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第170話 天空神殿本殿
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本殿は、長い通路で他の場所とは隔離されるように存在していた。
「うわぁ……」
その通路の入口に立ち、僕は息を飲む。
通路の両端。そこに、ゴーレムがまるで飾り柱のように等間隔に並んでいたのだ。
スプライトはいないが、これはこれで落ち着かない。
もしもあれらが一斉に動き出したら……
そう思うと、歩幅がつい小さくなってしまう。
シャーリーンさんの後をついて通路の中央を恐る恐る歩く僕を、クレハが笑う。
「何や、まだ足痛いんか? そんなちまちま歩いとって」
彼は通路の中央からは外れた場所を、頭の後ろで手を組みながら歩いている。
それを見て、僕は呆れ声を漏らした。
「ゴーレムが襲ってきたらって思わないのかよ……」
「襲ってきたら返り討ちにすればええやん」
彼はゴーレムのことを全く脅威だとは思っていないようだ。
その能天気さがある意味羨ましいよ。
先頭を歩きながらシャーリーンさんが言った。
「通路の中央を通れば反応しませんから、大丈夫です」
彼女の言う通り、僕たちに襲いかかろうとするゴーレムはいなかった。
通路を渡り切った僕たちは、本殿を見上げた。
本殿は、丸みを帯びた城のような造りをしていた。
継ぎ目が一切見当たらない白い石でできた壁は、太陽の光を反射して眩く光っている。
正面にある大きな入口は開いており、入口の上部に付いた水晶のオブジェが若葉色に輝いている。
おそらく、あの水晶が光っているのは神殿の各所にある動力装置を動かしたからだろう。
僕たちは背筋を伸ばして、本殿に足を踏み入れた。
本殿の内部は、明るかった。天井があるのに太陽の光が差しているように光で満ちているのはゼルニウス遺跡なんかと一緒だ。
壁の一部がへこんでおり、そこに填まるようにゴーレムが立っている。
通路を通ろうとしたら動き出すとか、ないよな?
距離が近いし、ないとは言い切れない。
シャーリーンさんは進む道が分かっているようで、ゴーレムを恐れる風もなく通路をどんどん進んでいく。
結構きわどいな。大丈夫だろうか。
僕はシャーリーンさんが歩いた跡を辿るようにして、彼女の後を追った。
クレハたちはゴーレムのことを全く気にしていないようで、平然とゴーレムの前を歩き僕たちの後に続いてくる。
そうして、ゴーレムが見守る通路をどんどん進んでいき。
人一人がようやく乗れるくらいの大きさの台座が設置された小部屋に到着した。
台座の前には小さな石碑があり、それにはやはりと言うか小さな水晶が誂えられている。
台座の前で振り向き、シャーリーンさんは石碑を示しながら僕に言った。
「シルカさん。お願いします」
僕は台座の上に立ち、石碑の水晶に左手を翳した。
指輪に反応した水晶が、青く輝く。
それと同時に、台座に波打つ光が現れる。
作動した転移装置に運ばれて、僕は全く同じ造りをした別の部屋へと転移した。
「うわぁ……」
その通路の入口に立ち、僕は息を飲む。
通路の両端。そこに、ゴーレムがまるで飾り柱のように等間隔に並んでいたのだ。
スプライトはいないが、これはこれで落ち着かない。
もしもあれらが一斉に動き出したら……
そう思うと、歩幅がつい小さくなってしまう。
シャーリーンさんの後をついて通路の中央を恐る恐る歩く僕を、クレハが笑う。
「何や、まだ足痛いんか? そんなちまちま歩いとって」
彼は通路の中央からは外れた場所を、頭の後ろで手を組みながら歩いている。
それを見て、僕は呆れ声を漏らした。
「ゴーレムが襲ってきたらって思わないのかよ……」
「襲ってきたら返り討ちにすればええやん」
彼はゴーレムのことを全く脅威だとは思っていないようだ。
その能天気さがある意味羨ましいよ。
先頭を歩きながらシャーリーンさんが言った。
「通路の中央を通れば反応しませんから、大丈夫です」
彼女の言う通り、僕たちに襲いかかろうとするゴーレムはいなかった。
通路を渡り切った僕たちは、本殿を見上げた。
本殿は、丸みを帯びた城のような造りをしていた。
継ぎ目が一切見当たらない白い石でできた壁は、太陽の光を反射して眩く光っている。
正面にある大きな入口は開いており、入口の上部に付いた水晶のオブジェが若葉色に輝いている。
おそらく、あの水晶が光っているのは神殿の各所にある動力装置を動かしたからだろう。
僕たちは背筋を伸ばして、本殿に足を踏み入れた。
本殿の内部は、明るかった。天井があるのに太陽の光が差しているように光で満ちているのはゼルニウス遺跡なんかと一緒だ。
壁の一部がへこんでおり、そこに填まるようにゴーレムが立っている。
通路を通ろうとしたら動き出すとか、ないよな?
距離が近いし、ないとは言い切れない。
シャーリーンさんは進む道が分かっているようで、ゴーレムを恐れる風もなく通路をどんどん進んでいく。
結構きわどいな。大丈夫だろうか。
僕はシャーリーンさんが歩いた跡を辿るようにして、彼女の後を追った。
クレハたちはゴーレムのことを全く気にしていないようで、平然とゴーレムの前を歩き僕たちの後に続いてくる。
そうして、ゴーレムが見守る通路をどんどん進んでいき。
人一人がようやく乗れるくらいの大きさの台座が設置された小部屋に到着した。
台座の前には小さな石碑があり、それにはやはりと言うか小さな水晶が誂えられている。
台座の前で振り向き、シャーリーンさんは石碑を示しながら僕に言った。
「シルカさん。お願いします」
僕は台座の上に立ち、石碑の水晶に左手を翳した。
指輪に反応した水晶が、青く輝く。
それと同時に、台座に波打つ光が現れる。
作動した転移装置に運ばれて、僕は全く同じ造りをした別の部屋へと転移した。
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