【ガチ恋プリンセス】これがVtuberのおしごと~後輩はガチで陰キャでコミュ障。。。『ましのん』コンビでトップVtuberを目指します!

夕姫

文字の大きさ
70 / 1,096

57. 姫は『探偵』を呼ぶことにするそうです

しおりを挟む
57. 姫は『探偵』を呼ぶことにするそうです



 翌日。朝の配信を終え、リビングを綺麗に片付ける。今日はお客様が来るからだ。ちなみに鈴町さんも、一緒に掃除をしてくれている。

「よし。こんなもんだろ」

「あの……ましろん先輩……その……だだ……大丈夫ですかね……私……」

「大丈夫だよ。それに話せるようになってくれないと『ましポん48』配信できないぞ?」

 そう。今日は『青嶋ポアロ』さんが家にやってくる。『ましポん48』は来月の末に行われるが、かなりの労力や時間が必要だから、今から準備をしていくことになった。外や事務所で待ち合わせを提案したが、ポアロさんは『堅苦しいのは嫌いだから誰かの家じゃダメ?サムネとか作りたいんだよね』と言っていたのでオレの家になった。

 さすがに一人暮らしの女性の家に上がるのは気が引けるし、この家なら鈴町さんもいるからな。……今はいないけど桃姉さんもな。

 ピンポーン。チャイムが鳴る。オレはモニターを確認すると、そこにはポアロさんの姿があった。

「はい。今開けます」

 玄関の鍵を開け、ドアを開くとそこにはポアロさんが立っていた。

「こんにちは姫!いやぁ今日も暑いね?ごめんワガママ言っちゃってさ?」

「いや平気。オレも本当はその方が助かるからさ」

 ポアロさんの服装はラフなもので、黒のTシャツにデニムのショートパンツを履いており、足元にはスニーカーを履き、大きめのバッグを持っていた。

 ちなみに、打ち合わせとついでにそのままオフコラボもやろうという話しになっている。本当に行動力が凄い人だな。

「ねぇ姫。オフコラボも楽しみだね!」

「何やるかまだ聞かされてないけど?まぁとりあえず中に入って」

「うん。姫喉乾いたから飲み物ちょうだい」

「ああ」

 リビングに案内すると、そこにはガチガチになった鈴町さんがソファーに座っていた。その表情はとても緊張しており、誰が見てもわかるほど顔が強張っていた。

「あ。かのんちゃんだよね?初めまして~青嶋ポアロです!」

「ここここ……こんにちは……双葉かのん……です……」

 ポアロさんは鈴町さんの隣に座り、彼女をじっと見つめる。そして徐に手を伸ばしたと思ったら、いきなり鈴町さんの頭を撫で始めた。

「あの……」

「かのんちゃん可愛いなぁ。妹みたい!」

「かのんちゃんは21だから妹かもな」

 そのままキッチンに行き冷蔵庫を開ける。ポアロさんは、鈴町さんが1人で喋れないことを気にした様子もなく、ずっと話しかけながら頭を撫でていた。

 オレはペットボトルに入ったお茶を取り出すと、コップに注ぎ、それをお盆に乗せて2人のいるテーブルに置く。

「あっそうだ!姫は名前は颯太だったよね?かのんちゃんは?」

「鈴町……彩芽です……」

「彩芽ちゃんか。名前も可愛い!あたしは日咲七海が本名だから、外で会うときはそう呼んで」

 日咲七海か。なんか元気そうなポアロさんらしいイメージ通りの名前だな。それからしばらく3人で雑談をしていると、そろそろ本題に入ろうということになった。

「とりあえずタイスケ作るか。48時間あるから、開始の21時から0時までは適当に雑談しながら企画をやって、そこから1人ずつ7時間睡眠やら休憩をとれば無理なくできると思うけどどう?」

「いいと思います……」

「無理は良くないしね。でもさ姫。今回は前回の『みこシス30』と違って、3期生も多いから色々企画考えられるし48時間なんてあっという間だって!」

「いや丸2日だぞ?ポアロさんは長時間配信とかなれてるからだろ……」

「まぁまぁそんなこと言わずにさ。あたし楽しみで楽しみで昨日めちゃめちゃ企画考えてきたんだから!これ見て!」

 そう言ってポアロさんはパソコンの画面をオレたちに見せる。そこには、ポアロさんが考えてきた企画のタイスケが事細かく書かれていたのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞 ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。 そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます

内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」  ――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。  カクヨムにて先行連載中です! (https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)  異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。  残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。  一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。  そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。  そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。  異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。  やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。  さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。  そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。

名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜

咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。 そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。 「アランくん。今日も来てくれたのね」 そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。 そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。 「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」 と相談すれば、 「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。 そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。 興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。 ようやく俺は気づいたんだ。 リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。

処理中です...