異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。

蛇崩 通

文字の大きさ
32 / 71

第3章第四話 魔法剣姫がブチ切れた

しおりを挟む
  第3章第四話 魔法剣姫がブチ切れた
 雷姫がさけんだ。ブチ切れながら。
 「雷鳴剣!」
 振り下ろした。雷鳴魔法剣を。炎龍王女に向かって。
 稲妻が走った。水平に。炎龍王女へ。
 感電した。稲妻に。炎龍王女が。
 いや、違う。
 感電したのは、女のデーモン・チーフだ。
 女デーモン・チーフの一人が、間に割って入ったのだ。雷姫と炎龍王女との間に。身をていして、炎龍王女を守るために。
 絶叫した。その女デーモン・チーフが。感電して。
 黒焦げになって、倒れた。
 叫んだ。魔族の言葉で。もう一人の女デーモン・チーフが。怒りの形相で。彼女のほうが、つのが大きい。
 次の瞬間、突進した。その大角女デーモン・チーフが。雷姫に向かって。
 その直後だった。
 「火炎剣!」
 振り下ろした。炎姫が。火炎魔法剣を。雷姫に向かって突進する大角女魔族に。
 一瞬で、炎に包まれた。その大角女魔族が。炎姫との距離は、十メートル以上もあるのに。
 バタリと倒れた。前のめりに。全身を炎に包まれた大角女魔族が。
 氷姫も叫んだ。氷結魔法剣を、振り下ろしながら。
 「氷結剣!」
 凍りついた。氷姫の正面にいた女のデーモン・ゼネラルが。距離は、二十メートル以上もある。
 「おのれ!」
 そう叫びながら、炎龍王女が魔法詠唱した。魔族の言葉で。
 出現した。瞬時に。巨大なファイアー・ボールが。直径は、三メートルはある。
 すごい魔力だ。一瞬にして、直径三メートルの魔法の火球を出現させるとは。
 巨大ファイアー・ボールが、すさまじい速度で飛んで来た。
 切りいた。巨大ファイアー・ボールを。大剣で。アサレウスが。
 高笑いした。アサレウスが。
 「この程度か! 魔王の娘の実力は。前回のいくさで闘ったデーモン・ゼネラルのほうが、幾倍いくばいも強かったぞ。まあ、そいつは男だったがな」
 「王女殿下を愚弄するな! 人間どもが!」
 立ち上がった。黒焦げのまま。雷姫の攻撃を喰らった女デーモン・チーフが。彼女は、角が小さいほうの女デーモン・チーフだ。
 魔族は、驚異的な再生能力を持つ。そのため、なかなか死なない。普通の人間が、即死するような攻撃でも。
 そのときだった。
 氷漬けとなっていた女デーモン・ゼネラルが、片腕を動かした。
 破壊し始めた。氷を。腕や足を動かして。
 数秒で、身体を固めていた氷を、すべて破壊し尽くした。
 うなった。氷姫が。
 「氷結魔法では、やはり倒せぬか……」
 立ち上がった。大角女デーモン・チーフが。炎に包まれたまま。
 小角女デーモン・チーフが、水魔法で消火した。一瞬で、出現させた。巨大なウオーター・ボールを。大角女魔族の頭上に。
 その巨大ウオーター・ボールの直径は、二メートルはあった。
 雷姫が、吐き捨てた。
 「くそっ。雷撃一回では、死なないか」
 言葉を続けた。雷姫が。
 「だったら雷撃魔法攻撃、何回まで耐えられるか、試してやるよ。あんたらの身体でな」
 アサレウスが制止した。雷姫を。
 「接近するな! それ以上!」
 いつの間にか、雷姫は前進していた。アサレウスよりも少し前へ。はやる闘争心によって。
 言葉を続けた。強い口調で。アサレウスが。
 「肉弾戦に持ち込まれたら、瞬殺されるぞ。魔族はスピードもパワーも段違いだ。人間とは。魔族相手の戦いは、遠距離からの魔法攻撃が鉄則だ!」
 「ならば、人間どもの魔法攻撃を封じよう」
 そう言って、不気味なみを浮かべた。炎龍王女が。
 「なにをするつもりだ!」
 氷姫が、そう叫んだときだった。
 雷姫が、吐き捨てた。
 「なにもさせるかよ!」
 叫んだ。雷姫が。雷鳴魔法剣を振り下ろしながら。
 「雷鳴剣!」
 稲妻が水平に走った。炎龍王女に向かって。
 「させるものか!」
 立ちふさがった。小角女魔族が。
 同時に、ウオーター・ボールが出現した。小角女魔族の正面に。直径一メートルほどの水球が。
 稲妻が、取り込まれた。魔法の水球に。
 そのまま閉じ込められた。稲妻が。魔法の水球の内部に。
 それを見て唸った。雷姫が。
 次の瞬間だった。
 投げつけた。稲妻を取り込んだ魔法の水球を。雷姫に向かって。小角女魔族が。
 感電する。雷姫が。
 そう思った瞬間だった。
 突き飛ばした。アサレウスが。雷姫を。
 絶叫した。アサレウスが。雷入り魔法水球を、まともに喰らって。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。 ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。 しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。 奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。 そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~

楠富 つかさ
ファンタジー
 ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。  そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。 「やばい……これ、動けない……」  怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。 「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」  異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!

処理中です...