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100. クリスマスの夜(後編)
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100. クリスマスの夜(後編)
そんなこんなでオレは夏帆と同じベッドで寝ることになってしまう。夏帆の体温が伝わり心臓がヤバいことになっている。
「とりあえず先輩。押し入れからあれ持ってきましょう?」
「持ってこねぇよ!」
「えっ……責任とってくれるんですか?使わないなら」
「そういう意味じゃなくてだな……。ってかお前はいいのかよ。男と一緒に寝るとかさ」
「私は全然平気ですよ。先輩だったら何されてもいいと思っていますし」
「それマジで言うのやめろよな……」
オレはそう言いながら、背中越しに夏帆と会話を続ける。というか……当たってるんだよな……。
「お前……こっち向いてるだろ?」
「バレました?」
「当たり前だろ!っていうか何してんだ!?」
「だってせっかくですし……。先輩の顔見たいじゃないですかぁ~」
「いや、あのさ……」
「それに私達付き合ってるんですよ?これくらい普通ですよね~?」
それからもずっと、夏帆はオレの方を向き続けてきた。どうしようもないほど密着している。夏帆の柔らかい胸の感触を感じてドキドキしてしまう。
そんなことを考えていると突然夏帆が起き上がる。
「あっ!見てください!雪ですよ雪!」
「おぉ……ホントだな」
「チラチラ影が見えるなと思ってたら。わぁ初雪がクリスマスなんてロマンチックですね!」
窓の外を見るといつの間にか雪が降っていた。そしてそのままオレ達起きてしばらく窓から外を眺めていた。
「綺麗ですねー」
「そうだな……」
夏帆の方を見てみると彼女は笑顔を浮かべていて、その横顔に見惚れてしまう。
「……あの先輩。何か視線を感じるのですけど……」
「えっ?あっ悪い……」
ついジロジロと見てしまっていた。慌てて目を逸らすと夏帆は再び笑みを見せる。
「ふふっ……別に見ても良いですよ?好きなだけ見てください。私可愛いので!」
「うぜぇ……」
「もう!素直じゃないなぁ先輩は。私が可愛くてキスしたいくせに!」
「そんなわけないだろ?」
「むぅ……」
膨れっ面になる夏帆。しかしすぐに表情を変えて再び笑顔を見せてくる。
「ねぇ先輩」
「なんだよ?」
「メリークリスマスです」
夏帆の言葉を聞いて、そういえば今日はまだ言ってなかったことを思い出す。
「おう……メリークリスマス」
それからはお互い何も言わずにただ雪を見つめていた。静かな部屋の中で聞こえる音と言えば時計の音だけで、それ以外は無音の空間が広がっている。
そして、オレと夏帆はどっちからでもなくお互いに目が合い、そのまま唇を重ね合わせた。それはまるで恋人同士がするような甘く蕩けるようなキス。今までで一番幸せな時間だった……。
そんなこんなでオレは夏帆と同じベッドで寝ることになってしまう。夏帆の体温が伝わり心臓がヤバいことになっている。
「とりあえず先輩。押し入れからあれ持ってきましょう?」
「持ってこねぇよ!」
「えっ……責任とってくれるんですか?使わないなら」
「そういう意味じゃなくてだな……。ってかお前はいいのかよ。男と一緒に寝るとかさ」
「私は全然平気ですよ。先輩だったら何されてもいいと思っていますし」
「それマジで言うのやめろよな……」
オレはそう言いながら、背中越しに夏帆と会話を続ける。というか……当たってるんだよな……。
「お前……こっち向いてるだろ?」
「バレました?」
「当たり前だろ!っていうか何してんだ!?」
「だってせっかくですし……。先輩の顔見たいじゃないですかぁ~」
「いや、あのさ……」
「それに私達付き合ってるんですよ?これくらい普通ですよね~?」
それからもずっと、夏帆はオレの方を向き続けてきた。どうしようもないほど密着している。夏帆の柔らかい胸の感触を感じてドキドキしてしまう。
そんなことを考えていると突然夏帆が起き上がる。
「あっ!見てください!雪ですよ雪!」
「おぉ……ホントだな」
「チラチラ影が見えるなと思ってたら。わぁ初雪がクリスマスなんてロマンチックですね!」
窓の外を見るといつの間にか雪が降っていた。そしてそのままオレ達起きてしばらく窓から外を眺めていた。
「綺麗ですねー」
「そうだな……」
夏帆の方を見てみると彼女は笑顔を浮かべていて、その横顔に見惚れてしまう。
「……あの先輩。何か視線を感じるのですけど……」
「えっ?あっ悪い……」
ついジロジロと見てしまっていた。慌てて目を逸らすと夏帆は再び笑みを見せる。
「ふふっ……別に見ても良いですよ?好きなだけ見てください。私可愛いので!」
「うぜぇ……」
「もう!素直じゃないなぁ先輩は。私が可愛くてキスしたいくせに!」
「そんなわけないだろ?」
「むぅ……」
膨れっ面になる夏帆。しかしすぐに表情を変えて再び笑顔を見せてくる。
「ねぇ先輩」
「なんだよ?」
「メリークリスマスです」
夏帆の言葉を聞いて、そういえば今日はまだ言ってなかったことを思い出す。
「おう……メリークリスマス」
それからはお互い何も言わずにただ雪を見つめていた。静かな部屋の中で聞こえる音と言えば時計の音だけで、それ以外は無音の空間が広がっている。
そして、オレと夏帆はどっちからでもなくお互いに目が合い、そのまま唇を重ね合わせた。それはまるで恋人同士がするような甘く蕩けるようなキス。今までで一番幸せな時間だった……。
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