オレ、母になる

フロイライン

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決戦は金曜か土曜日

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「ユウちゃん

それで、カレとはいつ会うの?」



愛香が質問すると、祐希は、小さく頷き


「明日、会ってくれるそうで、待ち合わせをしています。」

と、答えた。



「へえ、会うんだ、その男。

じゃあ、案外いけるかもしれないわね。」



「えっ、なんでわかるんですか?」



「だってそうでしょ?

その気がなければ、絶対に会わないわ。

奥さんにバレたら大変だし、ややこしい事に首を突っ込みたくないでしょうからね。」


「なるほど…

そうだといいんですけど。」



「まあ、ダメで当たり前なんだから、そんなに期待しないで、ラクにしてなさい。

いいわね?」



「わかりました。

平常心で会いたいと思います。


ワタシの気持ちを、もう一度伝えられたら…


それでダメなら、スパッと諦めます。」



「諦められる?」



「はい。

ワタシの事を好きだって言ってくれてる人がいて、ワタシもカレの事が好きになりかけてるんですけど、やっぱり心の根底で、あの人の存在があって…


最後にもう一度向き合おうと思ったんです。

後悔しないために。」



「なるほどね。

当たって砕けろの精神だね。

ワタシも応援してるわ。

上手くいくといいね。」


「ありがとうございます。

上手くいかなくても、自分でケジメをつけなければいけないので。」


祐希は、覚悟を決め、晃にこの気持ちをぶつけようとしていた。
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