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運命の歯車
似ている母娘
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「どうしたの?」
専務は、俺の表情に敏感に気付いたようで、こっちを見て不思議そうな顔をして聞いてきた。
「あ、いえ…
このお店、以前に美奈さんに連れて来てもらったことがあるなって。」
「あ、そうなの?
美味しかったでしょ?」
「はい、すごく。」
「元々は、私が見つけたお店なのよ。
美味しかったから、美奈も連れて来てあげたの。
そしたら、あの子も気に入っちやってね。」
「そうだったんですね。」
俺は、多分苦笑いを浮かべていたと思う。
自分がどんな表情をしているかなんてわかんないけど、緊張していることだけは間違いなかった。
「それじゃあ、乾杯しようか。」
専務はニコッと笑ってグラスをかざしてきた。
俺も慌ててグラスを持ち、専務のグラスにコツンと当てた。
やっぱり、専務と二人で飯食うなんて、めっちゃ緊張する。
どんな絵になってんだろ…
そんな事を思いながら、運ばれてくる料理を黙々と食べた。
専務は、緊張している俺を気遣って、色々と話題を振ってくれたが、ことごとく俺が話を長続きさせることができず、尻窄みにさせた。
「山崎君て、口数が少ないのね。」
「あ、いえ…」
「山崎君て呼び方ももうやめといた方がいいかな。
愁クンでどう?」
「会社では山崎の方がいいかもわかりません…
あ、いや、僕はどちらでも…」
何を言ってんだ、俺は…
専務は、俺の表情に敏感に気付いたようで、こっちを見て不思議そうな顔をして聞いてきた。
「あ、いえ…
このお店、以前に美奈さんに連れて来てもらったことがあるなって。」
「あ、そうなの?
美味しかったでしょ?」
「はい、すごく。」
「元々は、私が見つけたお店なのよ。
美味しかったから、美奈も連れて来てあげたの。
そしたら、あの子も気に入っちやってね。」
「そうだったんですね。」
俺は、多分苦笑いを浮かべていたと思う。
自分がどんな表情をしているかなんてわかんないけど、緊張していることだけは間違いなかった。
「それじゃあ、乾杯しようか。」
専務はニコッと笑ってグラスをかざしてきた。
俺も慌ててグラスを持ち、専務のグラスにコツンと当てた。
やっぱり、専務と二人で飯食うなんて、めっちゃ緊張する。
どんな絵になってんだろ…
そんな事を思いながら、運ばれてくる料理を黙々と食べた。
専務は、緊張している俺を気遣って、色々と話題を振ってくれたが、ことごとく俺が話を長続きさせることができず、尻窄みにさせた。
「山崎君て、口数が少ないのね。」
「あ、いえ…」
「山崎君て呼び方ももうやめといた方がいいかな。
愁クンでどう?」
「会社では山崎の方がいいかもわかりません…
あ、いや、僕はどちらでも…」
何を言ってんだ、俺は…
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