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終焉の地
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今回の旅も、これで全てが終わった。
もう福山に滞在する理由もない。
後は東京に帰るだけだ。
俺には何の感慨もないけど、友梨奈は違うだろう。
やっぱり地元だし、それなりに思うところはあるはずだ。
「全部終わったね。
これで帰れる…
東京に」
俺が言うと、友梨奈は深く頷いた。
「友梨奈
どうする?
今日のうちに帰る?」
「あ、ホテルもう一泊取ってるのよ。
当日キャンセルも出来ないし、今日いっぱいはこっちにいて、明日は早めに帰ろうよ。」
「うん。
そうだね。
でも、まだ昼前だし、何してすごす?
またどこか行く?」
「そうね。
でも、今日で最後だし、愁ちゃんとゆっくりしたい。」
「いいね。
何か買って、今日は昼も夜もホテルの部屋で食べよう。」
「うん。」
俺たちは、スーパーに寄って買い込みをしてからホテルに戻った。
「それじゃあ、無事に融資が終わったって事で、乾杯!」
俺達はさっき買ったばかりの缶チューハイで乾杯した。
「融資って言っても、貸し倒れする可能性大だけどね。」
「まあ、そうだよなあ。
三千万はデカいもんなあ」
「そうね。
でも、それでもいいって思ってんのよ。」
「えっ、なんで?」
「離婚は調停入って、元々六千万もらったわけじゃん?
想像してた額の倍はあったし、たとえ返ってこなくても、あの人と完全に縁切り出来るなら、それはそれで安いものかなって。」
「へえ、達観してるなあ」
「そんなお金、言ってみたら泡銭だし、そのお金をアテにして残りの人生をすごそうと思ったら、すぐに無くなっちゃうと思うから。
だから、少し落ち着いたら、ワタシも仕事を探そうと思うのよ。
こんなオバサンを正規で雇ってくれるところはなかなかないと思うけどね。」
「友梨奈…
どっちにしても俺達結婚するんだし、俺の給料が上がってけば何も心配要らないよ。」
「愁ちゃん…
ホントにいいの?」
「うん。
勿論だよ」
「でも、蒼太が…」
「蒼には悪いと思っているけど、自分の気持ちにウソはつけないし、帰ったら正直に伝えるよ。」
「愁ちゃん、ありがとう」
友梨奈は、そう言って抱きついてきた。
東京に帰ったら帰ったで、色々な問題が出てくると思うけど、自業自得だし…自分で解決していくしかない
一体どんな結末が待っているんだろう。
もう福山に滞在する理由もない。
後は東京に帰るだけだ。
俺には何の感慨もないけど、友梨奈は違うだろう。
やっぱり地元だし、それなりに思うところはあるはずだ。
「全部終わったね。
これで帰れる…
東京に」
俺が言うと、友梨奈は深く頷いた。
「友梨奈
どうする?
今日のうちに帰る?」
「あ、ホテルもう一泊取ってるのよ。
当日キャンセルも出来ないし、今日いっぱいはこっちにいて、明日は早めに帰ろうよ。」
「うん。
そうだね。
でも、まだ昼前だし、何してすごす?
またどこか行く?」
「そうね。
でも、今日で最後だし、愁ちゃんとゆっくりしたい。」
「いいね。
何か買って、今日は昼も夜もホテルの部屋で食べよう。」
「うん。」
俺たちは、スーパーに寄って買い込みをしてからホテルに戻った。
「それじゃあ、無事に融資が終わったって事で、乾杯!」
俺達はさっき買ったばかりの缶チューハイで乾杯した。
「融資って言っても、貸し倒れする可能性大だけどね。」
「まあ、そうだよなあ。
三千万はデカいもんなあ」
「そうね。
でも、それでもいいって思ってんのよ。」
「えっ、なんで?」
「離婚は調停入って、元々六千万もらったわけじゃん?
想像してた額の倍はあったし、たとえ返ってこなくても、あの人と完全に縁切り出来るなら、それはそれで安いものかなって。」
「へえ、達観してるなあ」
「そんなお金、言ってみたら泡銭だし、そのお金をアテにして残りの人生をすごそうと思ったら、すぐに無くなっちゃうと思うから。
だから、少し落ち着いたら、ワタシも仕事を探そうと思うのよ。
こんなオバサンを正規で雇ってくれるところはなかなかないと思うけどね。」
「友梨奈…
どっちにしても俺達結婚するんだし、俺の給料が上がってけば何も心配要らないよ。」
「愁ちゃん…
ホントにいいの?」
「うん。
勿論だよ」
「でも、蒼太が…」
「蒼には悪いと思っているけど、自分の気持ちにウソはつけないし、帰ったら正直に伝えるよ。」
「愁ちゃん、ありがとう」
友梨奈は、そう言って抱きついてきた。
東京に帰ったら帰ったで、色々な問題が出てくると思うけど、自業自得だし…自分で解決していくしかない
一体どんな結末が待っているんだろう。
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