」
「ギョクロ?」
「そう、収穫する前に黒い布を被せて日を当てないで育てるんだったかな」
「あ、そうそう、それだよ」
「なら多めの葉で、温度はさっき言った、50度から60度くらい。
蒸らしは2分から2分半くらいでやってみて。
色はあんま出ないけど、香りと甘みがあるはず」
「っやってみる!」
俺の答えを聞いて、フレイさんが厨房にかけてく。
さて、この四角くて綺麗な抹茶ティラミスをいただくか。
和洋折衷らしく、デコレーションは洋風だ。
「うん、美味い!ちゃんと抹茶の香りがするわ、甘すぎずにいい感じ」
「旭さん、お茶詳しいんですね」
愛斗が呟く。
その愛斗も大切に食べてる感じが、この抹茶ティラミスは気に入ってるんだろうな。
「あー……母親がな。茶道も師範代持っててさ、子供のころから付き合わされてたんだよ。
弟はそういうの全くで相手にしなかったし、父親も苦手で何かと理由を付けて逃げてたからさ、結局俺が」
「じゃあ、お茶もたてられるんですか?」
「態だけな、見た目だけだ見た目だけ。
母親は、先生の手伝いとかして教える側に回ってたけどな、俺も結局元の性格がこんなだからか、センスなかったんだよな」
実際、本当に型だけだった。
『あなたは見た目は完璧なのに上達しないのはなぜかしら?』なんて言われてたからなあ。
言われるたび、毎回『ごめんなさい』って笑って謝っていた。
ちょっと申し訳なさそうにするのがポイントだ。
それでも息子が付き合ってくれることが嬉しかったんだろうな、大人になっても正月はよく付き合わされてたし。
こんな俺の性格を知ってるのは、家族ん中じゃ弟だけだった。
あいつはあいつで俺のせいで少年時代をかなり拗らせちまった気がするが、成人後は俺よりもずっと大人で立派に父親と同じ道に行った。
因みに、職業は会計士。
見た目が親父そっくりだったから、弟の方が親父は厳しかったんだよな。
俺の見た目が母親そっくりだったのも、親父が俺に甘くなる原因だったに違いない。
普通は長男だからって俺の方が厳しくなる傾向があるんだろうけれど、俺は、ほら、とってもいい子ちゃんで通してたから。
ガキの頃に、『兄ちゃんの性格が悪いっ!』と両親に言った弟は、逆に怒られてたからなあ。
けど、俺は弟にも優しいお兄ちゃんしてたんだぞ、外では、あれだったけど。
本当、ちゃんと嫁さん貰って結婚してくれて良かったよ。
俺のせいで、一時こっちに一歩踏みかけてたもんなあ。
「旭さんって、兄弟いますか?」
「ああ、2個下の弟がひとりいる」
「やっぱり、下がいたんですね」
学生ん時も、やっぱお兄ちゃんですよね、なんて言われたことあるな。
「愛斗は?」
「俺は12個下の妹がいました」
「12個?すげーな」
「あー、父が再婚して妹が出来たんです」
「なるほど。それじゃ叔父さんのとこに居場所があったのは愛斗にとっては良かったのかもしれないな……関係はともかくさ」
「………なんで」
愛斗のスプーンの手が止まる。
びっくり顔の愛斗の目と合うが、そんな驚くことじゃない。
自己紹介の時に、大体想像がついちまった。
「やー正直さあ、しょっぱな、育ったらすげーいい男になりそうなのに、両手首に縛り痕付けててもったいねえなあって思ってたから」
「え……」
「アサヒ」
咎めるようなオリバーの声と、困惑気味な愛斗の声が重なる。
「なんだよ」
お前はずっとさっきまでコナーと喋ってたじゃねえか。
こんな場所で縛り痕の話は良くなかったか?
けど、コナーは自他ともに認める変態なんだろ?
そんくらい周りも分かってるだろうし……や、うん、酒が入って口が滑りやすくなってるのは認める。
「育ったらすげーいい男とは?」
「はあ?そこ?!」
思わず聞き返しちまった。
てっきりモラルに問題があって咎めてきたのかと思ったら全く違った。
「何で驚くんです、そこしかないでしょう?マナト君がタイプということですか?」
「ちげーよ、単に、そう思っただけだって」
「……本当ですか?正直に言ってください」
「い゛っ?!」
想像して欲しい。
すげー上等な男から、正直に言えと間近に迫られるのを。
それも新婚間もない、出来上がりな状態で、更に酒を入れてる。
一気に顔に熱が上がる。
やばい、誰か……コナーっ!
面白がってねえで助けてくれよ。
「アサヒ」
「だー……勘弁してくれよ、どこもかしこもタイプなのはお前だお前!」
「え……そうでしたか。それならそうと」
「言えるかよ」
嬉しそうにキラキラと笑顔になったオリバーを見て、コナーがつまらなさそうな視線を向けてきた。
勘弁してくれ、マジで。
なにか、なにか別のこと……あ。
「コナー、お前の旦那さん…や、嫁さんか?どっちでもいいか、来てねーの?」
「来てるわよ?」
「え、来てんの?どの人?」
すげー気になる。
キョロキョロと見渡している俺に、コナーが『あっちよ、あっち。あの青い頭の長身よ』と人差し指を向けた。
「うわー……」
視線を向けた先に、短髪で真っ青な髪色をした男が、店の壁際に立ちながら談笑していた。
以前の俺だったら、誘われたらふらっと行っちまうかもしれない。
長身で、鍛えているだろう男らしい体系に、自分がモテているのが分かっている上で、どうすれば相手が落ちるかまで理解していそうな、自信ありげな出で立ちだ。
そいつは、俺等の視線に気が付いたのか、ちらりと視線をこちらへと向けた後、相手に何か告げてこちらへとやってくる。
……なんか、昔の男を思い出しちまって、イラッとくるな。
「その反応は珍しいわ」
コナーが俺に向かって面白そうに口元に笑みを浮かべる。
『あーなんか、イラっときた』と正直に伝えると、カラカラと楽しそうに笑いながら、『見る目あるわー!』と大笑いする。
「こいつ選んでんだから当たり前だろ」
「アサヒ!」
「うーん、それは……ちょっとどうかしら?」
感動したような喜びの笑みを浮かべるオリバーと、納得できないコナーと、曖昧に笑う愛斗。
そりゃあ見てくれは最上級な男ですげーいい匂いするけど、偏食激しいし。
身体はすげー綺麗だけれど、腕っぷし全然だし。
説明は下手だし、言葉はたまにおかしな言い回しするし、変っちゃ変な奴だけどさ。
けど、優しくて思いやりがあるし、十分すぎるくらい愛情を貰ってるし。
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な?だから、俺は見る目があるんだ。
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