255 / 340
歪み
好意
しおりを挟む
「仲村係長って、会社に入って初めてお見かけした時から、すごく美人な方だなあって思ってて…」
俺は、しどろもどろになりながら、ワケの分からない事を口走った。
「へえ、そんな事思ってくれてたんだ。
素直に嬉しいわ。
ありがとう。」
今のご時世、セクハラと感じられてもおかしくない俺の話にも、美奈さんは余裕の表情で、返してくれた。
そして…
「私も、山崎君のこと、カッコいいなって思ってたのよ。
もし、あなたが独身だったら、告白してたかもしれないわ。」
美奈さんは、少し恥ずかしそうに言うと、視線を下にやり、コーヒーをまた一口飲んだ。
今の話?
えっ…
マジなのか!
俺の事を?
いやいや、それはないだろう
社交辞令…
部下に向かって社交辞令はないか。
俺が美人だって言ったから、お礼の意味で言ってくれたのか?
わからん
全然わからない
でも、何か言葉を返さないと…
「僕がカッコいい?
そんなこと、生まれてから今までで、一度も言われた事ありませんよ。
陰キャの非モテでずっとここまで来ましたので…」
と、言ったところで、俺は言葉が続かなくなってしまった。
いや、カッコいいって言われた事があったのを思い出したからだった。
そう…
蒼だけは、俺の事をカッコいいってよく言ってくれた…
そのときの、はにかんだような笑みを浮かべながら俺に言う…アイツの顔が目に浮かんできた…
急に胸が締めつけられるような感覚に捉われてしまった。
全部俺が悪いのに、何を感傷的になってるんだよ…
もうあの頃には戻れないのに…
俺は本当にクズだ。
俺は、しどろもどろになりながら、ワケの分からない事を口走った。
「へえ、そんな事思ってくれてたんだ。
素直に嬉しいわ。
ありがとう。」
今のご時世、セクハラと感じられてもおかしくない俺の話にも、美奈さんは余裕の表情で、返してくれた。
そして…
「私も、山崎君のこと、カッコいいなって思ってたのよ。
もし、あなたが独身だったら、告白してたかもしれないわ。」
美奈さんは、少し恥ずかしそうに言うと、視線を下にやり、コーヒーをまた一口飲んだ。
今の話?
えっ…
マジなのか!
俺の事を?
いやいや、それはないだろう
社交辞令…
部下に向かって社交辞令はないか。
俺が美人だって言ったから、お礼の意味で言ってくれたのか?
わからん
全然わからない
でも、何か言葉を返さないと…
「僕がカッコいい?
そんなこと、生まれてから今までで、一度も言われた事ありませんよ。
陰キャの非モテでずっとここまで来ましたので…」
と、言ったところで、俺は言葉が続かなくなってしまった。
いや、カッコいいって言われた事があったのを思い出したからだった。
そう…
蒼だけは、俺の事をカッコいいってよく言ってくれた…
そのときの、はにかんだような笑みを浮かべながら俺に言う…アイツの顔が目に浮かんできた…
急に胸が締めつけられるような感覚に捉われてしまった。
全部俺が悪いのに、何を感傷的になってるんだよ…
もうあの頃には戻れないのに…
俺は本当にクズだ。
3
あなたにおすすめの小説
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる