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旅立
紅い空賊
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「ほら、これが永住証明書と経営権だ。この国の印が押されてるモノホンだからしっかり働きゃ稼ぎが出る。前の仕事から足を洗った以上真っ当に働けよ?」
深夜、城下町のとある酒場の裏口でボロボロのローブを羽織る男性が酒場の主人である男に封筒を手渡した。中身は国に住むために必要な永住証明書、それに店を出す際に提示を求められる経営権利書だった。そう、酒場の主人はこれから本当の酒場の主人として働くのだ。
「何から何まですまない……なんと礼を言っていいか……」
安定を求めていた男はその封筒の中身を確認し、安堵の表情を浮かべるとそれを持ってきたローブの男に礼を述べる。
「気にするなよ、俺達が生業としてやってきた仕事は近い内に必ず滅びる。バカな法律を決めたもんだよ、この世界の政府の奴らは……」
空賊撲滅計画、数日前に世界政府が全世界に公表した新たなる法律が可決した。政府は世に蔓延る空賊に所属する人間を問答無用で処刑する事を決めたのだ。理由は空の安全を確保、密輸などの阻止との事。如何なる理由であろうと、空賊と判明した場合は死刑判決を言い渡されるのだ。
そして、その空賊の時代も終わりの時が来た。そう、この二人は空賊だったのだ。
「兎に角、俺が手伝えるのはもうここまでだ。お前は稼業が軌道に乗ったら早くカミさんでも見つけて幸せに暮らせ。自分が空賊だったと言う事はこれから未来永劫誰にも他言無用。忘れるんだ、いいな?」
釘を打つように他言無用の念押しをすると、ローブの男は背負っていたバックパックを下ろし数歩後ろに下がる、酒場の男はこの中に何が入っているのか知っていた為「お、おい!何をするつもりなんだ!?」と寝静まっている近隣住民に聞こえぬ程度に声を荒げた。
「……俺はこれから、幾つか掴んだ情報を確かめる為に旅に出ねぇといけねぇんだ。多分、想像を絶するような旅になるかもしれない。そんな危険極まりない旅路にコレを連れて行くわけにはいかねぇんだ……信用できるお前に預けたい、……頼む」
そうローブの男が言い終えると後方から馬2頭を引き連れた从 ´ワ`人ような顔をした男が手を振る
「ヲヲォーイ!馬2頭かっさらってきたでー!ついでに今日発売されたばかりの最新ゲームもゲット!!今から皆でオールでやろうや!3乙した奴は焼き肉奢るってのはどやねん!」
きっと前半は長距離を移動する為に使用する馬なのだろう、後半はもう私情以外考えられない。
「長くて恐らく6年、その間に必ず迎えに来る。だから俺とは正反対、……欲を言えばアイツみたいに育ててやってくれ」
自分にそんな大役が務まるのだろうかと不安な表情を見せる男だったが、迎えに来る期間と続く言葉に男は選択する余地が無くなった。ドン底の自分を救ってくれた彼は、自分よりもドン底の立場じゃないか。
「……分かった、大切に育てるよ。……っ、君も……必ずまた元気な姿で会いに来てくれ……約束してくれっ!」
彼の事を思うと目の奥が熱くなり、視界が歪む。男はバックパックを優しく拾い上げて両手で抱き締めると、この中に入っている赤ん坊を立派に育て上げると約束した。
ローブの男はただそれに小さく頷き、後ろを振り返って駆け出すと馬に飛び乗り手綱を持つとそのまま顔文字のような顔を持つ男と共に駆け出しこの場を去っていった。
男はふと東の方向へと視線を向けると朝日が昇り始めていた、そしてバックパックから赤ん坊を取り出してやると優しく抱きかかえて一緒に昇る太陽を見つめていた。
「何だかお前の父親は凄い人になって帰ってきそうだな……ん?……大丈夫だよ、名前は知ってる。お母さんが付けてあげてたもんな」
「お前の名前は……」
深夜、城下町のとある酒場の裏口でボロボロのローブを羽織る男性が酒場の主人である男に封筒を手渡した。中身は国に住むために必要な永住証明書、それに店を出す際に提示を求められる経営権利書だった。そう、酒場の主人はこれから本当の酒場の主人として働くのだ。
「何から何まですまない……なんと礼を言っていいか……」
安定を求めていた男はその封筒の中身を確認し、安堵の表情を浮かべるとそれを持ってきたローブの男に礼を述べる。
「気にするなよ、俺達が生業としてやってきた仕事は近い内に必ず滅びる。バカな法律を決めたもんだよ、この世界の政府の奴らは……」
空賊撲滅計画、数日前に世界政府が全世界に公表した新たなる法律が可決した。政府は世に蔓延る空賊に所属する人間を問答無用で処刑する事を決めたのだ。理由は空の安全を確保、密輸などの阻止との事。如何なる理由であろうと、空賊と判明した場合は死刑判決を言い渡されるのだ。
そして、その空賊の時代も終わりの時が来た。そう、この二人は空賊だったのだ。
「兎に角、俺が手伝えるのはもうここまでだ。お前は稼業が軌道に乗ったら早くカミさんでも見つけて幸せに暮らせ。自分が空賊だったと言う事はこれから未来永劫誰にも他言無用。忘れるんだ、いいな?」
釘を打つように他言無用の念押しをすると、ローブの男は背負っていたバックパックを下ろし数歩後ろに下がる、酒場の男はこの中に何が入っているのか知っていた為「お、おい!何をするつもりなんだ!?」と寝静まっている近隣住民に聞こえぬ程度に声を荒げた。
「……俺はこれから、幾つか掴んだ情報を確かめる為に旅に出ねぇといけねぇんだ。多分、想像を絶するような旅になるかもしれない。そんな危険極まりない旅路にコレを連れて行くわけにはいかねぇんだ……信用できるお前に預けたい、……頼む」
そうローブの男が言い終えると後方から馬2頭を引き連れた从 ´ワ`人ような顔をした男が手を振る
「ヲヲォーイ!馬2頭かっさらってきたでー!ついでに今日発売されたばかりの最新ゲームもゲット!!今から皆でオールでやろうや!3乙した奴は焼き肉奢るってのはどやねん!」
きっと前半は長距離を移動する為に使用する馬なのだろう、後半はもう私情以外考えられない。
「長くて恐らく6年、その間に必ず迎えに来る。だから俺とは正反対、……欲を言えばアイツみたいに育ててやってくれ」
自分にそんな大役が務まるのだろうかと不安な表情を見せる男だったが、迎えに来る期間と続く言葉に男は選択する余地が無くなった。ドン底の自分を救ってくれた彼は、自分よりもドン底の立場じゃないか。
「……分かった、大切に育てるよ。……っ、君も……必ずまた元気な姿で会いに来てくれ……約束してくれっ!」
彼の事を思うと目の奥が熱くなり、視界が歪む。男はバックパックを優しく拾い上げて両手で抱き締めると、この中に入っている赤ん坊を立派に育て上げると約束した。
ローブの男はただそれに小さく頷き、後ろを振り返って駆け出すと馬に飛び乗り手綱を持つとそのまま顔文字のような顔を持つ男と共に駆け出しこの場を去っていった。
男はふと東の方向へと視線を向けると朝日が昇り始めていた、そしてバックパックから赤ん坊を取り出してやると優しく抱きかかえて一緒に昇る太陽を見つめていた。
「何だかお前の父親は凄い人になって帰ってきそうだな……ん?……大丈夫だよ、名前は知ってる。お母さんが付けてあげてたもんな」
「お前の名前は……」
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