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56. 後輩ちゃんは『地獄耐久配信』の挑むようです
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56. 後輩ちゃんは『地獄耐久配信』の挑むようです
そして翌日。オレは『双葉かのん』にきている仕事のスケジュールを確認中だ。最近はグッズやら企画のコラボなどが増えてきている。もちろん、それら全てをこなせるわけではないので、当の本人の鈴町さんと共に決めていく。
「鈴町さん。『すたライフ』のボイス録れてる?」
「はい……」
「じゃあ音声ファイルをオレのパソコンに送っておいて。オレから事務所に送るから」
『すたライフ』。FmすたーらいぶYouTube公式チャンネルで定期的にアップされる動画シリーズ。
作家さんが毎週ランダムでライバーを指定して、指定されたライバーが様々なシチュエーションの台本をもらいボイスを収録する、いわば声優みたいなものだ。
最近は3期生も参加しているので、収録頻度も隔週から毎週に増えてきている。
「よし。これでOKっと」
「あ……あの……ましろん先輩」
「どうかしたか?」
「グッズの件なんですけど……」
こうして打ち合わせをしながら仕事を片付けていき、気づけばもう16時を過ぎていた。すると桃姉さんが帰って来てリビングにやってくる。
「ただいま~。あ。颯太、かのんちゃんちょうど良かった。事務所からあなたたちにお願いしたいことがあるらしいのよ」
そう言って、そのままパソコンを開き企画書をオレと鈴町さんに見せる。そこにはこう書かれていた。
【『ましポん48』夏の暑さを吹き飛ばせ!Fmすたーらいぶ夏の陣!日付 8月25日(金)21時~8月27日(日)21時】
「ましポん48?」
「今度あるイベントの大型企画よ。ほら毎年夏にやってるじゃない。前回は確か……1期生の神川ひなたちゃんと2期生の輝聖いのりちゃんの『みこシス30』だったかな?」
『みこシス30』。Fmすたーらいぶ内でも屈指の地獄耐久配信。名前の通り30時間耐久配信で、企画や雑談、歌枠、など、色々なことをひたすらやり続けるという恐ろしい内容で、正直あまりやりたくないのが本音なんだが。
それに、ひなたさんやいのりさんは最後のほう声出てなかったもんなあれ……ちなみに『みこシス』はひなたさんが巫女でいのりさんがシスターだから。そこからのユニット名だ。
ついにこの時期が来てしまったのか……しかも今回48って48時間……丸2日だろ……いやいや無理だろこれ。オレが苦笑いしていると、隣にいた鈴町さんも察してくれたようで、オレと同じように困ったような顔をしていた。
だが、オレたちの意見を聞く前にすでに話が進んでしまっているらしく、桃姉さんが話を続ける。この人は本当に自由すぎるな。まぁそれがいいところでもあるんだけどさ。
「あの……『ましポん』って……もしかして……ポアロ先輩ですか?」
「そうよ。さすがに2人で48時間は無理でしょ?だから今回は、颯太の素性が分かってる1期生の中から、長時間耐久配信が得意なポアロちゃんを選ばせてもらったのよ。さっき電話したら、喜んで承諾してくれたわよ?ポアロちゃんもコラボしたがってたみたいじゃない?」
マジかよ……オレは鈴町さんの方をチラッと見る。彼女は少し不安そうな顔をしていたが、すぐにいつもの顔に戻っていた。どうやら鈴町さんはやる気みたいだ。
「鈴町さんは……いいのか?」
「私は……やってみたいです……ましろん先輩と一緒に……」
鈴町さんは小さく拳を握っていた。そんな彼女の姿を見て、オレは何も言えなくなってしまった。
「わかった。じゃあオレたち2人でもできる企画を考えてみるよ」
「よろしくね。私はまだ仕事があるから、また後で連絡するわ。それじゃお疲れ様」
そう言い残して、桃姉さんは自室へと戻って行った。なんかすごいことになってきたな……でも、やりがいはあるし頑張ってみるかな。
そして翌日。オレは『双葉かのん』にきている仕事のスケジュールを確認中だ。最近はグッズやら企画のコラボなどが増えてきている。もちろん、それら全てをこなせるわけではないので、当の本人の鈴町さんと共に決めていく。
「鈴町さん。『すたライフ』のボイス録れてる?」
「はい……」
「じゃあ音声ファイルをオレのパソコンに送っておいて。オレから事務所に送るから」
『すたライフ』。FmすたーらいぶYouTube公式チャンネルで定期的にアップされる動画シリーズ。
作家さんが毎週ランダムでライバーを指定して、指定されたライバーが様々なシチュエーションの台本をもらいボイスを収録する、いわば声優みたいなものだ。
最近は3期生も参加しているので、収録頻度も隔週から毎週に増えてきている。
「よし。これでOKっと」
「あ……あの……ましろん先輩」
「どうかしたか?」
「グッズの件なんですけど……」
こうして打ち合わせをしながら仕事を片付けていき、気づけばもう16時を過ぎていた。すると桃姉さんが帰って来てリビングにやってくる。
「ただいま~。あ。颯太、かのんちゃんちょうど良かった。事務所からあなたたちにお願いしたいことがあるらしいのよ」
そう言って、そのままパソコンを開き企画書をオレと鈴町さんに見せる。そこにはこう書かれていた。
【『ましポん48』夏の暑さを吹き飛ばせ!Fmすたーらいぶ夏の陣!日付 8月25日(金)21時~8月27日(日)21時】
「ましポん48?」
「今度あるイベントの大型企画よ。ほら毎年夏にやってるじゃない。前回は確か……1期生の神川ひなたちゃんと2期生の輝聖いのりちゃんの『みこシス30』だったかな?」
『みこシス30』。Fmすたーらいぶ内でも屈指の地獄耐久配信。名前の通り30時間耐久配信で、企画や雑談、歌枠、など、色々なことをひたすらやり続けるという恐ろしい内容で、正直あまりやりたくないのが本音なんだが。
それに、ひなたさんやいのりさんは最後のほう声出てなかったもんなあれ……ちなみに『みこシス』はひなたさんが巫女でいのりさんがシスターだから。そこからのユニット名だ。
ついにこの時期が来てしまったのか……しかも今回48って48時間……丸2日だろ……いやいや無理だろこれ。オレが苦笑いしていると、隣にいた鈴町さんも察してくれたようで、オレと同じように困ったような顔をしていた。
だが、オレたちの意見を聞く前にすでに話が進んでしまっているらしく、桃姉さんが話を続ける。この人は本当に自由すぎるな。まぁそれがいいところでもあるんだけどさ。
「あの……『ましポん』って……もしかして……ポアロ先輩ですか?」
「そうよ。さすがに2人で48時間は無理でしょ?だから今回は、颯太の素性が分かってる1期生の中から、長時間耐久配信が得意なポアロちゃんを選ばせてもらったのよ。さっき電話したら、喜んで承諾してくれたわよ?ポアロちゃんもコラボしたがってたみたいじゃない?」
マジかよ……オレは鈴町さんの方をチラッと見る。彼女は少し不安そうな顔をしていたが、すぐにいつもの顔に戻っていた。どうやら鈴町さんはやる気みたいだ。
「鈴町さんは……いいのか?」
「私は……やってみたいです……ましろん先輩と一緒に……」
鈴町さんは小さく拳を握っていた。そんな彼女の姿を見て、オレは何も言えなくなってしまった。
「わかった。じゃあオレたち2人でもできる企画を考えてみるよ」
「よろしくね。私はまだ仕事があるから、また後で連絡するわ。それじゃお疲れ様」
そう言い残して、桃姉さんは自室へと戻って行った。なんかすごいことになってきたな……でも、やりがいはあるし頑張ってみるかな。
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