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まっすぐな愛
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「皧流さん
この前、叔父がいる前で、僕があなたに話した事は、全て本心です。
もし、あなたが妊娠していれば、こんな言い方はおかしいかもしれないけど、責任を取るつもりです。
今から思えば軽率な事をしてしまったと、あなたに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、あなたのことを想う気持ちに偽りはありません。」
「竹脇さん
それじゃあ、もし、ワタシが妊娠していた場合は…」
「結婚したいです
あなたと…」
竹脇は、もう照れることなく、はっきりしとした口調で言った。
「本当?
でも、ワタシは戸籍の性別変更もできないから、籍も入れられないですよ。」
「はい。
それはよくわかっています。
二人の気持ちが確かであれば、大した問題ではないと思います。」
皧流は、竹脇の言葉に、感極まった様子で頷き、そして、立ち上がった。
「じゃあ、行ってきます。」
「はい…」
皧流が妊娠検査薬を手にしてトイレに向かうと、竹脇は、緊張した面持ちで彼女の背中を見つめた。
皧流がトイレに入ると、竹脇は一度、大きく深呼吸した。
どういう結果になるか…
いや、妊娠してようがしてまいが、皧流への思いは変わりはしない。
そうだ
これは、ただの事実確認
竹脇は、そんなことを考えつつ、皧流が出てくるのを待った。
そして…
皧流が出てきた。
竹脇は、無言で立ち上がり、皧流の方を見つめたが、彼女の表情が少し緊張気味なことに、全てを察したのだった。
「竹脇さん
妊娠していました…」
「はい…」
わかっていた事とはいえ、戸惑いの色を隠せない皧流と、覚悟を決めた竹脇の表情には、若干の差があった。
この前、叔父がいる前で、僕があなたに話した事は、全て本心です。
もし、あなたが妊娠していれば、こんな言い方はおかしいかもしれないけど、責任を取るつもりです。
今から思えば軽率な事をしてしまったと、あなたに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、あなたのことを想う気持ちに偽りはありません。」
「竹脇さん
それじゃあ、もし、ワタシが妊娠していた場合は…」
「結婚したいです
あなたと…」
竹脇は、もう照れることなく、はっきりしとした口調で言った。
「本当?
でも、ワタシは戸籍の性別変更もできないから、籍も入れられないですよ。」
「はい。
それはよくわかっています。
二人の気持ちが確かであれば、大した問題ではないと思います。」
皧流は、竹脇の言葉に、感極まった様子で頷き、そして、立ち上がった。
「じゃあ、行ってきます。」
「はい…」
皧流が妊娠検査薬を手にしてトイレに向かうと、竹脇は、緊張した面持ちで彼女の背中を見つめた。
皧流がトイレに入ると、竹脇は一度、大きく深呼吸した。
どういう結果になるか…
いや、妊娠してようがしてまいが、皧流への思いは変わりはしない。
そうだ
これは、ただの事実確認
竹脇は、そんなことを考えつつ、皧流が出てくるのを待った。
そして…
皧流が出てきた。
竹脇は、無言で立ち上がり、皧流の方を見つめたが、彼女の表情が少し緊張気味なことに、全てを察したのだった。
「竹脇さん
妊娠していました…」
「はい…」
わかっていた事とはいえ、戸惑いの色を隠せない皧流と、覚悟を決めた竹脇の表情には、若干の差があった。
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