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出会い
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ざわりと起きたざわつきに、手に持ったカップをソーサーに戻しながらキョロリと辺りに視線を流す。
「なんか騒がしくないか?」
「ああ、多分あれよあれ」
親指で入口の方を指し示す。そちらに視線を向ければ、数人の人だかりの中に一際目立つ生徒がいた。
「弦くーん。ここ、ここの席空いてるよ?」
「あ、ありがとうご……」
「こっちよこっち。こっちも空いてるよ弦くん」
「えっ、あ、えと」
「弦、お前はこっち!」
「ええ!? えーっと」
四方八方からかけられる呼び声にテーブルの間を左右にふらふらと行ったりきたりしていたのは青い髪を短く切り込んだ男子生徒だ。
「なにあれ」
遠目にその光景を眺めながら向かいの恵へと訪ねる。
「アイドル科の水岸弦よ。学園一のモテ男くん」
「モテてるっつーのかあれ」
「モテてるじゃない。四方八方からお声かかっちゃってまぁ。彼がカフェに来るといつもあんな感じなのよね」
「本人は困ってるみたいだけど」
「あいつ誰彼関係なく優しいからねぇ。皆に好かれてるのよ」
ふーん。アイドルの鏡ってやつか。
「まぁあいつの場合は素よね。でも流石にうるさいわよねぇ。あたしお茶はゆっくり飲みたい人なの」
流石に見かねたんだろう。恵は立ち上がるとその人垣の中へ「はいはい」と手を叩きながら割り込んでいく。
「そこまで! 人がせっかくゆっくりお茶してるんだからガチャガチャ騒ぐのやめてくれる?」
割り込んだ恵にツインテールをした女子生徒がだってさと唇を尖らせる。
それを見て対立していたボブショートの女子生徒も頬を膨らませた。
「なによ昨日あたしらそっちに弦くん譲ったじゃない。2日続けて誘うとかマナー悪すぎでしょ」
「そんなのこっちの勝手でしょ。てゆーか譲ったとか弦くんはものじゃないんですけどー」
「はあ!?」
最終煽り喧嘩に発展しそうになった2人の間に割り込むと、お互いの肩をポンポンと抑える。
「はいはい煽らない煽らない。弦」
数歩後ろで事の成り行きを青白い顔で見守っていた元凶が「はい」と返事を返す。
「あんたこっちおいで」
「あ、はい」
すごすごと俺の座る席へと歩いてくる生徒……水岸に、流石に納得いかないと女生徒2人が声をあげた。
「えー! なにそれ」
「ずるーい恵ちゃーん!」
その批難の声に両耳を押さえて「聞こえませーん」と返しながらこちらへと戻ってくる恵の背中に最終「もー恵ちゃんのバカー!」なんていうサラウンドが届く。
「誰がバカよ誰が」
フンっと鼻息荒く席へと戻って来た恵に、ちゃっかり俺の隣の席へ避難していた水岸が申し訳なさそうに眉をハの時にまげる。
「ありがとう木本くん、助かったよ」
「あんたねぇ、たまにはビシッと自分の意見言ったらどうなのよ。何も言わないからあっちじゃないこっちじゃないってなるんでしょーが!」
「ごめんなさい……」
「なんか騒がしくないか?」
「ああ、多分あれよあれ」
親指で入口の方を指し示す。そちらに視線を向ければ、数人の人だかりの中に一際目立つ生徒がいた。
「弦くーん。ここ、ここの席空いてるよ?」
「あ、ありがとうご……」
「こっちよこっち。こっちも空いてるよ弦くん」
「えっ、あ、えと」
「弦、お前はこっち!」
「ええ!? えーっと」
四方八方からかけられる呼び声にテーブルの間を左右にふらふらと行ったりきたりしていたのは青い髪を短く切り込んだ男子生徒だ。
「なにあれ」
遠目にその光景を眺めながら向かいの恵へと訪ねる。
「アイドル科の水岸弦よ。学園一のモテ男くん」
「モテてるっつーのかあれ」
「モテてるじゃない。四方八方からお声かかっちゃってまぁ。彼がカフェに来るといつもあんな感じなのよね」
「本人は困ってるみたいだけど」
「あいつ誰彼関係なく優しいからねぇ。皆に好かれてるのよ」
ふーん。アイドルの鏡ってやつか。
「まぁあいつの場合は素よね。でも流石にうるさいわよねぇ。あたしお茶はゆっくり飲みたい人なの」
流石に見かねたんだろう。恵は立ち上がるとその人垣の中へ「はいはい」と手を叩きながら割り込んでいく。
「そこまで! 人がせっかくゆっくりお茶してるんだからガチャガチャ騒ぐのやめてくれる?」
割り込んだ恵にツインテールをした女子生徒がだってさと唇を尖らせる。
それを見て対立していたボブショートの女子生徒も頬を膨らませた。
「なによ昨日あたしらそっちに弦くん譲ったじゃない。2日続けて誘うとかマナー悪すぎでしょ」
「そんなのこっちの勝手でしょ。てゆーか譲ったとか弦くんはものじゃないんですけどー」
「はあ!?」
最終煽り喧嘩に発展しそうになった2人の間に割り込むと、お互いの肩をポンポンと抑える。
「はいはい煽らない煽らない。弦」
数歩後ろで事の成り行きを青白い顔で見守っていた元凶が「はい」と返事を返す。
「あんたこっちおいで」
「あ、はい」
すごすごと俺の座る席へと歩いてくる生徒……水岸に、流石に納得いかないと女生徒2人が声をあげた。
「えー! なにそれ」
「ずるーい恵ちゃーん!」
その批難の声に両耳を押さえて「聞こえませーん」と返しながらこちらへと戻ってくる恵の背中に最終「もー恵ちゃんのバカー!」なんていうサラウンドが届く。
「誰がバカよ誰が」
フンっと鼻息荒く席へと戻って来た恵に、ちゃっかり俺の隣の席へ避難していた水岸が申し訳なさそうに眉をハの時にまげる。
「ありがとう木本くん、助かったよ」
「あんたねぇ、たまにはビシッと自分の意見言ったらどうなのよ。何も言わないからあっちじゃないこっちじゃないってなるんでしょーが!」
「ごめんなさい……」
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