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第11話 おっさん、仕事を請け負う
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平原を街道に沿ってひたすら東を目指して進み、遂に俺たちは、目的地である街に到着した。
リッカの街。
パラス王国ほどではないがそれなりの規模を誇るこの街は、パラス王国に近いということもあって旅人の出入りが盛んで、旅人向けの店なんかが多く揃っている旅人には有難い休憩地点だった。
立ち寄って正解だったな。此処で旅に必要な物を揃えよう。
俺はフォルテと共に店を巡り、色々な物を買い揃えていった。
まず、ポーション。幾ら俺が回復魔法を使えるといっても、以前フォルテが言っていたようにいつ魔法が使えなくなる事態に陥るか分からないからな。備えあれば憂いなしということで、荷物にならない程度の量を購入した。見た目は香水の瓶のような小洒落た形の分厚いガラスの小瓶に入った水色の液体で、一本八ルノした。
次に、地図。この世界の地図は地図職人という専門の職人が魔法を使って作っているものらしく、日本の地図に劣らない精度を誇った地図が売られていた。といっても記されているのはこの街周辺の地理だけで、国全体を記しているものではなかったが──フォルテ曰く、地図は製法の都合で広範囲を記したものを作ることは難しいそうで、普通は立ち寄ったその街その街で新しい地図を手に入れて、それを繋げてひとつの地図にして使っていくものらしい。国全体を記した地図なんてものはそれこそ国宝級の品なのだそうだ。
とりあえずないよりはあった方がいいだろうということで、俺が欲しかったものとは微妙に違うが地図を購入することにした。これからは極力街には立ち寄って地図を調達することにしよう。
食糧に関しては、フォルテの召喚魔法があるから特に新しく買い足す必要はない。肉も野菜も日本の食材の方が鮮度は上だし、何より種類が豊富だからな。
そんな感じで買い物を終えた俺たちは、街の中心にあるという冒険者ギルドへと向かった。
此処で簡単な仕事を請け負って少しでも旅の資金を増やすためである。
どんな仕事があるのかは分からないが……俺には魔法があるし、まあ何とかなるだろう。
冒険者ギルドは、多くの人が利用することを想定して造られているらしく普通の店なんかと比較しても間取りが広い。
中はカウンターで二分されており、旅人が入ることができないカウンターの向こう側には棚が壁一面に並んでいて、その前を従業員と思わしき若いお兄さんやお姉さんが忙しそうに行ったり来たりしている。
俺たちが足を踏み入れられる方のスペースの壁には幾つもの大きなコルクボードのようなものが並んでいて、そこには書類サイズの羊皮紙が何十枚と貼り付けられていた。
俺はボードに近付いて、そこに貼られている紙の一枚を何気なく見つめた。
『シーザ草採集依頼』
紙に書かれているのはこの世界の文字で日本語ではないが、すんなりと読むことができた。
多分、喋る言葉が何の通訳もいらずに通じるのと同じ理屈で、この世界に来た時に言語が理解できる力が自然と備わったからなのだろう。
御都合主義って感じはするが、言葉の壁を感じないというのは有難いことだと思う。
さて。何の仕事を請けようか……
貼られている紙をあれこれと見て回りながら、俺は考えた。
此処に貼り出されている仕事の内容には、大雑把に分けて二つの種類があることが分かった。ひとつは依頼された品物を街の外から調達してくるいわゆる採集系の仕事で、もうひとつは害獣を駆除したり虚無と戦ったりする討伐系の仕事だ。
採集系の仕事よりも討伐系の仕事の方が全体的に報酬が高いのが特徴だが、討伐系の仕事は命を張る仕事だから、それを考えたら採集系の仕事で堅実に稼いでいった方が賢い選択と言えるかもしれないな。
俺は冒険者ギルドで仕事を請け負うことに関しては全くの初心者だし、まずは簡単な内容の仕事をこなして全体の流れを大まかに把握するとしよう。
何か、簡単そうな内容の仕事は……
そうして貼り出された仕事を物色していると、一回り大きなサイズの羊皮紙が貼られていることに気が付いた。
何だろう、これだけ特別感があるって感じがするな。
俺はその羊皮紙に書かれている内容に目を通した。
『急募! ロクワ山道に居座った虚無の討伐依頼』
ロクワ山道というのは、この街の東にある街道らしい。傾斜は緩やかではあるが山道になっていて、昔から隣の街へ向かうための最短の道として旅人や行商人に利用されているのだそうだ。
そこに虚無が居座るようになって道が使えなくなってしまったので、虚無を倒してくれる人材を急遽募集しているといった内容のことが紙には書かれていた。
「ロクワ山道を通らずに隣の街に行くとなると、山を避けるためにかなり迂回することになるの。その道も楽なルートじゃないし……此処が通れないっていうのはかなり困るわね」
神妙な顔をして溜め息混じりに言うフォルテ。
俺たちは、このロクワ山道を抜けて東に向かう予定だったらしい。もしも此処を通らずに別ルートを通ることになったとしたら、七日は余計に移動に時間を取られるだろうということだった。
それは……流石に困るな。道中飢えるといったことはないだろうが、野宿を続けていたら体に疲れが溜まってくるし、下手をしたらそれが原因で風邪をひいたりするかもしれない。
病気になるのは御免である。
仕方ない……自分たちのためにも、ここはこの仕事を引き受けてやろうじゃないか。
虚無はこれまでにも倒したことがある。例えどんな姿をしていようが、俺の魔法があれば、討伐することはそれほど難しくはないはずだ。
俺はふうっと息を吐いて、羊皮紙をボードから剥がした。
「フォルテ。この仕事を請けるぞ」
「ハルがそう言うなら止めないけど……大丈夫なんだよね?」
「大丈夫だろ。虚無は倒したことがあるし。俺の魔法で一発だ」
心配そうに問いかけてくるフォルテに笑みを返して、俺は羊皮紙を片手にカウンターへと向かった。
俺の応対をしてくれた従業員のお姉さんは、俺を見てギルドで仕事を請け負うのは初めてかと尋ねてきた。
俺がそうだと答えると、彼女は仕事を受注する時のルールを丁寧に説明してくれた。
冒険者ギルドで発行されている仕事は、旅人──冒険者に限らず一般人でも請け負うことができるらしい。しかし任務中に発生した事故なんかは全て自力で解決しなければならないため、仕事を受注する際は自分の実力と照らし合わせて確実にこなせそうな内容のものを選んでほしいとのことだった。
仕事を同時に幾つも受注することはできない。新たに仕事を受注したい時は今請け負っているものを遂行するか受注を取りやめる必要がある。
受注を取りやめたり任務を失敗してこれ以上その仕事が遂行できないと判断された場合は違約金が発生する。金額は仕事の内容によって変わるが、もしも違約金が支払えなかったり支払いを拒否した場合は罪人と同じ扱いになり、最悪奴隷落ちすることがあるので、なるべく請け負った仕事はこなすようにとのことだった。
奴隷落ちか……恐ろしいな。闇雲に何でも引き受ければいいってものでもないんだな。肝に銘じておこう。
虚無なら大した相手じゃないからと仕事を請け負ったが、うっかり叩きのめされて逃げ帰ることがないようにしないとな。
俺は気持ちを引き締めて、お姉さんから受注手続きを終えた羊皮紙(後で聞いたが、これは受注書と呼ぶらしい)を受け取った。
さあ、この世界に来て初めて請け負った仕事だ。旅を続けるためにも、金稼ぎのためにも、絶対にこの仕事は成功させてやるぞ。
リッカの街。
パラス王国ほどではないがそれなりの規模を誇るこの街は、パラス王国に近いということもあって旅人の出入りが盛んで、旅人向けの店なんかが多く揃っている旅人には有難い休憩地点だった。
立ち寄って正解だったな。此処で旅に必要な物を揃えよう。
俺はフォルテと共に店を巡り、色々な物を買い揃えていった。
まず、ポーション。幾ら俺が回復魔法を使えるといっても、以前フォルテが言っていたようにいつ魔法が使えなくなる事態に陥るか分からないからな。備えあれば憂いなしということで、荷物にならない程度の量を購入した。見た目は香水の瓶のような小洒落た形の分厚いガラスの小瓶に入った水色の液体で、一本八ルノした。
次に、地図。この世界の地図は地図職人という専門の職人が魔法を使って作っているものらしく、日本の地図に劣らない精度を誇った地図が売られていた。といっても記されているのはこの街周辺の地理だけで、国全体を記しているものではなかったが──フォルテ曰く、地図は製法の都合で広範囲を記したものを作ることは難しいそうで、普通は立ち寄ったその街その街で新しい地図を手に入れて、それを繋げてひとつの地図にして使っていくものらしい。国全体を記した地図なんてものはそれこそ国宝級の品なのだそうだ。
とりあえずないよりはあった方がいいだろうということで、俺が欲しかったものとは微妙に違うが地図を購入することにした。これからは極力街には立ち寄って地図を調達することにしよう。
食糧に関しては、フォルテの召喚魔法があるから特に新しく買い足す必要はない。肉も野菜も日本の食材の方が鮮度は上だし、何より種類が豊富だからな。
そんな感じで買い物を終えた俺たちは、街の中心にあるという冒険者ギルドへと向かった。
此処で簡単な仕事を請け負って少しでも旅の資金を増やすためである。
どんな仕事があるのかは分からないが……俺には魔法があるし、まあ何とかなるだろう。
冒険者ギルドは、多くの人が利用することを想定して造られているらしく普通の店なんかと比較しても間取りが広い。
中はカウンターで二分されており、旅人が入ることができないカウンターの向こう側には棚が壁一面に並んでいて、その前を従業員と思わしき若いお兄さんやお姉さんが忙しそうに行ったり来たりしている。
俺たちが足を踏み入れられる方のスペースの壁には幾つもの大きなコルクボードのようなものが並んでいて、そこには書類サイズの羊皮紙が何十枚と貼り付けられていた。
俺はボードに近付いて、そこに貼られている紙の一枚を何気なく見つめた。
『シーザ草採集依頼』
紙に書かれているのはこの世界の文字で日本語ではないが、すんなりと読むことができた。
多分、喋る言葉が何の通訳もいらずに通じるのと同じ理屈で、この世界に来た時に言語が理解できる力が自然と備わったからなのだろう。
御都合主義って感じはするが、言葉の壁を感じないというのは有難いことだと思う。
さて。何の仕事を請けようか……
貼られている紙をあれこれと見て回りながら、俺は考えた。
此処に貼り出されている仕事の内容には、大雑把に分けて二つの種類があることが分かった。ひとつは依頼された品物を街の外から調達してくるいわゆる採集系の仕事で、もうひとつは害獣を駆除したり虚無と戦ったりする討伐系の仕事だ。
採集系の仕事よりも討伐系の仕事の方が全体的に報酬が高いのが特徴だが、討伐系の仕事は命を張る仕事だから、それを考えたら採集系の仕事で堅実に稼いでいった方が賢い選択と言えるかもしれないな。
俺は冒険者ギルドで仕事を請け負うことに関しては全くの初心者だし、まずは簡単な内容の仕事をこなして全体の流れを大まかに把握するとしよう。
何か、簡単そうな内容の仕事は……
そうして貼り出された仕事を物色していると、一回り大きなサイズの羊皮紙が貼られていることに気が付いた。
何だろう、これだけ特別感があるって感じがするな。
俺はその羊皮紙に書かれている内容に目を通した。
『急募! ロクワ山道に居座った虚無の討伐依頼』
ロクワ山道というのは、この街の東にある街道らしい。傾斜は緩やかではあるが山道になっていて、昔から隣の街へ向かうための最短の道として旅人や行商人に利用されているのだそうだ。
そこに虚無が居座るようになって道が使えなくなってしまったので、虚無を倒してくれる人材を急遽募集しているといった内容のことが紙には書かれていた。
「ロクワ山道を通らずに隣の街に行くとなると、山を避けるためにかなり迂回することになるの。その道も楽なルートじゃないし……此処が通れないっていうのはかなり困るわね」
神妙な顔をして溜め息混じりに言うフォルテ。
俺たちは、このロクワ山道を抜けて東に向かう予定だったらしい。もしも此処を通らずに別ルートを通ることになったとしたら、七日は余計に移動に時間を取られるだろうということだった。
それは……流石に困るな。道中飢えるといったことはないだろうが、野宿を続けていたら体に疲れが溜まってくるし、下手をしたらそれが原因で風邪をひいたりするかもしれない。
病気になるのは御免である。
仕方ない……自分たちのためにも、ここはこの仕事を引き受けてやろうじゃないか。
虚無はこれまでにも倒したことがある。例えどんな姿をしていようが、俺の魔法があれば、討伐することはそれほど難しくはないはずだ。
俺はふうっと息を吐いて、羊皮紙をボードから剥がした。
「フォルテ。この仕事を請けるぞ」
「ハルがそう言うなら止めないけど……大丈夫なんだよね?」
「大丈夫だろ。虚無は倒したことがあるし。俺の魔法で一発だ」
心配そうに問いかけてくるフォルテに笑みを返して、俺は羊皮紙を片手にカウンターへと向かった。
俺の応対をしてくれた従業員のお姉さんは、俺を見てギルドで仕事を請け負うのは初めてかと尋ねてきた。
俺がそうだと答えると、彼女は仕事を受注する時のルールを丁寧に説明してくれた。
冒険者ギルドで発行されている仕事は、旅人──冒険者に限らず一般人でも請け負うことができるらしい。しかし任務中に発生した事故なんかは全て自力で解決しなければならないため、仕事を受注する際は自分の実力と照らし合わせて確実にこなせそうな内容のものを選んでほしいとのことだった。
仕事を同時に幾つも受注することはできない。新たに仕事を受注したい時は今請け負っているものを遂行するか受注を取りやめる必要がある。
受注を取りやめたり任務を失敗してこれ以上その仕事が遂行できないと判断された場合は違約金が発生する。金額は仕事の内容によって変わるが、もしも違約金が支払えなかったり支払いを拒否した場合は罪人と同じ扱いになり、最悪奴隷落ちすることがあるので、なるべく請け負った仕事はこなすようにとのことだった。
奴隷落ちか……恐ろしいな。闇雲に何でも引き受ければいいってものでもないんだな。肝に銘じておこう。
虚無なら大した相手じゃないからと仕事を請け負ったが、うっかり叩きのめされて逃げ帰ることがないようにしないとな。
俺は気持ちを引き締めて、お姉さんから受注手続きを終えた羊皮紙(後で聞いたが、これは受注書と呼ぶらしい)を受け取った。
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