Two seam

フロイライン

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はみ出し者

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「岸、もっと思い切って投げてこいよ

お前の球速で逃げる投球してたんじゃどうしようもねえって」


大輔は投球練習をする岸に向かって叱咤した。



「キャプテン、富田にあんな事言わせといていいんすか?

アイツ、転校してきたばっかなのに、偉そうにしやがって」


グランドの遠くでキャッチボールをしていたレフトを守る重松広大は、主将を務める田宮 大吾に訴えた。

「まあ、しゃあねえよ。

富田はあんな感じだけど、野球の実力は確かなものがあるからな。」

「そうっすね。たしかに上手いっす」

「アイツなりにこの野球部を何とかして勝たせたいって思ってるんだろ」





田宮の言った通り、大輔は野球部をどうにかしたいと焦りを感じながら練習に参加していた。

(ここの野球部は予想以上に酷い…)

この状態で自分が四番に座った場合、対戦相手は間違いなく敬遠してくるだろう。

そしたら万事休す

岸だって大したピッチャーじゃないし、終盤まで抑えられるような投球は出来まい

やはり、優里が必要なのだ

圧巻のピッチングをし、自分ほどではないが、バッターとしても光る才能を持ち合わせた優里が…
彼女を五番に置けば、必ず自分と勝負してもらえる…

大輔は何が何でも優里を翻意させなければならないと、決意を新たにしたのである。
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