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婚約破棄?その言葉待っていました!
答え合わせ③
「隠していたなどと、そのようなことはございません」
私は少し焦ったように返す。
そして落ち着いた口調で諭すように続けた。
「クローディア公爵子息もお分かりの通り、物事のタイミングが異なれば、今回のような結果にはなりませんでした。それを私が予想できるなど、買い被りです」
彼の反応を見つつ、私は続ける。
「それに学園では幸運にも優秀な先生方にご指導いただき、運良く飛び級試験を受ける機会をいただきました。私が卒業資格を得られたのは、全て先生方のおかげなのです」
彼はまだ納得していないようなので、私は少し目を伏せてさらに続ける。
「実は婚約破棄されなくても、私は今年限りで学園を退学する予定でした。ブロウ家から、成婚後は家政に準じる様に言われておりましたので。私はできれば学園を卒業したいと思っておりました。だから試験を受ける機会をいただいた時、思い切って挑戦したのです」
王立学園は貴族の子弟が通う目的として設立された。だから貴族の子女について通学の義務はない。
これは防犯上の観点から通学させない方針の高位貴族がいることと、令嬢は結婚して婚家に入ると通学ができなくなるため、義務化はされていないのである。
貴族社会は男性主体、女性は家のために存在するという考え方が主流だ。だから女性への教育は基本的に家で為されてきた。
近年は人脈作りや交流の場として学園に通う令嬢が増えており、それに合わせて制度が見直されると聞いている。
貴族社会において王立学園を卒業している意味は大きい。一定の能力を認められたことを証明し、なおかつ成人と認められるからだ。
私は卒業資格を得ることで法的に成年扱いされる。実年齢で20歳に満たなくても成人とみなされるので、自ら契約の主体となることができる。だから婚約を破棄する契約を、私が主体となり結べたのだ。
「ならば婚約を結んだにも拘わらず、ブロウ家とセレス家の交流を貴方が制限していたのはなぜだ?貴方はブロウ家がいずれこうなることを予期していたのではないか?」
社交上のことなのに、よく調べている。
「確かにクローディア公爵子息のご指摘のとおり、私は両家が交流しないように仕向けておりました。それはブロウ家の破綻を予期していたからではありません」
「他に理由があったということか?」
「はい。私が両親をブロウ伯爵夫妻に会わせたくありませんでした」
クローディア公爵子息は少し目を見開いた。私がはっきりと言い切ったので、意外に思ったのかもしれない。
「セレス夫妻はブロウ夫妻とはうまくいっていなかったのか?」
「いいえ。両親は穏やかな人柄なので、ブロウ伯爵夫妻ともうまくやっておりました」
「ならばどうして?」
「……ブロウ伯爵夫妻は少々強引な方でした」
私は目を伏せる。
思い出すと悔しい気持ちになるので、少し声を抑えて続ける。
「婚約してすぐ、ブロウ家からセレス家に資金援助の要請がありました。理由はブロウ伯爵が希少な宝石を手に入れるための、軍資金にしたかったからです。
当時セレス家は建て直しの最中で資金的な余裕はなかったのですが、ブロウ家の要請に応じました。両親は私の事を盾にされ、伯爵家の意向に逆らえなかったからです」
当時セレス家は代替わりして三年経った頃だった。急遽爵位を継いだばかりに、養父母には苦労をかけていた。
特に社交界で足場を作ることが急務で、人脈作りのために、家族はほとんどの時間を王都で過ごさなければならなかった。
セレス前子爵夫妻の残した地盤がなかったわけではないが、現子爵夫妻は王都の社交界では新参者扱い。妬み僻みから「平民が子爵家を乗っ取った」と嫌味を言われることもあったそうだ。
そのため私もできるだけ両親の社交に同行させてもらい、家族仲睦まじい様子を周囲に見せつけておいた。
その上で「現子爵夫妻は前子爵の遺児を引き取った人格者」と噂を書き換えた。「乗っ取った」発言をした貴族が、しばらく社交場に現れないくらい潰した上で。
養父母が堅実な付き合い方で人脈を広げていた矢先、突然ブロウ伯爵から声をかけられた。
それまで全く付き合いがなかったにも関わらず、ブロウ伯爵の強引な態度に押され言われるまま婚約を結ぶことになる。
しかもブロウ伯爵夫妻は私がブロウ家に入った後の待遇をちらつかせて、資金援助に同意するよう養父母に揺さぶりをかけたのである。
ブロウ伯爵はまた同じことをするかもしれない。彼のようなタイプは一度要求が通ると、同じ様なことを繰り返す。しかもその内容が段々とエスカレートする傾向がある。
だから私は自分の立場を利用した。
「それ以降は私を通してブロウ家とセレス家が交流するようになり、ブロウ伯爵からの無理な要求は減りました。贈り物などで高価な品を用意しなければならないことは多々ありましたが、両親が直接ブロウ夫妻から無理を言われることはなくなりました」
ブロウ伯爵はセレス家に関するあの噂を、どこかで耳にしたのだろう。
前子爵夫妻が亡くなってすぐに、セレス家に起こった混乱の原因……立ち消えた噂だと思っていたがしぶとく残っていて、宝石に目がない伯爵のもとへ届いた。
ブロウ伯爵はアレを手に入れるまで、私を手放さない。だからブロウ伯爵子息の意思を無視して婚約を続ける。
ならばその状況を逆手にとって、私が上手く立ち回る。うまくやれば、ブロウ家からの無理難題をセレス家に持ち込まない様にできる。
それから約五年間、長い様で短かった。
話終わった私は軽く目を閉じた後に、クローディア公爵子息の顔を見た。
クローディア公爵子息は私が能力を隠していると言ったが、私が意図的に隠しているものがあるとしたら、自分が貴族であることの後ろめたさだろう。
自分の欲望のために、力を使って他人を踏みつける貴族がいることを知っている。今まで、嫌というほど見てきた。
その力は民を豊かにするために使われるものであるのに。
彼らを、その行いを嫌悪する一方で、自分も同じ穴の狢だと思う。私も同じだから。
私は私の大切なものを傷付ける者達に、容赦しない。
クローディア公爵子息と目が合う。
アイスブルーの瞳は真っ直ぐこちらに向けられている。
彼には見透せるだろうか?
私は彼の瞳にどのように映っているのだろうか?
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一人視点なので情報が偏っております。全体がわかるまでは読み進めていただけると嬉しいです。今日は朝と昼の投稿になります。
お気に入りやいいね下さった方、ありがとうございます。励みになります^_^
引き続き楽しんでいただけると幸いです。
私は少し焦ったように返す。
そして落ち着いた口調で諭すように続けた。
「クローディア公爵子息もお分かりの通り、物事のタイミングが異なれば、今回のような結果にはなりませんでした。それを私が予想できるなど、買い被りです」
彼の反応を見つつ、私は続ける。
「それに学園では幸運にも優秀な先生方にご指導いただき、運良く飛び級試験を受ける機会をいただきました。私が卒業資格を得られたのは、全て先生方のおかげなのです」
彼はまだ納得していないようなので、私は少し目を伏せてさらに続ける。
「実は婚約破棄されなくても、私は今年限りで学園を退学する予定でした。ブロウ家から、成婚後は家政に準じる様に言われておりましたので。私はできれば学園を卒業したいと思っておりました。だから試験を受ける機会をいただいた時、思い切って挑戦したのです」
王立学園は貴族の子弟が通う目的として設立された。だから貴族の子女について通学の義務はない。
これは防犯上の観点から通学させない方針の高位貴族がいることと、令嬢は結婚して婚家に入ると通学ができなくなるため、義務化はされていないのである。
貴族社会は男性主体、女性は家のために存在するという考え方が主流だ。だから女性への教育は基本的に家で為されてきた。
近年は人脈作りや交流の場として学園に通う令嬢が増えており、それに合わせて制度が見直されると聞いている。
貴族社会において王立学園を卒業している意味は大きい。一定の能力を認められたことを証明し、なおかつ成人と認められるからだ。
私は卒業資格を得ることで法的に成年扱いされる。実年齢で20歳に満たなくても成人とみなされるので、自ら契約の主体となることができる。だから婚約を破棄する契約を、私が主体となり結べたのだ。
「ならば婚約を結んだにも拘わらず、ブロウ家とセレス家の交流を貴方が制限していたのはなぜだ?貴方はブロウ家がいずれこうなることを予期していたのではないか?」
社交上のことなのに、よく調べている。
「確かにクローディア公爵子息のご指摘のとおり、私は両家が交流しないように仕向けておりました。それはブロウ家の破綻を予期していたからではありません」
「他に理由があったということか?」
「はい。私が両親をブロウ伯爵夫妻に会わせたくありませんでした」
クローディア公爵子息は少し目を見開いた。私がはっきりと言い切ったので、意外に思ったのかもしれない。
「セレス夫妻はブロウ夫妻とはうまくいっていなかったのか?」
「いいえ。両親は穏やかな人柄なので、ブロウ伯爵夫妻ともうまくやっておりました」
「ならばどうして?」
「……ブロウ伯爵夫妻は少々強引な方でした」
私は目を伏せる。
思い出すと悔しい気持ちになるので、少し声を抑えて続ける。
「婚約してすぐ、ブロウ家からセレス家に資金援助の要請がありました。理由はブロウ伯爵が希少な宝石を手に入れるための、軍資金にしたかったからです。
当時セレス家は建て直しの最中で資金的な余裕はなかったのですが、ブロウ家の要請に応じました。両親は私の事を盾にされ、伯爵家の意向に逆らえなかったからです」
当時セレス家は代替わりして三年経った頃だった。急遽爵位を継いだばかりに、養父母には苦労をかけていた。
特に社交界で足場を作ることが急務で、人脈作りのために、家族はほとんどの時間を王都で過ごさなければならなかった。
セレス前子爵夫妻の残した地盤がなかったわけではないが、現子爵夫妻は王都の社交界では新参者扱い。妬み僻みから「平民が子爵家を乗っ取った」と嫌味を言われることもあったそうだ。
そのため私もできるだけ両親の社交に同行させてもらい、家族仲睦まじい様子を周囲に見せつけておいた。
その上で「現子爵夫妻は前子爵の遺児を引き取った人格者」と噂を書き換えた。「乗っ取った」発言をした貴族が、しばらく社交場に現れないくらい潰した上で。
養父母が堅実な付き合い方で人脈を広げていた矢先、突然ブロウ伯爵から声をかけられた。
それまで全く付き合いがなかったにも関わらず、ブロウ伯爵の強引な態度に押され言われるまま婚約を結ぶことになる。
しかもブロウ伯爵夫妻は私がブロウ家に入った後の待遇をちらつかせて、資金援助に同意するよう養父母に揺さぶりをかけたのである。
ブロウ伯爵はまた同じことをするかもしれない。彼のようなタイプは一度要求が通ると、同じ様なことを繰り返す。しかもその内容が段々とエスカレートする傾向がある。
だから私は自分の立場を利用した。
「それ以降は私を通してブロウ家とセレス家が交流するようになり、ブロウ伯爵からの無理な要求は減りました。贈り物などで高価な品を用意しなければならないことは多々ありましたが、両親が直接ブロウ夫妻から無理を言われることはなくなりました」
ブロウ伯爵はセレス家に関するあの噂を、どこかで耳にしたのだろう。
前子爵夫妻が亡くなってすぐに、セレス家に起こった混乱の原因……立ち消えた噂だと思っていたがしぶとく残っていて、宝石に目がない伯爵のもとへ届いた。
ブロウ伯爵はアレを手に入れるまで、私を手放さない。だからブロウ伯爵子息の意思を無視して婚約を続ける。
ならばその状況を逆手にとって、私が上手く立ち回る。うまくやれば、ブロウ家からの無理難題をセレス家に持ち込まない様にできる。
それから約五年間、長い様で短かった。
話終わった私は軽く目を閉じた後に、クローディア公爵子息の顔を見た。
クローディア公爵子息は私が能力を隠していると言ったが、私が意図的に隠しているものがあるとしたら、自分が貴族であることの後ろめたさだろう。
自分の欲望のために、力を使って他人を踏みつける貴族がいることを知っている。今まで、嫌というほど見てきた。
その力は民を豊かにするために使われるものであるのに。
彼らを、その行いを嫌悪する一方で、自分も同じ穴の狢だと思う。私も同じだから。
私は私の大切なものを傷付ける者達に、容赦しない。
クローディア公爵子息と目が合う。
アイスブルーの瞳は真っ直ぐこちらに向けられている。
彼には見透せるだろうか?
私は彼の瞳にどのように映っているのだろうか?
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