oh my little love

フロイライン

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「ねえ、何を話してたのよ?」


俺が外に出ると、友梨奈が待ち構えていて、俺に詰問してきた。


「ちょっと親父さんと話をね。」


「ん?
何の話をするのよ、愁ちゃんとあの男が」


「いや、俺と友梨奈の関係を聞かれたから、真剣に付き合ってるって答えた。」  


「えーっ、そんな事聞いてきたんだ…

でも、ちゃんと答えてくれたんだね

ありがとう、愁ちゃん」

友梨奈はそう言って、腕を組んできた。


「さて、どうする?

どっか行く?」


「愁ちゃんと一緒ならどこでもいいよ。」



「セックスはホテルに帰ればとことんヤレるし、たまにはフツーのデートをしようよ。

せっかくだし」


「うん。
だったら、鞆の浦でも行く?」


「あっ、知ってる
坂本龍馬ゆかりの地だよね」


「そうそう」


「行こう行こう

俺、一度行ってみたかったんだ。」


思い立ったら即行動!
福山駅前から出ているバスに乗って、俺たちは鞆の浦にやってきた。


思っていたよりも、良いところで、デートするにはもってこいの場所だった。


「灯台がある」


「知ってる?
ポニョの舞台はここなのよ」


「えっ、そうなの?」


「うん。」


「すげーじゃん

来てよかったなあ」


俺がそう言うと、友梨奈は満面の笑みを浮かべた。


まあまあ観光客がいたけど、俺達は気にせずに、手を繋いで灯台からレトロな街並みに並ぶお土産物屋などの店を見ながら歩いた。


「こういう感じのすごし方もいいもんだね。」


俺が言うと、友梨奈も頷いた。


「うん。

そうだね

何かすごく落ち着く。

でも、ワクワクしてる」


そう言って笑う友梨奈はとても美しく、やっぱり年齢差なんて、俺たちにとってはあまりにもどうでもいい事なんだと思ってしまう。



「愁ちゃん」


「どうした?」


「本当にありがとう。

私なんかと一緒にいてくれて。」


「何言ってんだよ。
それは俺のセリフじゃん」


「ううん。

私、もうこれ以上の事は何も望んでないのよ。
これは嘘偽りなく、私の本音。」


「友梨奈…」


「だから、ずっと一緒にいてほしいとか、結婚したいとか、そういうことは言わないわ。

愁ちゃんも、一度の人生なんだし、私や蒼太云々じゃなくて、本当に自分が幸せになれると思う道を選択して欲しいの。

これから社会に出るわけだし、色んな事が起きると思う。

愁ちゃんには後悔だけはして欲しくないの。」


「…ありがとう」


「お腹空いてない?

何か食べようよ。」


友梨奈は路地にあるカフェを指さして言った。


幸せ…

選択…


自分がどう生きていくのが幸せなのか、ぼんやりとだけど、わかってきたような気がする。
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