35 / 85
35. 期待しておくよ歌姫さん
しおりを挟む
35. 期待しておくよ歌姫さん
月日は流れて7月。夏休みまで残り1ヶ月をきった。学生としては長期休みは嬉しいもんだ。もちろん夏休みの宿題はあるけどさ。
そして今は昼休み。そんなことを考えていると隣の席に西城さんと東雲さんがやってくる。本当に聖菜さんも合わせて3人は仲良しだよな。
「午後さ情報の授業でしょ?移動教室面倒~ 歩くのダルい~」
「彩音あなたお婆さんなの?そんな距離でもないでしょうに。本当に彩音は面倒臭がりよね」
「ふふ。本当だねぇ。誰かさんみたい」
チラッとオレのほうを見る。いやいやオレも結構尽くすタイプですよ聖菜さん。
「ねぇねぇ。今日の帰りにカラオケとか行かない?たまにはパーっとさ!」
「あのさ彩音。カラオケはこの前も行ったじゃない。ねぇ聖菜?」
「うん。行ったね」
「えぇ~いいじゃん行こうよ~。聖菜の歌声聞きたいし~。ストレス発散したいし!」
「確かに聖菜の歌声は可愛いわよね。涙がこぼれるほど尊い讃美歌のようだわ」
「舞子ちゃんのそれは恥ずかしいかな」
それにしても女子ってこうやってワイワイ話しているだけで絵になるよな。聖菜さんは可愛いし。
そう言えば聖菜さんの歌った姿って見たことないな。あまりカラオケとか好きそうには見えないし。
でも待てよ?聖菜さんって意外に見た目とのギャップがあるよな?例えば……おとなしそうに見えて積極的でエロいし。黒の下着とかもエロい。あとは手や口とかで……とか幸せな光景を思い出していると聖菜さんから声がかかる。
「なら優斗君も一緒なら行こうかな」
「おお!いいね!絶対に神坂は来るっしょ!」
「なんで神坂君を誘うのよ聖菜。別にいなくてもいいでしょう」
東雲さんがオレを睨み付ける。うん。嫌われてるよなオレ。来て欲しくなさそうだし。その前に絶対とは?
「オレは行くとは言ってないんだが?」
「え?聖菜来るけど?」
「いや聖菜さんが行くから行くとは限らないだろ」
「あはは。そんなこと言って絶対来るじゃん!」
「神坂君。聖菜の誘いを断るの!?あり得ないわ!」
おい。どっちなんだよ東雲さん。オレがいてもいいのかダメなのか。あと絶対来るじゃんって……行くけどさ。
「贅沢だね神坂。女の子3人とカラオケという密室に行けるんだよ?こんな機会滅多にないよ?ハーレムじゃん。だから決まりね!」
半ば強引に参加が決まったんだが……。授業のチャイムが鳴り西城さんと東雲さんが自分の席に戻っていく。まぁ……聖菜さんの歌が聴けるならいいか。そんなオレの様子を見て聖菜さんが話しかけてくる。……授業始まってるぞ?
「おや?少し嬉しそうですな?」
「涙がこぼれるほどの尊い讃美歌が聴けるからね」
「ハンカチ用意しておいてね」
「期待しておくよ歌姫さん」
なんか聖菜さんが楽しそうだ。西城さんと東雲さんとは別に話せるし、カラオケか。オレも楽しもう。
「ふふ。そんなこと言って優斗君はいつでも私と2人きりがいいんだもんね?」
「それは否定しないよ。もう気心も知れているしさ」
「じゃあ知らないのは身体の相性だけだね?」
「聖菜さんは知ってるでしょ?教えてくれない?」
「ふふ。高いよ?」
「じゃあ……自分で調べるよ」
「できるのかな?それじゃ期待しておくね未来の旦那様?」
いつものようにクスクスと笑う聖菜さん。本当に可愛いよな。こうして放課後カラオケに行くことになったのだった。
月日は流れて7月。夏休みまで残り1ヶ月をきった。学生としては長期休みは嬉しいもんだ。もちろん夏休みの宿題はあるけどさ。
そして今は昼休み。そんなことを考えていると隣の席に西城さんと東雲さんがやってくる。本当に聖菜さんも合わせて3人は仲良しだよな。
「午後さ情報の授業でしょ?移動教室面倒~ 歩くのダルい~」
「彩音あなたお婆さんなの?そんな距離でもないでしょうに。本当に彩音は面倒臭がりよね」
「ふふ。本当だねぇ。誰かさんみたい」
チラッとオレのほうを見る。いやいやオレも結構尽くすタイプですよ聖菜さん。
「ねぇねぇ。今日の帰りにカラオケとか行かない?たまにはパーっとさ!」
「あのさ彩音。カラオケはこの前も行ったじゃない。ねぇ聖菜?」
「うん。行ったね」
「えぇ~いいじゃん行こうよ~。聖菜の歌声聞きたいし~。ストレス発散したいし!」
「確かに聖菜の歌声は可愛いわよね。涙がこぼれるほど尊い讃美歌のようだわ」
「舞子ちゃんのそれは恥ずかしいかな」
それにしても女子ってこうやってワイワイ話しているだけで絵になるよな。聖菜さんは可愛いし。
そう言えば聖菜さんの歌った姿って見たことないな。あまりカラオケとか好きそうには見えないし。
でも待てよ?聖菜さんって意外に見た目とのギャップがあるよな?例えば……おとなしそうに見えて積極的でエロいし。黒の下着とかもエロい。あとは手や口とかで……とか幸せな光景を思い出していると聖菜さんから声がかかる。
「なら優斗君も一緒なら行こうかな」
「おお!いいね!絶対に神坂は来るっしょ!」
「なんで神坂君を誘うのよ聖菜。別にいなくてもいいでしょう」
東雲さんがオレを睨み付ける。うん。嫌われてるよなオレ。来て欲しくなさそうだし。その前に絶対とは?
「オレは行くとは言ってないんだが?」
「え?聖菜来るけど?」
「いや聖菜さんが行くから行くとは限らないだろ」
「あはは。そんなこと言って絶対来るじゃん!」
「神坂君。聖菜の誘いを断るの!?あり得ないわ!」
おい。どっちなんだよ東雲さん。オレがいてもいいのかダメなのか。あと絶対来るじゃんって……行くけどさ。
「贅沢だね神坂。女の子3人とカラオケという密室に行けるんだよ?こんな機会滅多にないよ?ハーレムじゃん。だから決まりね!」
半ば強引に参加が決まったんだが……。授業のチャイムが鳴り西城さんと東雲さんが自分の席に戻っていく。まぁ……聖菜さんの歌が聴けるならいいか。そんなオレの様子を見て聖菜さんが話しかけてくる。……授業始まってるぞ?
「おや?少し嬉しそうですな?」
「涙がこぼれるほどの尊い讃美歌が聴けるからね」
「ハンカチ用意しておいてね」
「期待しておくよ歌姫さん」
なんか聖菜さんが楽しそうだ。西城さんと東雲さんとは別に話せるし、カラオケか。オレも楽しもう。
「ふふ。そんなこと言って優斗君はいつでも私と2人きりがいいんだもんね?」
「それは否定しないよ。もう気心も知れているしさ」
「じゃあ知らないのは身体の相性だけだね?」
「聖菜さんは知ってるでしょ?教えてくれない?」
「ふふ。高いよ?」
「じゃあ……自分で調べるよ」
「できるのかな?それじゃ期待しておくね未来の旦那様?」
いつものようにクスクスと笑う聖菜さん。本当に可愛いよな。こうして放課後カラオケに行くことになったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる