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第6章 灰の反逆
第81話 2F〜パンナの決意〜Sideパンナ②
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ハッ......大啖呵きったは良いがどうやって勝つ......?
足も回復魔法で痛みは引いたがそれでも俺の技術じゃ全快までは至らない......よって避け続けて魔力切れを狙うのも難しい。
こんな時......兄貴なら、メツセイなら、ヤリナやモクナならどうするだろう?
「あれれぇ? 私にあんな見栄を張った割に何もして来ないのね。じゃあこっちから行かせて貰うわ! 死になさい!!【溶解魔法 歪み溶ける醜悪な容姿】!!」
ここで足をすくうタイプの範囲魔法!! あまり使いたく無かったがやるしかない!
【溶岩魔法 夕日に照らされる海岸】
この魔法は俺の周りに溶岩地帯を生み出す範囲防御魔法! 当然コリンの魔法は俺の溶岩も溶かし向かってくるから魔力を消費してこの魔法を発動し続けなければならない! そして俺の逃げ場もこれで無くなったような物......
一つ助かった事があるとするならば、一つ魔法を発動している時に並行して別の魔法を使用できないという点だな......俺も夕日に照らされる海岸を発動している時は他の魔法を使えないが......それは彼女も同じだ。彼女の魔力が残り少ない事に賭けるしか無いのか?
「アナタ、まさか私に歪み溶ける醜悪な容姿を発動させ続けて魔力切れを狙っているのね? でも残念! 私はニシュラブ様から頂いたこの宝珠のお陰で魔力を千倍に増幅させているの! 魔力が切れることなんて無いわ!!」
ハッ......まさか婚姻(と俺が勝手に思っている)の宝珠にそんな馬鹿げた効果があったとは......いや、そんな力を持つアイテム、魔道具はおろか天然物ですら存在するか怪しいぞ......
『”怪しい“と”不思議“はまず鑑定! ドワーフは知りたいの気持ちで発展してきたんだ!!』
メツセイの言葉が心に刻み直される。
そうだな。あの宝珠は怪しい! ならば解析の一択だな!
【解析魔法発動】!!
〈錯覚催眠の宝珠~使用した相手の無意識下に催眠を施す。破壊以外での解除は不可能~〉
ハッ......つまりコリンは魔王ニシュラブに操られているとは知らずに戦っている可能性が高い訳か。事情と経緯は知らないが、悪趣味な物だな。
ならあの宝珠の破壊が勝機になるかもしれない。勝ち目の無かった我慢比べにほんの少しだけ道が見えた。
「行け!!【溶岩魔法 朝の散歩、よく会う飼い主】!!」
5匹の溶岩で出来た犬がコリンの宝珠を砕こうと走り出す。ここで防御の魔法は無くなった! 足に溶解液がかかり、溶け! 立てなくなるまでの時間勝負!
「捨て身の特攻? いいわね! でも私には通用しないわ!!」
俺の足元に広がっていた溶解液が急に意志を持ったように動き出し、的確に溶岩犬に降りかかり溶かしていく。
「魔法一つでも、魔力を操作するように操作できるのが、液体系魔法の強みよね」
ハッ!!!! これが長い時間を生き己の魔法の研鑽を重ねた魔人の本領!! 凄まじいな!
「勉強になる!」
「もし魔人に生まれ変われたら、もっと手取り足取り教えてあげるわ」
もう足は動かない......回復に割く余剰魔力があるなら攻めに転じたい......
その時、ポロリと懐から何かが落ちた。
「ハッ!! これは!?」
これがあれば......勝てるかもしれない......
足も回復魔法で痛みは引いたがそれでも俺の技術じゃ全快までは至らない......よって避け続けて魔力切れを狙うのも難しい。
こんな時......兄貴なら、メツセイなら、ヤリナやモクナならどうするだろう?
「あれれぇ? 私にあんな見栄を張った割に何もして来ないのね。じゃあこっちから行かせて貰うわ! 死になさい!!【溶解魔法 歪み溶ける醜悪な容姿】!!」
ここで足をすくうタイプの範囲魔法!! あまり使いたく無かったがやるしかない!
【溶岩魔法 夕日に照らされる海岸】
この魔法は俺の周りに溶岩地帯を生み出す範囲防御魔法! 当然コリンの魔法は俺の溶岩も溶かし向かってくるから魔力を消費してこの魔法を発動し続けなければならない! そして俺の逃げ場もこれで無くなったような物......
一つ助かった事があるとするならば、一つ魔法を発動している時に並行して別の魔法を使用できないという点だな......俺も夕日に照らされる海岸を発動している時は他の魔法を使えないが......それは彼女も同じだ。彼女の魔力が残り少ない事に賭けるしか無いのか?
「アナタ、まさか私に歪み溶ける醜悪な容姿を発動させ続けて魔力切れを狙っているのね? でも残念! 私はニシュラブ様から頂いたこの宝珠のお陰で魔力を千倍に増幅させているの! 魔力が切れることなんて無いわ!!」
ハッ......まさか婚姻(と俺が勝手に思っている)の宝珠にそんな馬鹿げた効果があったとは......いや、そんな力を持つアイテム、魔道具はおろか天然物ですら存在するか怪しいぞ......
『”怪しい“と”不思議“はまず鑑定! ドワーフは知りたいの気持ちで発展してきたんだ!!』
メツセイの言葉が心に刻み直される。
そうだな。あの宝珠は怪しい! ならば解析の一択だな!
【解析魔法発動】!!
〈錯覚催眠の宝珠~使用した相手の無意識下に催眠を施す。破壊以外での解除は不可能~〉
ハッ......つまりコリンは魔王ニシュラブに操られているとは知らずに戦っている可能性が高い訳か。事情と経緯は知らないが、悪趣味な物だな。
ならあの宝珠の破壊が勝機になるかもしれない。勝ち目の無かった我慢比べにほんの少しだけ道が見えた。
「行け!!【溶岩魔法 朝の散歩、よく会う飼い主】!!」
5匹の溶岩で出来た犬がコリンの宝珠を砕こうと走り出す。ここで防御の魔法は無くなった! 足に溶解液がかかり、溶け! 立てなくなるまでの時間勝負!
「捨て身の特攻? いいわね! でも私には通用しないわ!!」
俺の足元に広がっていた溶解液が急に意志を持ったように動き出し、的確に溶岩犬に降りかかり溶かしていく。
「魔法一つでも、魔力を操作するように操作できるのが、液体系魔法の強みよね」
ハッ!!!! これが長い時間を生き己の魔法の研鑽を重ねた魔人の本領!! 凄まじいな!
「勉強になる!」
「もし魔人に生まれ変われたら、もっと手取り足取り教えてあげるわ」
もう足は動かない......回復に割く余剰魔力があるなら攻めに転じたい......
その時、ポロリと懐から何かが落ちた。
「ハッ!! これは!?」
これがあれば......勝てるかもしれない......
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