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俺たちは鞆でもまあまあ有名らしい鯛料理の店に入り、食事をする事にした。
「うん。美味い」
「ホント、美味しいね」
鯛めしとか何品か注文して、シェアし合って食べる俺たちは恋人というより、夫婦みたいだった。
周りからどう見えてるかは知らねえけど。
それと、個室だったので、周りを気にする事なく、俺達は色んな話をした。
「なあ、友梨奈」
「ん?
どうしたの、愁ちゃん」
「さっきの話の続きなんだけど」
「さっきの?
えっ、何話してたっけ?」
「その、どう生きるのが幸せとか」
「あー、そうね
言ったよ。」
「俺の幸せは、やっぱり友梨奈と一緒にいる事なんだよ。」
「愁ちゃん、それは私もそうなのよ。
愁ちゃんは、私の人生で一番好きな人
でも、やっぱり少し冷静に考えればムリがあると思うの。
愁ちゃんは私の息子と同級生で、しかも恋人同士。
倫理的にも道義的にも許される事じゃないの。」
「…」
「あなたのことは何と言われようが大好きだし、心から愛している。
これは事実
でも、私自身、前の旦那との事もあって、女としての幸せをずっと諦めて生きてきたって自覚も一方ではあったの。
だから、昨日もあんな大人げない事を、あの男の前でしてしまったの。
当てつけなんてつまらない事を。」
「その気持ちはわかるよ。
俺だってそうだよ。
蒼の事を一生大事にする、浮気なんてしないって誓ったのに、こんな事になってしまった。
自己弁護するつもりはないけど、蒼より好きな人と出会ってしまったって事なんだと思う。
蒼には本当に申し訳ないと思うけど、この気持ちにはウソはつけない。」
「愁ちゃん…
愁ちゃんはどうしたいの?
これから…」
「…
俺、来年就職だけど…
社会人になって、自分で稼げる身分になったら…
キミと正式に結婚したい。」
「愁ちゃん…
そんな事…」
「ムリだって言いたい?
そりゃムリって思えばムリだろう。
でも、こんなの本人同士の気持ちの問題だよ。
俺がそうしたいと思い、友梨奈がそれに応えてくれるなら、何も問題はないと思うよ。」
「でも…
でもね
愁ちゃんは蒼太の事を好きになってたのが、
今は私を好きだって言ってくれてる。
やっぱり、人の気持ちって変わる事だし、これからの人生で、きっと後悔するときが来るはず。
特に私みたいなオバサンが相手なら、尚更。」
「友梨奈はオバサンじゃないよ。
たしかに蒼とはそういうカタチになってしまったけど、人生でこれほど好きになる人とそう何度も出会う事ってないと思う。
だから…
俺を信じてついてきて欲しい。」
「愁ちゃん…」
「俺と一緒だからって、若作りしなくていいし、俺も友梨奈に気に入られようと背伸びしたりしない。
あくまでも自然体でいよう。
ね?」
「うん。
ありがとう、愁ちゃん
愛してる…」
友梨奈は涙目で微笑んだ。
「うん。美味い」
「ホント、美味しいね」
鯛めしとか何品か注文して、シェアし合って食べる俺たちは恋人というより、夫婦みたいだった。
周りからどう見えてるかは知らねえけど。
それと、個室だったので、周りを気にする事なく、俺達は色んな話をした。
「なあ、友梨奈」
「ん?
どうしたの、愁ちゃん」
「さっきの話の続きなんだけど」
「さっきの?
えっ、何話してたっけ?」
「その、どう生きるのが幸せとか」
「あー、そうね
言ったよ。」
「俺の幸せは、やっぱり友梨奈と一緒にいる事なんだよ。」
「愁ちゃん、それは私もそうなのよ。
愁ちゃんは、私の人生で一番好きな人
でも、やっぱり少し冷静に考えればムリがあると思うの。
愁ちゃんは私の息子と同級生で、しかも恋人同士。
倫理的にも道義的にも許される事じゃないの。」
「…」
「あなたのことは何と言われようが大好きだし、心から愛している。
これは事実
でも、私自身、前の旦那との事もあって、女としての幸せをずっと諦めて生きてきたって自覚も一方ではあったの。
だから、昨日もあんな大人げない事を、あの男の前でしてしまったの。
当てつけなんてつまらない事を。」
「その気持ちはわかるよ。
俺だってそうだよ。
蒼の事を一生大事にする、浮気なんてしないって誓ったのに、こんな事になってしまった。
自己弁護するつもりはないけど、蒼より好きな人と出会ってしまったって事なんだと思う。
蒼には本当に申し訳ないと思うけど、この気持ちにはウソはつけない。」
「愁ちゃん…
愁ちゃんはどうしたいの?
これから…」
「…
俺、来年就職だけど…
社会人になって、自分で稼げる身分になったら…
キミと正式に結婚したい。」
「愁ちゃん…
そんな事…」
「ムリだって言いたい?
そりゃムリって思えばムリだろう。
でも、こんなの本人同士の気持ちの問題だよ。
俺がそうしたいと思い、友梨奈がそれに応えてくれるなら、何も問題はないと思うよ。」
「でも…
でもね
愁ちゃんは蒼太の事を好きになってたのが、
今は私を好きだって言ってくれてる。
やっぱり、人の気持ちって変わる事だし、これからの人生で、きっと後悔するときが来るはず。
特に私みたいなオバサンが相手なら、尚更。」
「友梨奈はオバサンじゃないよ。
たしかに蒼とはそういうカタチになってしまったけど、人生でこれほど好きになる人とそう何度も出会う事ってないと思う。
だから…
俺を信じてついてきて欲しい。」
「愁ちゃん…」
「俺と一緒だからって、若作りしなくていいし、俺も友梨奈に気に入られようと背伸びしたりしない。
あくまでも自然体でいよう。
ね?」
「うん。
ありがとう、愁ちゃん
愛してる…」
友梨奈は涙目で微笑んだ。
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