オレ、母になる

信賞必罰

「さて…」


話が途切れると、祐希はそう一言言って、瑛太の方を見た。


「えっ、何？」


瑛太は、思いっきり見られてることに戸惑いと焦りを感じ、不安そうな表情で聞き返した。


「瑛太

女になったワタシをどう思う？」



「どうって…

めちゃくちゃ美人だし、すごくいいと思うよ。」



「ありがとう。

ワタシとしたい？」



「えっ…


それは…」


その質問にはさすがに答えられなかったが、その代わりに、コクリと頷いた。



「じゃあ、しようよ。

ワタシが女になって、最初の相手になるのは瑛太だと決めていたの。」



「俺と…


いいの？」



「だから、いいって言ってるじゃん。

するの？しないの？

どうするのよ。」



祐希に迫られた、瑛太は、目を逸らし、俯いたまま


「祐希先生


エッチが…


したいです…」


と、涙を流さんばかりに、振り絞るようにして言った。


「三井かよ。

そんなボケは要らんねん。」



「ごめんなさい…

恥ずかしすぎて、つい…」



「まあ、いいわ。

じゃあ、しよっ

来て」


祐希が立ち上がって、両手を広げると、瑛太も立ち上がり、祐希に近づき、ギュッと抱きしめた。


その瞬間に、もう

祐希がいかに変化し、本当に女になったのだと、瑛太はハッキリと認識した。

骨格からして別人になっていたのである。

華奢で、まさに女そのもの


そして、何よりも柔らかかった。


女性ホルモンの注射を打ち、皮下脂肪が付いて丸みを帯びた体つきになっていた祐希だったが、それとは全く別物の、本物の女の体を手に入れた、美女が自分の手の中に、今いるのだ。


瑛太は、感動し、そして、興奮した。