9 / 16
<第一章 第6話 集団で襲ってきた>
しおりを挟む
<第一章 第6話 集団で襲ってきた>
たしかに、見えた。青白い糸が。少年たちの頭頂から、青白い糸が出ている。いや、逆だ。青白い糸が少年たちの頭頂に突き刺さり、脳内に侵入しているのだ。その青白い糸の反対側は、遠くまで伸びている。坂道の下のほうへ。
数人の少年は、青白い糸が太かった。
彼らが、リモートコントロールか。
リモートの少年たちは、左右のコンクリート塀に沿って並び始めた。
素早く数えた。
左右共に五名ずつ。それ以上には増えない。
ミコが、口を開いた。サトルの背中に、額を押しつけたままで。
「なにが見える? 今のサトルの目には」
「青白い糸が、頭頂部から出ている」
「それが、操り糸よ」
「太い糸は、左右の塀際の十名」
「一度に十名までが、限界のようね。セミ・リモートは」
なるほど、セミ・リモートか。ある程度、相手の身体を操ることができるが、自在に操ることは困難、ということか。
ならば、セミ・リモート一人一人の戦闘能力は、高くない。
よって、集団で連携して攻撃してくるはずだ。
オートの少年たちは、こちらに向かって、脇道の中央を前進している。倒れた者の身体に、つまずきながら。それにより、何名かは転倒している。転倒した者の身体に足を取られ、さらに転倒する者が続出している。
そのため、先ほどと比べて、前進の速度は遅い。
彼らの両脇を、セミ・リモートの少年たちが、コンクリート塀に背中をつけながら、前進している。オートの少年たちの速度に合わせながら。
おそらくセミ・リモートの少年たちは、前方に回り込むつもりだ。オートの少年たちの攻撃に合わせて。
ミコが、サトルから離れた。霊視の共有も、終わった。
「早く行きましょう」
駆け出した。ミコが、サトルの手を取って。富士見坂神社のほうへ。
追ってきた。操られた少年たちが。
少年たちの速度が、あがってきた。
サトルは、ミコを守るように、彼女の背後を走った。
彼女の走る速度よりも、追っ手の少年たちのほうが速い。
距離が、詰まってきた。
もう、逃げられない。この距離では。
追いつかれる。ミコが、操り人形の少年たちに。
ここで、戦うしかない。
ミコを、守りながら。
集団で連携して襲ってくるセミ・リモートたちと。
迫ってきた。オートの少年たちが。サトルの背後から。
その両脇を、すり抜けてきた。セミ・リモートの少年たちが。前方に回り込むために。
脇道の中央にいるため、この距離では、横蹴りも届かない。セミ・リモートの少年たちには。
前方に回られた。
行く手を、ふさがれた。
ミコが立ち止まった。それにサトルも。
いっせいに襲ってきた。前後左右、同時に。
たしかに、見えた。青白い糸が。少年たちの頭頂から、青白い糸が出ている。いや、逆だ。青白い糸が少年たちの頭頂に突き刺さり、脳内に侵入しているのだ。その青白い糸の反対側は、遠くまで伸びている。坂道の下のほうへ。
数人の少年は、青白い糸が太かった。
彼らが、リモートコントロールか。
リモートの少年たちは、左右のコンクリート塀に沿って並び始めた。
素早く数えた。
左右共に五名ずつ。それ以上には増えない。
ミコが、口を開いた。サトルの背中に、額を押しつけたままで。
「なにが見える? 今のサトルの目には」
「青白い糸が、頭頂部から出ている」
「それが、操り糸よ」
「太い糸は、左右の塀際の十名」
「一度に十名までが、限界のようね。セミ・リモートは」
なるほど、セミ・リモートか。ある程度、相手の身体を操ることができるが、自在に操ることは困難、ということか。
ならば、セミ・リモート一人一人の戦闘能力は、高くない。
よって、集団で連携して攻撃してくるはずだ。
オートの少年たちは、こちらに向かって、脇道の中央を前進している。倒れた者の身体に、つまずきながら。それにより、何名かは転倒している。転倒した者の身体に足を取られ、さらに転倒する者が続出している。
そのため、先ほどと比べて、前進の速度は遅い。
彼らの両脇を、セミ・リモートの少年たちが、コンクリート塀に背中をつけながら、前進している。オートの少年たちの速度に合わせながら。
おそらくセミ・リモートの少年たちは、前方に回り込むつもりだ。オートの少年たちの攻撃に合わせて。
ミコが、サトルから離れた。霊視の共有も、終わった。
「早く行きましょう」
駆け出した。ミコが、サトルの手を取って。富士見坂神社のほうへ。
追ってきた。操られた少年たちが。
少年たちの速度が、あがってきた。
サトルは、ミコを守るように、彼女の背後を走った。
彼女の走る速度よりも、追っ手の少年たちのほうが速い。
距離が、詰まってきた。
もう、逃げられない。この距離では。
追いつかれる。ミコが、操り人形の少年たちに。
ここで、戦うしかない。
ミコを、守りながら。
集団で連携して襲ってくるセミ・リモートたちと。
迫ってきた。オートの少年たちが。サトルの背後から。
その両脇を、すり抜けてきた。セミ・リモートの少年たちが。前方に回り込むために。
脇道の中央にいるため、この距離では、横蹴りも届かない。セミ・リモートの少年たちには。
前方に回られた。
行く手を、ふさがれた。
ミコが立ち止まった。それにサトルも。
いっせいに襲ってきた。前後左右、同時に。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる